2016年3月25日 (金)

【メモ】 私に、デュティユーとエリオット・カーターを教えてくれた人は、この人でした/クレール=マリ・ル・ゲの「デュティユー、バルトーク、エリオット・カーター作曲:ピアノ・ソナタ集」

Le_guay

Dutilleux / Bartók / Elliott Carter: Piano Sonatas
Claire-Marie Le Guay
2000年録音
ACCORD

いま、ふと、思い出したのですが、私に、デュティユーとエリオット・カーターを教えてくれた人は、他ならない、この人でした。久しぶりに、聴いてみようかなぁ。

※ デュティユーの「メタボール」は、チョン・ミョンフンの「幻想交響曲」と、カップリングされたものを、持っていたが、その CD は、ほとんど聴かずに、焼失した。

(続く)

2013年2月 5日 (火)

Dutilleux Correspondances Esa-Pekka Salonen

Correspondances

Henri Dutilleux
Correspondances
Barbara Hannigan, soprano
Anssi Karttunen, cello
Orchestre Philharmonique de Radio France
Esa-Pekka Salonen
Recorded: 2011/12

Correspondances - For Soprano And Orchestra (2003)
I Gong (1) 1:39
II Danse cosmique 2:28
Interlude 0:51
III A Slava et Galina 5:24
IV Gong (2) 2:18
V De Vincent à Théo 5:38

Tout un monde lointain - Concerto for cello & orchestra (1970)
I Enigme 6:50
II Regard 6:15
III Houles 4:09
IV Miroir 5:33
V Hymne 4:19

The Shadows Of Time - Five Episodes pour orchestre (with three children's voices) (1997)
I Les heures 2:53
II Ariel maléfique 2:26
III Mémoire des ombres 5:07
Interlude 2:29
IV Vagues de lumière 3:11
V Dominante bleue? 5:26

久しぶりにデュティユーを購入。

「Correspondances」 だけが良かった。これは作曲者立会のもとにて録音。18分ほどの短い曲。Barbara Hannigan, soprano がうまい。サロネンの指揮はスキがなく無駄がない。第3曲「Interlude」の弦、管、アコーディオン、打楽器が、音のかたまりになっているのが良い。
テキストは、リルケ、ソルジェニーツィン、ゴッホ、Prithwindra Mukherjee の往復書簡か? Hannigan がテキストの微妙なニュアンスを表しているように聞こえる。
録音が良い。

「Tout un monde lointain」 独奏者が弱い。オケが音楽を引っぱっている。オケが狂言まわしになるか、ソロが狂言まわしになるか、あるいはそれら両方が狂言まわしになるべきだが、いずれにもなっていない・・・サロネンのうまさに対応するためには、独奏はロストロポーヴィチ並の技巧を要する。

「The Shadows Of Time」 これはアイヴズの4番のように2人で指揮したほうがいいようなゴチャゴチャした曲なのでサロネンに合ってないのかも・・・。小澤盤を聴いてみたい。

【追加 2013−2−8】

Barbara Hannigan オフィシャルホームページ

この人は、ルカ・フランチェスコーニの「エティモ」を歌っている。

2011年4月 2日 (土)

マルク・コッペイのデュティユー:チェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」

Coppey

Henri Dutilleux
Tout un monde lointain... (1970)
pour violincello et orchestre [28' 38]

Trois Strophes sur le nom de Paul Sacher (1976 - 1982)
pour violincello seul [9' 34]

André Caplet
Épiphanie (1923 - 1934)
Fresque musicale d'après une légende éthiopienne pour violoncelle et orchestre [20' 48]

Marc Coppey, violincello
Pascal Rophé, direction
Orchestre Philharmonique de Liège - Wallonie-Bruxelles
Recording 2007
Aeon

Bonus CD
Henri Dutilleux interview with Jean - Michel Nectoux & Marc Coppey [44' 58]

全然期待していなかったが、マルク・コッペイという人のデュティユーのチェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」は、適度にアグレッシヴで、適度に緊張感を持つ。パスカル・ロフェが指揮するリエージュ・フィルハーモニー管弦楽団の音響は明快。いままで私が聴いた「遥かなる遠い国へ」の中では最も聴きやすく、分かりやすく、聴き応えがある。大音量で聴くと迫力あり気持ちよい。ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」も、こういう演奏があれば良いと思うが、見つからない。

