2016年9月24日 (土)

トマ・ピケティ著「21世紀の資本」を読んで(13)/黒田総裁の「いやいやながらのUターン」/私(藤四郎)の考え:よく分からないが要するにさっさと「資本税」を導入して貧乏人にお金をまわせばデフレは消えるんじゃないの(?)/【2016−10−6 追加】 貧乏人にお金をまわせば・・・←「お金」じゃなくて商品券がいい。貯蓄されないように・・・

Piketty

21世紀の資本 単行本 - 2014/12/9
トマ・ピケティ

・・・

黒田総裁の「いやいやながらのUターン」
これから政府と日銀の「総力戦」が始まる

2016.9.23(金)池田 信夫

 注目されていた日本銀行の「総括的な検証」と、金融政策の「新しい枠組」が発表された。おおむね予想された通り「2%のインフレ目標」を無期延期し、マネタリーベース(現金供給)という指標を実質的に取り下げる方針転換である。

 ただこの発表は難解な「日銀文学」で書かれており、行間を読まないと意味が分からない。普通のビジネスマンが理解するのは容易ではないと思われるので、ここではその内容をやさしく解説し、それが何を意味するのかを考えてみよう。(2016年9月23日 jbpress.ismedia.jpより)

(下に続く)

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2016年9月20日 (火)

オットー・フリードリック著「グレン・グールドの生涯」に書いてある、私の好きな逸話など(4)グールドとテクノロジー/録音テープを重ね継ぎすることによって、ブルーノ・ワルターとクレンペラーの演奏をつなげる/「レコーディングの将来(1966年の論文)」より

Gould_friedrich

オットー・フリードリック著「グレン・グールドの生涯」

 グールド自身もかなりの夢想家だった。音楽におけるこのテクノロジーの革命が絶頂に達すると、聴き手の解放が、いやもっと正確に言えば、受動的な立場から積極的な参加者へと聴き手の変身が起こるだろう、と信じていた。「つまみをいじるのも、限られた形ではあるが、一個の解釈行為である」と「レコーディングの将来(注:1966年発表の論文)」で書いている。「四十年前、聴き手の選択の自由は『オン』や『オフ』の印のついたスイッチを入れたり切ったりすることに限られ、最新の機器でも、ヴォリュームを少し調整するくらいだったかもしれない。だが今日、さまざまなコントロールが可能となり、聴き手は分析的な判断が求められている。だが、これらのコントロールはごく初歩的で、微調整をしているにすぎない。というのは、現在研究段階にある技術がひとたび家庭の再生装置に組み込まれたならば、聴き手の参加度はいっそう拡大するからだ。」
 この「新しい種類の聴き手」が、自分の膨大なコレクションのあらゆるテープを再編集できるようになれば、グールドはたいへん満足しただろう。「例えば、ベートーヴェンの第五交響曲第一楽章は、呈示部と再現部はブルーノ・ワルターの演奏が好きで、展開部はテンポの大きく異なるクレンペラーの指揮がいいとする。……ピッチと速度の相互関係はひとまず置いておくが、クレンペラーの録音から該当箇所の小節を切り取って、ワルターの演奏の途中にスプライシング(注:録音テープを重ね継ぎすること)によってはさみ込めるのである。その際に、テンポが変わったり、ピッチが上下することもない。……」
 パラダイスの夢想は、どんなものであれ、それを夢想した人間が自分のために望んだものになってしまうことはまず避けられない。口には出さないが、他人も同じことを望んでいるのだと決めてかかっている。《ヴァルキューレ》第二幕で、ブリュンヒルデは戦士ジークムントに対して、死んだ勇者の行くヴァルハルの殿堂がいかに素晴らしい場所かを約束する。「見事な肉体をもった死せる勇者たちがあなたを抱き締め、厳かに歓迎してくれる」のである。一方、T・S・エリオットは、河馬が最終的に聖人に列せられ、「黄金の竪琴を奏で」、雪のように白く洗われ、「殉教した乙女たちの接吻を受ける」と『河馬』という詩の中で予言している。そしてグールドはといえば、音楽ファンが会社で一日懸命に働いたあと家に帰り、ただちにグールド的スタジオに向かい、テープ編集をして夕べを費やすようになる日を夢見ていたのである。グールドは言った。「究極的には、聴き手は自分自身のための作曲家になるのである。」
(オットー・フリードリック著「グレン・グールドの生涯」204ページより)

