2017年4月27日 (木)

(C) Apple Music ピアノ愛奏曲集 中村芙悠子(なかむらふゆこ)/美人であるだけではだめ/リスナーは甘くない

Fuyuko_nakamura
(C) Apple Music 検索キーワード:中村芙悠子

このアルバム、いまのところ、あまり売れていない。美人であるだけではだめ。リスナーは甘くない。


【Amazon.co.jp へのリンク】

ピアノ愛奏曲集
中村芙悠子

【Apple Music で、またまた節約】 Wolfgang Amadeus Mozart: Don Giovanni Sherrill Milnes, Anna Tomowa-Sintow, Peter Schreier, Edith Mathis, Wiener Philharmoniker / Karl Böhm

Don_giovanni_bohm_new

Don Giovanni Karl Böhm Live Recording from the 1977 Salzburg Festival



Don_giovanni_bohm_new
(C) Apple Music 検索キーワード:Don Giovanni Bohm

ベームの1977年、ザルツブルク・ライブ録音盤(上記)は、1967年録音盤(下記)に比べると、やはり、ベームが衰えている。買わない。



Don_giovanni_bohm_old
(C) Apple Music 検索キーワード:Don Giovanni Bohm

すなわち、上記、1967年録音盤を入手できないなら、1977年、ザルツブルク・ライブ録音盤を買うけど、1967年録音盤(ただし、中古)を、既に入手したから、後者を買わない。


【関連記事】

Wolfgang Amadeus Mozart: Don Giovanni Dietrich Fischer-Dieskau, Ezio Flagello, Birgit Nilsson, Peter Schreier, Martina Arroyo, Martti Talvela, Reri Grist, Alfredo Mariotti, Orchester des Nationaltheaters Prag / Karl Böhm

2017年4月25日 (火)

シノーポリのマーラー:交響曲全集の「オリジナル盤」と「Eloquence 盤」の音を聴き比べる

Mahler

上記の左のアルバムは火災で焼損したので、Amazon ポイントで購入(再取得)。


10_symphonien_2

Mahler: The Complete Recordings Philharmonia Orchestra Giuseppe Sinopoli


10_symphonien

Mahler: Die 10 Symphonien Philharmonia Orchestra Giuseppe Sinopoli


シノーポリのマーラー:交響曲全集の「オリジナル盤」と「Eloquence Ambient Surround Imaging 限定盤」を聴き比べる

シノーポリのマーラー:交響曲全集のオリジナル盤(高い方)を、再取得(←私事ですがこれは2009年の私の自宅火災で焼損した)。

結論から言うと、私、聴き慣れた「オリジナル盤」のほうじゃないとだめでした。

「オリジナル盤」のほうが、うるさいが迫力ある。私は、オデオ用語を知らないからうまく説明できませんが、両者を(ボリューム・コントロールで)同じ大音量で聴いたとき「オリジナル盤」のほうがシノーポリの強烈な「フォルティッシモの迫力」において勝っているし・・・また、ディテールも(テクスチュアも?)よく聞こえるような気がする。

Eloquence の方がオデオ的に自然な音に近いと思う・・・が、Eloquence は、ディテールが聞こえにくいかも知れない(←ベールをかけられたように、ややくもっている音?)。その意味で「シノーポリを聴く」には適さないかも知れない。

ただし、Eloquence のほうは「オリジナル盤」より「ソフトな音」になっているので、マーラーを長時間聴く(=マーラーの形式を研究するために同じ曲を繰り返し聴くなど)には、Eloquence のほうが疲れない・・・よって、マーラーの長い作品全体を俯瞰するためには、Eloquence のほうが適しているかも知れない・・・。

Amazon カスタマーレビューさん「どんな轟音でも少し離れた所で鳴っているので、旧盤と比較して20%くらい音圧が落ちて聴こえるかも知れない
しかしそれは向上のためのマイナスであり、逆に20%音量を上げてやれば、定位感が増したままで迫力は同等以上に上がるのである」
というのが、的を射ていると思う。

追伸)これを書くと、Amazon カスタマーレビューで、「参考にならなかった」に1票投じられそうなので、書かないでおこうと思ったが・・・やっぱり、書く。この全集におけるシノーポリのマーラーは、第2、5、6番のみが超名演。あとは、その3曲に及ばない。

Wolfgang Amadeus Mozart: Don Giovanni Dietrich Fischer-Dieskau, Ezio Flagello, Birgit Nilsson, Peter Schreier, Martina Arroyo, Martti Talvela, Reri Grist, Alfredo Mariotti, Orchester des Nationaltheaters Prag / Karl Böhm

