2018年4月30日 (月)

(C) Apple Music リスト:ピアノ協奏曲第1番、第2番、死の舞踏/ベアトリス・ベリュ、ジュリアン・マスモンデ&チェコ・ナショナル交響楽団、および、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第4番、トッカータ、10の小品、ラヴェル:クープランの墓/ナターリア・ミルステイン

Beatrice_berrut
(C) Apple Music 検索キーワード:Beatrice Berrut

(下記と同じく)これまた、私の苦手なリストの「ピアノ協奏曲」なので、上手いのかどうか分からないが、ちょっと試聴したところ、これは独奏も指揮も大味だと思った。
買わない。Apple Music で聴けば十分。


【収録情報】
リスト:
● 死の舞踏 S.126
● ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
● ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125

 ベアトリス・ベリュ(ピアノ)
 チェコ・ナショナル交響楽団
 ジュリアン・マスモンデ(指揮)

 録音時期:2017年12月12-15日
 録音場所:プラハ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)



Nathalia_milstein
(C) Apple Music 検索キーワード:Nathalia Milstein

私の苦手なプロコフィエフとラヴェルの作品集なので、上手いのかどうかは分からないが、心惹かれる演奏である。入手しても損はしないと思われるが、いかんせん、アマゾンJP では値段が高い(¥3,131 / 2018年4月29日現在)


【収録情報】
● プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第4番ハ短調 Op.29 (1917)
● プロコフィエフ:10の小品 Op.12 (1906-13)
● プロコフィエフ:トッカータ Op.11 (1916)
● ラヴェル:クープランの墓 (1914-7)

 ナターリア・ミルステイン(ピアノ)

 録音時期:2016年9月1-3日
 録音場所:ハノーファー、ベートーヴェン・ザール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)


2018年3月27日 (火)

プーランク、ドリーブ、バルトーク、ラヴェル、パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)、ポリーナ・レシチェンコ(ピアノ)

Kopatchinskaja

プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
ドリーブ:『コッペリア』のワルツ(ドホナーニ編曲)
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
ラヴェル:ツィガーヌ
パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
ポリーナ・レシチェンコ(ピアノ)
2017年録音


私の評価:期待はずれ。辛いがStars2


ガリーナ・ウストヴォーリスカヤにてマゾヒスティックな快感、『死後の不感無覚』を聞かせたパトリシア・コパチンスカヤ、リストのロ短調ソナタで「勢い余って土俵を飛び出す演奏」を聴かせたポリーナ・レスチェンコ。

この二人はこのアルバムにおいて技巧的にエンターテインメントに徹しているのは良い(『コッペリア』『ツィガーヌ』が良い)。しかし「あ〜、プーランク、バルトークはこんな作品だったのか」と思わせる本質に迫らない。激しく聴き易く刺激的で快い。しかし、何をいいたいのかイマイチ分からない。期待はずれ。辛いが星2つ。

ただし、リーフレットにおける美女二人(コパチンスカヤ、レスチェンコ)のスナップ写真は良い。

2018年3月 7日 (水)

(C) Apple Music Franck / Ravel Violin Sonatas Dego Francesca,‎ Francesca Leonardi

Franck_dego
(C) Apple Music 検索キーワード:Franck Dego

これは、ラヴェルが良い。買うべきか、どうしようか、迷っている。
これは、Amazon.cp.jp には売ってない。

いや、英国アマゾンで買うと、2800円もする・・・。
うん。買いまい。

2018年2月 4日 (日)

(C) Apple Music 『イスラメイ - 100年の時を経て甦る、ピアノの黄金時代』 長富彩

Nagatomi
(C) Apple Music 検索キーワード:長富彩

この人の「ラヴェル:ラ・ヴァルス」は、なかなかうまいと思った。


【収録情報】
1. チャイコフスキー:花のワルツによるパラフレーズ(グレインジャー編曲)
2. サン=サーンス:白鳥(ゴドフスキー編曲)
3. バラキレフ:イスラメイ
4. グリンカ:ひばり(バラキレフ編)
5. ファリャ:アンダルシア幻想曲
6. グリフス:スケルツォOp.6-3
7. スクリャービン:幻想曲Op.28
8. ラヴェル:ラ・ヴァルス

長富彩(ピアノ)
使用楽器:1912製ヴィンテージ・スタインウェイ使用(Steinway CD368)

録音時期:2009年12月3-5日、2010年8月11日
録音場所:千葉県印旛郡栄町、ふれあいプラザさかえ文化ホール
録音方式:デジタル(セッション)

