2018年7月 5日 (木)

ショスタコーヴィチ:『革命』、チャイコフスキー:『1812年』/西本智実&ロシア・ボリショイ交響楽団

Nishimoto

ショスタコーヴィチ:『革命』、チャイコフスキー:『1812年』
西本智実&ロシア・ボリショイ交響楽団
2003年録音


私の評価:Stars4

【前置き】

そもそも、ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番『革命』は、革命の音楽ではなく、ショスタコーヴィチのプライバシーと関係ある音楽でもない。それは絶対音楽である。私は、従来の演奏はもう聴き飽きた。

【本文(ランダムに箇条書き)】

ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番についてランダムに箇条書き。

1. 第1楽章は、歌劇《カルメン》の『ハバネラ』が使われているのがよく聴こえる。

2. 第2楽章スケルツォをマーラーのスケルツォのように鳴らしている(バイオリン・ソロ)。全体的にマーラー的に聴こえるのは私の錯覚だろうか?

3. 彼女は、ちゃんとアナリーゼしている。

4. フォルティッシモは、リスナーを刺す。

5. スローな演奏なので「途中で退屈しないか」がポイント。←なんとか持ちこたえている。

6. 独特なジェスチャーは快い。

7. 下手な男性指揮者よりも面白い。

8. このアルバムへの私の評価は、私の中では星5つなのだが、このショスタコーヴィチを好きになれるかどうかは、リスナーの嗜好に依存すると思うので、星4つ。


【2018-7-11 追加】

日本の女性指揮者を引っぱっていくには、実力不足か?

2018年5月13日 (日)

カルメン・ファンタジー、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番/服部百音

Mone

カルメン・ファンタジー、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
服部百音
2016年録音
avex-CLASSICS


私の評価:若干粗いのでStars4


Apple Music で試聴したときは、表現力が超濃厚に聴こえたが、商品[ASIN: B01JYS4PZ4]を聴いて見たら、それほどでもなかった。
先行レビューアーさんが書いてある通り、服部百音さん(はっとり もね/1999年生まれ)は「目指すヴァイオリニストとしてオイストラフ」を挙げているが、たしかに、この「ショスタコーヴィチ:第1番」はオイストラフ盤に似ている・・・あるいは、もしかしたら百音さんは「同作品/オイストラフ盤」を真似ているのかも知れない(第1楽章のテンポが遅いことなど)。すなわち、百音さんは、先輩たちの演奏や、師事した教師の指導に基づき「ショスタコーヴィチ:第1番」を弾いたのかも・・・もとい・・・彼女のショスタコは、そのような中途半端な演奏ではない。彼女は同作品を度胸と迫力をもって弾き、かつ、この「難曲」に対し独自の解釈を身につけている。速いテンポが魅力の「ヒラリー・ハーンの同作品録音盤」と比較すれば、百音さんのショスタコは粗く、不安定感があり、線が細い。が、彼女の繊細なテクスチュアと技巧は、ヒラリー・ハーンのエキサイティングな演奏に接近していると思う。第3楽章のカデンツァが良い。


【収録情報】
● ワックスマン:カルメン幻想曲
● ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 op.77

服部百音(ヴァイオリン)
ベルリン・ドイツ交響楽団
アラン・ブリバエフ(指揮)

録音時期:2016年5月31日〜6月2日
録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)


【参考】

2018年3月10日 (土)

(C) Apple Music ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番、ボルグストレム:ヴァイオリン協奏曲 エルドビョルク・ヘムシン、オラリー・エルツ&ウィーン交響楽団

Hemsing
(C) Apple Music 検索キーワード:Hemsing

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲
・第1楽章 強すぎて、ノクターンがノクターンになってないかな。でも、中間部は弱音器が効いてて良いかな。
・第2楽章 SACD なのに低音が効いてないな。
・第3楽章 今度は弱い。
・第4楽章 退屈してきた。

このヴァイオリニストは、1990生まれだ。こういう若い人に私は弱い。
だが、やはりまだ未完成。流れが悪く、ソロもオケも粗い。期待はずれ。買わない。


【収録情報】
● ボルグストレム:ヴァイオリン協奏曲ト長調 Op.25
● ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77