このエントリーは http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/apple-music-wol.html に続く。

==

Don_giovanni_2

このアルバムは火災で焼損したので、

Amazon ポイントで購入。やっと、再取得できた。


Don_giovanni

Wolfgang Amadeus Mozart:
Don Giovanni (Complete)
Orchester des Nationaltheaters Prag
Karl Böhm
1967年録音

Dietrich Fischer-Dieskau (Don Giovanni)
Birgit Nilsson (Donna Anna)
Peter Schreier (Don Ottavio)
Martti Talvela (Il Commendatore)
Martina Arroyo (Donna Elvira)
Ezio Flagello (Leporello)
Alfredo Mariotti (Masetto)
Reri Grist (Zerlina)


私の評価:Stars10

2017年4月25日現在、廃盤! しかし、ベームの硬質な指揮は別格! キャストも素晴らしい!

私事で恐縮ですが、このベームのドン・ジョヴァンは、私が精神的に一番苦しかった頃に(約20年前。38才頃に)、これを聴いて大いに慰められた。思い出の品。

私は、訳あって、モーツァルトを聴かなくなったが、これだけは別!

なんとっても、HMV.co.jp の商品説明が面白い!(下記)

・商品説明

モーツァルト:歌劇“ドン・ジョヴァンニ”全曲
F=ディースカウ、ニルソン、シュライヤー、タルヴェラ、ほか
ベーム指揮プラハ国立歌劇場管弦楽団&合唱団
1967年ステレオ録音。ちょっと驚くキャスティングですが、オペラ・マニアにはけっこう人気のある演奏です。F=ディースカウのいかにも真面目そうなドン・ジョヴァンニに、ニルソンの全然しとやかではないドンナ・アンナ、そもそも決闘で負けそうもないタルヴェラの騎士長、やたらに濃厚で貴婦人とは思えないアーロヨのエルヴィラなど、とにかく楽しめます。むろんシュライヤーはきちんとしてますが。
(HMV.co.jp より)



Variations in B-flat on "Là ci darem la mano" from Mozart's "Don Giovanni" for piano and orchestra, Op. 2

【Apple Music で、またも節約】 Mozart: Opera & Concert Arias / Elīna Garanča Camerata Salzburg Louis Langrée

Garanca
(C) Apple Music 検索キーワード:エリーナ・ガランチャ

モーツァルト:アリア集 エリーナ・ガランチャ
この歌手、歌はうまいんですが、単調に聞こえる。
この音盤は、2005年発売なので、現在は、もっと上手くなっているかも知れないが・・・。


でも買わない!(←下記最新アルバムを!)

Garanca_2

2017年4月20日 (木)

Apple Music のお陰で、一時的に、購入する CD の数量がかなり減りました(2017年4月20日)/【Apple Music で試聴】 Morton Feldman: Beckett Material WDR Sinfonieorchester Köln, WDR Rundfunkchor Köln, Claudia Barainsky & Peter Rundel(2017年2月12日)

Feldman


【Apple Music 検索キーワード】 Feldman Beckett Material

ペーター・ルンデル(Peter Rundel、指揮)は、「Morton Feldman Violin and Orchestra (1979) Col Legno」「サルヴァトーレ・シャリーノ作曲『同心円の詩の上で』」で、まあまあ美しい演奏をしている。

そこで、ペーター・ルンデル(指揮)は、

>>モートン・フェルドマン『ベケット三部作』ケルン放送交響楽団、ケルン放送合唱団、クラウディア・バラインスキー(ソプラノ)、ペーター・ルンデル(指揮)
>>(Morton Feldman: Beckett Material WDR Sinfonieorchester Köln, WDR Rundfunkchor Köln, Claudia Barainsky & Peter Rundel)

で、どんな演奏をしているか、興味を覚え、それを試聴したところ、第1曲は同じパターンの演奏=ワンパターン感を否めないと思った。だが、第2曲はソプラノが良い。よって、これ、もし廉価で売っているなら買おう。


HMV.co.jp へのリンク:モートン・フェルドマン『ベケット三部作』ケルン放送交響楽団、ケルン放送合唱団、クラウディア・バラインスキー(ソプラノ)、ペーター・ルンデル(指揮)

Amazon.co.jp へのリンク:Morton Feldman: Beckett Material WDR Sinfonieorchester Köln, Peter Rundel

(2017年2月12日)


