2013年1月17日 (木)

加藤訓子のスティーヴ・ライヒほか

Kuniko

Kuniko Plays Reich

Steve Reich (b. 1936)

Electric Counterpoint Version for Percussions (1987 / 2009)
Movement I: Fast 06:53
Movement II: Slow 03:22
Movement III: Fast 04:37

Six Marimbas Counterpoint (1986 / 2010) 16:26

Vermont Counterpoint Version for Vibraphone (1982 / 2010) 09:48

Recorded: 2009/10
linnrecords.com

全曲、加藤訓子が編曲している。

エクスタシーを感じる。
So Percussion の「Drumming」を購入したがほとんど聴いてないのに対し、加藤訓子の演奏は聞きやすい。「演奏者が違うと、こうも違うのか」と思った。

この SACD を私のスピーカ(TANNOY Stirling HW)で大音量で鳴らすとスピーカの背面のプラグの辺りからノイズが出る(1曲目の低音部)。私のスピーカの脆弱さが露呈してしまった。TANNOY Stirling HW は「みかん箱」と貶される(泣
(2013−1−17)

チャーリー・パーカーのバップナンバーの強烈なリズム&シンコペーションと比較してはならないのだろうが、2曲目の「Six Marimbas Counterpoint」は、ジャズに比べればリズムがゆるいような気がする。3曲目も同様。
しかし、その「ゆるさ自体」が少しずつ変化することが、リスナーを退屈させない。そのことが、加藤の演奏において、ミニマル・ミュージックというのは、むしろ最も退屈させない高揚感(エクスタシー)の音楽であると感じさせる。この人は、ヴィルトゥオーサだと思う。
(2013-1-27)

--

Nathanniel_bartlett

Precipice
Modern marimba
Nathaniel Bartlett
Recorded: 2005
Albany records

Philip Glass
1. Opening [6' 31]

Allan Schindler
2. Precipice --- for marimba and computer-generated sounds [17: 43]

Greg Wilder
3. Interlude --- for marimba and computer-generated sounds [5: 40]

Augusta Read Thomas
Silhouettes
4. Like Toru Takemitsu crossed with Bill Evans [1: 57]
5. Like Igor Stravinsky crossed with Thelonious Monk [1: 51]
6. Like Pierre Boulez crossed with Oscar Peterson [3: 44]
7. Like Béla Bartók crossed with Art Tatum [2: 36]

Steve Reich
8. Vermont Counterpoint
(marimba version, Nathaniel Bartlett) [11: 20]

この SACD を私の脆弱なスピーカ(TANNOY Stirling HW)で、大音量で聴くと全曲ノイズだらけ。

1曲目「Opening」原曲はメロディアスなピアノ曲。
2曲目「Precipice(2003)」は演奏者による委嘱作品。現代音楽っぽい。
3曲目「Interlude(2005)」も委嘱作品。同上。
4曲目「Silhouettes」は、オーガスタ・リード・トーマスという女性作曲家が書いたギター曲「ダイアログ」から2楽章、および「ピアノ・エチュード」の2曲が原曲である。私はこの作品が気に入った。
5曲目「Vermont Counterpoint」は、加藤訓子も演奏しているライヒの作品(原曲は(それぞれ複数の)フルート、ピッコロ、アルト・フルートための)。加藤訓子よりソフトな演奏をしている(・・・というか、アプローチが違う)。

Nathaniel Bartlett は Vermont Counterpoint を360度マルチ・チャンネル・サラウンドで聞くことを推奨しているようだ(リスナーはそのセンターに位置することができると言っている)。しかし、そんなオーディオ環境持ってる人、少ないでしょう・・・ホームシアター以外では・・・。
(2013−1−27)

2011年10月 8日 (土)

スティーヴ・ライヒの「WTC 9/11」

Reich

Steve Reich

WTC 9/11 (2010)
Kronos Quartet
David Harrington, violin
John Sherba, violin
Hank Dutt, viola
Jeffrey Zeigler, cello

Mallet Quartet (2009)
So Percussion
Eric Beach, Jason Treuting, vibraphone
Josh Quillen, Adam Sliwinski, marimba

Dance Patterns (2002)
James Preiss, Thad Wheeler, vibraphone
Frank Cassara, Garry Kvistad, xylophone
Edmund Niemann, Nurit Tilles, piano
Recorded: 2011 / 2004
Nonesuch

東日本大震災、福島第一原発事故を素材にした作品をクラシック音楽の作曲家が書いてくれないか、と思っていたら、スティーヴ・ライヒが「9/11」を扱った作品を発表した。この作品は怖い。この作品はリスナーにあの日のことを強く思い出させる。この作品は「9/11」がアルカイダが起こしたテロであることを訴えていない。ただ悲痛だけを訴える。私は、「9/11」のような災いを、どうしたらなくすことができるかを改めて考えさせられた。クラシック音楽は、過去において、戦争や戦争による殺戮、大量虐殺などを積極的に扱った。クラシック音楽は、福島第一原発事故や「9/11」のような歴史的事象を扱うのが得意だ。よって、ライヒの「9/11」のような時代を反映する作品、すなわち、東日本大震災、福島第一原発事故を反映する作品をクラシック音楽の作曲家に是非作って欲しい。

【歌詞大意】
I. 9 / 11
北アメリカ航空宇宙防衛司令部:

ボストン発
ロス行き
進路を南に変える
航路逸脱
ボストン
ロス
進路を南に変える
航路逸脱
パイロットと交信不能
ニューヨーク市消防局:
出動
飛行機が世界貿易センターに衝突
全救急隊出動せよ
飛行機が世界貿易センターに衝突
崩壊
メーデー! リバティー・アンド・ウエスト通りは瓦礫で閉ざされる
第2の飛行機
メーデー!メーデー!メーデー!
息が苦しい
第2のビルが崩壊

II. 2010
近隣住民、ニューヨーク市消防局員、世界貿易センターに最初に到着した救急車の運転手

「授業中でした」「子どもたちはグランド・ゼロの近くの一画の学校に通っていました」「最初の飛行機はまっすぐに頭上をビルに向かいました」「私の目はまるで打たれたようでした」「炎」「ビルの一つが炎に包まれました」「事故」「事故ではない」「逃げました」「叫び」「それから第2の飛行機が衝突しました」「人々がビルから飛び出してきました」「最初の救急車が到着しました」「混乱」「どうすることもできない」「地が揺れはじめました」「そう、ビルが倒壊しました」「逃げろ!」「突然辺りは真っ暗になりました」「目の前が見えなくなりました」「ビルの破片が私たちを巻き込みました」「死」「静寂」「街はちりに被われました」「三千の人たちが殺されました」「次に何が起きるのか?」

III. WTC
近隣住民、犠牲者のそばにいた女性たち埋葬の日まで詩編24章7節を唱える、美しいチェロ演奏、祈祷

「遺体がマンハッタン東側の大きなテントに運ばれました」「私は詩編を一晩中朗読しよう」「座って」「ただ座って」

あなたの出で立つのも帰るのも主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。詩編121編 8節

The world to come
I don't really know what that means

見よ、わたしはあなたの前に使いを遣わして、あなたを道で守らせ、わたしの備えた場所に導かせる。出エジプト記23章 20節

and there's the world
and there's the world right here

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