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2018年3月27日 (火)

プーランク、ドリーブ、バルトーク、ラヴェル、パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)、ポリーナ・レシチェンコ(ピアノ)

Kopatchinskaja

プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
ドリーブ:『コッペリア』のワルツ(ドホナーニ編曲)
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
ラヴェル:ツィガーヌ
パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
ポリーナ・レシチェンコ(ピアノ)
2017年録音


私の評価:期待はずれ。辛いがStars2


ガリーナ・ウストヴォーリスカヤにてマゾヒスティックな快感、『死後の不感無覚』を聞かせたパトリシア・コパチンスカヤ、リストのロ短調ソナタで「勢い余って土俵を飛び出す演奏」を聴かせたポリーナ・レスチェンコ。

この二人はこのアルバムにおいて技巧的にエンターテインメントに徹しているのは良い(『コッペリア』『ツィガーヌ』が良い)。しかし「あ〜、プーランク、バルトークはこんな作品だったのか」と思わせる本質に迫らない。激しく聴き易く刺激的で快い。しかし、何をいいたいのかイマイチ分からない。期待はずれ。辛いが星2つ。

ただし、リーフレットにおける美女二人(コパチンスカヤ、レスチェンコ)のスナップ写真は良い。

2018年3月26日 (月)

認知症の人が一人で外出したり、道に迷ったりすることを「徘徊(はいかい)」と呼んできた。だが認知症の本人からその呼び方をやめてほしいという声があがり、自治体などで「徘徊」を使わない動きが広がっている(2018年3月24日)

「徘徊」使いません 当事者の声踏まえ、見直しの動き

 認知症の人が一人で外出したり、道に迷ったりすることを「徘徊(はいかい)」と呼んできた。だが認知症の本人からその呼び方をやめてほしいという声があがり、自治体などで「徘徊」を使わない動きが広がっている。(2018年3月24日21時39分 朝日新聞 DIGITAL より)

(下に続く)

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2018年3月23日 (金)

「少子高齢化対策」を妨げ、かつ、それを難しくしている一因は「日本の住宅事情」か(?)

Apartment_0


・私の家にしばしば配布されるマンションのチラシを見てつくづく思うのだが、安い物件を購入したらその家では子を持つことできないね。

・上記、Oタイプ(2,650万円)は洋室が5.0帖と5.5帖なのでどちらの部屋にも多分シングル・ベッド一つしか置けない...かも知れない。すなわちダブルベッドは置けない...かな(?)。もしそうなら...この家は独身者用かな。
夫婦でこの家に住むには洋室5.0帖と5.5帖の二部屋がいずれも狭く、余裕がないと思う。

・Cタイプ(2,850万円)なら、ギリギリ、夫婦二人と子一人が住める容量はあるかな(←しかし、子二人は無理)。

・Aタイプ(3,850万円)なら、なんとか夫婦と子二人分の容量がある(←しかしながら子が大きくなったら狭いだろうな)。

・Nタイプ(4,090万円)なら、いろんなバリエーションが考えられるので、子二人持つこと可能(←しかし三世代:すなわちじいちゃん、ばあちゃん、夫婦、子二人または三人は無理)。

・『三世代同居』は購入費一億円とまでは言わないがある程度豪邸じゃないと無理か(?)

・「少子高齢化対策」を妨げ、かつ、それを難しくしている一因は「日本の住宅事情」か(?)

【追加1】 ただし、上記物件は立地条件は最高(福岡)。

【追加2】 昔は三世代同居が普通だったけど、今は、普通じゃない。これは一極集中が理由か(?)

【追加3】 Nタイプ(4,090万円)買うなら、一戸建て建てる方がいいか(?)

フリッツ・シュティードリー&メトロポリタンの《指輪》1951年ライブ録音

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フリッツ・シュティードリーの《指輪》1951年ライブ録音

この録音にはところどころ欠落がある。それは録音方針によるものか当時の演奏方針によるものかは分からない。
録音は、1951年当時のプアなものであるが、私のオーディオ環境では、大音量で聴くと迫力満点。細かい音がよく聞こえる。この音源はやはりユーチューブで聴くのはダメ(!)。

これは古き良き時代のワーグナーだが、必ずしも大味ではなく粗くない。オケは、忠実に脇役・伴奏者としての役割・アンサンブルを現す。しかも、オケは、熱演にあっても、ねばっこさやしつこさがない。つまりオケも歌手も大味だが洗練されている。私は常々「オペラの主役は歌手と合唱」だと思っている。オケや指揮者は脇役なのだ。その点、このフリッツ・シュティードリーの歌手中心の演奏は正当。

