2017年12月10日 (日)

私の声が聞こえますか/みんな去ってしまった/中島みゆき

1st_2
1st 『私の声が聞こえますか』 1976年4月25日発売


中島みゆきさんのファースト・アルバム『私の声が聞こえますか』

このアルバムにおける中島みゆきさんは、初々しい・・・というか、可愛い。あどけなく、優しい。

以下、主な楽曲についてコメントします。

●あぶな坂
記念すべきファースト・アルバムの第1曲は、ふるさとを捨てた者たちに投げかけられた歌。「あぶな坂」とは「中島さんの歌の世界」に転げ落ちゆく「下り坂」のことだろう。

●あたしのやさしい人
ブルージーまたはジャズっぽい。
サード・アルバム『あ・り・が・と・う』の収録曲「サーチライト」の歌詞に、

♪あたしがあんまりブルースを歌いすぎたから

と歌われるように、彼女のファースト・アルバム&セカンド・アルバムにはブルースが多い。

●信じられない頃に
一転して、フォークソング調の3拍子。例によって《すれ違い》の歌。ソプラノで歌われている。←私、この曲は好きだなあ。

●海よ
名曲。優しい。だが、流浪の歌。

●アザミ譲のララバイ
中島みゆきさんのデビュー・シングル。比較的軽快な3拍子系。中島さんの歌詞には珍しく「ララバイ」という語が連呼される。
夜に悩める魂を受け入れる。

●ひとり遊び
ひとりぼっちの鬼ごっこ。これも「鬼さんこちら 手の鳴るほうへ」が、連呼される。少し気味の悪い旋律を持つ佳作。

●「悲しいことはいつもある」は、ジャズ(!)。アイロニカル。

●「歌をあなたに」は、正調フォークソング。メッセージソング。応援歌。

●「渚便り」これも正調フォークソング。中島さんの初期の作曲技法が聞けると思う。

●時代
異論もあるだろうが、この曲は中島みゆきさんの最高傑作だと私は思う。
「ファイト!」も「地上の星」も、この歌を超えることはできなかった。





2nd
2nd 『みんな去ってしまった』 1976年10月25日発売


中島みゆきさんのセカンド・アルバム『みんな去ってしまった』は、彼女が「どの方向に行けば良いかを模索している・・・」ように聞こえるアルバム。

以下、各曲ごとに、コメントを書きます。

●雨が空を捨てる日は
歌詞の内容は「中島流」だが音楽はまるで歌謡曲のようです。

●彼女の生き方
一転して、フォークソング調。反抗の歌。いきなり、
♪酒とくすりで 体がズタズタ

中島さんは、20代の時から薬をやっていたのか。←少し怖いが、私の好きな曲。

●トラックに乗せて
正調ブルース。
この曲に、のちの中島さんのモチーフ「悪女」の片鱗がうかがえる。すなわち、グレている。

●「流浪の詩」はカントリー調。長いイントロを持つ。リズミック。8ビートに始まり16ビートに行く。
(「妬いてる訳じゃないけれど」もややカントリー調)。

●真直な線
ブルース。ジャニス・ジョプリン的イントロ。歌唱の部分はアップテンポに移行しロック調になる。中島さんのため息がまだ色気ない。

●「五才の頃」「忘れられるものならば」は、「時代」において聞かれるシンガー・ソング・ライターとしての中島さんの実力が聞ける。

●冬を待つ季節
♪春夏秋は 冬を待つ季節

このフレーズは平凡だが、なぜか、共感させられる。

●夜風の中から
4作目のシングル。4ビートの佳作。その歌詞は男性に仮託して書かれている。

●03時
この歌のモチーフは《すれ違い》。←それはのちにしばしば歌われる。

●うそつきが好きよ
軽快なロック調。ひねくれまくっている。

●忘れられるものならば

中島さんは、その後、この路線を行く。すなわち、失意と旅の歌。

・まとめ
このアルバムには中島さんの芸達者を聞けるが、まだ統一性がありません。
彼女は次のサード・アルバム『あ・り・が・と・う』で跳躍し、次の次のアルバム『愛していると云ってくれ』でさらに跳躍する。
このアルバム『みんな去ってしまった』は、その「甘ったるさ」が、耳触り良い。私、このアルバムが好きです。

