2018年5月25日 (金)

J. S. バッハ:管弦楽組曲全集、ブランデンブルク協奏曲全集(2種)、ヴァイオリン協奏曲全集/鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン、寺神戸 亮、若松夏美(6SACD)

Suzuki

J. S. Bach:
Orchestra Masterworks
Bach Collegium Japan
Masaaki Suzuki


【前置き】
私は、カール・リヒター指揮の《ブランデンブルク協奏曲》および《管弦楽組曲》のアナログ・レコード盤を持っていた(それは快演、かつ、快音であった)。しかし、私はそれらを、2009年の私の自宅の全焼火災で焼損した。それで私は「リヒター指揮の同作品集/CD-DA(Compact Disc Digital Audio)リマスター盤」を買い戻そうと思い「Apple Music」にて、それを試聴。

ところが、リヒター指揮、同 CD-DA 盤は、アナログ盤の音の良さを完全に失ってしまっていた。そういう訳で、私はこの鈴木雅明指揮の《バッハ:管弦楽曲集/6SACD》を購入した。ちなみに、私はこの商品を買うまでは《ブランデンブルク協奏曲》および《管弦楽組曲》を一つも持っていなかった(全部火災で焼損したから)。

【本文】
[Disc 1] ヴァイオリン協奏曲集(1998年録音)
当鈴木盤以外の演奏と比較すれば、当演奏はソロと伴奏のコントラストがやや弱く、軽快なリトルネッロが聴こえないのが不満。

[Disc 2, 3] ブランデンブルク協奏曲(2000年録音)
鮮やか、爽やかというより、奥ゆかしい(あるいは古式ゆかしい演奏も垣間見られる)。「ブランデンブルク協奏曲 第4番」の寺神戸亮の技巧はものすごい。同協奏曲新旧盤における鈴木雅明の腕前(チェンバロ)は衰えていない。

[Disc 4, 5] ブランデンブルク協奏曲(2008年録音)
私の主観では、鈴木指揮「ブランデンブルク協奏曲新旧盤」を聴き比べた場合、旧盤はやや堅い。新盤はリラックスしているが、何となくぎこちない。結局、この商品において、ブランデンブルク協奏曲新旧録音両方を聴けるのは正解だったと思う。

[Disc 5, 6] 管弦楽組曲集(2003年録音)
昔、小澤征爾が管弦楽組曲第3番の第2曲アリアを、思い入れありすぎる演奏をしていたが、それは良くない。私の主観では鈴木の自然体な解釈が正しい(バッハが小澤のような演奏をした訳がない!)。

【まとめ】
超名演ではないが、どの演奏にも大きな傷がないし、何よりこのアイテムは、バッハを楽しめる。繰り返すが、このバッハは技巧的であるが、奥ゆかしさが良いと思う。

【ちなみに】
私は、鈴木雅明さんのオルガン演奏を、地方の小さな教会で聴いたことがあるが、その時の聴衆の感想は、やはり、彼の演奏は「物足りないと思えるぐらい地味だ」とのことだった。


【収録情報】
Disc1:ヴァイオリン協奏曲全集(1998年録音)
● ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV.1041
● ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV.1042
● 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043
● オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調 BWV.1060

Disc2:ブランデンブルク協奏曲全集1(2000年録音)
● ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046
● ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
● ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048

Disc3:ブランデンブルク協奏曲全集2(2000年録音)
● ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049
● ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
● ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
● ブランデンブルク協奏曲第5番第1楽章の初版BWV1050a

Disc4:ブランデンブルク協奏曲全集1(2008年録音)
● ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046
● ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
● ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
● ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049

Disc5:ブランデンブルク協奏曲全集2(2008年録音)&管弦楽組曲全集1
● ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
● ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
● 管弦楽組曲第4番ニ長調 BWV.1069

Disc6:管弦楽組曲全集2
● 管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068
● 管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV.1066
● 管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067

バッハ・コレギウム・ジャパン
寺神戸 亮、若松夏美(ヴァイオリン)
鈴木雅明(指揮)