シュティードリーの指揮は、テンポ・ルバートというより、ややアッチェレランドが快い(《黄昏プロローグ》のジークフリート・ブリュンヒルデの二重唱、ラインへの旅)。そして、クライマックスの盛り上げ方は自然体(《ワルキューレ第2幕》《ワルキューレ第3幕幕切れ》《黄昏第2幕、第3幕》)。《ジークフリート第3幕幕切れ》は自然体というより、すごい演奏だと思う。

ヴォータンはダブルキャスト。《黄金》におけるハンス・ホッターはゲスト出演。だが期待外れか。

横道にそれますが、それにしてもジークムントが「ノートゥング」をトネリコの幹から引き抜く直前、なんで「愛の断念」の動機が鳴るんだろうね。←それは効果的なのだが意味がわからない。なぜなら「愛の断念」と「ノートゥング」はつながらないと思うから。それとも、ジークムントとジークリンデの過酷な運命はまさに「愛の断念」を連想させるからか・・・いや違うな。

欲を言えば、シュティードリーの指揮に明快な個性・自己主張があれば良かったと思うが・・・逆に言えば、その「自己主張の無さ」がこの《指輪》の魅力か。ただし彼の指揮にも癖はある(ジークフリート暗殺の場面)。

歌手の発声がそろっている。それは、指揮するのが難しいバイロイト祝祭劇場より、指揮するのが比較的難しくない「メト」の好条件が生かされているからか。それにしても当時の歌手はみんな声量あるし歌がうまいね。危なげない。歌詞も良く聞こえる。それは1951年当時、オペラの演出において、歌手の動きが激しいものではなかったから...だろうか。

とにかくこの《指環》はやや個性に欠けるが、テンポが速く聴き易い。分かり易い。疲れさせない。クナ、フルトヴェングラー、さらに近年の《指環》は演奏は上手いのだが聴くのが疲れる。

【私のオーディオ環境】 TANNOY Stirling HW, LUXMAN L-560, marantz sa-11s1, marantz sa-7s1


Der Ring des Nibelungen
Live recording in mono from
Metropolitan Opera, New York 1951
Conductor: Fritz Stiedry
Metropolitan Opera
Orchestra and Chorus

Das Rheingold
January 27, 1951
Wotan (Hans Hotter)
Donner (Osie Hawkins)
Froh (Brian Sullivan)
Loge (Set Svanholm)
Alberich(Lawrence Davidson)
Mime (Leslie Chabay)
Fasolt (Jerome Hines)
Fafner (Deszö Ernster)
Fricka (Margaret Harshaw)
Freia (Jarmila Novotna)
Erda (Karin Branzell)
Woglinde (Erna Berger)
Wellgunde (Lucine Amara)
Floßhilde (Herta Glaz)

Walküre
February 3, 1951
Siegmund (Günther Treptow)
Sieglinde (Astrid Varnay)
Wotan (Ferdinand Frantz)
Brünnhilde (Kirsten Flagstad)
Hunding (Lubomir Vichegonov)
Fricka (Blanche Thebom)
Gerhilde (Thelma Votipka)
Ortlinde (Irene Jessner)
Waltraute (Jeanne Palmer)
Schwertleite (Jean Madeira)
Helmwige (Regina Resnik)
Siegrune (Herta Glaz)
Grimgerde (Martha Lipton)
Roßweiße (Lucielle Browning)

Siegfried
February 10, 1951
Siegfried (Set Svanholm)
Mime (Peter Klein)
Brünnhilde (Helen Traubel)
Wanderer (Ferdinand Frantz)
Alberich (Gerhard Pechner)
Fafner (Deszö Ernster)
Erda (Karin Branzell)
Waldvogel (Erna Berger)

Götterdämmerung
February 17, 1951
Brünnhilde (Helen Traubel)
Siegfried (Set Svanholm)
Hagen (Deszö Ernster)
Alberich (Gerhard Pechner)
Gunther (Herbert Janssen)
Gutrune (Regina Resnik)
Waltraute (Margaret Harshaw)
Woglinde (Erna Berger)
Wellgunde (Lucine Amara)
Floßhilde (Herta Glaz)
1. Norne (Jean Madeira)
2. Norne (Martha Lipton)
3. Norne (Margaret Harshaw)


【追加】 私は2009年の私の自宅火災前、下記15種類の《指輪》を持っていたが、それらを焼損した(それらは老後の楽しみだった)。私はそれらを再取得せずに《指環》は「ティーレマン&バイロイト盤」「シモーネ・ヤング盤」しか買ってない。そして今回、シュティードリー盤を購入したのだが、もうこの3つ以上は要らないと私は思う。