エルドビョルク・ヘムシン(ヴァイオリン)
ウィーン交響楽団
オラリー・エルツ(指揮)

録音時期:2015年9月
録音場所:ウィーン、ムート・コンサートホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid

(HMV.co.jp より)

2017年3月23日 (木)

(C) Apple Music Shostakovich: Violin Concerto No. 1 - Gubaidulina: In tempus praesens, Simone Lamsma, Netherlands Radio Philharmonic Orchestra, James Gaffigan & Reinbert de Leeuw

Lamsma
(C) Apple Music 検索キーワード:Lamsma

このブログの読者様は、私が美人演奏家ばかり買っていると思っていらっしゃるかも知れませんが、実は、その通りです。冗談はさておき(ショスタコとグバイドゥーリナ、2つの重い作品を取り上げた)シモーネ・ラムスマさんを試聴しました。線が細い。下手じゃないだけど、既存の演奏と比べて特に個性的ではない(だが、こういう比較的フツーの、瑕疵のないショスタコを1枚持っていてもいいかも知れない)。指揮者が上手い。そして、この商品は SACD 盤であり、それを大音量で聴きたい。グバイドゥーリナは面白そう・・・なので買おうかな。むしろ、グバイドゥーリナがお目当て。


【収録情報】

● ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77

シモーネ・ラムスマ(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「Mlynarski」 1718)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
ジェイムズ・ガフィガン(指揮)

録音時期:2016年5月12,14日
録音場所:ヒルフェルスム
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)

● グバイドゥーリナ:ヴァイオリン協奏曲『今この時の中で』

シモーネ・ラムスマ(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「ex Chanot-Chardon」 1718)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
ラインベルト・デ・レーウ(指揮)

録音時期:2011年10月22日
録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ
録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)

SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

(HMV.co.jp より)


【2017−4−27 追加】

↑結局、買わなかった。

2016年8月 4日 (木)

オイストラフのベートーヴェン&ショスタコーヴィチ

Beethoven
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲/オイストラフ

ヒラリー・ハーンの演奏が上手いと言っても、この人には負ける。

・・・

Shostakovich
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番/オイストラフ

それから、この人の「ショスタコ1番」を超える演奏は未来永劫出現しない・・・と、決めつけるのも間違いだろう。←私は、これを撤回する。

2016年7月26日 (火)

ニコラ・ベネデッティのショスタコーヴィチ&グラズノフ

Benedetti

Shostakovich / Glazunov
Shostakovich Violin Concerto No. 1, Op. 99
Glazunov Violin Concerto, Op. 82
Nicola Benedetti, violin
Bournemouth Symphony Orchestra
Kirill Karabits, conductor
2015年録音
DECCA


【収録情報】

● ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.99
● グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.82

 ニコラ・ベネデッティ(ヴァイオリン)
 ボーンマス交響楽団
 キリル・カラビツ(指揮)

 録音時期:2015年4月
 録音場所:ボーンマス、ライトハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


ショスタコ1番の私の一番のお気に入りは「悪寒と熱」が混じっている庄司紗矢香盤である。ただし、ショスタコ1番のパフォーマンスにおいて、その非献呈者であり初演者であるオイストラフのパフォーマンス(1956年録音)を超えることは、未来永劫できないと私は思っている(←そうではないことを祈っている)。その理由は、そもそも、この作品が、オイストラフの技巧や特長に合わせて書かれた作品であること。そのユダヤ(音楽)性(池辺晋一郎先生がこの作品はユダヤ音楽の影響があると言ってました)。古典的な第3楽章「パッサカリア」。カデンツァのおける「バロック時代の無伴奏ソナタのおもむき」(作曲家別名曲解説ライブラリー ショスタコーヴィチより)など。