>>モートン・フェルドマン『ベケット三部作』ケルン放送交響楽団、ケルン放送合唱団、クラウディア・バラインスキー(ソプラノ)、ペーター・ルンデル(指揮)
>>(Morton Feldman: Beckett Material WDR Sinfonieorchester Köln, WDR Rundfunkchor Köln, Claudia Barainsky & Peter Rundel)

↑これは良くない。だから買わない。

↑Apple Music のお陰で、一時的に、購入する CD の数量がかなり減りました。

(2017年4月20日)

J. S. Bach: Kunst der Fuge Ann-Helena Schlüter

Kunst_der_fuge

J. S. Bach
Kunst der Fuge, BWV 1080
Ann-Helena Schlüter, piano
2014年録音
ALTONE DISTRIBUTION

CD 1
01 Contrapunctus 1 3:16
02 Contrapunctus 2 2:39
03 Contrapunctus 3 2:33
04 Contrapunctus 4 4:14
05 Contrapunctus 5 2:38
06 Contrapunctus 6 3:27
07 Contrapunctus 7 3:21
08 Contrapunctus 8 5:47
09 Contrapunctus 9 2:34
10 Contrapunctus 10 3:28
11 Contrapunctus 11 6:34
12 Contrapunctus 12 A 3:48
13 Contrapunctus 12 B 3:40
14 Contrapunctus 13 A 2:17
15 Contrapunctus 13 B 2:09
16 Canon 1 3:54
17 Canon 2 2:15
18 Canon 3 3:22
19 Canon 4 2:07
20 Contrapunctus 14 8:41
Total Time 73:32

CD 2
01 Improvisation 1 4:19
02 Improvisation 2 4:15
03 Improvisation 3 2:50
04 Improvisation 4 3:14
05 Improvisation 5 2:28
06 Improvisation 6 3:30
07 Improvisation 7 2:41
08 Improvisation 8 4:11
09 Improvisation 9 3:45
10 Improvisation 10 5:57
11 Improvisation 11 2:15
12 Improvisation 12 2:55
13 Improvisation 13 "Vor deinen Thron tret ich hiermit" (Inspired by Choral, BWV 668a) 7:53
14 Choral "Vor deinen Thron tret ich hiermit, BWV 668a" 3:42
Total Time 54:29

昔、或る女性ピアニストさんとお見合いしたとき、その方がおっしゃってました:「平均津は敷居が高い(難しいと言う意味。誤用)」。
「平均律」でさえ敷居が高いなら「フーガの技法」はもっと敷居が高い。私は、バッハの「フーガの技法」が苦手である。難しすぎるから。ヒューイット盤シュ・シャオメイ盤もピンと来なかった。

そして、このアン=ヘレナ・シュリューター盤を、Apple Music にて試聴したところ、肩の凝らない楽しい演奏であるように聴こえたので購入した。

しかし、私は、肝心の「フーガの技法(CD 1)」より、シュリューター作曲の「即興演奏集(CD 2)」の方が親しめる。それらはフーガで弾かれていない。バッハの「フーガの技法」の主題を取り入れた即興演奏である。それらはジャズっぽい。そして、それらは、もしかしたら、バッハ以前の音楽も混ざっているように聞こえる。私は、シュリューターのこの「即興演奏集」を寝る前に聴いている。心が落ち着くから。

10 Improvisation 10 では、シュリューターは声を出して歌っている。


【関連記事】

(C) Apple Music Bach: Kunst der Fuge Ann-Helena Schlüter

Augusta Read Thomas Resounding Earth Third Coast Percussion

Thomas

Augusta Read Thomas
Resounding Earth (2012)
Third Coast Percussion
2012年録音
University of Notre Dame / DeBartolo Performing Arts Center
Thirdcoastpercussion.com

Members
Owen Clayton Condon
Robert Dillon
Peter Martin
David Skidmore

I. Invocation: Pulse Radiance
II. Prayer: Star Dust Orbits
III. Mantra: Ceremonial Time Shapes
IV. Reverie Carillon: Crystal Lattice
Total Time 32:52


結論から言えば、退屈な作品。

「Resounding Earth (2012)」は金属打楽器のみによる四重奏曲である。「Resounding Earth」は決して駄作ではない。むしろ力作だ。そして、オーガスタ・リード・トーマスはユニークな作品を書ける作曲家だ。たとえば「Resounding Earth」は打楽器のための作品であるにも関わらず強烈なリズムがない。「Resounding Earth」はむしろ静かな作品だ。さらにこのセッションにおける打楽器四重奏団「サード・コースト・パーカッション(Third Coast Percussion)」の演奏は上手い。第2曲のエンディングのグラス・ハーモニカのような持続音は美しい(映像で見ると金属の茶碗のようなものをこすっている)。