1. フルトヴェングラー/スカラ座。1950年ライヴ録音
2. フルトヴェングラー/イタリア放送交響楽団。1953年演奏会形式ライヴ録音
3. クレメンス・クラウス/バイロイト。1953年ライヴ録音
4. クナッパーツブッシュ/バイロイト。1956年ライヴ録音
5. ショルティ/Vpo。1958/65年セッション録音
6. ベーム/バイロイト。1966/67年ライヴ録音
7. カラヤン/Bpo。1966/70年セッション録音
8. ブーレーズ/バイロイト。1979/80年ライヴ録音 [CD]
9. ブーレーズ/バイロイト。1980年録画 [レーザーディスク]
10. Marek Janowski/SKD。1980/83年セッション録音
11. レヴァイン/メトロポリタン。1987/89年セッション録音
12. ハイティンク/バイエルン放送交響楽団。1988/91年セッション録音
13. サヴァリッシュ/バイエルン国立歌劇場。1989年ライヴ録音
14. バレンボイム/バイロイト。1991/92年ライヴ録音
15. Copenhagen Ring/Michael Schonwandt(指揮), Kasper Bech Holten(演出), The Royal Danish Opera。2006年録画 [DVD]

(C) Apple Music にて試聴/バッハ・アンリミテッド~イタリア協奏曲、シャコンヌ(ブゾーニ編)、リスト、他 リーズ・ドゥ・ラ・サール、トーマス・エンコ

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(C) Apple Music 検索キーワード:Lise de la Salle

リーズ・ドゥ・ラ・サールのアルバムは、昔、買ったことがある。が、私はそれを手放した。
ところが、私はこの人の演奏の良さを認めうるかどうか、再び、Apple Music で聴いてみた。
はたして、確かに上手い。そして彼女は技巧を持っている。だが魅力ない。
狙いはわかる。この人は《イタリア協奏曲》第3楽章のリトルネロ形式を研究・分析している。だが、それを再現できていない。ポリフォニー・対位法は巧妙だし迫力あるが、流れが美しくないし、うるさいし、私の好みではない(惜しいところで外してるんだよな〜)。
わざわざお金出して買うほどのものではない。

【追加】 《イタリア協奏曲》第3楽章リトルネロ形式が弱いと聴こえる。←彼女の《イタリア協奏曲》をグールドの演奏と比べたからだろう...。


【収録情報】
バッハ・アンリミテッド(無限のバッハ)

1. J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV.971 (1735)
2. エンコ:イタリア協奏曲に基づく夜の歌 (2017) - chant nocturne, based on italian concerto
3. プーランク:バッハの名による即興ワルツ ホ短調 (1932)
4. エンコ:『sur la route(径で)』 (2017) - b-a-c-hのテーマに基づく、1台4手のための
5. J.S.バッハ/ブゾーニ編:シャコンヌ ニ短調 BWV.1004 (1717-23 / 1893)
6. エンコ:『la question de l'ange』 (2017) - シャコンヌに基づく
7. ルーセル:前奏曲とフーガ op.46 (1932)
8. リスト:B-A-C-H の主題に基づく幻想曲とフーガ (1855/1871)
9. エンコ:『l'aube nous verra(夜明けが私たちを見るだろう)』 (2017) - ゴルトベルク変奏曲に基づく

リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
トーマス・エンコ(ピアノ:4)

録音時期:2016年12月14,15日、2017年3月27,28日
録音場所:ブレーメン
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

2018年3月21日 (水)

《ニュルンベルクのマイスタジンガー》第2幕(聖ヨハネ祭の前夜)にて、何故あのような騒動が起こるのかやっとわかりました

私は《マイスタージンガー》の第2幕(聖ヨハネ祭の前夜)が、なんであんな「どんちゃん騒ぎ」になるのかが分からなかった。30年来聞いても ...。
(もしかして同第2幕はワーグナーの失敗作かと思ったりした)
それがまさか「某物理学の掲示板」で分かるとは! スッキリした。やっぱり同作品はよくできてる。

【参考】

聖ヨハネ祭の前夜には、魔女や精霊が現れるという言い伝えがあるが,その夜を舞台にしたシェークスピアの『真夏の夜の夢』も、やはりこのような伝説を背景としている[1]。(ウィキペディアより)

これを指摘している文献を、私は今まで見たことない。

【参考】

NACHTWÄCHTER

Hört, ihr Leut', und laßt euch sagen,
die Glock' hat Eilfe geschlagen:
bewahrt euch vor Gespenstern und Spuk,
daß kein böser Geist eu'r Seel' beruck'!
Lobet Gott, den Herrn!