ベネデッティは、ジョン・タブナーを美しく弾くことができるヴァイオリニストである。しかし、彼女は、タブナーにおいて歌ってはいない。他方、このアルバムにおいて、ベネデッティは、ショスタコーヴィチを、半ば歌っている。だが、彼女のショスタコが、ユダヤ的なのかどうかは、分からない。このアルバムは、音のディテールが、よく録音されている。←第1楽章で、タムタム(どら)が鳴る音を、私は初めて聴いた(9分00秒あたり。←多分、どらの音だと思う)。その第1楽章のディテールの中で、ベネデッティは、三部形式(弱音器なし、弱音器あり、弱音器なし)を、明示できていないような気がする。

しかし、オケと指揮者とベネデッティの相性は良いようである。彼らは、ショスタコーヴィチにおいて、息が合っているし、彼らの(ある意味)アグレッシヴで激しい解釈は、上記(第1楽章への私の不満)と矛盾するが、悪くない・・・それどころか、なかなか聴き応えがある。
ベネデッティの芸風は、ショスタコーヴィチよりもグラズノフに合っていると思う。彼女は、グラズノフを、よく歌っていると思う。自然体。
とにかく、このアルバムは期待はずれではなかった(もしかしたら、ベネデッティが、これまで発表したアルバム中、ベストではなかろうか)。

2016年1月 2日 (土)

【例によって、Apple Music ネタ】 レティシア・モレノのショスタコーヴィチ/私は《オイストラフ》の呪縛に縛られている

Moreno_1
(C) Apple Music / Shostakovich

検索キーワード:leticia moreno
あるいは、
shostakovich leticia moreno

ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番について、私は、結局、オイストラフの演奏のイミテーションを求めていたのではないか・・・ということに、気づいた。たとえば、私は、庄司紗矢香のショスタコーヴィチに《オイストラフを見た》のかも知れない・・・私は庄司のショスタコを購入して4〜5回聴いただけで、その後、1度も聴いていない:

やっぱり、私は《オイストラフ》の呪縛に縛られている。

レティシア・モレノのショスタコは、オイストラフに似てない。よって、確かに、コレは、オイストラフの呪縛から放たれるためにも「買い」だと思った・・・が・・・しかし、コレも、やはり、Apple Music で聴けば十分か。

【追伸】 彼女のもうひとつのアルバム「スペイン風景(Spanish Landscapes)のほうが、面白そうだが・・・コレも、Apple Music で聴けば十分かな・・・。

Moreno_2
(C) Apple Music / Spanish Landscapes

==

【さらに追加】

レティシア・モレノのショスタコに入っている「作品34」は、「24の前奏曲とフーガ」じゃなくて、「24の前奏曲」じゃないの?

==

【また、追加】

レティシア・モレノのショスタコ。←コノアルバムは、むしろ、「24の前奏曲 作品34」が、面白い。←買うかも知れない。

2015年8月20日 (木)

Anna Vinnitskaya plays Shostakovich's Piano Concertos

Vinnitskaya

PIANO CONCERTOS
DMITRI SHOSTAKOVICH (1906-1975)
ANNA VINNITSKAYA, PIANO

KREMERATA BALTICA

WINDS OF STAATSKAPELLE DRESDEN
OMER MEIR WELLBER, CONDUCTOR (IN CONCERTO OP.102)

TOBIAS WILLNER, SOlO TRUMPET (IN CONCERTO OP.35)
IVAN RUDIN, PIANO (IN CONCERTINO & TARANTELLA)

Recorded in September 2014 At Hochschule für Musik Carl Maria von Weber Dresden
ALPHA CLASSICS

Concerto for piano, trumpet and strings, op.35
1. i. Allegretto 6'00
2. ii. Lento 7'38
3. iii. Moderato 1'30
4. iV. Allegro con brio 6'19

Concerto for piano and orchestra, op.102
5. i. Allegro 6'47
6. ii. Andante 5’38
7. iii. Allegro 5'23

8. Concertino for two pianos, op.94 8'49

9. Tarantella for two pianos 1'19

Total time: 49'49

【収録情報】(HMV.co.jp より)

ショスタコーヴィチ:
● ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.35
● ピアノ協奏曲第2番ヘ長調 Op.102
● 2台のピアノのためのコンチェルティーノ Op.94
● 2台のピアノのためのタランテラ Op.84c

 アンナ・ヴィニツカヤ(ピアノ)
 クレメラータ・バルティカ

 録音方式:ステレオ(デジタル)