アンドレ・カプレの「顕現節/エチオピアの伝説に基づく音楽のフレスコ画」も、うまいと思う。

【HMV.co.jp へのリンク】
Henri Dutilleux Tout Un Modne Lointain...: Coppey(Vc)Rophe / Liege Po +caplet

2011年2月12日 (土)

デュティユーの Vn 協奏曲『夢の樹』聴き比べ(3)

Stern

Bernstein
Serenade for Solo Violin, Strings, Orchestra, Harp and Percussion after Plato's Symposium (1954)
Isaac Stern, violin
The Symphony of the Air
Leonard Bernstein, conductor

Dutilleux
L'arbre des songes: Concerto for Violin and Orchestra (1985)
Isaac Stern, violin
Orchestre National de France
Lorin Maazel, conductor
Recorded: 1956 & 1985

Tortelier

CD 2
Dutilleux
L'arbre des songes
Concerto for Violin and Orchestra
Olivier Charlier, violin
BBC Phiharmonic
Yan Pascal Tortelier
Recorded: 1996

Dutilleux

Dutilleux
Tout un monde lointain...
Concerto for Cello and Orchestra
Recording 2001

Trois Strophes sur le nom de Sacher
for unaccompanied cello
Recording 2002

L'arbre des songes
Concerto for Violin and Orchestra
Recording 2001

Truls Mørk, cello
Renaud Capuçon, violin
Orchestre Philharmonique de Radio France
Myung - Whun Chung
Virgin

Dutilleux

CD 3
Dutilleux
L'Arbre des Songes
Olivier Charlier, violin
Orchestre National Bordeaux Aquitaine
Hans Graf

Ono

Dutilleux
Sur le même accord (2002)
L'Arbre des Songes, Concerto pour violin et orchestre (1985)

Rafaël D'Haene
Concerto pour violin et orchestre (1990)

Yossif Ivanov, violin
Orchestre de l'Opéra national de Lyon
Kazushi Ono
Recorded: 2009

同じ曲を集中的に聴くと感覚が麻痺するので、この聴き比べは中断する。暫定的には、Olivier Charlier & Hans Graf が、すっきりしていて、私の好みに合う。

Renaud Capuçon のは、やはり、Myung - Whun Chung の指揮が私の好みに合わない。Yossif Ivanov & Kazushi Ono のは、むしろ Rafaël D'Haene の Vn 協奏曲ほうが良い演奏をしているように思えるが、それに比して、デュティユーは少し劣るような気がする(ただし、健闘してる)。Capuçon も Ivanov も技巧的にすぐれた演奏を聴かせている。スターンもすぐれた技巧で演奏している。しかし、この作品は、ソリストの技巧だけではダメみたい。この作品は、ソリストとオケのコンビネーションが大事のようだ。

私自身、Henri Dutilleux UN SIÈCLE EN FRANCE で、Hans Graf の指揮に否定的な意見を書いた。それに、「デュティーユを聴く」も、Yan Pascal Tortelier を高く評価している。だが、同じソリスト Olivier Charlier で演奏を比較すると、Olivier Charlier & Yan Pascal Tortelier より Olivier Charlier & Hans Graf のほうが雰囲気が良いような気がする。まあ、好みの問題でしょうね。

デュティユーの Vn 協奏曲『夢の樹』聴き比べ(2)

Dutilleux

Dutilleux
Tout un monde lointain...
Concerto for Cello and Orchestra
Recording 2001

Trois Strophes sur le nom de Sacher
for unaccompanied cello
Recording 2002

L'arbre des songes
Concerto for Violin and Orchestra
Recording 2001

Truls Mørk, cello
Renaud Capuçon, violin
Orchestre Philharmonique de Radio France
Myung - Whun Chung
Virgin

リーブルマン(自由に) - Librement
間奏 1 - Interlude
ヴィフ(快活に) - Vif
間奏 2 - Interlude
ラン(ゆっくりと) - Lent
間奏 3 - Interlude
ラルジュ・エ・アニメ(ゆとりを持って生き生きと) - Large et animé

上記ルノー・カプソン(Renaud Capuçon)の演奏は、沢庵(たくわん)の切れ目をうまくつないでいると思う。第1部「リーブルマン(自由に)Librement」の 1' 45" のヴァイオリンの高音は気持ちよい。その緊張感が最後まで持続できていると思う。

このカプソン&ミュンフン・チョン盤のリーフレットには丁寧な解説が載っているのだが(このリーフレットは短いが充実していると思う)、私は英語が苦手なので、それを読み取れない。その中に、間奏 3 の冒頭において、コンサート開演前のような音がすると書いてあるのは、うなずける。そして、それが持つ意味が書いているようだが、残念ながら私にはよくわかならい。さて、次に、

デュティユー曰く:

'At the end of the second interlude, he [ the soloist ] graft himself onto the orchestra as if he were its double. This role of a double is very apparent in the middle part [ slow movement ] where the oboe d'amore and solo violin reflect each other's images in a play of mirrors. The same is true of the cimbalom interventions which, though more discreet, are important for the touches of colour they impart.'