2017年12月 1日 (金)

臨月/中島みゆき

8th

臨月/中島みゆき(1981年)


このアルバムに含まれる楽曲中、私の好きなフレーズ(あるいは気になるフレーズ)を集めて見ました。

●第2曲『あなたが海を見ているうちに』
イントロは、長調に始まる。この歌、私は大好きなんですけど。

・第7行
♪忘れないでね 忘れたいんだ
♪言えない言葉 背中から背中へ
・最後の4行
♪持ったサンダル わざと落として
♪もう一度だけ ふり返りたいけれど

この歌の主人公は国道を裸足でさまよう。そこまでして、彼女は恋人への思いを断ち切る。

●第3曲『あわせ鏡』
♪グラスの中に自分の背中がふいに見える夜は
♪あわせ鏡を両手でくだく 夢が血を流す

前も後ろも包み隠さず見えてしまうあわせ鏡。

♪つくり笑いとつくり言葉で あたいドレスを飾るのよ
♪袖のほつれたシャツは嫌なの あたい似合うから

主人公Aさんには、華やかなドレスは似合わない。
Aさんはクスリと酒が必要。つまり彼女の精神はすさんでいる。
Aさんはそれを無理に隠そうとするが、そのことを他者は知っている。

♪放っておいてと口に出すのは本当はこわいのよ
♪でもそう言えば誰か来るのをあたい知っているの

Aさんは『放っておいて』と言うのは怖い。なぜなら、そんなこと言うと、他者から見放されてしまうから。
しかし、いざという時『放っておいて』と、もらすことによって「誰かが来ること」をAさんは期待している。

●第4曲『ひとり上手』
F#m A Bm D C#7
♪私の帰る家はあなたの声のする街角
F#m C#m7 Bm7 C#7 F#m
♪冬の雨に打たれて あなたの足音をさがすのよ

ここでC#m7に行くのがいい。

♪心が街角で泣いている
♪ひとりはキライだとすねる

私はこのフレーズが何故か大好き。

●第5曲『雪』
三連符のピアノ伴奏。
「亡き父親の事を歌った曲である(ウィキペディアより)

●第6曲『バス通り』
私は30年前にこの曲を聴いたとき、この曲の「シチュエーション」はあり得ないと思った。しかし、今よく聴いて見るとそうではなかった:

そもそも、Aさん(=私)とBさんは昔この『店』でよく待ち合わせしたり、デートしたりしていたのだ。
そしてAさんとBさんは今から『一年半前』に別れた・・・しかし二人はその後もしばしばこの店を訪れていたのかも知れない。
そしてある日、Aさんは『昔』を偲んで(あるいはBさんとまた会えるかも知れないと期待しつつ)この店を訪れていた。
そこへBさんが、Cさん(Bさんの新しい恋人)同伴でこの店を訪れ、Aさんに気づかれることなくAさんが座っていたボックス席の隣のボックス席に座った。

これなら筋が通る。

♪私は ガラスの指輪をしずかに落とす

過去との決別。

●第7曲『友情』
♪時代というの名の諦めが
♪心という名の橋を呑み込んでゆくよ

『時代』って、中島さんの代名詞と言ってもいい代表作・名曲ですよね。その曲を否定するようなこの歌詞は、一体何なんでしょう?
「生まれ変わって歩き出すよ」という希望はもはや無いのでしょうか?

