2017年11月28日 (火)

Beethoven: Violin Sonatas 3/4/9 Kreutzer Francesca Dego Francesca Leonardi

Dego

Beethoven:
Violin Sonatas 3/4/9 Kreutzer
Francesca Dego, violin
Francesca Leonardi, piano
2013年録音


私の評価:辛いが期待はずれなので Stars1_2


「Violin Sonatas 6/7/10」で聴かせた独特な「ヴァイオリンの太い音」は少し聞こえるが、このアルバムは期待はずれ。

力強い演奏。大音量で聴くとエレガントとは言えず少し粗い。大音量で聴くと少しうるさい。デゴ&レオナルディの弾く《クロイツェル》の力任せの演奏は作品に合ってると思いきや、やっぱり粗いと聞こえた(フィナーレは退屈する)。

結局、フランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)&フランチェスカ・レオナルディ(ピアノ)のベートーベンは「Violin Sonatas 6/7/10」のみが良く「Violin Sonatas 1/2/5」は悪くなく「Violin Sonatas 3/4/9 Kreutzer」は、魅力ない。


【収録情報】
ベートーヴェン:
● ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
● ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.24
● ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』

 フランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)
 フランチェスカ・レオナルディ(ピアノ)

 録音時期:2013年
 録音場所:イタリア
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

2017年11月10日 (金)

Beethoven: Violin Sonatas 1/2/5 Spring/8 Francesca Dego Francesca Leonardi

Francesca_dego

Beethoven:
Violin Sonatas 1/2/5 Spring/8
Francesca Dego
Francesca Leonardi
2014年録音

若干荒いがおおらかな演奏である。《春》あたりで母性を感じると言ったら的外れだろうか? ただし「Violin Sonatas 6/7/10」で聞かれた「ドスの効いた太いヴァイオリンの音」があまり聞けないのが残念。
この演奏はフランチェスカ・デゴの個性が聞こえるが、その演奏・解釈はほぼ標準的であり特徴的ではなく、面白さは「Violin Sonatas 6/7/10」に劣る。

それにしても、ベートーベンの Vn ソナタ第1番(作品12の1)は、いきなり、ヴァイオリンとピアノのユニゾンで始まるように聞こえるが、これは当時の Vn ソナタにおいて、ピアノの役割が大きかった証だろうと思う。それを明確に聞かせてくれるフランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)とフランチェスカ・レオナルディ(ピアノ)の演奏は、その点、価値ある演奏だと思う。

2017年11月 6日 (月)

Beethoven: Violin Sonatas 6/7/10 Francesca Dego Francesca Leonardi

Dego

Beethoven:
Violin Sonatas 6/7/10
Francesca Dego
Francesca Leonardi
2015年録音


1989年生まれのイタリアのヴァイオリニスト、フランチェスカ・デゴ(Francesca Dego)のベートーベンはフレッシュというより、やや偏向している。時折思いがけない音が飛び出すようだ。彼女の弾くヴァイオリンの音は、低音にドスが効いており、また、ヴァイオリンの胴体がよく鳴っており、快い。第6番イ長調第1楽章の冒頭からして、彼女のヴァイオリンの音は音が太い(←こんなヴァイオリンの音、初めて聞いた)。

(←私は、デゴのベートーベンを Apple Music で試聴した時、彼女の弾くヴァイオリンの胴体がよく鳴る音が気に入ったので、これを購入した。使用楽器はイタリアウィキペディアによると Francesco Ruggieri (Cremona 1697) e il Giuseppe Guarneri del Gesù ex-Ricci (Cremona 1734))。

この2人のアンサンブル・・・そのアグレッシブな解釈は身振りが大きくてやや粗いかも知れない(エレガントさよりも豪快さが目立つかも知れない)。が、的を外していない。たとえば、私が好きな作品「第10番ト長調 Op.96」のインティメートさは間違いなく生かされている。またこの2人のアンサンブルは技巧的でもある。


【収録情報】
ベートーヴェン:
● ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
● ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
● ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96

 フランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)
 フランチェスカ・レオナルディ(ピアノ)

(HMV.co.jp より)

2017年10月17日 (火)

(C) Apple Music ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 テディ・パパヴラミ、フランソワ=フレデリク・ギィ(3CD)/同ヴァイオリン・ソナタ第1、2、5番《春》、8番 フランチェスカ・デゴ、フランチェスカ・レオナルディ

Beethoven
(C)Apple Music 検索キーワード:Beethoven Papavrami

上記商品、演奏は悪くない。しかし、私はすでに、クレーメル、ムター、イザベル・ファウスト、さらには、オイストラフのベートーベン全集を持っている。よって、さらに同全集を購入する意欲がない。




Dego
(C) Amazon Music 検索キーワード:Beethoven Francesca Dego

この人は面白そうな人だけど、アマゾンで正規販売してない(10月21日現在)。

ただしマーケットプレイスでは売ってあるので買おうかな。


2017年8月25日 (金)

Barenboim on Beethoven: The Complete Piano Sonatas [DVD] [Import] を火災で焼損

Bareboim

Barenboim on Beethoven: The Complete Piano Sonatas [DVD] [Import]

これは前にも書いたかも知れないが、私はバレンボイムが2005年頃録画した《Barenboim on Beethoven: The Complete Piano Sonatas [DVD] [Import]》すなわち彼のベートーヴェン・チクルス:ピアノ・ソナタ全集を、NHK-TV でエアチェックして所有していた。しかし悲しいかなそれを2009年の私の自宅全焼火災で焼損した。
その映像におけるバレンボイムの運指は参考になったのに〜。
あ〜、私は何と運が悪いのか(ため息


2017年8月19日 (土)

しつこいが、ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲は、ヒラリー・ハーン盤がいいじゃないか

Hahn

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 他 / ヒラリー・ハーン


しつこいが、ベートーヴェン:Vn 協奏曲は、ヒラリー・ハーン盤がいいじゃないか(私はこの楽曲を多分20種類以上聴いて比較した)。

第1楽章アインガングからしてカッコいいじゃないか(!)この人は(!)。

彼女は、多分、ストラディヴァリを弾いてないのがいい。

オイストラフ&アンドレ・クリュイタンス盤を除けば、この人のベートーヴェン:Vn 協奏曲が私は一番気に入っている。

しつこいが、クライスラーの第1楽章のカデンツァは、最初は第2主題が低音でコーダが高音で、その後、逆に第2主題が高音でコーダが低音で《同時に》演奏される。

【関連記事】

ヒラリー・ハーンのベートーヴェン

2017年6月16日 (金)

スヴャトスラフ・リヒテルの「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第7、9、12番」/演奏の良し悪しは別にして、私が昔、NHK で放送されたものを VHS テープに録画して、その後、それを火災で焼損した映像が見つかりました

Sviatoslav Richter plays Beethoven Piano Sonata no. 7, op. 10 no. 3 - video 1976


Sviatoslav Richter plays Beethoven Piano Sonata no. 9, op. 14 no. 1 - video 1976


Sviatoslav Richter plays Beethoven Piano Sonata no. 12, op. 26 - video 1976


【2017−6−17 追加】

上の映像は私にこれらの作品(ベートーヴェン:7、9、12番)の良さを教えた。今も上の演奏に思い入れがあるし、それら演奏は、それら(ベートーヴェン:7、9、12番)のベスト・パフォーマンスであると私は思っています。

2017年2月 9日 (木)

バックハウスの「ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲」

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/apple-music-c50.html の続き

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Backhaus

ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲 ハ長調 作品120
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
1954年モノラル録音


結論から書くと、このベートーヴェンの「ディアベッリの主題による33の変奏曲」という作品は、私には『期待はずれ』だった。この作品は論理性において「ゴルトベルク変奏曲」に劣り、諧謔性、即興性(あるいは自由度)において「ゴルトベルク」に勝り、技巧性において「ゴルトベルク」と同等と思われる。そして、第29〜31変奏のハ短調は《ハンマークラヴィーア》のロマン性に明らかに負ける。

