2015年4月10日 (金)

カサンドラ・ワイスのステーンハンマル&シベリウス

このエントリーは、http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-290d.htmlの続きです

--

Wyss

Wilhelm Stenhammar (1871-1927)
Jean Sibelius (1865-1957)
Piano Pieces
Cassandra Wyss (piano)
Recording: 4-6 August 2014, Andreaskirche am Wannsee, Berlin, Germany.
CAPRICCIO C5229

【収録情報】

Wilhelm Stenhammar (1871-1927) :

Piano Sonata No. 4 in G Minor

01. I. Allegro vivace e passionato [09:41]
02. II. Romanza: Andante quasi adagio [04:52]
03. III. Scherzo: Allegro molto [03:18]
04. IV. Rondo: Allegrissimo [07:03]

05. Intermezzo - Allegretto animato [03:01]
06. Impromptu. Sostenuto tranquillo - più lento - sostenuto [04:52]
07. Impromptu-Valse [04:14]
08. Fylgia (arr. for piano) [02:12]

Jean Sibelius (1865-1957) :

09. Valse triste Op. 44 No. 1 (version for piano) [05:12]

10. Romance Op. 24 No. 9 [04:02]

6 Impromptus Op. 5

11. I. Moderato in G Minor [03:00]
12. II. Lento in G Minor [02:05]
13. III. Moderato (alla marcia) in A Minor [03:59]
14. IV. Andantino in E Minor [02:27]
15. V. Vivace in B Minor [03:39]
16. VI. Commodo in E Major [02:28]

17. Finlandia Op. 26 (version for piano) [10:09]

Total time [76:14]

--

ヴィルヘルム・ステーンハンマル (1871-1927):
ピアノ・ソナタ第4番 ト短調 [24:54]
間奏曲 [3:01]
即興曲 [4:52]
即興ワルツ [4:14]
フリージア(ピアノ編) [10:09]

ジャン・シベリウス (1865-1957):
悲しいワルツ Op. 44 No. 1 (ピアノ版) [5:12]
10の小品 Op. 24 - 第9番 ロマンス [4:02]
6つの即興曲 Op. 5 [17:38]
交響詩 「フィンランディア」 Op. 26 (ピアノ版) [10:09]

カサンドラ・ワイス(ピアノ)
2014年録音

--

カサンドラ・ワイス(スイス、ルガーノ出身、1993年生)のステーンハンマル第2弾、および、シベリウス(彼女のステーンハンマル第1弾は、「ステーンハンマル:ピアノ独奏曲集」である)。

第1曲のステーンハンマル:ピアノ・ソナタ第4番は、典型的後期ロマン派。全体的に、ステーンハンマルと同時代人であるラフマニノフ(1873-1943)に少し似ている。第1楽章第1主題は「ワーグナー:ヴェーゼンドンクによる5つの詩」の第4曲「痛み」に少しだけ似ている(似てないか(汗)。このソナタは、スケルツォが良い。第4楽章も、親しみやすく美しい。

このアルバムは、さりげない曲が良い。
←「ステーンハンマル:即興曲 Impromptu. Sostenuto tranquillo - più lento - sostenuto」は美しい3部形式。
←「ステーンハンマル:即興ワルツ Impromptu-Valse」も美しい。

そして、このアルバムは、シベリウスが良い。
←「悲しいワルツ Op. 44 No. 1 Valse triste Op. 44 No. 1 (version for piano)」が、私は気に入った。
←「10の小品 Op. 24 - 第9番 ロマンス Romance Op. 24 No. 9」「6つの即興曲 Op. 5 6 Impromptus Op. 5」も悪くない。前者は、リストっぽい。後者は、短調の曲が多い(6曲中5曲が短調)。そして、後者は、民族音楽っぽい。

2013年10月14日 (月)

カサンドラ・ワイスの「ステーンハンマル:ピアノ独奏曲集」

Wyss

ヴィルヘルム・ステーンハンマル:
3つの幻想的小曲集 Op.11
5つの小品『晩夏の夜』 Op.33
ピアノ・ソナタ 変イ長調 Op.12
カサンドラ・ワイス(ピアノ)
2011年録音

Wilhelm Stenhammar (1871-1927)
Piano Pieces
Cassandra Wyss, piano

Tre Fantasier Op.11 (1895)
01 I. Molto appassionato [4:51]
02 II. Dolce scherzando [6:05]
03 III. Molto espressivo e con intimissimo sentimento [6:08]

Sensommarnätter Op.33 (1914)
04 I. Tranquillo e soave [4:55]
05 II. Poco presto [2:15]
06 III. Piano. Non troppo lento [3:32]
07 IV. Presto agitato [3:42]
08 V. Poco allegretto [3:43]

Sonata Op.12 (1895)
09 I. Moderato, quasi andante [7:44]
10 II. Molto vivace [7:08]
11 III. Lento e mesto [2:38]
12 IV. Finale. Allegro [8:55]