しかし「Resounding Earth」は20世紀西洋音楽から、大きくはみ出していないのが面白くない。私は彼女の作曲能力に不安定感を感じる(=彼女の作品は私の満足度においてムラがある)。私はこの作品「Resounding Earth」にクセナキス並みの作曲技法を期待したが、それは間違いだった。そして、このアルバムには「加藤訓子」などに存する録音法・録音技術への試みがないのも面白くない。このアルバムにオーディオ的魅力があれば、その点で私はこのアルバムを楽しめたかも知れない。しかし、期待はずれだった。私はこのアルバムに「ユニークな音楽」を期待しただけではなく「オーディオ的魅力」を大いに期待していたのだが・・・。

【参考1】

Resounding Earth Wikipedia へのリンク

【参考2】

Resounding_earth
(C) Apple Music 検索キーワード:Resounding Earth

【追伸1】

私は上記 Apple Music にて試聴した。そして、良いと思ったのでコレを購入したのに・・・(汗;;

【追伸2】

この商品には、DVD 盤が付属していて、その中身は、同作品の演奏映像(全曲)。その映像を見ると「Resounding Earth」は非常に複雑な作品である事がわかる。だが退屈する(!)

シモーネ・ヤングの《指輪》をちびちび聴く(その2)ヴァルキューレ第2幕第2場、第3幕、および、シモーネ・ヤングの《指輪》全曲へのレビュー

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-4b01.html の続き

==

Young

Wagner: Der Ring des Nibelungen
Philharmoniker Hamburg
Simone Young
2008/2010年録音


【前置き】

ついでに、私が、「ジークフリート第3幕」以外に好きな場面をあげると:

《ヴァルキューレ》第2幕第1場、フリッカとヴォータンのやりとり(フリッカがヴォータンをやり込める)場面。
《ヴァルキューレ》第2幕第2場(ヴォータンの苦悩)。
《黄昏》においては、第1幕第3場、ヴァルトラウテとブリュンヒルデの会話(前者が後者に指輪をラインの乙女たちに返して欲しいと、訴える場面)など
つまり、私は、あまりドラマティックじゃない場面もまた、これを好みます。


【本文】

【ヴォータンがブリュンヒルデに彼の苦悩を語る場面(第2幕第2場)】

ここは、ヴォータン役のファルク・シュトルックマン(Falk Struckmann)よりも、そしてオケよりも、「ヴォータンの語りの聴き手」であるブリュンヒルデが良い(←少ししか歌ってないにもかかわらず(汗;;)
さらに、ヴォータンの語りを聴き終えた後のブリュンヒルデ役のデボラ・ポラスキー(Deborah Polaski)の落ち着いた歌唱が良いと思った。

【第3幕】

「ヴァルキューレの騎行」は、オケが非力に聞こえる。

《ヴァルキューレ》第3幕第3場。ブリュンヒルデがヴォータンに許しを乞う場面(War es so schmählich, was ich verbrach, 私の犯したことは、そんなにも恥ずべきことでしたか)は、ある意味劇的場面であるが、その二人の対話は期待したほど良くなかった。だらだらしている。

ファルク・シュトルックマンという人は、リート歌手ではないようだが、ブリュンヒルデとの告別の歌を(あえて言えば)リートのように丁寧に歌っているのは良かった。「告別の歌」に続く管弦楽の後奏も繊細だ。

魔の炎の音楽は、ハープの音がよく聞こえて、微妙な色彩を放っていると思う。

第3幕第3場のヤングの指揮において「ジークフリートの動機」が劇的な伏線にはなっていないように感じられたが、気のせいか?


(下に続く)

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2017年4月16日 (日)

ショパン:ポロネーズ集 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

Polonaises

ショパン:ポロネーズ集
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
2016年録音
若林工房

【収録情報】
ショパン:
● ポロネーズ(第1番)嬰ハ短調 op.26-1
● ポロネーズ(第2番)変ホ短調 op.26-2
● ポロネーズ(第3番)イ長調 op.40-1『軍隊』
● ポロネーズ(第4番)ハ短調 op.40-2
● ポロネーズ(第5番)嬰ヘ短調 op.44
● ポロネーズ(第6番)変イ長調 op.53『英雄』
● ポロネーズ(第7番)変イ長調 op.61『幻想』