(HMV.co.jp より)

2018年1月 4日 (木)

Debussy: La mer - Dutilleux: L'Arbre des songes - Ravel: La valse (Live) Dmitry Sitkovestky (violin), Royal Concertgebouw Orchestra, Mariss Jansons

Jansons

Debussy: La mer
Dutilleux: L'Arbre des songes
Ravel: La valse
Dmitry Sitkovestky, violin
Royal Concertgebouw Orchestra
Mariss Jansons
2007年ライブ録音


私の評価:Stars2


【収録情報】

1. ドビュッシー:交響詩『海』
2. デュティユー:ヴァイオリン協奏曲『夢の樹』
3. ラヴェル:ラ・ヴァルス

ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン, 2)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音時期:2007年2月1、2、4日(1, 3 ライブ録音)、2007年6月7、8日(2 ライヴ録音)
録音場所:アムステルダム、コンセルトへボウ

私は、マリス・ヤンソンスという指揮者を好きではない。←人畜無害の指揮をするオジサンだと思っているから。

同商品も手放そうかと思って聴いてみたら、1 は普通の名演。
2 は何を言いたいのか分からない。
3 は怪演。

【結論】 お目当のデュティユーは良くなかったが、ラ・ヴァルスが良かったので、これを手放すのをやめた。

2017年12月17日 (日)

(C) Apple Music シューマン:クライスレリアーナ、子供の情景、ラヴェル:夜のガスパール イリーナ・ゲオルギエヴァ

Georgieva
(C) Apple 検索キーワード:Irina Georgieva

技巧派だと思う。そして、やや癖あるが、それが良い意味での個性になっていないと聞ゆ。買わない。


【収録情報】
● シューマン:子供の情景 Op.15
● ラヴェル:夜のガスパール
● シューマン:クライスレリアーナ Op.16

 イリーナ・ゲオルギエヴァ(ピアノ)

 録音時期:2014年11月2-7日
 録音場所:ライプツィヒ、ゲヴァントハウス、メンデルスゾーン=ザール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

2017年2月 3日 (金)

RAVEL Miroirs, Gaspard de la nuit, Pavane pour une infante defunte. Concert for a Deaf Soul. A Play for Ragna Schirmer and Puppets about Maurice Ravel [CD]

【前置き】

Product Description

'Concert for a Deaf Soul' is a theatrical take on the secretive life of French composer Maurice Ravel. A harmonious collaboration between Halle Puppet Theatre and pianist Ragna Schirmer has produced an 'evening of empathy, filled with love for Ravel and his music.' Scenes from the life of Ravel alternate and merge with some of his most impressive pieces for piano. Music, imagination, puppets and actors conflate into a touching and poetic experience.

(大意)

商品説明

『耳の聞こえない魂のコンサート』は演劇(テーク、収録)であり、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの秘められた生涯に基づいています。ハレ人形劇場と、ピアニスト、ラグナ・シルマーの調和したコラボレーションは『(観衆を)感情移入させる夕べ(夜会)を制作、その夕べはラヴェルとラヴェルの音楽に対する愛に満ちています』。ラベルの生涯からなる「場面」は、彼のいくつかの非常に印象的なピアノ作品と交互に現れ(両者は)同化しています。音楽、想像力、人形たち、そして、俳優たちは合成され、感動的で詩的な体験へと誘います。(Amazon.co.uk より)


Ragna

Ragna Schirmer, Piano
Maurice Ravel (1875-1937) [CD]

Miroirs (1905)
Gaspard de la nuit (1908)
Pavane pour une infante defunte (1899)

Recorded at Freylinghausensaal der Franckeschen Stiftungen Halle, 8.-10. Jan. 2014
Belvedere


私の評価:Stars5


私は、ラヴェルには疎いので、まず、このアルバムに収められた楽曲の標題などをウィキペディアからコピーさせてもらう。

●鏡(組曲)(Miroirs, 1904年〜1905年)
蛾(Noctuelles)
悲しい鳥(Oiseaux tristes)
海原の小舟(Une barque sur l'ocean)
道化師の朝の歌(Alborada del gracioso)
鐘の谷(La vallée des cloches)

●夜のガスパール(Gaspard de la Nuit,1908年)
オンディーヌ(Ondine)
絞首台(Le Gibet)
スカルボ(Scarbo)

●亡き王女のためのパヴァーヌ(Pavane pour une infante défunte, 1899年)