夜回り番

さあさ,皆の衆,よく聞くがよかろう,
時計は十一時を打ちました。
妖怪と化け物にご用心!
どなたも悪魔に魂をさらわれぬように!
主なる神を讃えましょう!
(同第2幕幕切れより)
高辻知義訳


(C) Apple Music にて試聴/R.シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』、チェロ・ソナタ、他 オフェリー・ガイヤール、ジュリアン・マスモンデ&チェコ・ナショナル交響楽団、ヴァシリス・ヴァルヴァレソス、他

Gaillard
(C) Apple Music 検索キーワード:Ophélie Gaillard

私は、R.シュトラウスの交響詩『ドン・キホーテ』を全然知らないので、これが良いのか良くないのか全然わからないが、私は美人に弱いので、これを買ってみようかな。


【収録情報】
リヒャルト・シュトラウス:
1. チェロ・ソナタ ヘ長調 op.6
2. ロマンス ヘ長調
3. 交響詩『ドン・キホーテ』(騎士的な性格の一つの主題による幻想的変奏曲) op.35
4. あした〜4つの歌 op.27より(作曲者によるチェロ、ピアノとソプラノのための編曲版)

オフェリー・ガイヤール(チェロ)
アレクサンドラ・コヌノヴァ(ヴァイオリン:3)
ドヴ・シェインドリン(ヴィオラ:3)
ヴァシリス・ヴァルヴァレソス(ピアノ:1,4)
ベアトリス・ウリア・モンゾン(メゾ・ソプラノ:4)
チェコ・ナショナル交響楽団(2.3)
ジュリアン・マスモンデ(指揮:2,3)

録音時期:2017年7月12-15日(2,3)、2018年1月22,23,31日(1,4)
録音場所:プラハ、チェコ・ナショナル交響楽団スタジオ(2,3) パリ(1,4)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

2018年3月15日 (木)

(C) Apple Music にて試聴/『バルトークとバロック〜バルトーク:ミクロコスモス、バッハ、スカルラッティ』 ヘルガ・ヴァーラディ(チェンバロ)

Helga_varadi
(C) Apple Music 検索キーワード:Helga Varadi

バルトークの「ミクロコスモス」は、はじめの方はとても易しく、初心者用の曲である。あとに進むにつれてどんどん難易度が上がっていくらしい。
このアルバムは多分良い演奏だと思うのだが、私は同曲をよく知らないので、このアルバムの良さがわからない。
買おうかな〜。悩むね。


【収録情報】
● バルトーク:ミクロコスモス BB105, Sz.107より(第122番「同時または交互に響く和音」、第125番「舟遊び」、第116番「歌」)
● J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.847〜平均律クラヴィーア曲集第1巻 第2番
● バルトーク:ミクロコスモス BB105, Sz.107より(第79番「J.S.Bを讃えて」、第117番「ブーレ」、第145a番「半音階のインヴェンション」、第145b番「半音階のインヴェンション」)
● F.クープラン:クラヴサン曲集第3巻 第18組曲
● バルトーク:ミクロコスモス BB105, Sz.107より(第139番「びっくり箱」、第85番「分散和音」、第86番「2つの長調の5音階」、第87番「変奏曲」、第120番「3和音」、第126番「拍子の変化」、第128番「田園舞曲」、第130番「田舎の冗談話」、第138番「バッグパイプの曲」)
● D.スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.162
● バルトーク:ミクロコスモス BB105, Sz.107より(第140番「自由な変奏」、第149番「ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲より第2番」、第150番「ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲より第3番」、第151番「ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲より第4番」、第153番「ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲より第6番」、第146番「オスティナート」)

ヘルガ・ヴァーラディ(チェンバロ)

録音時期:2016年9月12-14日
録音場所:ヌーシャテル歴史美術館
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)


ヒューイットのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・ディスコグラフィーを整理する(2)

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-5f46.htmlの続き

==

171

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番『テンペスト』、第30番、第25番、第13番 アンジェラ・ヒューイット(2018年5月15日発売予定)

【収録情報】
ベートーヴェン:
● ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』
● ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1
● ピアノ・ソナタ第25番ト長調 Op.79
● ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109

 アンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオリ)

 録音時期:2016年11月28日〜12月1日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

↑これで

ヒューイットのベートーヴェン、既発売は:









11
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13
14
15
16
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18
19
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23
24
25
26
27
28
30
31番

計26曲(発売予定を含む)

残りは、


10
21
22
29
32番

計6曲

2018年3月14日 (水)