クラシック音楽の聴き手がテープを継ぎ合わせてブルーノ・ワルターとクレンペラーの演奏をつなげることは「許されること」であるばかりか「聴き手とは逆の立場」=「演奏者という立場」にあったグールドにとって、それは「夢」であった(勿論、グールドは、聴き手でもあった)。

2016年7月31日 (日)

オットー・フリードリック著「グレン・グールドの生涯」に書いてある、私の好きな逸話など(3)聞こえない音(音楽)が、いちばん素晴らしく聞こえる(?)

Gould_friedrich

オットー・フリードリック著「グレン・グールドの生涯」


グールドが自分の奇妙な能力に気づいたのは、十三歳くらいの頃だった。モーツァルトのハ長調フーガ(K三九四)を練習していたとき、不機嫌な家政婦が電気掃除機のスイッチを入れて練習を邪魔することにした。
「さて、次のような結果になりました。」一九六四年、トロント音楽院の卒業式での式辞でグールドはその思い出を語っている。「……このきらめくような全音階的な音楽は、ヴィブラートの暈(ぼかし)がかかったようになりました。いやむしろ、浴槽で、両耳に水がいっぱいに詰まった状態で歌をうたい、一気に頭を左右に振ったときに得られる効果とでも言いましょうか。そして柔らかいパッセージでは、自分の創り出している響きがまったく聞こえませんでした。もちろん感覚はありました。鍵盤に対する触感はあったのです。……自分がやっていることのイメージはつかめましたが、実際には音は聞こえませんでした。しかし奇妙なことは、電気掃除機が介在しなかったときよりも、急に素晴らしく聞こえるようになったことです。それも、実際に聞こえなかった部分がいちばん素晴らしく聞こえたのです。」(「音楽院卒業生に贈る言葉」)
 偶然性の音楽あるいはチャンス・オペレーションに没頭していた頃のジョン・ケージについて、こんな話がある。よく馴染んだブラームスの交響曲の録音を聴いて退屈の表情を浮かべていたときのこと、突然ドアの呼び鈴が鳴って鑑賞を邪魔されたその瞬間、ケージは喜びに顔をほころばせてしまったのである。これは客が来たらしいので喜んだのではない。ブラームスの交響曲と鳴り響く呼び鈴という偶然の取り合わせを初めて聞くことができたのを喜んだのである。モーツァルトと電気掃除機からグールドが理解したのは、音の奇妙な取り合わせを単に受け入れるということではなく、音楽を知覚する力を聴覚からほぼ完全に分離することだった。

(「グレン・グールドの生涯」42ページより)

2016年6月13日 (月)

オットー・フリードリック著「グレン・グールドの生涯」に書いてある、私の好きな逸話など(2)「音楽こそが僕のエクスタシーなんだ」

Gould_friedrich

オットー・フリードリック著「グレン・グールドの生涯」


「音楽こそが僕のエクスタシーなんだ」

(「グレン・グールドの生涯」464ページより)

というのは、よく知られたグールドの言葉だが・・・「グールドにとっては、音楽を聴いたり演奏したりすることこそ性的エクスタシーであった」というのは、嘘である:

グールドは、多くの人から、「性」について、しつこく問われたので、彼は面倒臭くなって、思わず「音楽こそが僕のエクスタシー」と口走ってしまった・・・というのが、グールドの「エクスタシー発言」に対する私の解釈。すなわち、それは意味のない発言であり、グールドの音楽と「性的エクスタシー」は、まったく関係ない・・・上記の本を読んで私はそう感じたが(?)