このアルバムは、音が悪い。

「スタインウェイ・アンド・サンズ」
ベーゼンドルファーなどのヨーロッパの名門メーカーは、ピアノをチェンバロの発展形として、音響的に残響豊かな宮廷で使用する前提でピアノを造っていた。これに対しスタインウェイは、産業革命により豊かになったアメリカ市民が利用していた、数千人を収用できる音響的に貧弱な多目的ホールでの使用を念頭においていた。そのために、今では常識となっている音響工学を設計に初めて取り入れた。結果、スタインウェイは構造にいくつか特色がある(以下省略)。
(ウィキペディアより)

え〜っと。米国の工業製品、且つ、工芸品、また、米国の近代化がヨーロッパの伝統を打ち負かし、はたまた(スーザフォンなどの例外を除けば)米国からヨーロッパに逆輸入された他に類を見ない名器、そして、おそらく特異な歴史とバックグラウンドを持つ『ピアノの中のピアノ』・・・早い話が、私が一番好きなピアノ「スタインウェイ・アンド・サンズ」。

ところが、このアルバムにおいてスタインウェイの美音が聴けない。


このアルバムは、下記商品=映像(DVD / Run Time: 97 minutes)のサウンドトラック(あるいはそのDVDからシルマーの演奏の音声だけを取り出し、それをCDにした商品)であるようだ(否、HMV.co.jp の商品説明にはDVDとは別のスタジオ録音とある)。

Ragna_2

Ravel: Concert for a Deaf Soul [DVD] [2014] [Import] ←Amazon.co.jp へのリンク

HMV.co.jp の「『耳の聞こえない魂のコンサート〜モーリス・ラヴェル』 ヴェルナー演出、ハレ人形劇場、ラグナ・シルマー(+CD)」の商品説明が参考になります。

また、YouTube に『耳の聞こえない魂のコンサート』映像版の予告編のようなものがある(下記)。

https://youtu.be/1fGyshrgE_k


【本文】

例によって、前置きが長く、本文は短く、そしてゴチャゴチャした記事になってしまった(汗;;

このアルバムは、私が苦手なモーリス・ラヴェルのピアノ独奏曲の特長を、多分、よく伝える。たとえば、同音反復の技巧(!)。私は、同音反復というのは「作曲家の手抜き」かと思っていたが、このアルバムに収録されたラヴェルのピアノ曲の「同音反復(そして、同一音形反復)」は、恰好いいじゃないですか(!)

(ラグナ・シルマー (* 1972 in Hildesheim) も、もう、あまり若くないが、技巧は衰えていないと思う)

アヴデーエワが言うように、ラヴェルのピアノ作品(夜のガスパール)は、ピカピカのドレスを着て弾かれるべきではない(←当アルバムのジャケットと上の映像を見る限り、よく見えないが、シルマーは、紺+黒系のドレス(衣服)を着ているように見える・・・それにしても、シルマーの二の腕、太いな〜)。

【参考】

「私にとって大切なのは、聴いている人々が私の演奏に集中してくれることです。しかしときに、美しいドレスは演奏の妨げにもなります。たとえば、私がすてきなドレスでショパンの『葬送ソナタ』を弾いていたらどうでしょうか……。以前私はボルドー色の上品で豪華なドレスでラヴェルの『夜のカスパール』を弾きました。しかし、第2曲は『絞首台』……。いかがですか?」ユリアンナ・アヴデーエワ(月刊ショパン 2010年1月増刊号 13ページより)

ラヴェルのピアノ作品は標題が詩的(鏡)、あるいは、気味悪い(夜のガスパール)・・・この録音におけるスタインウェイのこもった音は(前言を翻すが)むしろ、ラベルの楽曲に合ってるかも知れない。大事なのは、表現だと思うが、たとえば「夜のガスパール」・・・私はアルゲリッチやエマールの「夜のガスパール」を聴いてもピンと来なかった・・・それに対し、シルマーの「鏡」「夜のガスパール」は、印象的。それは、リスナーをして、それらの作品を初めて聴くような気分にさせる・・・ラグナ・シルマーが弾くラヴェルには、トリックがあるような気がする。例えば、シルマーのラヴェルを聴くと、当ブログにコメントを寄せて下さるNさんが仰ったことが(ある意味)うなずける:

>ラヴェルはとにかく少ない音で作曲する名手、というか化け物ですね
>マ・メール・ロワもあの音数でドラマを描き、最後は圧倒的なクライマックスを作る辺りいつも感動します


Ravel: Concert for a Deaf Soul [DVD] [2014] [Import]