家正則著『ハッブル 宇宙を広げた男(岩波ジュニア新書 2016/8/20)』/アマゾンJPに私が書いたレビューのコピーです

Hubble

家正則著『ハッブル 宇宙を広げた男(岩波ジュニア新書 2016/8/20)』


Stars5ハッブルの第一の功績は天文学者の地位を高めたこと
2018年3月14日

この本の文章は小見出しが多く読みやすい。
この本はハッブルの伝記である。そしてその内容はハッブルの苦労話が中心である。したがって、ハッブルの苦労話、すなわち(観測法や観測結果など)技術的説明は詳細だが、物理学的説明については最終部「第5部 観測的宇宙論の展開(全196ページ中169〜196ページ=約29ページ)」以外には比較的少ないと思う。だが、本書は20世紀における「天文学の発展」と「物理学の発展」に注意しながら読むと分かり易いと思う(その一番分かり易い具体例はやはり「ハッブル vs. アインシュタイン」)。
ハッブルの第一の功績は天文学者の地位を高めたことだと私は思う。というのも、ハッブル自身はノーベル賞を受賞しなかったが、彼の死後、天文学がノーベル賞授賞の対象となり、多くの天文学者がノーベル賞を受賞することになる。

【伝記】
優れた天文学者でありながら軍人でもあったという不思議な経歴を持つエドウィン・ハッブル(1889 - 1953)。
彼は志願し第一次大戦に従軍、戦地に赴く。
「彼は天文台に来たあともかなりの間、乗馬用長ズボンと軍隊用ブーツを愛用して『少佐』のイメージを大切にしていた(P.40)」
彼は第二次大戦にも志願し弾道計算の仕事をした。

ハッブルが天体観測を始めた1919年頃・・・「観測中は眠気と寒さが大敵です。冬には手足の感覚もなくなり、涙でまつ毛が接眼レンズに凍り付いてしまうこともありました(P.41)」「1920年代末には(ハッブルの忠実な助手)ヒューマソンが撮るスペクトル写真は露出時間が昼間を除く1週間にも及ぶことが度々あったという(P.98)」「2.5m望遠鏡の観測台で、ヒューマソンは何日も凍えながらガイドを続けました。夜通しの作業となりますが、より微妙な修正が必要な時には、望遠鏡を肩で少し押したり、体重をかけて調節することもありました(P.107)」
ハッブルの時代の天文学者は「体力」で天文観測をやっていた。すなわち当時の天文観測が成果を収めるためには長時間の肉体労働を要し、コツコツと地味に着実に観測を継続しなければならなかった。そしてそれによって彼らが確たる成果を得られれば良いのだが、例えばやり直しができない失敗の連続・・・そのまま引退・・・ハッブルの時代には世に名を残すさず消えていった天文学者もいただろう。
ハッブルを「過酷な天体観測」へと駆り立てたのは何だったのか? 後述するように、それが相対論や量子力学などの理論物理学の根拠を探すことではなかったとすれば、それは「宇宙ってそもそも何なの」という素朴かつ旺盛な好奇心だったのか? いや思うにアメリカ人はもっと合理的だ・・・すなわち、ハッブルの頭の中にあったのは宇宙の謎、不思議、神秘を解き明かすための理論の追求ではなく「成果第一主義」と「他人に負けたくないという野心・競争心」だったのかも知れない。

「ハッブルの(天体観測)写真の出来上がりは今一つだった(略)『まじめな貧乏性』(P.42)」

「天体の距離測定では『セファイド型変光星』ほど重要な役割をした天体はありません。そのきっかけをつくったのは、ハーバード大学天文台で写真測定にあたっていた女性職員ヘンリエッタ・リービット。彼女は1908年に小マゼラン星雲中のセファイド型変光星の周期と光度の関係に一定の関係があることに気が付きます。この関係はセファイド型変光星の『周期光度関係』と呼ばれるようになります(P.46)」
私はこのヘンリエッタ・リービット(の発見)こそ、のちのハッブルの手法に大きな影響を与えたと思う。

「ハッブルは生涯を通して『星雲』という言葉を用い、『銀河』という語を用いなかった(P.59)」

ハッブルのド・ジッターへの抗議の手紙(1929年頃)「速度距離関係の定式化、試験と確認はウィルソン山天文台の業績であると考えており、我々が論文を出版するのが筋であることと考えております(P.106)」
当時、天文学者と物理学者は仲が悪かった?

1948年。パロマー山5m天文台完成後、ハッブルが提案した「暗い銀河の分布を調べる大計画(P.155)」は採用されなかった。

自由奔放でアウトサイダー的な性格だったハッブルは、周囲の人々と、しばしばトラブルを起こした。

【物理学】
改めて気づかされたこと。それは当たり前のことだが、私たちが、距離1万光年の天体を見ることは、その天体の1万年前の過去の姿を見ている。1億光年、10億光年、100億光年は、さらに1億年前、10億年前、100億年前の過去を見ている。そしてまた「遠い銀河を可視光で観測する場合、実際には波長が短くて目には見えない紫外線だった光が、赤方偏移して可視光になる(略)これは『赤方偏移効果』と呼ばれている(P.175)」