第1変奏は、NHKのラジオ体操の音楽を思わせる。
33の変奏のうち、ほぼ真ん中にあたる第16変奏あたりで盛り上がるが、その後、盛り上がりに欠け、多くの変奏は特に印象的ではない。

「ディアベッリ変奏曲」は、誰が弾いても上手くいくという半端な作品ではない。言うまでもなくそれは大作である。そして「ディアベッリ変奏曲」のような性格の作品は、その規模の大きさ・その作風において、やっぱり、バックハウスが、得意とした:すなわち、これはバックハウスの十八番と言えるだろう。←にもかかわらず、この作品(演奏)は、私には、ヒットしなかった(汗;;

上のアルバムは、1954年モノラル録音であるが、下手なステレオ録音より聴きやすい。大音量で聴くと、ベーゼンドルファー・インペリアルの低音に迫力あり、また、バックハウスの技巧を楽しめる。

この作品の「主題」は滑稽なので写譜しない手はないと思い、楽譜作成アプリ「Finale」で写譜してみた(下記)。その「主題」を見ると、それは、けなされている割には、ユニークで面白いと思わせられた。


Beethoven_diabelli_theme_600
「ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲」の主題(midi


【「ディアベッリ変奏曲」の速度など(私、イタリア語は読めないので以下は間違があると思います)】

主題  ヴィヴァーチェ 活発に(速く)
第1変奏 アラ・マルチア・マエストーソ 行進曲風に、荘厳に
第2変奏 ポコ・アレグロ やや速く
第3変奏 リステッソ・テンポ 同じ速さで

第4変奏 ウン・ポコ・ピウ・ヴィヴァーチェ 今までよりやや活発に(速く)
第5変奏 アレグロ・ヴィヴァーチェ はなはだ急速に
第6変奏 アレグロ・マ・ノン・トロッポ・エ・セリオーソ 速く、しかし、はなはだしくなく、そして、厳粛に

第7変奏 ウン・ポコ・ピウ・アレグロ 今までよりやや速く
第8変奏 ポコ・ヴィヴァーチェ やや活発に(やや速く)
第9変奏 アレグロ・ペザンテ・エ・リゾルート 速く、重く、そして、決然と

第10変奏 プレスト 急速に
第11変奏 アレグレット やや速く
第12変奏 ウン・ポコ・ピウ・モッソ 今までより速く躍動して

第13変奏 ヴィヴァーチェ 活発に
第14変奏 グラーヴェ・エ・マエストーソ 重々しく、そして、荘厳に
第15変奏 プレスト・スケルツァンド 急速に、諧謔的に

第16変奏 アレグロ 速く
第17変奏 (指示なし)
第18変奏 モデラート 中ぐらいの速さ

第19変奏 プレスト 急速に
第20変奏 アンダンテ やや遅く
第21変奏 アレグロ・コン・ブリオ-メノ・アレグロ-テンポⅠ-メノ・アレグロ 速く、元気に - 今までより遅く - 初めの速さで - 今までより遅く

第22変奏 モルト・アレグロ(非常に速く) - モーツァルトの「夜も昼もくたびれるまで」になぞらえて
第23変奏 アッサイ・アレグロ 非常に速く
第24変奏 フゲッタ(アンダンテ) 小さなフーガ(やや遅く)

第25変奏 アレグロ 速く
第26変奏 (指示なし)
第27変奏 ヴィヴァーチェ 活発に

第28変奏 アレグロ 速く
第29変奏 アダージョ・マ・ノン・トロッポ 遅く、しかし、はなはだしくなく
第30変奏 アンダンテ・センプレ・カンタービレ やや遅く、常に歌うように

第31変奏 ラルゴ、モルト・エスプレッシーヴォ 極めてゆっくりと、非常に表情豊かに(感情をこめて)
第32変奏 フーガ(アレグロ) フーガ(速く)
第33変奏 テンポ・ディ・メヌエット メヌエットの速さで