録音時期:1998-2008年
録音場所:神戸松蔭女子学院大学チャペル、ミューザ川崎シンフォニーホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/SACD STEREO/SACD 5.0 SURROUND

(HMV.co.jp より)

2018年5月24日 (木)

(C) Apple Music ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(+パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番)/スム(vn)、マルク&ラインラント=プファルツ州立フィル

Soumm
(C) Apple Music 検索キーワード:Soumm

アルゲリッチも注目する情熱系美女のデビュー盤
アレクサンドラ・ソムが弾くブルッフ&パガニーニ

(HMV.co.jp の商品説明より)

↑まさしくその通りなのだが、この人、品がないし、実力不足に思える。買わない。


・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
・パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6
 アレクサンドラ・スム(ヴァイオリン)
 ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー
 ゲオルク・マルク(指揮)
 録音:2007年10月5-9日、ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー

(HMV.co.jp より)

2018年5月22日 (火)

(C) Apple Music『マグダレーナ・コジェナー、コール・ポーターを歌う』および『Nice 'n' Easy〜ジャズ・アルバム/トーマス・クヴァストホフ』

Cole_porter_kozena
(C) Apple Music 検索キーワード:Cole Porter Kozena

こっちはいいよ・・・。

確かに、ジャズ愛好者がこれを聴いたら「この人の歌唱、どこがいいの?」と言われそうだが・・・しかし、コール・ポーターは「メロディー」や「コード進行」の美しさが生きていればいいのです。←ジャズ歌手を聴き飽きた私の耳にはこれは快い。
コジェナーは「ヴァース(verse。クラシックで言うところのレチタティーヴォ)」を歌っているのも良いし、バックバンドも良いし、アレンジも良い。
クヴァストホフとの違いは何? ←分からん。


【収録情報】
01. Just One Of Those Things
02. Always True To You In My Fashion
03. It's Allright With Me
04. My Heart Belongs To Daddy
05. Let's Misbehave
06. Love For Sale
07. I've Got You Under My Skin
08. Miss Otis Regrets
09. What Is This Thing Called Love
10. Begin The Beguine
11. You're The Top
12. You'd Be So Nice To Come Home To
13. Let's Do It
14. Night And Day
15. Ev'rytime We Say Goodbye

マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
オンジェイ・ハヴェルカ、ヴォイチェフ・ハヴェルカ、シチェパーン・ヤノウシェク(ヴォーカル:05,11)、ほか

録音時期:2017年6月15-20日
録音場所:プラハ、チェコ放送スタジオA
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)





Quasthoff
(C) Apple Music 検索キーワード:Quasthoff
こんなこと書いて申し訳ないが、ジャズやジョン・レノンをなめてはいけない。クヴァストホフの声の音域が低すぎる。バックバンドもひどい。勿論、買わない。


【収録情報】
1. Nice 'N' Easy
2. Body and Soul
3. But Not for Me
4. Moonglow
5. Cry Me a River
6. Some Enchanted Evening
7. I Remember You
8. I've Got the World On a String
9. Stardust
10. Willow Weep for Me
11. Too Close for Comfort
12. Imagine

トーマス・クヴァストホフ(ヴォーカル)
フランク・シャステニエール(ピアノ)
ディーター・イルグ(バス)
ヴォオフガング・ハフナー(ドラム)
ティル・ブレナー(トランペット:4,5)
NDRビッグバンド、他
イェルク・アヒム・ケラー(指揮、編曲)

録音時期:2018年1月
録音場所:ハンブルク、北ドイツ放送第1スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

(C) Apple Music バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番、第1番/クリスティアン・テツラフ、ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送交響楽団、および、コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲、ニールセン:ヴァイオリン協奏曲/イ・ジユン、クリスティーナ・ポスカ&オーデンセ交響楽団

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(C) Apple Music 検索キーワード:Bartok Tetzlaff