「天文学者と物理学者
(略)ハッブルはド・ジッターと面識があり、その研究に触れる機会がありましたが、フリードマンやルメートルの研究のことはかなり後になるまで知らなかったようです。実のところ、ハッブルの発見が発表されてそれについて議論が始まった頃も、ほとんどの天文学者は宇宙モデルの理論のことは知らなかったか、少なくとも気にしていませんでした(P.100)」
ハッブルをはじめとする当時の天文学者たちはド・ジッターとフリードマンの《膨張する宇宙》には無関心であったというのは意外である。
他方、ハッブルの天体観測は、ガモフの《ビッグバン宇宙論》の根拠を発見したという意味では、量子力学の発展に寄与したと私は思う。

「ハッブルの法則『V=Hr』によれば、膨張速度が一定であれば、ハッブルの法則の逆数 1/H は時間の次元をもち、この時間だけ遡るとすべての銀河はただ1点に集まっていたことになります。実際には膨張は重力による減速を受けるため、過去の膨張速度はもっと大きかったはずで、宇宙の年齢は、1/H で表されるハッブル年齢よりは短くなるはずです。ハッブルが求めた H の値を用いると、1/H としてわずか20億年という数字が出てしまいます(P.112)」
ハッブル定数の単位は、当初「K」だったが、のちに、ハッブルの頭文字にちなんで「H」で表された。

「宇宙の夜明け
(略)宇宙は宇宙の晴れ上がりから最初の星が生まれるまでの間は宇宙に光る天体がないため、光のない『暗黒時代』となります。ビッグバン後38万年の宇宙の姿を示すマイクロ波宇宙背景放射の温度分布には、10万分の1程度のわずかなゆらぎあることがあることが確認されてますが、このゆらぎはその後どんどん成長していきます。宇宙空間を満たしている物質は水素原子などのなどの通常の物質と正体不明のダークマター(暗黒物質)からなりますが、ダークマターの方が通常の物質より5倍ほど多いことがわかっています。これらの物質の密度のゆらぎも成長していきます。やがてダークマターの密度の濃い場所に物質も集まり、最初の星々が生まれることになります。こうしてビッグバンから2〜3億年後には宇宙のあちこちで、原始的な銀河が生まれ始めたと考えれています(略)ビッグバン直後に宇宙が冷えて中性化した現象を表す『宇宙の晴れ上がり』と紛らわしいのですが、『宇宙の夜明け』は宇宙が温められて再び電離した現象です。すばる望遠鏡で宇宙を約129億光年まで遡るとライマンアルファ銀河が急に見えなくなったのは、この『宇宙の夜明け』の完了に踏み込んだからだと考えられます。宇宙背景放射の分析からも宇宙の再電離が起きたのは132億光年前から129億光年前までの頃だろうという分析結果が得られています(P.189)」

【参考】
ビッグバン(137億年前)。宇宙の晴れ上がり(中性化/ビッグバンの 38 万年後)。宇宙は宇宙の晴れ上がりから最初の星が生まれるまでの間は宇宙に光る天体がないため、光のない『暗黒時代』。宇宙の夜明け(再電離/ビッグバンの 7.8 億年後)。

【追加】
最近、アダム・リース博士(Adam Riess 1969-)が『宇宙距離梯子』という観測方法を使って「年周視差」の限界を拡張することに成功し、ハッブル定数を書き換えたというニュースがあったが、同書では、ハッブルは生涯「年周視差」を用いなかったと読める(だって、ハッブルが「年周視差による天体観測」を行ったと同書のどこにも記されていない...と思うから)。また、太陽系に近い天体は《年周視差》は測りやすいが、太陽系に近い天体の赤方偏移は(遠ざかる速度が遅過ぎて)逆に測りにくかったのでは...と私は思う。しかし同書はそのことに言及していないと私は思う。

2018年3月12日 (月)

(C) Apple Music にて試聴/ブラームス:交響曲全集、二重協奏曲(コロンビア響、フランチェスカッティ、フルニエ)、ドイツ・レクィエム(ゼーフリート、ニューヨーク・フィル)、他 ブルーノ・ワルター指揮(5CD)

Brahms_walter
(C) Apple Music 検索キーワード:Brahms Bruno Walter

私は、2009年の私の自宅全焼火災で「ブラームス:交響曲第4番/ワルター指揮/コロンビア交響楽団/アナログ・レコード盤」を焼損した。←ところで私はその録音には強烈な思い入れがある。というのも、私が高校生の時、私が在学していた高校を私は憎んでいた。←つらい日々を過ごした。そんな中、上記「交響曲第4番」に私は慰められた。しかし、その時聴いた音とこの「Bruno Walter Conducts Brahms (Sony Classical Masters) 」の音はやっぱり違うなあ。つまり、このCD-DA盤の音は、私が昔聴いたアナログ盤の音と違うという意味です。同アナログ盤はもっと繊細な音だったと思う。よって私はこのCD-DA盤を買わない。