【2017−2−9 追加】

【ちなみに「ゴルトベルク変奏曲」の構造について(概要)】

以下、コロリオフ盤リーフレット(英語・独語)を参考にして(間違いあるかも知れないです)

「ゴルトベルク変奏曲」の構造について(概要)

アリア

第1変奏 2声、インヴェンション、「ポロネーズ」、4分の3拍子、鍵盤1段
第2変奏 3声、シンフォニア、「トリオ」、4分の2拍子、鍵盤1段
第3変奏 2声、同度のカノン(ユニゾン)、自由なベースライン、「パストラール」、8分の12拍子、鍵盤1段

第4変奏 4声、模倣、「パスピエ」、8分の3拍子、鍵盤1段
第5変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第6変奏 2声、2度のカノン、自由なベースライン、8分の3拍子、鍵盤1段

第7変奏 2声、ジーグ、8分の6拍子、鍵盤1段または2段
第8変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、「協奏曲」、4分の3拍子、鍵盤2段
第9変奏 2声、3度のカノン、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段

第10変奏 4声、フゲッタ、2分の2拍子、鍵盤1段
第11変奏 2声、ジーグ、両手の交差、16分の12拍子、鍵盤2段
第12変奏 2声、4度のカノン(回転)、自由なベースライン、4分の3拍子、鍵盤1段

第13変奏 2声、ソプラノアリア、4分の3拍子、鍵盤2段
第14変奏 2声、協奏曲、両手の交差、技巧的、4分の3拍子、鍵盤2段
第15変奏 2声、5度のカノン(回転)、自由なベースライン、ト短調、4分の2拍子、鍵盤1段

第16変奏 フランス風序曲、2分の2拍子 - 8分の3拍子、鍵盤1段
第17変奏 2声、協奏曲、第14変奏に似ている、4分の3拍子、鍵盤2段
第18変奏 2声、6度のカノン(アラ・ブレーヴェ)、ストレッタで、自由なベースライン、「stilus antiquus」、2分の2拍子、鍵盤1段

第19変奏 3声、メヌエット、8分の3拍子、鍵盤1段
第20変奏 2声、協奏曲、2段鍵盤、両手の交差、技巧的、後打音(16分音符)、4分の3拍子、鍵盤2段
第21変奏 2声、7度のカノン、自由な半音階的ベースライン、ト短調、「ラメント」、4分の4拍子、鍵盤1段

第22変奏 3声、フガート、自由なベースライン、リチェルカーレ様、2分の2拍子、鍵盤1段
第23変奏 2声、協奏曲、速い連続走句、両手の交差、後打音(和音)、4分の3拍子、鍵盤1段
第24変奏 2声、8度のカノン、自由なベースライン、「パストラール」、8分の9拍子、鍵盤1段

第25変奏 2声、ソプラノアリア、半音階的、「stile Monodico」、(ヴァイオリン・ソロ)、ト短調、4分の3拍子、鍵盤2段
第26変奏 和音によるサラバンド、4分の3拍子、飾り気のないアリア(高音部)と16分の18拍子の速い連続走句、両者は両手で交互に奏される、鍵盤2段
第27変奏 2声、9度のカノン、自由なベースラインを伴わない、8分の6拍子、鍵盤2段

第28変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、「練習曲」、トリル、ダブルトリル、4分の3拍子、鍵盤2段
第29変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、後打音付き「練習曲」、「トッカータ」、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第30変奏 3声、クォドリベート、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段

アリア(繰り返し)

2017年2月 2日 (木)

【Apple Music】 ディアベッリ変奏曲 聴き比べ(バックハウス、ブレンデル、ポリーニ盤)/「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集」/「グレン・グールド・オリジナル・ジャケット・コレクション」について

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-4479.html に続く

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Diabelli
(C) Apple Music

【前置き】

私は、バックハウスの「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集&ディアベッリ変奏曲」を持っていたが、それを火災で焼損した(←買い戻していない)。