●第1曲『あした天気になれ』
最後のフレーズの
♪あした天気になれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みゆきさんのものすごい肺活量。

実は、この肺活量を聴きたくて私は中島みゆきさんの『臨月』を購入したのです。

●最終曲『夜曲』のハーモニカは切ないね。

2017年10月27日 (金)

氷の世界/井上陽水の詞(ことば)に酔う/「あかずの踏切り」のモデルになったと言われる踏切の画像

Crossing
「あかずの踏切り」のモデルになったと言われる踏切の画像




●「あかずの踏切り」
♪子供は踏切りのむこうと、こっちとでキャッチボールをしている

●「チエちゃん」の面影を伝える
♪さみしい気持ちになった時には
♪むこうの海岸で水着になって
♪お日様に体を見せつけてやれ
♪言葉を超えているはずだ
♪むこうの海の水もつめたいばかりじゃないだろう

♪見知らぬ町から遠くの町へ
♪何かを見つけて戻ってくるの?
♪それともどこかに住みついたまま
♪帰ってこないつもりなの?
♪どうして君は だまって海を 渡っていったの?
♪ひとりで空へ まぶしい空へ 消えてしまったの?

●「氷の世界」
この曲は冒頭からして良い

♪窓の外ではリンゴ売り 声をからしてリンゴ売り
♪きっと誰かがふざけて リンゴ売りのまねをしているだけなんだろう

第7行
♪誰か指切りしようよ 僕と指切りしようよ
♪軽い嘘でもいいから 今日は一日はりつめた気持ちでいたい

♪小指が僕にからんで 動きがとれなくなれば
♪みんな笑ってくれるし 僕もそんなに悪い気はしないはずだよ

♪流れて行くのは時間だけなのか 涙だけなのか
♪毎日、吹雪、吹雪、氷の世界

以下、第13行に私はひどく共感する

♪人を傷つけたいな 誰か傷つけたいな
♪だけど出来ない理由は
♪やっぱりただ自分が恐いだけなんだな

●「心もよう」

第5行
♪あなたの笑い顔を不思議な事に
♪今日は覚えていました
♪19になったお祝いに
♪作った唄も忘れたのに

最後の4行は季語を並べるかのように春夏秋冬が歌われる

♪あざやか色の春はかげろう
♪まぶしい夏の光は強く
♪秋風の後 雪が追いかけ
♪季節はめぐり あなたを変える

●「桜三月散歩道」はセリフが良い
♪影を踏もうとすると
♪影は驚いた魚のように逃げたっけ

●「FUN」この曲の歌詞は全部良い。題名も面白い。
第11行
♪泣き虫 弱虫 ひとりきり
♪心の鍵をなくしたの?
♪君が悪いのさ、今日は
♪ひとりで恋なんかして

最後の4行
♪五月雨、夕立、時雨
♪みんなぬらしてゆくけど
♪いつかそれも乾くのを
♪君はまだ知らないのかな?

●「おやすみ」 昔、好きだった女性のことを思い出す。
♪あやとり糸は昔
♪切れたままなのに
♪想いつづけていれば
♪心がやすまる



Yosui

氷の世界 井上陽水 1973年発売

2017年8月16日 (水)

生きていてもいいですか/中島みゆき

7th

生きていてもいいですか/中島みゆき/1980年4月5日発売


私は中島みゆきのアナログ・レコードを14枚持っていた。私事で恐縮だがそれらはすべて2009年の私の自宅の火災(全焼)で焼損した。しかし、それらをCD-DA盤で買い直す気がしない。なぜなら、それらは(値段が高いということもあるが)やっぱりCD-DA盤で聴いてもそれらは雰囲気が出ない。また私は現在、アナログ・レコードプレーヤを持っていないから、それらを中古アナログ・レコードで買い戻すこともしない・・・。

ただ、彼女の7枚目のアルバム「生きていてもいいですか」←これだけは買い戻さなければならないと思いそのCD-DA盤を再取得した。


このアルバムのコンセプトは「生きることの意味」「死ぬことの意味」・・・そのことへの問いかけと、そして現代人が陥った孤立と恐怖だ。第1曲の「うらみ・ます」は中島さんの恐怖と絶望が「怨恨」というモチーフに化けている。その歌は中島さんが男女の愛と憎しみをいくら叫んでも他者に伝わらない「孤立」・・・そして何物にも帰属できない「孤立」の歌であり、だからこそ彼女は叫び訴えるのである。