私は「ブラームス:交響曲第4番/ワルター指揮/コロンビア交響楽団」を私の思い出の中にしまっておこう。


【収録情報】
Disc1
ブラームス:
・交響曲第1番ハ短調 Op.68
・ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
・大学祝典序曲 Op.80

コロンビア交響楽団

録音時期:1959〜1960年
録音方式:ステレオ(セッション)

Disc2
・交響曲第2番ニ長調 Op.73
・交響曲第3番ヘ長調 Op.73

コロンビア交響楽団

録音時期:1960年
録音方式:ステレオ(セッション)

Disc3
・交響曲第4番ホ短調 Op.98
・悲劇的序曲 Op.81
・運命の歌 Op.54

オクシデンタル・カレッジ・コンサート合唱団(運命の歌)
コロンビア交響楽団

録音時期:1959〜1961年
録音方式:ステレオ(セッション)

Disc4
・ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102

ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
ピエール・フルニエ(チェロ)
コロンビア交響楽団

録音時期:1959年
録音方式:ステレオ(セッション)

・ハンガリー舞曲第1、3、10、17番
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団

録音時期:1951年
録音方式:モノラル(セッション)

Disc5
・ドイツ・レクィエム Op.45

イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
ジョージ・ロンドン(バス・バリトン)
ウェストミンスター合唱団
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団

録音時期:1952年
録音方式:モノラル(セッション)

・アルト・ラプソディ Op.53

ミルド レッド・ミラー(メゾ・ソプラノ)
オクシデンタル・カレッジ・コンサート合唱団
コロンビア交響楽団

ブルーノ・ワルター(指揮)

録音時期:1961年
録音方式:ステレオ(セッション)

(HMV.co.jp より)




【追加】 ワルター指揮「ブラームス:交響曲第4番」だけでも買おうかと思ったが、やはり音悪いだろう。買わない(下記)。

7年前、東日本大震災で被災された女性によってツイッターでつぶやかれた短歌に答えて私がつぶやいた返歌/三十一文字になってませんが

生きる希望を 誰しも生きよ 母は子のため子は母のため

2018年3月10日 (土)

(C) Apple Music にて試聴/ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番、ボルグストレム:ヴァイオリン協奏曲 エルドビョルク・ヘムシン、オラリー・エルツ&ウィーン交響楽団

Hemsing
(C) Apple Music 検索キーワード:Hemsing

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲
・第1楽章 強すぎて、ノクターンがノクターンになってないかな。でも、中間部は弱音器が効いてて良いかな。
・第2楽章 SACD なのに低音が効いてないな。
・第3楽章 今度は弱い。
・第4楽章 退屈してきた。

このヴァイオリニストは、1990生まれだ。こういう若い人に私は弱い。
だが、やはりまだ未完成。流れが悪く、ソロもオケも粗い。期待はずれ。買わない。


【収録情報】
● ボルグストレム:ヴァイオリン協奏曲ト長調 Op.25
● ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77

エルドビョルク・ヘムシン(ヴァイオリン)
ウィーン交響楽団
オラリー・エルツ(指揮)

録音時期:2015年9月
録音場所:ウィーン、ムート・コンサートホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid

(HMV.co.jp より)

(C) Apple Music にて試聴/ラヴェル:ツィガーヌ、プーランク:ヴァイオリン・ソナタ、バルトーク:ソナタ第2番、他/パトリツィア・コパチンスカヤ/ポリーナ・レシチェンコ

Kopatchinskaja

Kopatchinskaja_2
(C) Apple Music 検索キーワード:Kopatchinskaja

これは買いだな。
コパチンスカヤの演奏は、私が最大限に名演と評価するガリーナ・ウストヴォーリスカヤを思わせる。
しかし、アマゾンJPでは高い(¥2,942)。それに通常1〜2か月以内に発送(2018年3月10日現在)。

少し待って買おうかな。



【収録情報】
● プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
● ドホナーニ:ドリーブ『コッペリア』のワルツ
● バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
● ラヴェル:ツィガーヌ

 パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
 ポリーナ・レシチェンコ(ピアノ)

 録音時期:2017年6月
 録音場所:グルノーブル、MC2
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)


【2018−3−10 追加】 英国アマゾンで注文しました。JPY 2,235。

2018年3月 9日 (金)

CONNIE FRANCIS GOLD

Conniefrancis_3

CONNIE FRANCIS GOLD

全部で50曲も入っているので、さすがにこの商品の全曲を一気に聴くのは疲れます。が、オールディーズが好きな私にとって、コニーの歌と歌詞とメロディーはたまらない魅力です。このCD-DAは、いま流行りのリマスターはされていないようですが、私はこのアルバムの音質に不満はありません。これは買って良かった。
コニー・フランシスって歌だけじゃなくて、スタイルも抜群だったんですね。