【本文】

私は「ディアベッリの主題による33の変奏曲(33 Veränderungen über einen Walzer von Diabelli, Op. 120, 33 Variations on a waltz by Anton Diabelli)」という作品を、2〜3回しか聴いたことないので「それではいけない」と思い、バックハウス盤、ブレンデル盤、ポリーニ盤のいずれかを購入しようと思い立ったが、Apple Music にてそれらを聴き比べた結果、断然、バックハウスですね。

検索キーワード:Diabelli Backhaus, Diabelli Brendel, Diabelli Pollini


【2017−2−2 追加】

「ベートーヴェン:Pf 協奏曲全集」は「グレン・グールド・オリジナル・ジャケット・コレクション(80CD)」に収められた名演奏を私は所有しているので、バックハウスの「同全集」は買わない(眼鏡を買いなおさなければならないのでお金貯めなければ…)。


Gould

Glenn Gould The Complete Original Jacket Collection [80cd Box Set]


【2017−2−2 追加】

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-4479.html に続く

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Gould_2_2

【早期購入特典あり】 Glenn Gould Remastered - The Complete Columbia Album Collection (スペシャル日本語翻訳ライナーノーツ封入) Box set

某レコード会社様。↑コレ「Glenn Gould Remastered 日本語翻訳ライナーノーツ封入」を出すなら、最初から、コレを出せば良いものを…。
なぜなら、私のようなグールド信奉者は「グレン・グールド・オリジナル・ジャケット・コレクション」 Non-Remastered 盤と Remastered 盤の両方を所有したくなるから。
我々は「グールド・オリジナル・ジャケット・コレクション」を2種類(Non-Remastered 盤と Remastered 盤)買うほど裕福じゃない。

※ 上に「私はグールド信奉者(である)」と書いたが、ついでに言えば、私は、20世紀において、最も成功したピアニスト&最も人気があるピアニストは、ホロヴィッツと、グールドだと思っている。

2016年11月 8日 (火)

メジューエワのベートーヴェンは本当にうまいのか

Mejoueva

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(10CD)(2011年ライヴ2CD付)(限定盤)
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
録音時期:2007年〜2009年(セッション録音)
録音場所:新川文化ホール(富山県魚津市)

以下、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全5集
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
バラで購入したものを、大雑把にまとめてみた

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【第1集】

Beethoven_01

CD1
・ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 作品2の1
・ピアノ・ソナタ第2番イ長調 作品2の2
・バガテル『喜びと悲しみ』 WoO54
・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 作品81a『告別』
CD2
・ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 作品10の2
・前奏曲ヘ短調 WoO55
・ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 作品78
・ピアノ・ソナタ第25番ト長調 作品79
・ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 作品90
 録音:2007年5月、6月、9月&2008年2月、新川文化ホール(富山県魚津市)

Nos.1, 2 は若々しさが良い。
『告別』は魅力的ではない。
第1集を締めくくる第27番の第2楽章カンタービレは、もっと思いっきり歌っても良かったのに…。
その他の曲は無難に弾いていると思う。

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【第2集】

Beethoven_02

CD1
・ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 作品2の3
・ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 作品49の1
・アレグレット ハ短調 WoO53
・ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13『悲愴』
CD2
・ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 作品10の1
・ピアノ・ソナタ第20番 ト長調 作品49の2
・ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 作品14の1
・ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品53『ワルトシュタイン』
 録音:2007年11月、2008年4月、6月、7月、新川文化ホール(富山県魚津市)

No.3 は堂々。風格あり。
No.19 はテンション高くて良い。
『悲愴』は粗いが私は気に入った。
No.5 テンポが速く技巧的。熱くて激しいのが良い。
No.9 第3楽章は鮮やかで良い。
『ワルトシュタイン』は豪快、技巧的・・・だが、アリス=紗良・オットの同曲演奏のようにもう少し優美だったら良かったと思う。←それにしても、メジューエワの弾く『ワルトシュタイン』第3楽章も、やはり、退屈する。