↑これは「買い」かも知れない(この映像は、97分もあって、面白そうだし・・・)。しかし、金がない。

2016年3月19日 (土)

クレール=マリ・ル・ゲの『ペトルーシュカからの3楽章』

Le_guay

STRAVINSKY*/RAVEL
Trois mouvements de Petrouchka*
Daphnis et Chloé
Transcriptions pour piano
Claire-Marie Le Guay, piano
2001年録音
ACCORD

--

・ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』からの3章
・ラヴェル:『ダフニスとクロエ』全曲(ピアノ独奏ヴァージョン)

 クレール=マリ・ル・ゲ(p)

 録音:2001年3, 5月[デジタル]

--

このアルバムは、購入して、久しく聴いてなかった。なぜなら『ダフニスとクロエ』が、ダラダラした演奏だったから・・・。「何で、ブニアティシヴィリより、ル・ゲの『ペトルーシュカからの3楽章』のほうがベターなのか」を、私は説明できない・・・もどかしい(←ただし、ル・ゲのストラヴィンスキーも他人にすすめられる演奏ではない)。

まあ、アマゾンJP のカスタマーレビューアー the Cat さんも、ル・ゲの『ペトルーシュカからの3楽章』を褒めているので、やっぱり、良い演奏なのでしょう。が、そのレビューアーさんも、彼女のストラヴィンスキーを褒めてはいるが、その理由を書いてない。

でも、上記レビュー「このレビューは参考になりましたか? はい」に、私は、1票投じた。

--

【追伸1】 Apple Music で試聴可。検索キーワード: Le Guay または Stravinsky Le Guay

Le_guay_2
(C) Apple Music

--

【追伸2】 ル・ゲの『ダフニスとクロエ』は、ラヴェルを好きな人には楽しめるかも知れない。

2016年2月11日 (木)

カティア・ブニアティシヴィリ plays ムソルグスキー、ラヴェル、ストラヴィンスキー

Buniatishvili

Kaleidoscope
Khatia Buniatishvili, piano
Recorded: 2015
SONY

Mussorgsky (1839 - 1881)
Pictures at an Exhibition (piano version)

Ravel (1875 - 1937)
La Valse

Stravinsky (1882 - 1971)
Three Movements from Petrushka

--

【収録情報】
● ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』
● ラヴェル:ラ・ヴァルス
● ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』からの3楽章

 カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)

 録音時期:2015年8月23-26日
 録音場所:ベルリン、フンクハウス・ナレーパシュトラッセ、ザール1
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

--

私は、ロシア音楽が苦手なので、下記、メジューエワの『展覧会の絵』へのユーザーレビューが参考になった(HMV.co.jp)。

「(前略)この曲は、絵というフレームにミニマム化された、時代に踊らされた個人の独白が本来の大きさで、アップライト用の曲だ。(中略)メジューエワの演奏は例外的に適正なサイズから攻めており、この曲をロシア文学的な肖像画的な世界として捕らえている。」

メジューエワの『展覧会の絵』を参考にすれば、ブニアティシヴィリの『展覧会の絵』は「時代に踊らされた個人の独白」的ではなく、エンターテインメントに聞こえる・・・技巧も、奏法も。ただし、彼女は、その技巧をひけらかすだけでなく「古城(全107小節)」「ビドロ(牛車。全64小節。いずれも嬰ト短調)を、遅めのテンポで演奏・・・多分、それらの演奏は丁寧な演奏なのだろう・・・それらの長い曲において、ブニアティシヴィリは、リスナーを退屈させない:チャーミングな演奏を聞かせている・・・しかし、私の主観では、ブニアティシヴィリの『展覧会の絵』を組曲として聴くとき「一つ一つの曲の一つ一つのイメージが的確に表わされているか? それらが上手くつながっているか? 上手く流れているか?」と問えば、その点、必ずしも、グッド・ジョブ(!)とは言えない、と、私は思う・・・が、繰り返すが、彼女の弾く「古城」「ビドロ」の快い演奏を聴くと、彼女の『展覧会の絵』は、失敗作とは言えまい。「カタコンベ - ローマ時代の墓」から「死せる言葉による死者への呼びかけ Cum mortuis in lingua mortua」への流れは悪くないが「古城」「ビドロ」ほどは良くないのが惜しい。「カタコンベ - ローマ時代の墓〜Cum mortuis in lingua mortua」における彼女の演奏は、もっと思い入れあるほうがムード出たと思うが、それは私の思い過ごしか・・・? 前後するが、ブニアティシヴィリの第1曲「プロムナード」のソフトな出だしは好感持てる。

ラヴェルの「ラ・ヴァルス」は、まさしく、エンターテインメント。文句なし。大音量で聴くと気持ち良い。←是非、大音量で聴いて欲しい!

