2016年10月22日 (土)

Roy Harris and John Adams: Violin Concertos Tamsin Waley-Cohen

Waleycohen

Roy Harris and John Adams
Violin Concertos
Tamsin Waley-Cohen, violin
BBC Symphony Orchestra
Andrew Litton, conductor
Recorded from 4th to 6th April 2016 in Studio 1, BBC Maida Vale, London, UK.
www.signumrecords.com

Roy Harris (1898-1979)
Concerto for Violin and Orchestra (1949)
01 Section One [8.46]
02 Section Two [9.53]
03 Section Three [6.05]
04 Section Four [3.24]

John Adams (b. 1947)
Concerto for Violin & Orchestra (1993)
05 I - [15.51]
06 II Chaconne: Body through which the dream flows [10.58]
07 III Toccare [7.22]

Total timings: 62.22

・・・

ロイ・ハリス:ヴァイオリン協奏曲(1949)
ジョン・アダムズ:ヴァイオリン協奏曲(1993)
タムシン・ウェーリー=コーエン(ヴァイオリン)
BBC 交響楽団
アンドルー・リットン(指揮)
2016年セッション録音

・・・

私の評価:星4.5

・・・

明記されてないので、このアルバムにおいて、タムシン・ウェーリー=コーエンが、名器、1721年製のストラディヴァリウス「ex-Fenyves」を弾いているのかどうかはわからない。が、このアルバムのヴァイオリンの音は、彼女が過去のアルバムで奏でたヴァイオリンの音と同様、美しい。
ポジティヴに言えば、このアルバムは、隠れた名作(?)の名演集。このアルバムをきっかけに、この2つの作品は、もっと弾かれるべきだ・・・と言ったら褒め過ぎ・・・だが、こういう隠れた名作を見つけるのは楽しい。
私は、ロイ・ハリスとジョン・アダムズには疎いので、ウェーリー=コーエンの指使いとボーイングが、これらの作品の性格を捕らえているかどうかはわからない。もしかしたら、彼女の演奏は若くて未熟かも知れない。ましてや《絶妙》であるとは言えないかも知れない。すなわち、これらの演奏に、もっと流れと波があった方がいいかも知れない。このアルバムにおけるウェーリー=コーエンの演奏には、適度な緊張感と元気と十分な技巧がある。だが、その乗りは、作品の《楽想》を捕らえ切っていないかも知れない。
繰り返すが、逆に、もし、彼女が、ロイ・ハリスとジョン・アダムズの作品の性格・魅力・良さを《捕らえ切っている》とすれば、その場合、上記の私の疑念は間違いである(汗;;。

「The solo violin is almost unceasing as the violin weaves through the orchestra, which serves primarily as a backdrop for the violin. ソロ・ヴァイオリンは、絶えず、オーケストラの中を、織物を織るように弾かれる。一方、オーケストラは、主に、ヴァイオリンの背景の役割を果たす。(英語版ウィキペディア。Violin Concerto (John Adams) の項より)

アダムズの作品には、面白さが聴ける(第2楽章シャコンヌと第3楽章トッカータ)。また、ハリスの作品には、そのユニークさ(4つの楽章がアタッカでつながっているなど)が、ウェーリー=コーエンの美音で、聴ける・・・それを良しとするか?
このアルバムは、雰囲気が、ヒラリー・ハーンの「バーバー&エドガー・メイヤー」に似ている。アメリカの作曲家への傾倒。ただし、ヒラリー・ハーンはアメリカ人、タムシン・ウェーリー=コーエンはイギリス人(Born in London in 1986)。
訳がわからないレビューになってしまったが、結論を言うと、このアルバムの魅力は、未知との遭遇。そして、もう一つの結論を言うと、ハリスとアダムズのこれらの作品は名作なのかどうか・・・私の回答は、YES(!)←とっつきにくい作品たちではあるが(汗;;。

・・・

【Apple Music で試聴できます】

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↑(C) Apple Music に商品説明が付くようになった。HMV.co.jp には同商品の商品説明は付いてない・・・

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(C) Apple Music 検索キーワード:Tamsin Waley-Cohen

2016年9月18日 (日)

Anna Christensson plays Henning Mankell: Solo Piano Works / World Premiere Recording

Christensson

Henning Mankell (1868-1930)
Solo Piano Works
Anna Christensson, piano
2008年録音
PHOENIX EDITION