カサンドラ・ワイス。スイス、ルガーノ出身、1993年生。このアルバムは18才の時の演奏。この人は、若いのに、作品に対する、まっとうな解釈ができる人だと思う(過度な技巧的演奏をしない)。彼女はある意味自分を殺して作品や作曲家に語らせる。したがって、このアルバムによって、ステーンハンマルという作曲家を知ることができると思う。たとえば、「幻想的小曲集」第1曲「Molto appassionato(非常に情熱的に)」は、もっと激しく(技巧的に)弾いても良かったのに彼女はそうしない。彼女はむしろ「幻想的小曲集」において、ステーンハンマルという作曲家のピアノ曲の形式的・様式的美しさを表していると思う。「幻想的小曲集」第2曲は「Dolce scherzando(甘く諧謔的に)」であり、3分20秒あたりで音楽が停滞するところが美しく、第1曲の「Molto appassionato」との対比が良い。第3曲「Molto espressivo(非常に表情豊かに、内面的感傷をもって)」における彼女の演奏は、作曲者ステーンハンマルが聴衆を酔わせるコンサート・ピアニストであったことを思わせる。私はこの「幻想的小曲集」が一番気に入った。
「晩夏の夜」と「ソナタ」において、カサンドラ・ワイスはテンポの遅い楽章で力の抜き方がうまいと思う。彼女はリスナーを疲れさせない静と動の自然なバランス感覚を持つと思う。

【オフィシャル・ホームページ】
Home - Cassandra Wyss

【2013−10−17 追加】

「ステーンハンマル:ピアノ・ソナタ 変イ長調 Op.12」は、ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第28番 イ長調」に似ているとリーフレットに書いてある。本当だ。似ている。このソナタの第4楽章、カサンドラ・ワイスの演奏はリスナーを裏切らない。最後に山を持って来て、ちゃんとこのアルバムを締めくくっている。確信犯だ。18才とは思えない。やっぱりこの人はうまい。

その他のカテゴリー

100万アクセスを超える | 21世紀の資本 | Apple Music | disc of the year | index | おすすめブログへのリンク | その他の作曲家 | アイヴズ, チャールズ | アナログ・レコード購入記 | ウォルフ(または、ウルフ), クリスチャン | ウストヴォーリスカヤ, ガリーナ | エッセー、戯言(たわごと) | エトヴェシュ | エルガー, エドワード | オーディオ | カーター, エリオット | ガーシュイン | ガーランド, ピーター | クセナキス, ヤニス | クルターグ | クーシスト, ヤーッコ | クープラン | グバイドゥーリナ | グラス, フィリップ | グラズノフ | グリゼー, ジェラール | グリーグ | グールド, グレン | ケージ, ジョン | ゲーム | コダーイ, ゾルターン | コリリアーノ, ジョン | コルンゴルト | コンスタンティネスク, パウル | サロネン, エサ=ペッカ | シェルシ, ジャチント | シェーンベルク | シベリウス | シマノフスキ, カロル | シャリーノ, サルヴァトーレ | シュトックハウゼン | シュトラウス, リヒャルト | シュニトケ | シュヴィッタース, クルト | シューベルト | シューマン, クラーラ | シューマン, ローベルト | ショスタコーヴィチ | ショパン | ジャズ | ジャレル, ミカエル | ジョドロフスキ, ピエール | スキャンダル | スクリャービン | ステーンハンマル, ヴィルヘルム | ストラヴィンスキー | スポーツ | ゾーン, ジョン | タヴナー, ジョン | チャイコフスキー | チン, ウンスク(陳銀淑) | デュティユー | トーマス, オーガスタ・リード | ドビュッシー | ニールセン | ハイドン, フランツ・ヨーゼフ | ハチャトリアン | ハルトマン, カール・アマデウス | バッハ, カール・フィリップ・エマヌエル | バッハ, ヨーハン・ゼバスティアン | バルトーク | バーバー | パソコン・インターネット | ヒグドン | ヒンデミット | フェルドマン, モートン | フランク, セザール | フランチェスコーニ, ルカ | ブクステフーデ | ブラームス | ブリテン | ブルックナー | プロコフィエフ | ヘンデル | ベッファ, カロル | ベリオ, ルチアーノ | ベルク | ベンジャミン, ジョージ | ベートーヴェン | ペンデレツキ | マヌリ, フィリップ | マルタン, フランク | マンケル, ヘニング | マントヴァーニ, ブルーノ | マーラー | ミュライユ, トリスタン | ミュレンバッハ, アレクサンダー | ムソルグスキー | メシアン | メトネル | メンデルスゾーン | モンテヴェルディ | モーツァルト | ヤナーチェク | ユン, イサン(尹伊桑) | ライヒ, スティーヴ | ラフマニノフ | ラモー | ラヴェル | リゲティ, ジェルジュ | リスト | リーム, ヴォルフガング | ロスラヴェッツ, ニコライ | ロック、ポップス | ワーグナー | 上山和樹 | 介護 | 伊福部昭 | 住まい・インテリア | 住宅瑕疵担保履行法 | 原子力発電 | 岡林信康 | 心と体 | 教育 | 文化・芸術 | 新垣隆 | 日本の農業と漁業 | 日記・コラム・つぶやき | 映画・テレビ | 書籍・雑誌 | 東日本大震災(2009/12/27に発生した私の家の火災による被災体験の教訓から) | 東日本大震災(2009/12/27に発生した私の家の火災による被災体験の教訓から)というカテゴリーについて | 災害 | 犯罪 | 環境 | 相対性理論 | 社会 | 科学 | 経済・政治・国際 | 衝撃的な報告をしなければなりません(新たに買いたい CD など) | 衝撃的な報告をしなければなりません(買い戻したい CD など) | 被災(2009/12/27 私と私の家族が火災で焼けだされてしまいました) | 親知らず | 訃報 | 近況報告 | 防災 | 電磁気学 | 音楽

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