【2017−1−24 追加】

【参考】

ジョンズ・ホプキンズ大学の精神科医ドクター・ジョゼフ・スティーヴンズによれば、彼がトロントを訪問する度に、グールドはオランダ人のマッサージ師をいつも決まったように呼んでいたという。「グレンがマッサージを受けている間、私は傍らに座っていたのです」とスティーヴンズは語る。「私は考えました。いったいこれはどういうことなのか、と。というのも、私の理論によれば --- これは絶対的な理論なのですが --- 人間は誰でも他人との身体的な接触に飢えているというものです。私の知る限り、グールドの他人との身体的接触は、これ以外にまったくありませんでしたから、彼は身体的接触をこのマッサージ師ともったことになるのです。そしてこのマッサージは延々と繰り返されました。」やはりその頃のグールドを知っていたバスーン奏者ニコラス・キルバーンは、一度グールドとセックスについて話し合ったことを思い出す。そのときグールドはこう言ったという。「音楽こそが僕のエクスタシーなんだ。」(「グレン・グールドの生涯」464ページより)

オットー・フリードリック著「グレン・グールドの生涯」に書いてある、私の好きな逸話など(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15

Gould_friedrich

オットー・フリードリック著「グレン・グールドの生涯」


グールドの監禁状態をさらによいものにすることができたであろう唯一のこととは、外の世界を賞讃する感覚だった。しかし、その感覚も、最新の録音、つまりベートーヴェンの第一協奏曲のきらめくような演奏のレコードのおかげで知ることができたのである。このレコードでグールドは自作のかなり重厚な対位法的なカデンツァを弾いていた。「ここ二日間というもの、私は有頂天になりっぱなしです。送られてきた、私たちのベートーヴェンの第一番を聴いているのです」と彼は、オーケストラの伴奏をしてくれた指揮者のヴラディミール・ゴルシュマン(一八九三〜一九七二)に手紙をしたためた。「もうすでにお聴きになっていて、私と同様、これに誇りを抱いていらっしゃるとよいのですが。この演奏には最初から最後に到るまで、真の生きる喜び(ジョワ・ドゥ・ヴィヴル)があります」(一九五八年十一月)。そしてそれから、素敵な光景がホテルで生まれた。グールドが病室(グールドは当時、ハンブルクで療養中であった。ブログ開設者より)でこのベートーヴェンの協奏曲の新しいレコードをかけていたら、部屋のメイドが耳を澄ませて立ち止まったのである。「メイドは戸口に足を踏み入れたまま、モップを両手に持って立っています。プレーヤーからから聞こえてくる第一楽章のカデンツァに釘づけになっているのです。--- 今終わりました。彼女はお辞儀をしたたけで、隣の部屋へ行ってしまいました。」(「グレン・グールドの生涯」138ページより)

そのメイドさんが、クラシック音楽の愛好者であったかどうかは定かではない。が、とにかく、グールド自作のカデンツァ(ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番)は(もしかしたらクラシック音楽をほとんど聴かない)そのメイドさんに気に入られた。

>>今終わりました。彼女はお辞儀をしたたけで、隣の部屋へ行ってしまいました。

グールドにとって、100人の音楽批評家がグールドの演奏を「良い」と評価するよりも、そのメイドさん反応のほうがよっぽど喜ばしく嬉しかったに違いない。

トマ・ピケティ著「21世紀の資本」を読んで(12)納税者が資本税額を自ら計算して申告するよりも、政府(国)が資本税額を納税者に通知し、払わせるほうが、納税者も喜ぶ/「確定申告を、納税者に代わって、政府(国)がやってくれるような事」

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21世紀の資本 単行本 - 2014/12/9
トマ・ピケティ

