2017年6月18日 (日)

J. S. バッハ:ヴァイオリン・ソナタ全曲 ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)ハンス・ピシュナー(チェンバロ)/この音源は YouTube で聴くと「泣かせる演奏」なのに Apple Music で聴くと幻滅!/買わない!

David Oistrakh - J.S.Bach, Complete Sonatas for Violin and Harpsichord BWV 1014-1019


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(C)Apple Music 検索キーワード:Bach Oistrakh


【Amazon.co.jp へのリンク】

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J. S. バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全曲(BWV 1014 / 1019)
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)ハンス・ピシュナー(チェンバロ)

2017年4月20日 (木)

J. S. Bach: Kunst der Fuge Ann-Helena Schlüter

Kunst_der_fuge

J. S. Bach
Kunst der Fuge, BWV 1080
Ann-Helena Schlüter, piano
2014年録音
ALTONE DISTRIBUTION

CD 1
01 Contrapunctus 1 3:16
02 Contrapunctus 2 2:39
03 Contrapunctus 3 2:33
04 Contrapunctus 4 4:14
05 Contrapunctus 5 2:38
06 Contrapunctus 6 3:27
07 Contrapunctus 7 3:21
08 Contrapunctus 8 5:47
09 Contrapunctus 9 2:34
10 Contrapunctus 10 3:28
11 Contrapunctus 11 6:34
12 Contrapunctus 12 A 3:48
13 Contrapunctus 12 B 3:40
14 Contrapunctus 13 A 2:17
15 Contrapunctus 13 B 2:09
16 Canon 1 3:54
17 Canon 2 2:15
18 Canon 3 3:22
19 Canon 4 2:07
20 Contrapunctus 14 8:41
Total Time 73:32

CD 2
01 Improvisation 1 4:19
02 Improvisation 2 4:15
03 Improvisation 3 2:50
04 Improvisation 4 3:14
05 Improvisation 5 2:28
06 Improvisation 6 3:30
07 Improvisation 7 2:41
08 Improvisation 8 4:11
09 Improvisation 9 3:45
10 Improvisation 10 5:57
11 Improvisation 11 2:15
12 Improvisation 12 2:55
13 Improvisation 13 "Vor deinen Thron tret ich hiermit" (Inspired by Choral, BWV 668a) 7:53
14 Choral "Vor deinen Thron tret ich hiermit, BWV 668a" 3:42
Total Time 54:29

昔、或る女性ピアニストさんとお見合いしたとき、その方がおっしゃってました:「平均津は敷居が高い(難しいと言う意味。誤用)」。
「平均律」でさえ敷居が高いなら「フーガの技法」はもっと敷居が高い。私は、バッハの「フーガの技法」が苦手である。難しすぎるから。ヒューイット盤シュ・シャオメイ盤もピンと来なかった。

そして、このアン=ヘレナ・シュリューター盤を、Apple Music にて試聴したところ、肩の凝らない楽しい演奏であるように聴こえたので購入した。

しかし、私は、肝心の「フーガの技法(CD 1)」より、シュリューター作曲の「即興演奏集(CD 2)」の方が親しめる。それらはフーガで弾かれていない。バッハの「フーガの技法」の主題を取り入れた即興演奏である。それらはジャズっぽい。そして、それらは、もしかしたら、バッハ以前の音楽も混ざっているように聞こえる。私は、シュリューターのこの「即興演奏集」を寝る前に聴いている。心が落ち着くから。

10 Improvisation 10 では、シュリューターは声を出して歌っている。


【関連記事】

(C) Apple Music Bach: Kunst der Fuge Ann-Helena Schlüter

2017年4月 7日 (金)

J. S. Bach: Das Wohltemperierte Klavier I Ann-Helena Schlüter

Schluter

J. S. Bach
Das Wohltemperierte Klavier I
Ann-Helena Schlüter (piano)
2016年録音
Hänssler Classic



【収録情報】
● J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.846-869

 アン=ヘレナ・シュリューター(ピアノ)