このアルバムのコンセプトは(印象的なアコーディオンのイントロで始まる)第7曲「エレーン」にある。ウィキペディアの『生きていてもいいですか』の項には、その曲の由来が書いてある。それは或る殺人事件だ。その殺人事件と第7曲「エレーン」は完全に重なる(第7曲はその殺人事件で犠牲になった者へのレクイエムである)。「生きていてもいいですか」という歌詞は第7曲「エレーン」に含まれる。その問いに対する答えは「人間は死ぬ間際にあってこそ今その時を大事に生きることができるが、生の苦しみにあっては生に怯え死に怯える」ということ。中島さんがこの曲の主人公のために流した涙は海へと流れとけていったのかも知れない。それは乾くことがない。

このアルバムには「孤立」を和らげる曲もある(第2曲「泣きたい夜に」には母性さえ感じられる)。しかし9分を超える最後の曲「異国」はやはり孤立そのもの。中島さんは後にアルバム「寒水魚」では自らを「歌姫」になぞらえる歌を最後に歌った。アルバム「予感」ではポジティブな生の応援歌「ファイト!」を最後に歌った。しかしこのアルバム「生きていてもいいですか」のラスト・ナンバー「異国」にカタルシスはない。彼女の歌う「異国」という曲は『世俗・世界』に対する抵抗だ。単なる異邦人の歌、その疎外感の歌ではない。第7曲「エレーン」と第8曲「異国」の歌詞をつなげて解釈すれば両者の歌詞の意味がスッキリつながる。両者の主人公はいずれも故郷を失った者同士・・・。

このアルバムは怖い。このアルバムのジャケットの表は黒地にただタイトル「生きていてもいいですか」だけが印字されたもの・・・まさにこのアルバムのコンセプトが記されてあるだけ。それに対して、このアルバムのジャケットの裏には、中島さんのスナップ写真・・・。その写真に写る中島さんは、痩せ細ってもいないし、怯えてもいない。その写真の中島さんは悲しげだがしかし彼女が生死を克服するための闘いをくぐりぬけその闘いを芸術作品に高めた後の彼女の虚脱感・疲れ、そしてまだ生死を克服することができない者への哀れみが見える。←その写真は私の救いである。その写真なしには、私はこのアルバムを怖くて聴けない(下記画像参照)。


Miyuki_nakajima_20170816


【収録曲目】

1. うらみ・ます(7:29)
2. 泣きたい夜に(4:55)
3. キツネ狩りの歌(4:09)
4. 蕎麦屋(5:12)
5. 船を出すのなら九月(5:14)
6. インストゥルメンタル(インタールード)(1:10)
7. エレーン(7:47)
8. 異国(9:14)


【関連記事】

私が持っていた中島みゆきのアナログ・レコードをリストアップする

2017年8月 8日 (火)

私が持っていた中島みゆきのアナログ・レコードをリストアップする

1st_2
1st 『私の声が聞こえますか』 1976年4月25日発売

2nd
2nd 『みんな去ってしまった』 1976年10月25日発売

3rd_2
3rd 『あ・り・が・と・う』 1977年6月25日発売

4th
4th 『愛していると云ってくれ』 1978年4月10日発売

5th
5th 『親愛なる者へ』 1979年3月21日発売

6th
6th 『おかえりなさい』 1979年11月21日発売

7th
7th 『生きていてもいいですか』 1980年4月5日発売

8th
8th 『臨月』 1981年3月5日発売

9th
9th 『寒水魚』 1982年3月21日発売

10th
10th 『予感』 1983年3月5日発売

11th
11th 『はじめまして』 1984年10月24日発売

12th_2
12th 『御色なおし』 1985年4月17日発売

13th
13th 『miss M』 1985年11月7日発売

14th
14th 『36.5℃』 1986年11月12日発売


私は中島みゆきのアナログ・レコードを14枚持っていた。私事で恐縮だがそれらはすべて2009年の私の自宅の火災(全焼)で焼損した。しかし、それらをCD-DA盤で買い直す気がしない。なぜなら、それらは(値段が高いということもあるが)やっぱりCD-DA盤で聴いてもそれらは雰囲気が出ない。また私は現在、アナログ・レコードプレーヤを持っていないから、それらを中古アナログ・レコードで買い戻すこともしない。