「間奏 2 の終わりで、ソロイストはあたかもドゥブル(分身?)のように、みずからをオーケストラに接ぎ木する。このドゥブルの役目は、中間部(遅い楽章)において非常にはっきり見える。そこでは、オーボエ・ダモーレとソロ・ヴァイオリンが、鏡のように、互いのイメージを反映しあう。そのことは同様に、シンバロムの介入においても当てはまる。シンバロムの介入は、より控えめであるが、色彩を伝える重要なタッチである。」

上記のデュティユーの言葉、ちょっといい加減に訳した。

上記のデュティユーの言葉は、上記カプソンより、下記ヨシフ・イワノフ(Yossif Ivanov)の演奏のほうが、分かりやすいかも知れない。

Ono

Dutilleux
Sur le même accord (2002)
L'Arbre des Songes, Concerto pour violin et orchestre (1985)

Rafaël D'Haene
Concerto pour violin et orchestre (1990)

Yossif Ivanov, violin
Orchestre de l'Opéra national de Lyon
Kazushi Ono
Recorded: 2009

以上私は、小出しに感想文を書いているが、前の記事でも書いたとおり、デュティユーが好きなので、いずれは、デュティユーとの対話 - 音の神秘と記憶(下記)を購入し、それを読み研究し、この作曲家を、もっとまともに、より深く聴けるようになりたいと思っている。

やっぱり、デュティユーは難しいということかな。

Dutilleux


2011年2月11日 (金)

デュティユーの Vn 協奏曲『夢の樹』聴き比べ(1)

Stern

Bernstein
Serenade for Solo Violin, Strings, Orchestra, Harp and Percussion after Plato's Symposium (1954)
Isaac Stern, violin
The Symphony of the Air
Leonard Bernstein, conductor

Dutilleux
L'arbre des songes: Concerto for Violin and Orchestra (1985)
Isaac Stern, violin
Orchestre National de France
Lorin Maazel, conductor
Recorded: 1956 & 1985

Tortelier

CD 2
Dutilleux
L'arbre des songes
Concerto for Violin and Orchestra
Olivier Charlier, violin
BBC Phiharmonic
Yan Pascal Tortelier
Recorded: 1996

Dutilleux

Dutilleux
Tout un monde lointain...
Concerto for Cello and Orchestra
Recording 2001

Trois Strophes sur le nom de Sacher
for unaccompanied cello
Recording 2002

L'arbre des songes
Concerto for Violin and Orchestra
Recording 2001

Truls Mørk, cello
Renaud Capuçon, violin
Orchestre Philharmonique de Radio France
Myung - Whun Chung
Virgin

Dutilleux

CD 3
Dutilleux
L'Arbre des Songes
Olivier Charlier, violin
Orchestre National Bordeaux Aquitaine
Hans Graf

Ono

Dutilleux
Sur le même accord (2002)
L'Arbre des Songes, Concerto pour violin et orchestre (1985)

Rafaël D'Haene
Concerto pour violin et orchestre (1990)

Yossif Ivanov, violin
Orchestre de l'Opéra national de Lyon
Kazushi Ono
Recorded: 2009

私がデュティユーを好きな理由は、曲が短いから。

私は購入してないが、新作『時の大時計』は、13 分ぐらいの曲らしい。

「曲はいいと思います。私の好みです。ただ曲が13分位の1曲のみ。あとインタビューで10分位。ちょっとこれでは値段が高いかなと思います。CDシングルですね。」 HMV.co.jp ユーザーレビューより

ムターのために書かれた『ひとつの和音の上で』 Sur le même accord も 9 分ぐらいの曲だし。

曲が短いということは、その作品が難解ではない、と言っても良かろう。デュティユーの作品を難解ではないと言うと、大いに異論もあろうが、少なくとも一人の作曲家の全体像、一人の作曲家の全作品を俯瞰するのは、楽である。

その中にあって、手強い作品が、このヴァイオリン協奏曲『夢の樹』 L'Arbre des Songes である。

ウィキペディアを見れば分かるとおり、この作品は、23 分ぐらいの曲だが、その全体が、まるで切り損ないの沢庵(たくわん)のようにつながっている。この作品は単一楽章ではない。しかし、それぞれの部分が関連を持つ。そして、その題名『夢の樹』が示すとおり、これはツリー構造を持っているらしい。デュティユー曰く:

'the work develops rather like a tree [ ... ] whose branches constantly ramify and renew themselves. This symbol, as well as the idea of periodic return, inspired my of the final title, L'Arbre des songes.'