 録音時期:2016年4月22-24日(Disc1)、2016年8月12-14日(Disc2)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp へのリンク)


このアルバムについては、私に貴重な意見を与えて下さるAさん(仮称)が高い評価をした:すなわちAさん曰く「私は平均律はマニアなので、この演奏の独自性については、ぱっと聴いても楽譜で一つ一つ指摘することができるぐらいですが(めんどくさいししないけど)、声部の強調が音色の表情付けで立体的になされており、これは今まで聴いたどの演奏とも違う、オンリーワンと思いました」←無断で引用してすみません(問題があれば削除します)

このアルバムについてのレビューは上記がすべてであるかも知れない。

しかし、私の印象をあえて書けば「アン=ヘレナ・シュリューターの平均律第1巻はどの曲も上手いが、長調の曲のほうが短調の曲よりも良い」と私は感じた。たとえば、es-Moll, f-Moll のフーガなども聴き応えあるが、Es-Dur の「前奏曲の序奏に続くフーガ」が良い。また、D-Dur の前奏曲と As-Dur の前奏曲&フーガなどは明るくて良い・・・そして、特に(快活な) G-Dur の前奏曲は健康的だと思った(ちなみにこの G-Dur はドラマ『刑事コロンボ』の「黒のエチュード」の中で指揮者に殺害された女性ピアニストが弾いていた)。

シュリューターのパフォーマンスは、基本的に『傑作(平均律第1巻)に対するオーソドックスなアプローチ』に重心が置かれていると思う。だが、彼女の平均律第1巻、後半(CD 2)において、fis-Moll の前奏曲のテンポが遅く、g-Moll の前奏曲のテンポがやや遅いと私は思った。たとえば、巨匠ヘルムート・ヴァルヒャの平均律第1巻旧盤(EMI)においても、後半のテンポに幅がある(g-Moll, h-Moll の前奏曲は不自然に速い)。それらは、一般的に、平均律を弾く時に演奏者が行う「解釈の範囲内」なのか? その質問に対しての私の答えは「No」である。やはり、それらの(2人の)テンポの幅は意図的、もっと言えば、自然体ではないと言われても仕方ないかも知れない。その点(テンポにおいてもアプローチにおいても)「ヒューイットの平均律第1巻旧盤(1997年録音)」は自然体だと思う。

私は「ヒューイットの平均律第1巻旧盤(1997年録音)」が好きだ。しかし、それは、録音されてから既に約20年を経ている。つまり、それは古い録音・・・よって、そろそろ、新しいピアニストによる平均律が出てきても良い頃だと思う。ちなみに「ヒューイットの平均律新盤(2008年録音)」は良くない(恣意的)。

アマゾンJPのデータを見ると「ヒューイットの平均律旧盤(1997/1999年録音)」「ヒューイットの平均律新盤(2008年録音)」よりよく売れているようだ。

私は、平均律(のスコア)を知り尽くしている訳ではない。また、私は、名演奏であるはずのマルティン・シュタットフェルトの「平均律第1巻」の良さが分からない。よって、シュリューターのこのアルバムに対する私の評価を星5つとする自信がない(暫定的に星4つ)。なぜなら『このアルバムに対する私の高い評価を見てこの商品を購入した人から文句を言われないため(そんな人、いないか(汗;;)』。

シュリューターの平均律はオーディオ的に、また、彼女のパフォーマンスにおいて、大音量で聴いてもほとんど疲れない・・・私は、平均律第1巻の性格(すなわちある種の一貫性と完成度の高さ)、そして、その演奏時間の長さ(約2時間弱)において(私の体力的に)途中で退屈したり疲れたりすることが多いにもかかわらず・・・。

追伸)「ヒューイットの平均律第1巻旧盤(1997年録音)」 b-Moll 前奏曲のテンポは遅く、h-Moll 前奏曲はやや速い(汗;;


【関連記事】

(C) Apple Music でやっと試聴できます/アン=ヘレナ・シュリューターの「平均律クラヴィーア曲集第1巻 (ピアノ) (2CDs)」


2017年4月 1日 (土)

