2015年5月31日 (日)

ヤニス・クセナキスの「プレイアデス」聴き比べ

Xenakis_1

Iannis Xenakis (1922-2001)
Pléïades
Les Percussions de Strasbourg
Jean-Pierre Bedoyan, Gabriel Bouchet, Christian Hamouy, Keiko Nakamura, Claude Ricou, Georges van Gucht, Directed by [Régie percussions] - François Dahlmann
Recorded Jan. 1986 at Centre Europe de Colmar
HMA 1955185

Mélanges (8:48)
Métaux (13:21)
Claviers (10:20)
Peaux (11:11)

Xenakis_2

Xenakis: IX
Kuniko Kato
Recorded at Lake Sagami Hall, Kanagawa, Japan on 15-18 December 2013, 11-15 January 2014, 2-4 and 30 September 2014 and 1 October 2014
CKD 495 Linn Records

Pleiades: I. Melanges (Mixtures 総合) 08:51
Pleiades: II. Metaux (Metals 金属) 13:56
Pleiades: III. Claviers (Keyboards 鍵盤) 10:31
Pleiades: IV. Peaux (Skins 太鼓) 11:25
Rebonds A 08:07
Rebonds B 06:21

【参考】

クセナキス(1922-2001)プレイアデス ストラスブール・パーカッション・アンサンブル(1986)HMV.co.jp

クセナキス(1922-2001)プレイアデス、ルボン 加藤訓子 HMV.co.jp

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こんなこと書くと反発食らうだろうが・・・あえて書く。加藤訓子のチャレンジと健闘は認める。しかし、本来、6人で演奏されるべき作品を、1人で演奏するのは、やはり、無理だったと思う。加藤の「プレイアデス」は、リズムが狂っているように聞こえる(←私の耳が悪いのだろうか)。そして、ストラスブール・パーカッション・アンサンブルの方が、《合奏》《アンサンブル》を欠く加藤よりも、きれいな演奏を聞かせていると思う(この「プレイアデス」という作品を1人で演奏すると、どうしても、楽器相互の相互作用は失われると思う)。

「プレイアデス」という作品は、1978年に作曲された作品であり、ストラスブール・パーカッション・アンサンブルの委嘱により作曲されたもの。したがって、ストラスブールの演奏には、クセナキスの「お墨付き(?)」のようなものがある(あった)と考えていいだろう。←私の先入観かも知れないが・・・。

「Pleiades: II. Metaux (Metals、金属)」と題された作品は、クセナキスが設計した6個の「sixxen」という楽器によって奏される(その他の作品:Claviers(鍵盤)、Peaux(太鼓)は普通の楽器で演奏されるようだ。Melanges(総合)という作品は、他の3曲で使われた全楽器で演奏されている)。「sixxen」という呼称は「6個、6人」の「six」と、「Xenakis」の「xen」の合成造語である。その楽器は、それぞれ、ファからシまでの音域を持ち、19の音程を持っている(19個の鍵盤は、アルミニウム、ブロンズ、あるいは、スチール製)。そして、それらの6個の「sixxen」は、それぞれ、低高複数の音域を持ち、それぞれは、互いに、1/4、1/3 の微分音により調律されている。(英語版ウィキペディアより)

ストラスブール・パーカッション・アンサンブルの演奏する「Pleiades: II. Metaux」は、冒頭、共鳴でもなく、うなりでもない、ある種の不思議な共鳴音(ホ音の同音反復。冒頭の 約1'25")が聞こえるが、加藤の演奏にはそれが聞こえない。

「また、第2の試みは、微分音による19の音高をもつSixxenという金属製の打楽器を作り、これを用いることである。さらに、6人の打楽器奏者たちは一瞬たりともユニゾンにならないということも念頭においている。」キングインターナショナル、上記、HMV.co.jp より)

Sixxengroup1
「sixxen」の画像。
英語のサイト「Clocks in Motion」より

【追加】この作品は、曲の順番が固定されてないようだ(上記、英語版ウィキペディアより)。だが、加藤とストラスブールが演奏している「Peaux (Skins 太鼓)(最後の曲)」を、大音量で聴くと、両者いずれにも、スピーカが壊れそうなド迫力がある。

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