中島みゆきという人は、4枚目のアルバム「愛していると云ってくれ」でメジャーになり、その後大ヒットし、現在ではスーパースターだ。だが、むしろ、彼女の初期のアルバム、すなわちファースト・アルバムからサード・アルバムまでが、彼女の歌声が優しく自然体であり好きだ。私はそれらを聴きたい・・・そして彼女の4枚目以降のアルバムで私が好きだったのは、7枚目の「生きていてもいいですか」。←これだけは再取得してもいいかな。

ただし、私はアルバム『中島みゆき(1988年3月16日発売)』以降、すなわちメディアがアナログからデジタル時代になって以降の彼女のアルバムはほとんど買っていない。

2017年6月15日 (木)

私のオデオ・システムでロック・ミュージックやポップスがちゃんと鳴ってくれないのは LUXMAN L-560 のせいらしい(泣)/LUXMAN L-560 で大滝詠一や小川美潮を鳴らすのは無理か(?)/我思う「クラシックは面白くない。ロックは聴けない。ならば私は何を聴けばいいのか?」

・私のオデオ・システムでロック・ミュージックやポップスがちゃんと鳴ってくれないのは「marantz sa-7s1」「marantz sa-11s1」よりも「LUXMAN L-560」のせいらしい(泣)

※ 上記は『AVスポットフジ』さんのご意見です。

※ ただし私が愛用するスピーカ「TANNOY Stirling/HW」についてそれがロック、ポップスに合うか合わないかは微妙(!)

・LUXMAN L-560 で大滝詠一や小川美潮を鳴らすのは無理か(?)

※ もう、ロック、ポップスの音盤を買うのはやめよう。

・クラシックは面白くない。ロックは聴けない。ならば私は何を聴けばいいのか?


【参考1】

A_long_vacation

A LONG VACATION(ア・ロング・バケイション)
大滝詠一
1981年発表

(2016年6月20日)


【参考2】

(前略)

【まとめ】

Elp

エマーソン、レイク&パーマー(K2HD/紙ジャケット仕様)

結局、上記、エマーソン、レイク&パーマーのみ、私のオデオ・システムで、一応、良く鳴る。しかし・・・

・・・・・・・・・・

Ogawa

檸檬の月/小川美潮

Keith_1

トーク・イズ・チープ/キース・リチャーズ/1988年

Keith_2

メイン・オフェンダー/同/1992年

Keith_3

クロスアイド・ハート/同/2015年

上の4つ(小川美潮とキース・リチャーズの3つのアルバム)は、私のオデオ・システムで、音量を上げると、ノイジーだと言っていいだろう。がっかり。私のオデオ・システムは、アコースティックにしか合わないのか? アコースティックしか良く鳴らさないのか? (ただし、エマーソン、レイク&パーマーを除く)。

(2016年5月29日)

2017年3月22日 (水)

チャック・ベリーの「30デイズ」ほか

Berry

ジョニー・B・グッド/チャック・ベリー・ベスト・セレクション[歌詞対訳付]


私は、中学生のとき、ロックン・ロール少年だった。

チャック・ベリーの訃報に接したのを機会に、上記アルバムを購入した。

改めて(じゃなくて初めて)、彼の詩の歌詞対訳つまり日本語訳を見た。やっぱり、チャック・ベリーの詩は素晴らしい。言葉が饒舌・・・というより、奇麗にほとばしる(!)。

繰り返すが、私は、いままで、彼の詩の対訳を読んだことはなかった。

・「30デイズ」という詩が、何を意味するか・・・以前から、疑問だったが、上記アルバム付属の歌詞対訳を読んでも意味不明。しかし、彼が、意味不明な、稚拙な詩を書くはずはないと思う。

・「ロックン・ロール・ミュージック」

I've got no kick against modern jazz,
Unless they try to play it too darn fast;
And change the beauty of the melody,
Until they sounded like a symphony,

「kick against」は「抗議する」という意味なんですね。私事ですが、昔、或るアメリカ人さんが、英会話で、その語を使ったとき、私は、その意味が分からず、恥をかいたことがある。

♪モダン・ジャズに文句は言わぬ
♪ただし、テンポが速すぎると
♪メロディーの美しさはそこなわれ
♪まるで交響曲のように聞こえる(交響曲のように退屈だ)

・「ユー・キャント・キャッチ・ミー」

↑空飛ぶ自動車か? ←そんなアホなと思っていたが・・・やっぱり、この詩は、シュールだった。フラット・トップ(flattop)というのは、角刈り、または、航空母艦のこと?