シュ・シャオメイの「ゴルトベルク変奏曲」新旧盤聴き比べ

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シュ・シャオメイのゴルトベルク変奏曲 旧盤(1990年録音)

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シュ・シャオメイのゴルトベルク変奏曲 新盤(2016年録音)


私は、シュ・シャオメイの生年が分からなかった。いま、英語版ウィキペディアを見たら、シュ・シャオメイの生年が書いてあった。彼女の生年は、1949年。よって、上記「ゴルトベルク変奏曲」新旧盤の録音時の彼女の年齢が分かった。すなわち旧盤の録音は、彼女が41才頃、新盤は67才頃のようだ。その約26年の隔たりにおいて彼女は、新盤における技巧の衰えを表現力でカバーしていると思う。シュ・シャオメイは新盤においても、ほとんど衰えていないように聴こえる。

旧盤の第14、16、17、20、(特に)23、26、27、29変奏あたりにおいて聴かせる彼女の技巧は快い。

新盤は、ポリフォニー(声)の表現が深化したようだ:すなわち、第9、11変奏あたりの左手。第13変奏の「ソプラノアリア」の右手は美しく、同曲の左手は右手に上手く絡んでいると思う。また、第16変奏後半の左手は少し強調されている(?)。第20、23変奏の鮮やかな「両手の交差」。第24変奏の穏やかな「パストラール」。第29変奏の彼女の技巧は健在、など。

ゴルトベルク変奏曲は「反復の有無」によって演奏時間に差が生じるので単純に比較できないが、彼女の演奏時間は、旧盤が約61分13秒。新盤が約76分24秒。新盤は、旧盤より深化していると思うが、私は、シュ・シャオメイの「ゴルトベルク変奏曲 旧盤」の演奏時間短縮モード、技巧的、スピーディーな演奏のほうが、おそらく聴き応えあると思う。


【参考】

以下、コロリオフ盤のリーフレット(英語・独語)より(間違いあるかも知れないです)

第1変奏 2声、インヴェンション、「ポロネーズ」、4分の3拍子、鍵盤1段
第2変奏 3声、シンフォニア、「トリオ」、4分の2拍子、鍵盤1段
第3変奏 2声、同度のカノン(ユニゾン)、自由なベースライン、「パストラール」、8分の12拍子、鍵盤1段

第4変奏 4声、模倣、「パスピエ」、8分の3拍子、鍵盤1段
第5変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第6変奏 2声、2度のカノン、自由なベースライン、8分の3拍子、鍵盤1段

第7変奏 2声、ジーグ、8分の6拍子、鍵盤1段または2段
第8変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、「協奏曲」、4分の3拍子、鍵盤2段
第9変奏 2声、3度のカノン、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段

第10変奏 4声、フゲッタ、2分の2拍子、鍵盤1段
第11変奏 2声、ジーグ、両手の交差、16分の12拍子、鍵盤2段
第12変奏 2声、4度のカノン(回転)、自由なベースライン、4分の3拍子、鍵盤1段

第13変奏 2声、ソプラノアリア、4分の3拍子、鍵盤2段
第14変奏 2声、協奏曲、両手の交差、技巧的、4分の3拍子、鍵盤2段
第15変奏 2声、5度のカノン(回転)、自由なベースライン、ト短調、4分の2拍子、鍵盤1段

第16変奏 フランス風序曲、2分の2拍子 - 8分の3拍子、鍵盤1段
第17変奏 2声、協奏曲、第14変奏に似ている、4分の3拍子、鍵盤2段
第18変奏 2声、6度のカノン(アラ・ブレーヴェ)、ストレッタで、自由なベースライン、「stilus antiquus」、2分の2拍子、鍵盤1段

第19変奏 3声、メヌエット、8分の3拍子、鍵盤1段
第20変奏 2声、協奏曲、2段鍵盤、両手の交差、技巧的、後打音(16分音符)、4分の3拍子、鍵盤2段
第21変奏 2声、7度のカノン、自由な半音階的ベースライン、ト短調、「ラメント」、4分の4拍子、鍵盤1段