「この作品は、一本の木のように発展します。その枝は絶えず枝分かれし、新しい枝を出します。音楽が周期的に回帰するというアイデアと、一本の木という象徴が、私をして『夢の樹』という最終的な題名を思い起こさせました」

しかし、どこが、一本の木なの?

こういう曲が得意であり、しかも、この作品を献呈されたアイザック・スターン(上記)の演奏でさえ、つかみどころがなく、すっきりしない。(つづく)

2011年1月13日 (木)

ミュンフン・チョンのデュティユー

Dutilleux

Dutilleux
Tout un monde lointain...
Concerto for Cello and Orchestra
Recording 2001

Trois Strophes sur le nom de Sacher
for unaccompanied cello
Recording 2002

L'arbre des songes
Concerto for Violin and Orchestra
Recording 2001

Truls Mørk, cello
Renaud Capuçon, violin
Orchestre Philharmonique de Radio France
Myung - Whun Chung
Virgin

これは、録音は良いが、1曲目のチェロ協奏曲は、だらだらしていて何を言いたいのか分からない。2曲目の無伴奏チェロは良い。3曲目のヴァイオリン協奏曲は、カプソンが良い。結局、ミュンフン・チョンが下手だと思う。

ヤン・パスカル・トルトゥリエのデュティユー

Dutilleux

Henri Dutilleux UN SIÈCLE EN FRANCE
CD 1
Symphonie Nº 2 - "Le Double"
Métaboles
The Shadows of Time
CD 2
Symphonie Nº 1
Tout un Monde Lointain...
Concerto pour violincello
Jean - Guihen Queyras, violincello
Timbres, Espace, Mouvement, ou "La Nuit étoilée"
CD 3
L'Aebre des Songes
Olivier Charlier, violin
La Géole
Sonnets de Jean Cassou
François Le Roux, baryton
Mystère de l'Instant
Ildiko Vèkony, cymbalum
Orchestre National Bordeaux Aquitaine
Hans Graf, direction
SONY

上記があまり気に入らなかったので、下記ヤン・パスカル・トルトゥリエ(名チェリストのポール・トルトゥリエの長男)のデュティユー選集を購入。しかし、20 世紀の音楽の優秀録音を大音響で聴くことに慣れてしまった私は、トルトゥリエの選集は音が気に入らない。演奏はハンス・グラーフのより良いと思うのだが・・・。

ちなみに、私は、試聴のため、トルトゥリエの

Tortelier_1_2

Symphony No. 1
Symphony No. 2 'Le double'
Recording 1992

を買って聴いてみて気に入ったので、下記4枚組を買ったのだ。

Tortelier

Dutilleux
BBC Phiharmonic
Yan Pascal Tortelier
CHANDOS

CD 1
Symphony No. 1
Symphony No. 2 'Le double'
Recording 1992

CD 2
L'arbre des songes
Concerto for Violin and Orchestra
Olivier Charlier, violin

Two Sonnets by Jean Cassou
Neal Davies, baritone

Timbres, espace, mouvement avec inerlude

Jehan Alain (1911 - 1940)
orch. Dutilleux
Prière pour nous autre charnels
Martyn Hill, tenor
Neal Davies, baritone
Recording 1996

CD 3
Métaboles

Tout un monde lointain
Concerto for Cello and Orchestra
Boris Pergamenschikow, cello

Mystère de l'instant (grande formation)
Edward Cervenka, cimbalom
Recording 1997

CD 4
The Shadows of Time (1995 - 7)
Edward Burrowes, treble
Recording 1998

以上、トルトゥリエ盤の曲目と録音年を記したが、これは録音年はそれほど古くはないので、録音プロデューサー、エンジニアが悪いのか。あるいは、オーケストラの力不足か?