World Premiere Recording

[CD 1] 67:14
Three Preludes, op 56
01. Waves 2:34
02. Summer 4:02
03. Nenia 3:49

04. Valse mesto, op. 58 5:55

Three Legends, op. 59
05. Without Title 7:18
06. Atlantis 9:20
07. Sister Beatrice 13:11

Four Pieces, op. 60
08. Barcarole 7:24
09. Evening Mood 5:38
10. Tempest Mood 3:31
11. Slow Waves 4:03

[CD 2] 67:05
01. Fantasy-Sonata No. 1, op 69 15:36
02. Fantasy-Sonata No. 3, op 72 15:50
03. Fantasy-Sonata No. 6, op 76 17:29
04. Ballade, No. 7 op 77 17:40

・・・

ヘニング・マンケル(1868-1930)
ピアノ独奏曲集
アンナ・クリステンソン(ピアノ)
世界初録音

・・・

私の評価:地味なので、星3.5

・・・

スエーデンのピアニスト:アンナ・クリステンソンによるスエーデンの作曲家:ヘニング・マンケルの作品集。

【Apple Music】で試聴して購入。検索キーワード:Anna Christensson

最初は、下手な演奏に聞こえた。たとえば、CD1 におけるクリステンソンの演奏は、ペダル使い過ぎなのか(?)それとも、スコアの指示の通りの演奏なのか(?)どっちなのか、疑われる。そして、当初、ヘニング・マンケルという無名(?)の作曲家の作品を取り上げるには、アンナ・クリステンソンは、力不足と思われた。

CD 1 には、技巧的な作品が入ってない。したがって「CD1 に収録されたヘニング・マンケルの知られざる作品」を世に出すためには、仮に、クリステンソンが秀でた技巧の持ち主だったとしても、彼女は彼女の技巧を生かして、リスナーを魅了することはできないと思った・・・

・・・が、よく聞いてみるとこのアルバムは良かった。CD1 が、印象薄いのに対し、CD2 において、マンケルの《ロマンティシズム》《より複雑で技巧的》《ユニークな作品》は「知らない作曲家と初めて出会う時のスリル」を私に感じさせる(そして、改めて CD1 を聴く。すると、印象薄い CD1 の静かな曲は、あたかも夜想曲であり、CD1 は、夜、流すと快いではないか!)。

His compositions are primarily pieces for solo piano and for chamber ensembles including piano. He was influenced by French Impressionism. 彼の作品は主にピアノ独奏曲、ピアノを含む室内楽曲である。フランス印象派の影響を受けた。(英語版ウィキペディアより)

「(ヘニング・マンケルは)ピアノ曲の作曲にのめり込んだ作曲家である」にもかかわらず「ほとんどヴィルトゥオージティ、難解さを感じさせない」それが、むしろ、彼の作品の魅力であると思う。そして、このアルバムおけるピアニスト:クリステンソンが奏するロマンティシズムは的を射ていると思う。すなわち、このアルバムにおいて、クリステンソンによる作曲家ヘニング・マンケル(の作風)へのアプローチ、解釈、そのためのリサーチは、いずれも上手く行っていると私は感じる。そして、ヘニング・マンケルの「(おそらく)どの楽派にも属さなかった反骨」は、ドビュッシー(1862-1918)やラヴェル(1875-1937)を苦手な私には、むしろ、親しみ易く新鮮(!)。

アンナ・クリステンソン(1982年生まれ)は若いが、既に円熟した演奏者だと思う・・・私が追っかけているダナエ・デルケンキャシー・クリエヴァネッサ・ベネリ・モーゼルの若々しさは、彼女には無い。

・・・

【おまけ】

【Apple Music】で試聴。

同ピアニスト:アンナ・クリステンソンによるスエーデンの作曲家:ヒルディング・ルーセンベリのピアノ独奏曲集は、余り面白くなかった(下記)。

Rosenberg_christensson_2
(C) Apple Music 検索キーワード:Anna Christensson

・・・

同ピアニスト:アンナ・クリステンソンによるスエーデンの作曲家:ヘニング・マンケルの「ピアノ協奏曲」他。これは良かったが、お金がないので買わない(下記)(泣。

Mankell
(C) Apple Music 検索キーワード:Anna Christensson

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