第22変奏 3声、フガート、自由なベースライン、リチェルカーレ様、2分の2拍子、鍵盤1段
第23変奏 2声、協奏曲、速い連続走句、両手の交差、後打音(和音)、4分の3拍子、鍵盤1段
第24変奏 2声、8度のカノン、自由なベースライン、「パストラール」、8分の9拍子、鍵盤1段

第25変奏 2声、ソプラノアリア、半音階的、「stile Monodico」、(ヴァイオリン・ソロ)、ト短調、4分の3拍子、鍵盤2段
第26変奏 和音によるサラバンド、4分の3拍子、飾り気のないアリア(高音部)と16分の18拍子の速い連続走句、両者は両手で交互に奏される、鍵盤2段
第27変奏 2声、9度のカノン、自由なベースラインを伴わない、8分の6拍子、鍵盤2段

第28変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、「練習曲」、トリル、ダブルトリル、4分の3拍子、鍵盤2段
第29変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、後打音付き「練習曲」、「トッカータ」、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第30変奏 3声、クォドリベート、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段


【関連記事】

シュ・シャオメイのゴルトベルク


2017年3月20日 (月)

(C) Apple Music でやっと試聴できます/アン=ヘレナ・シュリューターの「平均律クラヴィーア曲集第1巻 (ピアノ) (2CDs)」

気になっていたアン=ヘレナ・シュリューター(Ann-Helena Schlüter)の「平均律クラヴィーア曲集第1巻」
やっと、Apple Music で試聴できます


Schluter_02
(C) Apple Music 検索キーワード:Bach Ann-Helena Schlüter


C-Dur, c-Moll を聴くかぎり

矢でも鉄砲(てつぽう)でも持って来い
どんな手段で攻められても受けて立つ。固い決意で事に当たる時や自暴自棄の時などに用いる。(大辞林より)

すなわち、どんな批判に対しても受けて立つ的なアグレッシヴな演奏!

平均律という作品は、買い損ねたら、悲惨なので、もう少し試聴してみよう

え〜っと

cis-Moll は、スヴャトスラフ・リヒテルに似ているかも?

es-Moll のフーガは、悪くない

a-Moll の長いフーガは上手いか

h-Moll は、前奏曲(約7分)+フーガ(約6分)=約13分。←そんなに、長くない

買うか買うまいか、微妙なところだね


安くなったら買おうか


2017年2月22日 (水)

(C) Apple Music Bach: Kunst der Fuge Ann-Helena Schlüter

私は、バッハの「フーガの技法」が苦手である。
難しすぎるから。
ヒューイット盤シュ・シャオメイ盤もピンと来なかった。

下記、アン=ヘレナ・シュリューター盤を、Apple Music にて試聴したところ、肩の凝らない楽しい演奏であるように聴こえたので、買おうかな。
ただし、この商品は、
HMV.co.jp には見当たらない。
Amazon.co.jp では「マーケットプレイス」の出品者からしか買えない(2017年2月22日現在)。

Fugue

(C) Apple Music Bach: Kunst der Fuge Ann-Helena Schlüter 【検索キーワード】 Bach Schlüter




【2017−3−14 追加】

なお、彼女の最新盤「平均律クラヴィーア曲集第1巻(発売日:2017年02月09日)」は、Apple Music に、アップロードされていないので、試聴できない(2017年3月14日現在)。

2016年12月28日 (水)

Sayaka Shoji plays Bach & Reger: Works for Violin Solo

Shoji

Bach (1685-1750) & Reger (1873-1916)
Pièces pour violon solo / Works for violin solo
Sayaka Shoji
MIR 128
2010年録音


Disque 1

Reger
Prélude & Fugue en sol mineur opus 117 n°2
Prelude & Fugue in G minor Op. 117 No.2
1. Prélude 3’55
2. Fugue 3’24