クリスティアン・テツラフは、1966年4月29日生まれ(52歳/2018年5月22日現在)。
彼は、有名なヴァイオリニストであるし、中堅というよりベテランに近いかも・・・。
実は、私は、このヴァイオリニストを知らない。
このアルバムにおいて、テツラフは、手堅い演奏をしていると思うが・・・私の主観では、彼のバルトークに特に魅力はないと思った・・・というか、私の好みに合わない。買わない。


【収録情報】
バルトーク:
● ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
● ヴァイオリン協奏曲第1番 Sz.36

 クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
 フィンランド放送交響楽団
 ハンヌ・リントゥ(指揮)

 録音時期:2017年10月18,19日
 録音場所:ヘルシンキ・ミュージック・センター
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

(HMV.co.jp より)





Jiyoon_lee
(C) Apple Music 検索キーワード:Jiyoon Lee

この人は多分上手いのだろう。ところが、コルンゴルトもニールセンも私が苦手な作曲家なので、今回は、チェックだけして買わないことにする。


【収録情報】
● コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
● ニールセン:ヴァイオリン協奏曲

 イ・ジユン(ヴァイオリン)
 オーデンセ交響楽団
 クリスティーナ・ポスカ(指揮)

 録音時期:2017年6月26-28日
 録音場所:デンマーク、オーデンセ、カール・ニールセン・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

2018年5月20日 (日)

Sophie Pacini In Between Schumann & Mendelssohn

Pacini

Sophie Pacini
In Between
Schumann & Mendelssohn
2017年録音


私の評価:全体的にうるさいのでStars1

このアルバムは、シューマン夫妻、メンデルスゾーン姉弟の作品集というコンセプトを持っているが、それは大したコンセプトではないように私には思えた(←ただの寄せ集め)。ただし、例によってクラーラ・シューマンの作曲家としての力量は非凡。

このアルバムのメインは「シューマン:幻想小曲集 Op.12」であろう。同曲については、或る人が「アルゲリッチ盤」が良いと仰るのを聞いたことある。が、同曲アルゲリッチ盤を聴いてみて、私はそれが、それほど良いとは思わなかった。そして、ソフィー・パチーニの同曲は技巧的だが幻想性が足りない。うるさ過ぎる。ダメ!

その他の曲も技巧的だが、やっぱりうるさ過ぎる。最後の曲は華やかで良いが・・・。買わない方が良い。


【収録情報】
● リスト:シューマンの『献呈』 S.566a
● クラーラ・シューマン:スケルツォ第2番ハ短調 Op.14
● シューマン:幻想小曲集 Op.12
● シューマン:トッカータ ハ長調 Op.7
● メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54
● メンデルスゾーン:無言歌集(Op.19-1, Op.30-3, Op.62-6, Op.67-1, Op.67-4)
● ファニー・ヘンゼル(ファニー・メンデルスゾーン):ピアノのための歌 Op.2-1
● メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14

ソフィー・パチーニ(ピアノ)

録音時期:2017年8月
録音場所:ドイツ、ノイマルクト、Historischer Reitstadel
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

2018年5月19日 (土)

(C) Apple Music ブルックナー:交響曲第1番ハ短調 WAB101/交響曲第3番ニ短調 WAB103『ワーグナー』/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団/ワレリー・ゲルギエフ

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(C) Apple Music 検索キーワード:Bruckner Gergiev

私の主観では、ゲルギエフは、ブルックナーが下手だと思う。ノリが悪い。買わない。


【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第1番ハ短調 WAB101(リンツ稿)

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

録音時期:2017年9月25日
録音場所:リンツ、聖フローリアン修道院
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

(HMV.co.jp より)


【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103『ワーグナー』(ノヴァーク版、1889年)

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

録音時期:2017年9月25日
録音場所:リンツ、聖フローリアン修道院
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

(HMV.co.jp より)

2018年5月15日 (火)

プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』より10の小品/ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』/松田華音

Matsuda

プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』より10の小品
ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』
松田華音(ピアノ)
2017年録音


・プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』より10の小品
よく知らない作品なので、ノーコメント。

・ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』
最初は、平板な演奏に聞こえたが、松田華音さん(まつだ かのん。1996年生まれ)は、秀でた技巧を聴かせるし、没個性ではない。

彼女は、組曲『展覧会の絵』(すなわち多様な性格を持つ難曲の集合体)から特異なイメージをリファインし、各楽曲のイメージ・解釈をリスナーの想像力にゆだねる。

全曲を通して浮ついた譜読みとは真逆の演奏。過度なデフォルメがない。そして、彼女は若い体力を生かし、ある意味、全力疾走する。

だが、彼女は、音楽の流れを、澄んだ技巧をもって、淀むことなくストレートに、かつ、明快・明晰にたどり、そして「キエフの大門」の力強いクライマクス(轟音)に至る・・・ちょっと褒め過ぎか?

私の嗜好では「サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ」「カタコンブ」は重苦しさが足りず・・・「死者と共に死者の言葉を以て」は静謐が足りない・・・。よって、私の評価は星4.5。

それにしても、最近、『展覧会の絵/ラヴェル編曲』より『展覧会の絵/ピアノ版』の録音が多いような気がする。


【収録情報】
● プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』より10の小品 op.75
● ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』

松田華音(ピアノ)

録音時期:2017年2月22-24日
録音場所:長野県、軽井沢大賀ホール

(HMV.co.jp より)

(C) Apple Music モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』/カール・ベーム&ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団/1968年セッション録音

Figaro_bohm
(C) Apple Music 検索キーワード:Figaro Böhm

1954年、ロイヤル・フェスティバル・ホールにおけるカール・ベーム指揮《フィガロの結婚》ライブ録音のリーザ・デラ・カーザ(伯爵夫人)がイマイチだったので、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(伯爵夫人)を聴きたくなって「フィガロの結婚/ベーム&ベルリン・ドイツ・オペラ/1968年セッション録音」を買った(私は後者を2009年の自宅全焼火災で焼損)。ヤノヴィッツの伯爵夫人はやや地味・・・だが彼女は健闘している。彼女は新しい歌唱を聴かせることによって偉大な先輩達の後を継いでいる。そしてまた、ヤノヴィッツは彼女の後輩たちに模範を示したと思う。
エディト・マティス(スザンナ)も悪くない。


・モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』全曲

 ヘルマン・プライ(Br:フィガロ)
 エディト・マティス(S:スザンナ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br:アルマヴィーヴァ伯爵)
 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S:伯爵夫人)
 タティアナ・トロヤノス(Ms:ケルビーノ)
 パトリシア・ジョンソン(Ms:マルツェリーナ)
 ペーター・ラッガー(Bs:バルトロ)
 エルヴィン・ヴォールファールト(T:ドン・バジリオ)
 マルティン・ヴァンティン(T:ドン・クルツィオ)
 クラウス・ヒルテ(Bs:アントニオ)
 バーバラ・フォーゲル(S:バルバリーナ)、他

 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
 カール・ベーム(指揮)

 録音:1968年3月 ベルリン、イエス・キリスト教会[ステレオ]

(HMV.co.jp より)


私は、同商品を「Amazon.co.uk」で購入した(¥3,046)が「HMV.co.jp」でも売ってた(¥2,390+送料¥378=¥2,768)。
(いずれも、2018年5月14日現在)

私が「Amazon.co.uk」で購入した同商品は、外箱がつぶれ破れていた(泣

2018年5月13日 (日)

カルメン・ファンタジー、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番/服部百音

Mone

カルメン・ファンタジー、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
服部百音
2016年録音
avex-CLASSICS