↑この曲は、ベースのスラップ奏法(厳密には違うがクラシックの奏法に於けるバルトーク・ピッツィカートと類似している。ウィキペディアより)が聴ける。つまり、彼のバックバンドのベースは、アコースティックだった。

そして、彼のリズムは、まさしく、リズム・アンド・ブルース。そのリズムは、非常に正確、かつ、強い。
彼のリズムは、基本的に、4ビートなのだが、エレクトリック・ギターが、8分音符で8ビートを刻むので、ポリリズムか(?)。

(下に続く)

続きを読む "チャック・ベリーの「30デイズ」ほか" »

2017年3月19日 (日)

【訃報】 チャック・ベリー/この人はすぐれた詩人だった/ありがとう

Berry_1957
(C) Wikipedia

Legendary musician Chuck Berry dead at 90.

ABC News. March 18, 2017.

2016年8月20日 (土)

【Apple Music】 発売前のアルバムは1曲しか試聴できない。参考にならない/不完全/しかし、それが当然か/ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル ザ・ビートルズ/ワンダーランド アリス=紗良・オット/ベートーヴェン、リスト:ピアノ作品集 ソフィー・パチーニ

Beatles
(C) Apple Music
ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル ザ・ビートルズ Live at the Hollywood Bowl the Beatles(9月発売予定)
白文字で強調された1曲目「Twist and Shout (Live)」のみ試聴可能。

・・・

Sara_ott
(C) Apple Music
ワンダーランド アリス=紗良・オット Alice Sara Ott(9月発売予定)
黒文字で強調された「グリーグ:Pf 協奏曲 第2楽章」のみ試聴可能。

・・・

Pacini
(C) Apple Music
ベートーヴェン、リスト:ピアノ作品集 ソフィー・パチーニ Sophie Pacini(9月発売予定)
白文字で強調された9曲目「ハンガリー狂詩曲 S.244」のみ試聴可能。

2016年6月26日 (日)

【また、ビートルズ・ネタ】 私は、やっぱり「ビートルズ/2009年リマスター盤」は嫌い

Beatles

「The Beatles/1962-1966」および「The Beatles/1967-1970」のリマスター前(国内盤。1993発売)と、リマスター盤(輸入盤。2009年発売)を購入し聴き比べてみた。が、私は、やっぱり「ビートルズ/2009年リマスター盤」は嫌い。

たとえば『ペニー・レイン』という曲:この曲は、クラシック音楽用の楽器(管、弦)が、次々と、聞こえるのだが・・・それらは、リマスター前の音の方が、より自然に響くような気がする:たとえば、最後のヴァース「♪ペニー・レイン・ザ・バーバー・シェイヴズ・アナザー・カスタマー」のところ(2分04秒あたり)で、左チャンネルからチェロの音がほんの少し鳴るところは、前者リマスター前のほうが、音色の変化が(非常に微妙だが)より効果的・より鮮やか・より自然・・・だろう(その箇所をヘッドフォンで聴けば分かると思う。後者リマスター盤は、チェロの音がかき消されている感あり)。ペニー・レイン冒頭のオルガンも前者のほうが、奇麗に聞こえる・・・。

ビートルズの音楽を楽しむには、2009年リマスター盤でも構わないと思うが、ビートルズの音を聴くには「リマスター前」盤の方が良いと思う(ちなみに、私のオデオ環境:TANNOY Stirling/HW, LUXMAN L-560, marantz sa-7s1, marantz sa-11s1, Valve X SE, AKG K601)。