Bach
Sonate n°1 en sol mineur BWV 1001
Sonata No.1 in G minor BWV 1001
3. Adagio 4’35
4. Fuga (Allegro) 5’15
5. Siciliano 3’22
6. Presto 3’55

Reger
Prélude & Fugue en si mineur opus 117 n°1
Prelude & Fugue in B minor Op. 117 No.1
7. Prélude 3’38
8. Fugue 2’23

Bach
Partita n°1 en si mineur BWV 1002
Partita No.1 in G minor BWV 1002
9. Allemande 7’06
10. Double 3’03
11. Courante 3’42
12. Double 3’42
13. Sarabande 4’18
14. Double 2’12
15. Bourrée 3’41
16. Double 3’55

durée 62’25

Disque 2

Reger
1. Chaconne en sol mineur opus 117 n°4 12’11
Chaconne in G minor Op. 117 No.4

Bach
Partita n°2 en ré mineur BWV 1004
Partita No.2 in D minor BWV 1004
2. Allemande 4’46
3. Courante 3’11
4. Sarabande 4’28
5. Gigue 4’29
6. Chaconne 14’52

durée 44’05

・・・

これは、HMV.co.jp の「4点買えば35%オフ」の際に、ついでに買ったもの(2016年7月購入)
これは、良い演奏なのだろうけど、消化するのが難しい。いまも、消化できてない。庄司の弾く、BWV 1004のパルティータの舞曲は、本当に踊りのための舞曲から発展した音楽なのかと考えさせられる。同、シャコンヌは良いと思う。
これは、庄司のショスタコと同様、硬派なのが良い。
だが、バッハは、聴き易いレイチェル・バートン・パインのほうが気に入った。
庄司には、むしろ、レーガーの方が合ってるかも知れない。

2016年10月 6日 (木)

アンジェラ・ヒューイットのゴルトベルク変奏曲(新盤)

Hewitt

Bach: Goldberg Variations
Angela Hewitt, piano
2015年12月録音
Recorded in Christuskirche, Berlin-Oberschöneweide, Germany
Piano: FAZIOLI
Total duration: 81 minutes 58 seconds
hyperion

・・・

私の評価:辛いですが、星3.5

・・・

このアルバムは、教会での録音。残響が少し長い。この盤を初めて聴いた時、ヒューイットが弾くファツィオリの美しさと、彼女の技巧に魅せられた(←アリアからして美しい。装飾音がきれい)。しかし、これを再度聴くとその印象が変わった。ヒューイットが弾くこの「ゴルトベルク変奏曲」のそれぞれの変奏曲は美しく、また、スリルがあり、そして、楽しめる。だが、この「ゴルトベルク変奏曲」は、各変奏曲の特徴と美しさを強調するために、楽器(ファツィオリ)に頼っている?(←それを、うるさいと言ったら言い過ぎだろうか?)
この盤は、彼女の「ゴルトベルク(旧盤)1999年録音」に比べて、全曲の統一感に欠ける(←統一感を得るために全曲リピートしている?)。彼女の「ゴルトベルク(旧盤)1999年録音」は、硬派(!)だったと思う。
旧盤の演奏を退屈だと思う人、あるいは、ヒューイットが弾くファツィオリを聴きたい人は、新盤がベターであろう。でも、やっぱり旧盤の方が、うまい(旧盤は多分楽器スタインウェイに頼ってないし・・・対位法もうまい)。
さて、ヒューイットは、1958年7月生まれ。このアルバムの録音時(2015年12月)、彼女は、56才だった。そして、「ゴルトベルク変奏曲(旧盤)」1999年録音時、彼女は、41才頃だった。両者を改めて聴き比べてみると、なんだか、むしろ、旧盤ほうが、巨匠の片鱗をうかがわせ、逆に、新盤には、ある種の、ういういしさみたいなものが聞こえるような気がした(ヒューイットさんのお年は、ピアニストとして微妙な年ですね。←2016年10月現在、58才。←毎度言っているが、ベートーヴェンの全集を早く完成させて欲しい)。