CD 4 の "The Shadows of Time" のみライヴ録音であり、それだけは若干録音が良い。

2011年1月 1日 (土)

アンヌ・ケフェレックの「デュティユー:ピアノ曲集」

Dutilleux

Dutilleux
L'Œuvre pour piano
Anne Queffélec

Sonate pour piano
I. Allegro con moto 7: 35
II. Lent 7: 05
III. Choral et variations 10: 54

Préludes pour piano
I. D'ombre et de silence 3: 30
II. Sur le même accord 3: 42
III. Le jeu des contraires 7: 31

« Tous les chemins .. mènent à Rome »,
extr. de la « Petite méthode de piano » de Marguerite Long 1: 44

Bergerie, ext. du recueil « Jardin d'enfants » 1: 15

Blackbird 1: 38

Résonances (1965),
(dédié à Lucette Descaves), extr. du recueil « Les nouveaux musiciens » 2: 36

Figures de résonances, pour 2 pianos
Nº 1 1: 32
Nº 2 1: 15
Nº 3 2: 17
Nº 4 2: 03

Au gré des ondes, 6 petites pièces pour piano
I. Prélude en berceuse 2: 47
II. Claquettes 1: 04
III. Improvisation 1: 32
IV. Mouvement perpétuel 1: 58
V. Hommage à Bach 2: 48
VI. Etude 1: 17

avec Christian Ivalde, Figures de résonances, pour 2 pianos

ピアノ・ソナタ

3つの前奏曲
暗がりと静寂から
1つの和音で
対比の戯れ

マグリット・ロンの「ピアノの小さなメソッド」から「すべての道はローマに通じる」

「子どもの庭」から羊小屋

ブラックバード

「新しい音楽家たち」から「反響」(リュセット・デカーブに捧ぐ)

2台のピアノのための「反響の姿」

ピアノのための6つの小品「波の意志」
子守歌前奏曲
タップダンス
即興
無窮の楽章
バッハへのオマージュ
エチュード

私は、フランス語は苦手だから曲名は適当に訳した。この人のデュティユーのソナタは、第1楽章のモットー(moto)の明確な提示において、すでに、ル・ゲクリエよりも貫禄あると感じさせられる。第1楽章の打鍵が強い一方で、第2楽章の静寂との対比も見事である。第2楽章が終わって、数秒、音がしないので「どうしたのかな」と思ったら、第3楽章の「コラール」が力強く弾かれる。そのあとの変奏は、ロック・ミュージシャンのキース・エマーソンのように、ロックっぽく聞こえた。

ソナタ以外の曲も素晴らしいはずだが、まったく知らない曲ばかりなので、よくわからないが、総じて、ル・ゲやクリエよりも貫禄ある。それしか言えない。つまり、デュティユーのピアノ曲を聴く時は、まず、アンヌ・ケフェレックから聴くべし! 技巧も文句無し。

2010年12月10日 (金)

キャシー・クリエの「スカルラッティ、ハイドン、ショパン、ミュレンバッハ、デュティユー」

Krier

Domenico Scarlatti
Sonata in G minor K. 31 (3' 49)
Sonata in G major K. 124 (4' 13)
Haydn
Variations in F minor Hob. XVII: 6 (13' 21)
Chopin
Nocturne No. 9 in B major Op.32/1 (5' 53)
Nocturne No. 10 in A Flat major Op.32/2 (4' 55)
Barcarolle in F Sharp major Op.60 (8' 38)
Alexander Müllenbach(*1949)
Night Music for solo piano(1987) (9' 20)
Henri Dutilleux(*1916)
Piano Sonata(1947) (23' 06)
Cathy Krier, Piano
Recording: 2007

・1985 年ルクセンブルク生まれのキャシー・クリエ・デビューアルバム

少しだけ気になるピアニストを、また一人発見した。このアルバムのメインは、キャシー・クリエが家族ぐるみのつきあいにより知己を得たルクセンブルクの作曲家ミュレンバッハの作品、およびデュティユーのソナタだ。スカルラッティ、ハイドン、ショパンは、あっけらかんとしていて、ある意味能天気でドライな演奏だが【注】、ミュレンバッハとデュティユーは、水を得た魚のように彼女本来の実力と魅力(と技巧)を聴かせる。特に、デュティユーは、ル・ゲのSonates pour piano Dutilleux / Bartók / Carter (2000)より良いと思う。ル・ゲの演奏で物足りなさを感じていた私は、私にとって未知の作曲家デュティユーに一歩近づいたような気がする。クリエのデュティユーは、分かりやすく受け入れやすく聞きやすいと思う。ライナーノートは彼女自身による作品紹介からなる。彼女の母国語はフランス語のようだ。