<--- NHK オンラインからの引用 ココから --->

「世界経済のリスクと伊勢志摩サミット」(視点・論点)より引用

公益財団法人国際金融情報センター理事長 加藤 隆俊
(中略)
先般公表されたいわゆる「パナマ文書」によればタックスヘイブンの利用者は全世界的な拡がりを見せています。タックスヘイブンで設立された法人には、合理的な企業活動に基づくもの、本国で納税すべき所得を低税負地に付け替るためのもの、或いは違法に稼得された所得を秘匿するためのもの等種々のものが混在していることでしょう。要は設立された法人に関する情報がタックスヘイブンも含む関係税務当局間で情報交換される仕組みを構築することであります。そうすれば、関心ある税務当局は税逃れの疑われる事案を追求することが出来る、そうした仕組みを持っている、それだけで相当な抑制効果があると思います。本年の伊勢・志摩サミットでは是非、税逃れの補捉に向けてのいわば行動計画のイニシアティブをG7として取ってほしいと考えます。(以下略)

(2016年5月19日 18時03分 NHK オンラインより)

>要は設立された法人に関する情報がタックスヘイブンも含む関係税務当局間で情報交換される仕組みを構築することであります。
>そうすれば、関心ある税務当局は税逃れの疑われる事案を追求することが出来る、そうした仕組みを持っている、それだけで相当な抑制効果があると思います。

<--- NHK オンラインからの引用 ココまで --->

要するに、ピケティが「21世紀の資本」で言っていることをやればいい:

たとえばフランスでは、政府は誰それが40万ユーロの価値を持つアパルトマンを持っていて、時価20万ユーロの株式ポートフォリオを持ち、10万ユーロの借り入れ残高があると知っている。だから政府はこうした各種数字(そして、誰それの純資産が50万ユーロだという記述 【ブログ開設者より】 40万+20万−10万=50万)を示した書類を誰それに送り、もし必要なら追加訂正を求めることができる。この自動化されたシステムを全国民に適用するほうが、あらゆる人物に自分の保有額を正直に申告するよう依頼するという古くさいやり方よりもはるかに21世紀に適合している。(「21世紀の資本」546ページより)

つまり、納税者が資本税額を自ら計算して申告するよりも、政府(国)が(納税者が有する財産に基づき計算される)資本税額を納税者に通知し、それを納税者に払わせるほうが、納税者も、余計な労力や金(税理士のための)を使わないですむので、きっと喜ぶだろう。脱税もなくなる。というか、政府が納税額を決めるのであるから、その金額に、誤りがあって過小評価であっても、それは脱税にならない。
例えて言えば、確定申告を、納税者に代わって、政府(国)がやってくれるような事。

2016年4月 3日 (日)

トマ・ピケティ著「21世紀の資本」を読んで(11)この世から、タックス・ヘイヴンがなくなっても、お金持ちたちは、屁とも思わないだろう/なぜなら、生涯一日たりとも働いたことがなくても世界一のお金持ちになった、リリアンヌ・ベタンクール(1922生、世界最大の化粧品会社ロレアルの創業者の娘)のような世襲(相続)によるお金持ちの存在自体、今日の相続税は貧富の格差を是正させる機能が機能してない証拠じゃないかな(?)/【メモ】 “パナマ文書”問題

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21世紀の資本 単行本 - 2014/12/9
トマ・ピケティ