なお、以下はあくまで参考にして下さい。

以下、コロリオフ盤リーフレット(英語・独語)を参考にして(間違いあるかも知れないです)

第1変奏 2声、インヴェンション、「ポロネーズ」、4分の3拍子、鍵盤1段
第2変奏 3声、シンフォニア、「トリオ」、4分の2拍子、鍵盤1段
第3変奏 2声、同度のカノン(ユニゾン)、自由なベースライン、「パストラール」、8分の12拍子、鍵盤1段

第4変奏 4声、模倣、「パスピエ」、8分の3拍子、鍵盤1段
第5変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第6変奏 2声、2度のカノン、自由なベースライン、8分の3拍子、鍵盤1段

第7変奏 2声、ジーグ、8分の6拍子、鍵盤1段または2段
第8変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、「協奏曲」、4分の3拍子、鍵盤2段
第9変奏 2声、3度のカノン、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段

第10変奏 4声、フゲッタ、2分の2拍子、鍵盤1段
第11変奏 2声、ジーグ、両手の交差、16分の12拍子、鍵盤2段
第12変奏 2声、4度のカノン(回転)、自由なベースライン、4分の3拍子、鍵盤1段

第13変奏 2声、ソプラノアリア、4分の3拍子、鍵盤2段
第14変奏 2声、協奏曲、両手の交差、技巧的、4分の3拍子、鍵盤2段
第15変奏 2声、5度のカノン(回転)、自由なベースライン、ト短調、4分の2拍子、鍵盤1段

第16変奏 フランス風序曲、2分の2拍子 - 8分の3拍子、鍵盤1段
第17変奏 2声、協奏曲、第14変奏に似ている、4分の3拍子、鍵盤2段
第18変奏 2声、6度のカノン(アラ・ブレーヴェ)、ストレッタで、自由なベースライン、「stilus antiquus」、2分の2拍子、鍵盤1段

第19変奏 3声、メヌエット、8分の3拍子、鍵盤1段
第20変奏 2声、協奏曲、2段鍵盤、両手の交差、技巧的、後打音(16分音符)、4分の3拍子、鍵盤2段
第21変奏 2声、7度のカノン、自由な半音階的ベースライン、ト短調、「ラメント」、4分の4拍子、鍵盤1段

第22変奏 3声、フガート、自由なベースライン、リチェルカーレ様、2分の2拍子、鍵盤1段
第23変奏 2声、協奏曲、速い連続走句、両手の交差、後打音(和音)、4分の3拍子、鍵盤1段
第24変奏 2声、8度のカノン、自由なベースライン、「パストラール」、8分の9拍子、鍵盤1段

第25変奏 2声、ソプラノアリア、半音階的、「stile Monodico」、(ヴァイオリン・ソロ)、ト短調、4分の3拍子、鍵盤2段
第26変奏 和音によるサラバンド、4分の3拍子、飾り気のないアリア(高音部)と16分の18拍子の速い連続走句、両者は両手で交互に奏される、鍵盤2段
第27変奏 2声、9度のカノン、自由なベースラインを伴わない、8分の6拍子、鍵盤2段

第28変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、「練習曲」、トリル、ダブルトリル、4分の3拍子、鍵盤2段
第29変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、後打音付き「練習曲」、「トッカータ」、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第30変奏 3声、クォドリベート、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段

2016年9月23日 (金)

Irma Issakadze plays J. S. Bach: Six Partitas BWV 825-830

Issakadze

J. S. Bach: Six Partitas BWV 825-830
Irma Issakadze, piano
2010年録音
OehmsClassics

Disc 1 72:29

Partita No. 1 in B flat major BWV 825
01 Praeludium 1:43
02 Allemande 3:15
03 Corrente 2:56
04 Sarabande 5:50
05 Menuet I 1:04
06 Menuet II 0:40
07 Giga 1:39