--

【私の評価】星5つ。ただし、やっぱり、アルゲリッチを超えられない。

--

Pf 協奏曲第1番は、弦5部(KREMERATA BALTICA)&トランペット独奏&ピアノ独奏による演奏。Pf 協奏曲第2番は、弦5部(KREMERATA BALTICA)に、管(WINDS OF STAATSKAPELLE DRESDEN)が加わる。ヴィニツカヤは、ロシア出身であるだけに、グバイドゥリーナが、上手かった(←それを聴くと、彼女が技巧だけのピアニストではないことがわかると思う)。彼女は、勿論、このアルバムにおけるショスタコーヴィチも上手い。しかし、このアルバムに収められている作品は、どれも、名曲・名演だが、正直言って、アルゲリッチ(爆演。セッション録音、および、ライブ録音)を思い起こさせる。やっぱり、アルゲリッチを超えられない。

2012年7月10日 (火)

アラベラ・シュタインバッハーのショスタコーヴィチ

Steinbacher

ショスタコーヴィチ
ヴァイオリン協奏曲第1番 op.77
ヴァイオリン協奏曲第2番 op.129
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)
バイエルン放送交響楽団
アンドリス・ネルソンス(指揮)
録音:2006年5月(デジタル)
ORFEO

おすすめ度:★★★★

これも火事で焼失したので買い戻した。最近、シュタインバッハーが好きになったので・・・

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 op.77

火事になる前に聴いたときの記憶はまったくない。

やっぱり、シュタインバッハーとアンドリス・ネルソンスらしい分かりやすい演奏であり気に入った。つまり、特殊な解釈をしていない。アンドリス・ネルソンスとのコンビネーションもよいと思う。第1楽章は怖くない演奏なので面白くないと思ったが、(もう一度最初から)聴き直してみると全然悪くなかった。この作品は「スターリンの恐怖」にかかわる音楽であるという聴き方をしないなら、ことさら恐怖や戦慄を強調する必要はないと思った。HMV.co.jp のユーザーレビューに「第1番の第3楽章で、ネルソンスがオケを目一杯鳴らしているのに感心しました」とあるがその通りだと思う。バッハのパッサカリア BWV 582 は超絶技巧のフーガで終わるが、ショスタコーヴィチのパッサカリアはいったん静かになる。カデンツァは激しい演奏だが、多分第1楽章からとったと思われる旋律と第2楽章が回想されるのがすんなり聞き取れるのが良い。バイエルン放送交響楽団は、もうちょっと微妙な色彩を出しても良かったんじゃないかと思う。


2012年5月29日 (火)

ムーザ・ルバツキーテの「ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ 作品87」

Rubackyte

Shostakovich
24 Preludes and Fugues
Muza Rubackyte
Recorded: 2006
BRILLIANT

あるとき突然、ある旋律が頭に浮かんで頭を離れなくなることがある。自分でピアノで弾いてみて、それが何という曲か思い出そうとするが、なかなか思い出せない。

私はその旋律を楽譜に書いて、それをもとにクラシック音楽愛好者のメーリングリストに質問しようかと思ったが、その方法はうまく行きそうになかった。

もしかしたら、その旋律は西山瞳、大西順子が演奏したジャズナンバーじゃないかと思って、心当たりがある曲をネット上で聴いてみたが、見つからない。

もしかしたら、「ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ」ではないかと思って「作曲別名曲解説ライブラリー ショスタコーヴィチ」を見てみたら見つかった。私が探していた曲は、「ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ」のヘ長調の前奏曲だった。

その旋律は「アンニュイな雰囲気で演奏されていた」という記憶が私にはあった。その「アンニュイ」な雰囲気を無性に聴きたくなって、メルニコフジェニー・リンの演奏を聴いてみたが・・・それらは全然アンニュイじゃない。そこで、ルバツキーテの演奏をネット上で試聴してみたら、私が求めていたイメージに近かったのでそれを購入した。

ルバツキーテの「ヘ長調の前奏曲」は、私好みのいい味だしていると思う。その他の曲も、技巧的に安定していて、よい演奏だと思う。


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