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【第3集】

Beethoven_03

CD1
・ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 作品7
・ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 作品22
・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 作品26
CD2
・ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 作品27-1
・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2『月光』
・ピアノ・ソナタ第16番ト長調 作品31-1
・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 作品54
 録音:2008年7月、9月、12月 & 2009年1月、新川文化ホール(富山県魚津市)

No.4 特に良くない。
No.11 は、ベートーヴェン自身によって「大ソナタ Grande Sonate」と名づけられた作品。この作品は、技巧的で華やかなので人気ある。メジューエワの演奏は第1〜3楽章は比較的地味でフツーの演奏。そして、第4楽章(ロンド中間部)で挽回していると思う。
No.12 堂々。風格あり。
No.13 この作品はユニークなので「メジューエワ的トリッキー&はったり」があると思いきや、激しくも美しい演奏であった。←ただし、物足りない(?)。
『月光』この曲は、メジューエワに合うと思う。これもはったり無し。第3楽章は激しく「good job」だと思う。
No.16 は、私が苦手な曲なので、コメントしづらいが、華やかで良い演奏だと思う。
No.22 ソナタ形式の楽章を持たない風変わりな作品。←メジューエワの同曲演奏について。←ノーコメント。

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【第4集】

Beethoven_04

CD1
・ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 作品10-3
・ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 作品28
・ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 作品31-2『テンペスト』
CD2
・ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 作品106『ハンマークラヴィーア』
・ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 作品111
 録音:2008年12月、2009年1月、3月、4月、5月、新川文化ホール(富山県魚津市)

No.7 悪くないが、良くもない。
No.15 出だしからして良い。第1楽章6分46秒の展開部から再現部に行くところをゆったり弾いている。第3楽章スケルツォは激しい。第4楽章を除いてほぼ欠点のない演奏。第4楽章は激しすぎる。
『テンペスト』良い意味でも悪い意味でメジューエワの実力が見えると思う。ただし、私はこの曲を好きではないので、的確な評価はできない(←メジューエワの『テンペスト』)
『ハンマークラヴィーア』少し癖ある演奏。コレも私が苦手な曲なので的確な評価はできません。
No.32 力強い演奏。テクスチュアは見える。第2楽章は、比較的長い(18分11秒)←おおらか。気に入った。

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【第5集】

Beethoven_05

CD1
・ピアノ・ソナタ 第10番ト長調 作品14の2
・ピアノ・ソナタ 第18番変ホ長調 作品31の3
・ピアノ・ソナタ 第23番ヘ短調 作品57『熱情』
CD2
・ピアノ・ソナタ 第28番イ長調 作品101
・ピアノ・ソナタ 第30番ホ長調 作品109
・ピアノ・ソナタ 第31番変イ長調 作品110
 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 録音:2009年1月、5月、6月、11月、12月、新川文化ホール(富山県魚津市)

No.10 フツーの演奏。やや力強い。
No.18 悪くない。特に(メジューエワの)第4楽章「プレスト・コン・フォーコ」が良い。←この第4楽章はグールドの同楽章演奏と同じぐらい私は気に入っている。
『熱情』←私が好きなじゃない曲。←メジューエワは、よく演奏していると思う(技巧において)。←第3楽章のエンディングなど。
No.28 やや激しい。バックハウスのように優美に弾いて欲しかった。ただし、メジューエワは、この曲を、よく研究していると思う。
No.30 私の好きな「展開部から再現部への部分、第41小節〜(1分37秒〜)」は、一応官能的な演奏をしている。この曲も激しい(たとえば、第2楽章)。しかし、第3楽章は自然体。うまい。
No.31 第1楽章展開部の「8回にわたって転調」は、さりげなく行っている。第2楽章は、スロー。第3楽章は例によって例の如し。←「シューマン: 交響的練習曲 & ベートーヴェン: ソナタ No.31」ほどではないが、第3楽章、2度目の『嘆きの歌』のあと、フーガに入る前の「両手の和音+2小節」をメジューエワは遅く弾いている。そういうはったりは、私は好きなのでもっとやって欲しい。

【まとめ】

メジューエワのベートーヴェン。彼女は過ちを犯してない。うまいと思う。

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