【注】ショパンの作品 32 の 1 は間を入れたりして少しユニーク。

【キャシー・クリエのオフィシャルホームページ】
www.cathykrier.com

【Amazon.co.jp へのリンク】
Scarlatti Haydn Chopin Dutilleux Müllenbach Cathy Krier

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

100万アクセスを超える | 21世紀の資本 | Apple Music | disc of the year | index | おすすめブログへのリンク | その他の作曲家 | アイヴズ, チャールズ | アナログ・レコード購入記 | ウォルフ(または、ウルフ), クリスチャン | ウストヴォーリスカヤ, ガリーナ | エッセー、戯言(たわごと) | エトヴェシュ | エルガー, エドワード | オーディオ | カーター, エリオット | ガーシュイン | ガーランド, ピーター | クセナキス, ヤニス | クルターグ | クーシスト, ヤーッコ | クープラン | グバイドゥーリナ | グラス, フィリップ | グラズノフ | グリゼー, ジェラール | グリーグ | グールド, グレン | ケージ, ジョン | ゲーム | コダーイ, ゾルターン | コリリアーノ, ジョン | コルンゴルト | コンスタンティネスク, パウル | サロネン, エサ=ペッカ | シェルシ, ジャチント | シェーンベルク | シベリウス | シマノフスキ, カロル | シャリーノ, サルヴァトーレ | シュトックハウゼン | シュトラウス, リヒャルト | シュニトケ | シュヴィッタース, クルト | シューベルト | シューマン, クラーラ | シューマン, ローベルト | ショスタコーヴィチ | ショパン | ジャズ | ジャレル, ミカエル | ジョドロフスキ, ピエール | スキャンダル | スクリャービン | ステーンハンマル, ヴィルヘルム | ストラヴィンスキー | スポーツ | ゾーン, ジョン | タヴナー, ジョン | チャイコフスキー | チン, ウンスク(陳銀淑) | デュティユー | トーマス, オーガスタ・リード | ドビュッシー | ニールセン | ハイドン, フランツ・ヨーゼフ | ハチャトリアン | ハルトマン, カール・アマデウス | バッハ, カール・フィリップ・エマヌエル | バッハ, ヨーハン・ゼバスティアン | バルトーク | バーバー | パソコン・インターネット | ヒグドン | ヒンデミット | フェルドマン, モートン | フランク, セザール | フランチェスコーニ, ルカ | ブクステフーデ | ブラームス | ブリテン | ブルックナー | プロコフィエフ | ヘンデル | ベッファ, カロル | ベリオ, ルチアーノ | ベルク | ベンジャミン, ジョージ | ベートーヴェン | ペンデレツキ | マヌリ, フィリップ | マルタン, フランク | マンケル, ヘニング | マントヴァーニ, ブルーノ | マーラー | ミュライユ, トリスタン | ミュレンバッハ, アレクサンダー | ムソルグスキー | メシアン | メトネル | メンデルスゾーン | モンテヴェルディ | モーツァルト | ヤナーチェク | ユン, イサン(尹伊桑) | ライヒ, スティーヴ | ラフマニノフ | ラモー | ラヴェル | リゲティ, ジェルジュ | リスト | リーム, ヴォルフガング | ロスラヴェッツ, ニコライ | ロック、ポップス | ワーグナー | 上山和樹 | 介護 | 伊福部昭 | 住まい・インテリア | 住宅瑕疵担保履行法 | 原子力発電 | 岡林信康 | 心と体 | 教育 | 文化・芸術 | 新垣隆 | 日本の農業と漁業 | 日記・コラム・つぶやき | 映画・テレビ | 書籍・雑誌 | 東日本大震災(2009/12/27に発生した私の家の火災による被災体験の教訓から) | 東日本大震災(2009/12/27に発生した私の家の火災による被災体験の教訓から)というカテゴリーについて | 災害 | 犯罪 | 環境 | 相対性理論 | 社会 | 科学 | 経済・政治・国際 | 衝撃的な報告をしなければなりません(新たに買いたい CD など) | 衝撃的な報告をしなければなりません(買い戻したい CD など) | 被災(2009/12/27 私と私の家族が火災で焼けだされてしまいました) | 親知らず | 訃報 | 近況報告 | 防災 | 電磁気学 | 音楽

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリー

無料ブログはココログ