資産ランキングに見る相続人たちと起業家たち

 『フォーブス』ランキングの最も印象的な教訓のひとつは、ある閾値を超えると巨額の財産は総じて、それが相続財産であろうと起業的な由来のものであろうと、所有者が働いていようといなかろうと無関係に、成長率がきわめて高いことだ。たしかに、これらのデータから下せる結論の正確さを過大評価しないほうがいい。これらのデータは少数の観測をもとにしており、やや杜撰で断片的なやり方で集められているのだから。それでもこの事実は興味深い。
 特にわかりやすい例として、世界的な富の階層のてっぺんを見てみよう。1990−2010年はビル・ゲイツ --- OSの世界的リーダーであるマイクロソフト社の創業者 --- で、起業による富を体現する人物だ。かれは10年以上『フォーブス』ランキングの第1位に君臨したが、その財産は40億ドルから500億ドルに増加している。一方、リリアンヌ・ベタンクール(Liliane Bettencourt、1922年10月21日 - )は化粧品の世界的リーダー、ロレアルの創業者であるウージェンヌ・シュエレールの女性相続人だ。シュエレールは1907年にさまざまな髪染めを開発し、セザール・ビロトー(当ブログ開設者の注:バルザック「人間喜劇」の登場人物)が1世紀前に香水で儲けたのを彷彿とさせる成功をおさめた。ベタンクールの財産は、20億ドルから250億ドルに増加している(こちらも『フォーブス』より)。どちらの財産(当ブログ開設者の注:すなわち、ビル・ゲイツの財産は40億ドルから500億ドルに増加、ベタンクールの財産は20億ドルから250億ドルに増加)も、1990−2010年の年間成長率は13パーセント超で、インフレ調整後の実質資本収益は10、11パーセント相当だ。
 つまりリリアンヌ・ベタンクール(生涯に一日たりとも働いたことはない)は、ハイテク分野のパイオニアであるビル・ゲイツ並みの勢いで財産を増やしたのだ(ちなみにビル・ゲイツの財産は、かれの引退後も同じ勢いで増え続けている)。ひとたび築かれた財産は、資本の動学にしたがって増加して、ただその規模ゆえに、数十年にわたって急速度で増加を続けられる。特に、財産の規模がある閾値を超えると、ポートフォリオとリスク管理における規模の経済によって、規模効果が強まることに注目。資本所得のほぼすべてを再投資にまわせるからだ。この水準の財産を持つ人たちは、毎年その資本の0.2−0.3パーセントに等しい額で、たやすく豊かな生活を送ることができるし、所得のほぼすべてを再投資できる。これは基本的だが重要な経済メカニズムで、長期的な蓄積の動学と富の分配にめざましい結末をもたらす。お金は、自分を再生産する傾向がある。この厳しい現実をバルザックは見逃さなかった。かれはパスタづくりを生業とする自作登場人物の抑えがたい台頭を、次のように表現している。「市民ゴリオが貯め込んだ資本は、巨額のお金がその持ち主に与えてくれる優位性のすべてをもって後に事業を行えるだけのものだった」(←意味が分からん。←2016−4−4。当ブログ開設者による追加)
(「21世紀の資本」456ページより)

>どちらの財産(当ブログ開設者の注:すなわち、ビル・ゲイツの財産は40億ドルから500億ドルに増加、ベタンクールの財産は20億ドルから250億ドルに増加)も、1990−2010年の年間成長率は13パーセント超で、インフレ調整後の実質資本収益は10、11パーセント相当だ。
> つまりリリアンヌ・ベタンクール(生涯一日たりとも働いたことはない)は、ハイテク分野のパイオニアであるビル・ゲイツ並みの勢いで財産を増やしたのだ。ひとたび築かれた財産は、資本の動学にしたがって増加して、ただその規模ゆえに、数十年にわたって急速度で増加を続けられる。

【当ブログの開設者より】

 金持ちどもは、相続税で財産を持って行かれないようにタックス・ヘイヴンにお金を隠さなくても《お金持ちであり続けられるだろう》。例えば、私が、20円の財産を相続し、相続税14円(70%)持って行かれても、残りの6円は、20年後に(生涯に一日たりとも働いたことなくても)約6.73倍(1.1の20乗は6.73)、つまり、資産6円が40.38円になる

(10年後だと、1.1の10乗は2.59であり、6円×2.59=15.54円。資産6円が15.54円になる。←ただし、親が死んで我が子に遺産を残したあと、その子の平均余命は20年ぐらいあるだろう・・・だから、その子は10年以上生きるだろう:おのれの富を誰にも相続させることなく・・・)。