ストラヴィンスキーの『ペトルーシュカからの3楽章』は、ブニアティシヴィリの技巧を持ってしても(比較するのが彼女には気の毒だが)、ポリーニによる同曲演奏に遠く及ばない。正直言って、何を言いたいのかさっぱり分からない。残念だ。

彼女は、ショパンのバラード4番(参照:ソフィー・パチーニの「ショパン:ピアノ独奏曲集(バラード第4番 作品52)」の下の方)が上手かった。ジョージア(グルジア)出身の彼女は、ロシア系よりポーランド系のほうが上手い(あるいは合っている)のかも知れない。

--

【Apple Music】 検索キーワード:Kaleidoscope Buniatishvili

Buniatishvili

--

【追記】 私は、Marylin Frascone というピアニストの『展覧会の絵』が気に入っているが、残念ながら、現在、その盤は廃盤である。

Frascone

2014年2月13日 (木)

HJ リムのラヴェル&スクリャービン

Hj_lim

HJ リムのラヴェル&スクリャービン

ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第4番 嬰ヘ長調 作品30
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 作品53
ラヴェル:ソナティネ
スクリャービン:ワルツ 変イ長調 作品38
スクリャービン:2つの詩曲 作品32
ラヴェル:ラ・ヴァルス

HJ リム(ピアノ)
録音:2012年4月
Yamaha CFX

結論を言えば、このアルバムは、エンターテインメントだと思う。もっと「こわい演奏」を期待したが、こわくなかった。むしろそれが良かったと思う。

ラヴェル(1875 - 1937)とスクリャービン(1872 - 1915)という同時代の作曲家の作品を集めたアルバム(ワルツが多い)。
正直言って私は上記の作曲家は苦手だ。でも、このアルバムを聴くのは楽しかった。

「高雅で感傷的なワルツ」
イヴァーナ・ガヴリクの演奏は流れが良く、モデレ(モデラート、適度な速さ)にスタインウェイしている・・・音に品があり色気があり何度聴いても飽きさせないしたたかさがあると思う(この作品は品がないといけない。題名がノーブルだから)。HJ リムもこの作品の「ユニークさ」を聞かせるが、この作品を構成する8つの高雅で感傷的なワルツの特徴やコントラストを聞かせるのはガヴリクのほうが格上だと思った。私の嗜好では「高雅で感傷的なワルツ」は、HJ リムの「ヤマハ」より「ガヴリク」のスタインウェイのほうが味がある。
HJ リムは、このアルバムにおいて、ベートーヴェン全集ほど過激ではないと思う。リムの「高雅で感傷的なワルツ」は、一応、モデレ(適度な速さ)、アッセ・ラン(十分遅く)、モアン・ヴィフ(より少なく生き生きと)していると思う。

HJ リムのラヴェル、スリャービンは、激しさ、技巧に逸脱はないと思う。彼女のスクリャービンは健康的に聞こえる。「スクリャービン:ソナタ第4番第2楽章」あたりから、リムの技巧が冴える。次のラヴェルの「ソナティネ」は、ソナチネなので、やさしい曲かと思ったら、ピアノ好きを喜ばせる優美さと技巧を生かした名曲だった。しかし、リムの「ソナティネ」は少し粗いと思った。それに比べ、次の「スクリャービン:ワルツ 変イ長調」のほうが粋なワルツ、良い演奏だと思う。次の「スクリャービン:2つの詩曲」は詩的な第1番をリムは美しく弾いている(第2番は曲自体全然詩的じゃない)。このアルバムは、地味な曲(あるいは有名じゃない曲)のほうが私は気に入った。スクリャービンについては「ソナタ」も悪くないが、それ以外の作品が私は気に入った。

「ラ・ヴァルス」
力強く激しいが、すいすい弾いている。この難しい曲を、難しくなさそうに弾いている。さすが実力者だと思う。大音量で聴いても、濁りないヤマハの音。ただし、他のピアニストの演奏と比べてみなければ分からないことがある・・・管弦楽で演奏される「ボレロ」がまさしく「ボレロ」であるのに対し、リムが弾く「ラ・ヴァルス」は、管弦楽で演奏される「ラ・ヴァルス」がまさしく「ウィンナ・ワルツ」であるようにまさしく「ウィンナ・ワルツ」なのだろうか。

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