Partita No. 3 in A minor BWV 827
08 Fantasia 2:38
09 Allemande 4:22
10 Corrente 2:40
11 Sarabande 6:13
12 Burlesca 2:14
13 Scherzo 1:07
14 Gigue 2:56

Partita No. 4 in D major BWV 828
15 Ouverture 5:30
16 Allemande 10:31
17 Courante 3:31
18 Aria 2:03
19 Sarabande 6:38
20 Menuet 1:19
21 Gigue 3:20

Disc 2 77:16

Partita No. 2 in C minor BWV 826
01 Sinfonia. Grave adagio - Andante - Allegro 4:49
02 Allemande 4:29
03 Courante 2:34
04 Sarabande 3:20
05 Rondeaux 1:17
06 Capriccio 3:18

Partita No. 5 in G major BWV 829
07 Praeambulum 2:00
08 Allemande 5:14
09 Corrente 1:36
10 Sarabande 5:19
11 Tempo di Minuetto 1:24
12 Passepied 2:24
13 Gigue 3:39

Partita No. 6 in E minor BWV 830
14 Toccata 8:42
15 Allemanda 4:23
16 Corrente 4:46
17 Air 2:06
18 Sarabande 6:53
19 Tempo di Gavotta 2:46
20 Gigue 5:57

・・・

【収録情報】
CD1
J.S.バッハ:
・パルティータ第1番変ロ長調 BWV.825
・パルティータ第3番イ短調 BWV.827
・パルティータ第4番ニ長調 BWV.828
CD2
・パルティータ第2番ハ短調 BWV.826
・パルティータ第5番ト長調 BWV.829
・パルティータ第6番ホ短調 BWV.830

 イルマ・イサカーゼ(ピアノ)

 録音時期:2010年3月21-23日、5月3-5日
 録音場所:バイエルン放送第2スタジオ
 録音方式:デジタル(セッション)

(HMV.co.jp より)

・・・

私の評価:聴き易いのが魅力だが、無条件にこのアイテムを薦められない:星3.5。

・・・

Apple Music にて試聴し、購入したが、期待はずれだった、か?←微妙(!)。

・・・

バッハの「パルティータ BWV 825-830」は、彼が「クラヴィーア・ユーブング、作品1(第1巻)」【注】として出版した典雅且つ複雑・多様な作品集である。私にとって、このアルバムは、その作品集をもう一度聴き直す機会になった。

同アルバム、私の第一印象は:力強い、元気が良い、そして、録音が良い(大音量で聴くと気持ち良い。彼女はカワイを弾いている?)。イサカーゼの元気の良さが逸脱なのか、逸脱ではないのか、は、リスナーの「受容」に依存すると思う。すなわち、イサカーゼの微妙な揺れ(1番クーラント、サラバンド、2番カプリッチョ、3番全曲)、アクセント(1番メヌエット〜ジーグの加速、4番序曲の力強さと技巧、5番テンポ・ディ・メヌエットの速度)、過度なフォルテ(2番ロンド、3番クーラント、ブルレスカ〜ジーグ、6番サラバンド、ジーグ)などなどが面白い・・・が、その反面、それらの揺れやアクセントを耳障りと思う人もあるかも知れない。