それが、世襲されれば、金持ちどもは、相続税70%を払っても、ますます、富を増やせる。
相続税70%は、貧富の格差を縮めるのに、役に立たないだろうし、また、この世から、タックス・ヘイヴンがなくなっても、お金持ちたちは、屁とも思わないだろう。
 リリアンヌ・ベタンクールは、相続税を脱税するために、タックス・ヘイヴンを悪用したかも知れないし、または、しなかったかも知れない。
 これは余談だが、私がベタンクールだったら、タックス・ヘイヴンを悪用して脱税するより、きちんと相続税を払うだろう。←あとになって、脱税容疑で逮捕されたくないし、あとになって、本税+加算税+延滞税、払うのはきついし・・・(え〜っと、あの〜、話は前後しますが、そもそも今は世界的に相続税を安くする傾向にあるのでは・・・)。

【2016−4−4 追加】

考えてみたら、そもそも、生涯一日たりとも働いたことがなくても世界一のお金持ちになった、リリアンヌ・ベタンクール(1922生、世界最大の化粧品会社ロレアルの創業者の娘)のような世襲(相続)によるお金持ちの存在自体、今日の相続税は貧富の格差を是正させる機能が機能してない証拠じゃないかな(?)
 

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【2016−6−3 追加】

「タックスヘイブンはもう古い」と金融のプロはせせら笑った 租税回避とマネーロンダリングの主流はいま…

(前略)
マネロンで典型的な手口は、例えば計画倒産だという。日本で得た犯罪収益を海外の国に移転する際、対象国に工場を設立したことにして、そこに投資として資金を移動。工場の操業がうまくいかなかったとして、倒産させ、残った資金を外部に環流させれば、できあがりというわけだ。

 他にも直接関係しない第三者を通じて資金をやり取りするなどやり方はいくらでもあるといい、「タックスヘイブンの会社を何社も通せば隠せるという時代は大昔に終わった」とベテラン金融関係者はいう。
(後略)

(2016.5.16 08:00 産経ニュースより)

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【関連記事】

トマ・ピケティ著「21世紀の資本」を読んで(4)相続税/富裕税/相続税・贈与税とタックス・ヘイブン

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【メモ】

“パナマ文書”問題

(下に続く)

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2016年3月 7日 (月)

【メモ】 電磁波について

私は、高校生の時「物理」を履修しなかった。そして、一昨年9月、高校物理の教科書を読みたくなった。そこで高校物理の教科書を私は購入した:

数研 306 総合物理1 力と運動・熱 525円
数研 307 総合物理2 波・電気と磁気・原子 530円

これを、読んだ時、その極めつけの《つめこみ主義》に驚かされたが、その中に、私が、良い資料(図表)であると思うものがあるので、それを、このエントリー(記事)にコピーさせて頂く。

Electromagnetic_wave
「数研 307 総合物理2 波・電気と磁気・原子 227ページ」の「図131 電磁波の利用」より

私たちに、なじみのある、また、私たちが、よく使っている電磁波は「極超短波(ごくちょうたんぱ、UHF (Ultra High Frequency))」という電磁波であると思う。その用途は、携帯電話、テレビ放送(地上デジタルテレビ放送)、無線LAN、全地球測位システム(GPS)、電子レンジなどである。(ウィキペディアへ)

言うまでもなく、放射線(γ線)も、電磁波の一種である。

2016年1月21日 (木)

トマ・ピケティ著「21世紀の資本」を読んで(10)富裕層トップ62人の資産、下位36億人の合計と同じ/すべての悪の根源は貧富の格差にあるということが未だに分からんのかね? 君?

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Piketty

21世紀の資本 単行本 - 2014/12/9
トマ・ピケティ

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富裕層トップ62人の資産、下位36億人の合計と同じ

 国際NGO「オックスファム」は18日、2015年に世界で最も裕福な62人の資産の合計が、世界の人口のうち、経済的に恵まれない下から半分(約36億人)の資産の合計とほぼ同じだったとする報告書を発表した。経済格差が拡大しているとして、世界各国の指導者に是正への取り組みを呼びかけた。