追加)話は変わりますが、東京サウンドって、倒産(?)してたんですね。知らんかった。

その他のカテゴリー

100万アクセスを超える | 21世紀の資本 | Apple Music | disc of the year | index | おすすめブログへのリンク | その他の作曲家 | アイヴズ, チャールズ | アナログ・レコード購入記 | ウォルフ(または、ウルフ), クリスチャン | ウストヴォーリスカヤ, ガリーナ | エッセー、戯言(たわごと) | エトヴェシュ | エルガー, エドワード | オーディオ | カーター, エリオット | ガーシュイン | ガーランド, ピーター | クセナキス, ヤニス | クルターグ | クーシスト, ヤーッコ | クープラン | グバイドゥーリナ | グラス, フィリップ | グラズノフ | グリゼー, ジェラール | グリーグ | グールド, グレン | ケージ, ジョン | ゲーム | コダーイ, ゾルターン | コリリアーノ, ジョン | コルンゴルト | コンスタンティネスク, パウル | サロネン, エサ=ペッカ | シェルシ, ジャチント | シェーンベルク | シベリウス | シマノフスキ, カロル | シャリーノ, サルヴァトーレ | シュトックハウゼン | シュトラウス, リヒャルト | シュニトケ | シュヴィッタース, クルト | シューベルト | シューマン, クラーラ | シューマン, ローベルト | ショスタコーヴィチ | ショパン | ジャズ | ジャレル, ミカエル | ジョドロフスキ, ピエール | スカルラッティ, ドメニコ | スキャンダル | スクリャービン | ステーンハンマル, ヴィルヘルム | ストラヴィンスキー | スポーツ | ゾーン, ジョン | タヴナー, ジョン | チャイコフスキー | チン, ウンスク(陳銀淑) | デュティユー | トーマス, オーガスタ・リード | ドビュッシー | ドヴォルザーク | ニールセン | ハイドン, フランツ・ヨーゼフ | ハチャトリアン | ハルトマン, カール・アマデウス | バッハ, カール・フィリップ・エマヌエル | バッハ, ヨーハン・ゼバスティアン | バルトーク | バーバー | パガニーニ | パソコン・インターネット | ヒグドン | ヒンデミット | フェルドマン, モートン | フランク, セザール | フランチェスコーニ, ルカ | ブクステフーデ | ブラームス | ブリテン | ブルックナー | プロコフィエフ | ヘンデル | ベッファ, カロル | ベリオ, ルチアーノ | ベルク | ベンジャミン, ジョージ | ベートーヴェン | ペンデレツキ | マヌリ, フィリップ | マルタン, フランク | マンケル, ヘニング | マントヴァーニ, ブルーノ | マーラー | ミュライユ, トリスタン | ミュレンバッハ, アレクサンダー | ムソルグスキー | メシアン | メトネル | メンデルスゾーン | モンテヴェルディ | モーツァルト | ヤナーチェク | ユン, イサン(尹伊桑) | ライヒ, スティーヴ | ラフマニノフ | ラモー | ラヴェル | リゲティ, ジェルジュ | リスト | リーム, ヴォルフガング | ロスラヴェッツ, ニコライ | ロック、ポップス | ワーグナー | 上山和樹 | 介護 | 伊福部昭 | 住まい・インテリア | 住宅瑕疵担保履行法 | 原子力発電 | 岡林信康 | 心と体 | 教育 | 文化・芸術 | 新垣隆 | 日本の農業と漁業 | 日記・コラム・つぶやき | 映画・テレビ | 書籍・雑誌 | 東日本大震災(2009/12/27に発生した私の家の火災による被災体験の教訓から) | 東日本大震災(2009/12/27に発生した私の家の火災による被災体験の教訓から)というカテゴリーについて | 災害 | 犯罪 | 環境 | 相対性理論 | 社会 | 科学 | 経済・政治・国際 | 衝撃的な報告をしなければなりません(新たに買いたい CD など) | 衝撃的な報告をしなければなりません(買い戻したい CD など) | 被災(2009/12/27 私と私の家族が火災で焼けだされてしまいました) | 親知らず | 訃報 | 近況報告 | 量子力学 | 防災 | 電磁気学 | 音楽

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