私の評価:若干粗いのでStars4


Apple Music で試聴したときは、表現力が超濃厚に聴こえたが、商品[ASIN: B01JYS4PZ4]を聴いて見たら、それほどでもなかった。
先行レビューアーさんが書いてある通り、服部百音さん(はっとり もね/1999年生まれ)は「目指すヴァイオリニストとしてオイストラフ」を挙げているが、たしかに、この「ショスタコーヴィチ:第1番」はオイストラフ盤に似ている・・・あるいは、もしかしたら百音さんは「同作品/オイストラフ盤」を真似ているのかも知れない(第1楽章のテンポが遅いことなど)。すなわち、百音さんは、先輩たちの演奏や、師事した教師の指導に基づき「ショスタコーヴィチ:第1番」を弾いたのかも・・・もとい・・・彼女のショスタコは、そのような中途半端な演奏ではない。彼女は同作品を度胸と迫力をもって弾き、かつ、この「難曲」に対し独自の解釈を身につけている。速いテンポが魅力の「ヒラリー・ハーンの同作品録音盤」と比較すれば、百音さんのショスタコは粗く、不安定感があり、線が細い。が、彼女の繊細なテクスチュアと技巧は、ヒラリー・ハーンのエキサイティングな演奏に接近していると思う。第3楽章のカデンツァが良い。


【収録情報】
● ワックスマン:カルメン幻想曲
● ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 op.77

服部百音(ヴァイオリン)
ベルリン・ドイツ交響楽団
アラン・ブリバエフ(指揮)

録音時期:2016年5月31日〜6月2日
録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)


【参考】

相聞/中島みゆき/アマゾンJP へのレビューのコピー

Miyuki

相聞/中島みゆき


騒がしいロック調の曲が少なくないが『小春日和』『ねこちぐら』は、基本的にアコースティックであり、ホッとさせられる。ただし、このアルバムは歌詞が難しいので、リーフレットの歌詞を読まないと何を歌っているのか分からないのが欠点。

煩悩、夢、まぼろし、葛藤、ジレンマ、自己矛盾、自己嫌悪、挫折、失意、アイロニー、悲しみなど・・・相変わらず、中島みゆきさんは、このアルバムにおいて《様々なモチーフ・テーマを歌っている》←その意味で、彼女の意欲において彼女は衰えていない。←またその意味で、このアルバムは聴き応えがあり何度も聴くに耐えるアルバムである。
また、彼女の声量は衰えていない。

私が気に入った曲:
第1曲『秘密の花園』。逆説的タイトル。すなわち「ユートピアは無い」と、ゲーテの《ファウスト》とは反対のことを歌っている。
第2曲『小春日和』
♪悪気だけでは生きてゆけないものよ
人は人を「まごころ」と「思いやり」で愛す。しかし愛はそれらを「悪気=悪意」に変えることがある(それは誰しも経験があることだろう)。上の一節は「人間はその悪気=悪意を人間の性(さが)として受け入れることもできなければ、切り捨てることもできない」という意味だろう。
第3曲『マンハッタン ナイト ライン』。この歌はニューヨークを悪し様に歌っているが、実は、
♪あの人がいないなら意味がない
この歌の主人公は、ニューヨークで恋人と別れたのだろう。
第7曲『ねこちぐら』。分かりやすい歌。若い頃の素朴さが聴ける。悲しみの歌。
第9曲『希(ねが)い』は、ネガティブとポジティブが交錯するメッセージソング。

たしかに、このアルバムは聴き応えがあり、繰り返し聴くに耐えるアルバムである。だが、このアルバムは最後の3曲に至るまでは、ほとんどネガティブな曲ばかり・・・その点、このアルバムは、彼女の若い頃の傑作(臨月、寒水魚)と違う。すなわち、このアルバムは、ある意味、全曲の流れ・バランスが悪く、全曲を通してコントラストに欠けると思う。

ただし、第10曲『慕情』は見事なフィニッシュである。『慕情』は、おそらく中島さんによって繰り返し歌われる彼女の「本音」だろう。私の主観では、中島さんは、エディット・ピアフのような説得力をもって『慕情』を歌っているように聞こえる。その曲は、このアルバムのラストだが、あえて例えて言えば「映画のエンドロール」だ。

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