 スイスの金融機関の調査データなどをもとに推計した。報告書によると、上位62人の資産の合計は1兆7600億ドル(約206兆円)で、この5年間で44%増えた。一方、経済的に恵まれない下から半分の資産は41%減ったと指摘。この結果、下位半分の資産額は10年には上位388人分に相当したが、14年は上位80人分、15年は62人分と、格差は拡大しているという。

 背景には、賃金など労働への対価支払いより、株式配当など資本の投資への還元が手厚くされていることなどがあると指摘。20日にスイスで始まる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)を前に、政府や経済界のトップらに最低賃金の引き上げや、男女の賃金格差の是正、税制の見直しなどの取り組みを求めた。(ロンドン=寺西和男)(2016年1月19日22時15分 朝日新聞 DIGITAL より)

>国際NGO「オックスファム」は18日、2015年に世界で最も裕福な62人の資産の合計が、世界の人口のうち、経済的に恵まれない下から半分(約36億人)の資産の合計とほぼ同じだったとする報告書を発表した。
>経済格差が拡大しているとして、世界各国の指導者に是正への取り組みを呼びかけた。

>スイスの金融機関の調査データなどをもとに推計した。報告書によると、上位62人の資産の合計は1兆7600億ドル(約206兆円)で、この5年間で44%増えた。一方、経済的に恵まれない下から半分の資産は41%減ったと指摘。
>この結果、下位半分の資産額は10年には上位388人分に相当したが、14年は上位80人分、15年は62人分と、格差は拡大しているという。

>背景には、賃金など労働への対価支払いより、株式配当など資本の投資への還元が手厚くされていることなどがあると指摘。
>20日にスイスで始まる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)を前に、政府や経済界のトップらに最低賃金の引き上げや、男女の賃金格差の是正、税制の見直しなどの取り組みを求めた。

2016年1月13日 (水)

【学ばなければと思いつつ挫折、または、停滞】池辺晋一郎著「おもしろく学ぶ楽典」/橋本晃一著「ピアノ学習・作曲編曲に役立つ コード進行の基礎知識 <課題と解答付>」/「バッハ インヴェンション 分析と演奏の手引き 分析:小鍛治邦隆 演奏の手引き:中井正子」/「同シンフォニア版」/以上、ゆっくり読みたい、学びたいのだが、現在の私は、父の介護のため、自分の時間がない。ため息。

Ikebe

池辺晋一郎著「おもしろく学ぶ楽典 」

これは、何を言いたいのか分からなかった・・・あるいは、ついて行けなかった。

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Hashimoto

橋本晃一著「ピアノ学習・作曲編曲に役立つ コード進行の基礎知識 <課題と解答付>」

これは、ポピュラー音楽学習者のための本だったが、「和音」の基礎を学ぶために、私のような素人には、良き解説書、および、<課題と解答> だった(私には、旋律に和音を付ける能力がまったく無い・・・ということに気づかされた)。
しかし、この本の読書は、2009年12月の私の家の火災により中断。そのまま、まだ、読破していない。

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Invetionen

「バッハ インヴェンション 分析と演奏の手引き 分析:小鍛治邦隆 演奏の手引き:中井正子」

Sinfonien

「バッハ シンフォニア 分析と演奏の手引き 分析:小鍛治邦隆 演奏の手引き:中井正子」

私は、バッハの「インヴェンションズ&シンフォニアズ」は、シンプルだと思っていたが、コノ曲集、その全貌を俯瞰するだけでも、なかなか時間かかりそう・・・すなわち、上の2冊を、さらに入念に読むためには(分析するためには)もしかして1年以上、かかるかも・・・。

さて、

以上、ゆっくり読みたい、学びたいのだが、現在の私は、父の介護のため、自分の時間がない。ため息。

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【2016−1−16 追加】

Francais

清岡智比古著「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!(CD付・改訂版) 単行本(ソフトカバー) - 2009/10/8」

私は、学生時代から今日まで(約30数年間)、フランス語に挑戦してきたが、その間、2度挫折!
2011年1月に、上の本を買うも、又挫折。
私の人生において、合計、3度、私は、フランス語学習に挫折(汗

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