・その他
2番サラバンド、4番アルマンド、6番アルマンダの「歌」、および、4番ジーグのなんだかあっけらかんとしたフーガ、および、第6番の「饒舌」が、目立った。

私は米国アマゾンのシュ・シャオ・メイのバッハ:パルティータ集(ASIN: B0062QFYR0)にレビューを書いた:「5.0 out of 5 stars, Zhu plays all Partitas fresh and new, May 11, 2012 / Gould plays it best, Hewitt plays it powerfully and beautifully and Zhu plays it new. グールドの演奏はベスト、ヒューイットのは力強く美しい、シュのは新しい」。そのレビューの文脈に乗っかれば、イサカーゼの BWV 825-830 は、やっぱり「cheerfully 元気」だ。イサカーゼのバッハ:パルティータ集は、グールド、ヒューイット、シュ・シャオメイには及ばないものの、ヒューイット、シュ・シャオメイの、ある意味、レベル高過ぎて取っ付きにくい演奏より(同じ言葉ばかり繰り返すが)元気が良いまたは健康的な演奏であり、そして、この盤は聴き易い(つまり、上記イサカーゼの「揺れやアクセント」が「複雑・多様」にフィットしている…私には。)。それらを評価し、星4つ・・・にしたいが、この盤には『クラヴィーア・ユーブング、作品1(第1巻)』且つ『パルティータ集』たる統一感(コンセプト)が、イマイチ…という欠陥あり、その点、同アルバムは、粗く、軽く、薄く、リスナーを飽きさせるかも(!)←それをおぎなう、アルゲリッチ的な知的技巧を聴きたかった。よって、星3.5。

【注】

以下、メモです。

「ザクセン=ヴァイセンフェルス公の現職の学長で、ライプツィヒの合唱団音楽監督のヨハン・セバスティアン・バッハにより、愛好家を心情的に慰めるため作曲されたプレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ、メヌエット、その他のギャラントな曲からなるクラヴィーア・ユーブング、作品1」。
 これから知られるように、バッハは、これらの6曲をあらためてパルティータと呼ばずに、「クラヴィーア・ユーブング、作品1」とした。ユーブング(Übung)は、コールユーブンゲン(ユーブンゲンはユーブングの複数)が示すように、音楽では練習あるいは練習曲と解されることが多いが、必ずしもそれがすべてとはかぎらない。もともとこの言葉には、実行とか実施の意味もある。したがって、クラヴィーア・ユーブングは、クラヴィーア練習曲とは別に、クラヴィーアで演奏する曲、つまりクラヴィーア演奏曲を意味するとみることもできる。いいかえると、バッハの場合は、「愛好者の心情を慰めるためのクラヴィーア用の曲」と考えていい。
 ここで「クラヴィーア・ユーブング」という言葉を使うことは、バッハ自身の創案によるだけではなかったようである。すでにバッハの前任者のクーナウは、7曲ずつのパルティータの集を2巻の《クラヴィーア・ユーブング》として出版して、きわめて好調な売り上げをみせていた。バッハもこの先例から、「パルティータ」という題名では、愛好者に敬遠される可能性があると心配してクーナウにならうのが得策だと思ったのだろう。バッハとしては、作品1というはじめての曲集の出版だっただけに、余計にその売れゆきを気にかけていたのだろう。
(「作曲家別名曲解説ライブラリー J. S. バッハ」284ページより)

ちなみに、《クラヴィーア・ユーブング》第2巻は「フランス風序曲(ロ短調)BWV 831」「イタリア協奏曲(ヘ長調)BWV 971。
第3巻は「前奏曲とフーガ 変ホ長調『聖アン』BWV 552」「21のオルガン・コラール BWV 669-689」「4つのデュエット BWV 802-805」。
第4巻は「ゴルトベルク変奏曲 BWV 988」

【独り言】

私は、イサカーゼのゴルトベルクと、彼女のこの「パルティータ集」を購入したが、私は、もう、イサカーゼを追っかけない。

【2016−9−27 しつこいですが追加】

本日、久しぶりに、グールドのパルティータ全曲を聴いたのですが、私が余り聴いたことなかった彼の3、4番、やっぱりうまかった。←安心して聴ける。

アルゲリッチとグールドのパルティータ第2番を聴き比べてみた。どちらも割とよく知られた名演だが、これは、聴き比べない方がいい。なぜなら、グールドがバッハを主たるレパートリーとしたのに対し、アルゲリッチは、そうではないから。

【2016−10−5 とんでもない追加】

よく聴くと、私は、この「パルティータ集 BWV 825-830」を、あまり好きではないようだ。

2016年9月 3日 (土)

(C) Apple Music Irma Issakadze plays J. S. Bach: Six Partitas BWV 825-830

Issakadze
(C) Apple Music 検索キーワード:Issakadze

【メモ】 これは悪くない・・・と思う


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