 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

 録音時期:2016年11月2-4日
 録音場所:富山県魚津市、新川文化ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)

(HMV.co.jp. より)


私の評価:思い切ってStars5


結論から言えば、このアルバムへの評価は、例によって、リスナーの嗜好に依存すると思う。このアルバムは、豪快&端正が両立していると思う。

・第1曲《ポロネーズ(第1番)嬰ハ短調 op.26-1》を最初に聴いた時、私は「バックハウスがショパンを弾いている」と思った(←少し溜めがある。自由度が大きい演奏。これは多分良い演奏だ)。

・《軍隊》における遅いテンポと巨匠的テンポ・ルバートは貫禄ある。

・《英雄》の中間部(4分37秒)の主題の回帰がよく聞こえる。そして中間部(ヘ短調?)は、ちゃんと官能的に弾いている。この演奏は「従来のメジューエワ」より深化しているように聴こえるのだが、気のせいだろうか?

・その他の曲。溜めや短い休止が効果的な曲(第4番)。豪快!(第5番)。

・《メジューエワの幻想ポロネーズ》について

さて、私が所有する《メジューエワの幻想ポロネーズ》は3つある。

2008年録音はまだ未完成。
2010年ライブ録音が、一番私は気に入った。
・2016年録音(このアルバム)より、2010年ライブ録音のほうが私は気に入った。

私にとってメジューエワの魅力は、たとえば、彼女が弾く《クライスレリアーナ》のように非模範的、破壊的爆演(!)。それに対して、このアルバムにおいて彼女の演奏は「模範的である度合い」が、ある意味、劇的に増したと、私は思うのであるが、それは言い過ぎだろうか?


【おまけ】

以下、《幻想ポロネーズ》の私のアナリーゼを再度掲載します(←記譜法が正確ではなく、下手な、私のアナリーゼに不快感をもよおす方があるかも知れませんがご容赦下さい)。

【ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61 楽曲解説】

作曲家別名曲解説ライブラリー ショパン」によると、この曲の、構成は、おおよそ、以下の通り:

「曲の構成は、アレグロ・マエストーソ、4つの重要な主題の上に構成されているものだが、その形式はきわめて自由である

 楽曲は長い序奏を持っている

・第1部
第1〜23小節、序奏、自由に転調する。

Chopin_61_00

第1小節は5オクターブ以上、上昇する(midi

【ブログ開設者の注】序奏にて、主題a(譜例1)の青色で示した音形が、右手>左手>右手>左手で計4回、ほのめかされる

Chopin_61_aa
【譜例1】主題a(midi) ※ソフィー・パチーニの演奏では、Track 9の2'15"

第24〜65小節、主題aの発展(変イ長調、多くの経過的転調をもって)
第66〜72小節、主題bの呈示(変イ長調。譜例2)

Chopin_61_bb
【譜例2】主題b(midi) ※ソフィー・パチーニの演奏では、Track 9の3'49"

第72〜93小節、主題bの展開(ヘ短調、ホ長調、嬰ヘ短調、嬰ト短調と転調を重ねる)
第94〜115小節、主題aの展開(変ホ長調より種々転調)
第116〜147小節、主題c(譜例3)の自由な展開(変ロ長調)

Chopin_61_c_1
【譜例3】主題c(midi) ※ソフィー・パチーニの演奏では、Track 9の5'28"

・第2部
第148〜152小節、コラール風の間奏(ロ長調)(midi

Chopin_49_9_2
(2016−5−13 譜例追加)

第152〜181小節、主題d(ロ長調。譜例4)

Chopin_61_dd
【譜例4】主題d(midi) ※ソフィー・パチーニの演奏では、Track 9の7'13"

第182〜213小節、主題cの変形c’(嬰ト短調、ロ長調。譜例5)

Chopin_61_c_2
【譜例5】主題cの変形c’(midi) ※ソフィー・パチーニの演奏では、Track 9の8'31"

・第3部
第214〜216小節、序奏の縮小された再現。
第216〜225小節、主題c’の縮小された再現(ヘ短調、譜例6)

Chopin_61_c_3
【譜例6】主題c’の縮小された再現(midi) ※ソフィー・パチーニの演奏では、Track 9の10'48"

第226〜241小節、自由なフィギュレーションによる主調変イ長調への移行
第242〜253小節、主題aの再現。ただし、高音部で強奏される(変イ長調)
第254〜268小節、主題dの再現(変イ長調)【注】ココが、この曲のクライマックス <--- アルゲリッチは、ココをマシンガンのように連打している。
コーダ、第268〜288小節」

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