収録曲
1-1 Who's Sorry Now
1-2 I'm Sorry I Made You Cry
1-3 Stupid Cupid
1-4 Fallin'
1-5 My Happiness
1-6 If I Didn't Care
1-7 Lipstick On Your Collar
1-8 Frankie
1-9 You're Gonna Miss Me
1-10 Among My Souvenirs
1-11 God Bless America
1-12 Mama
1-13 Teddy
1-14 Everybody's Somebody's Fool
1-15 Jealous Of You: Tango Della Gelosia
1-16 My Heart Has A Mind Of Its Own
1-17 Malaguena
1-18 Many Tears Ago
1-19 Where The Boys Are
1-20 Breakin' In A Brand New Broken Heart
1-21 Together
1-22 He's My Dreamboat
1-23 Hollywood
1-24 When The Boy In Your Arms (Is The Boy In Your Heart)
1-25 Baby's First Christmas
2-1 Don't Break The Heart That Loves You
2-2 Second Hand Love
2-3 Vacation
2-4 I Was Such A Fool (To Fall In Love With You)
2-5 I'm Gonna Be Warm This Winter
2-6 Al Di La
2-7 Follow The Boys
2-8 If My Pillow Could Talk
2-9 Drownin' My Sorrows
2-10 Your Other Love
2-11 In The Summer Of His Years
2-12 Blue Winter
2-13 Be Anything (But Be Mine)
2-14 Looking For Love
2-15 Don't Ever Leave Me
2-16 Whose Heart Are You Breaking Tonight?
2-17 For Mama: La Mamma
2-18 Forget Domani
2-19 Jealous Heart
2-20 When The Boys Meet The Girls
2-21 Spanish Nights And You
2-22 Time Alone Will Tell: Non Pensare A Me
2-23 Born Free
2-24 The Wedding Cake
2-25 Zingara: Gypsy



Connie_francis


【追記】

ところで「ヴァケーション」の歌詞が意外に難しいということが分かった。「grab a bite」が「腹ごしらえする」。「jalopy」が「ぽんこつ車」であることは辞書を引けばわかる。しかし「We're gonna mashed potato to a jukebox tune」の「mashed potato」は「踊り」の名称(←これは分からない)。「have a ball」は「ダンスパーティーを開く」の意味かと思ったら「とても楽しいひと時を過ごす」の意味だった。「We're on vacation till the start of the fall」は「ball」と韻を踏んでいるのであまり意味ないと思うが、あえて訳せば「秋が来るまでは(ひたすら夏休みを楽しむ)」の意味か。歌い初めの「V-A-C-A-T-I-O-N」は大瀧詠一がアルバム・タイトル《A LONG V-A-C-A-T-I-O-N》で借用している。

Vacation

(Hank Hunter, Gray Weston, Connie Francis)

V-A-C-A-T-I-O-N in the summer sun

Put away the books, we're out of school
The weather's warm but we'll play it cool
We're on vacation, havin' lots of fun
V-A-C-A-T-I-O-N in the summer sun

We're gonna grab a bite at the pizza stand
Write love letters in the sand
We're on vacation and the world is ours
V-A-C-A-T-I-O-N under summer stars

Yeah, we'll hop in a jalopy to a drive-in movie and never look at the show
We're gonna hug and kiss just like this and I can't wait to go, go, go

We're gonna mashed potato to a jukebox tune
Park your car 'neath an August moon
We're on vacation till the start of the fall

V-A-C-A-T-I-O-N, we're gonna have a ball, go

V-A-C-A-T-I-O-N, gonna have a ball
Uh-huh, we'll hop in a jalopy to a drive-in movie and never look at the show
We're gonna hug and kiss just like this and I can't wait to go, go, go

We're gonna mashed potato to a jukebox tune
Park your car 'neath an August moon
We're on vacation till the start of the fall

V-A-C-A-T-I-O-N, we're gonna have a ball, yeah

V-A-C-A-T-I-O-N, (yeah) gonna have a ball.

ビートルズ 超定番ソングブック 120 楽譜 シンコーミュージック(2017年12月26日 初版発行)

Beatles

ビートルズ 超定番ソングブック 120

2009年頃、私は「ピアノ学習・作曲編曲に役立つ コード進行の基礎知識 <課題と解答付> 橋本晃一編」を購入し楽典的な観点からコード進行を学習しようと試みたが、2009年12月の私の自宅の全焼火災のため、それを中断してしまっていた。そこで今般それに再挑戦しようと思ったが、そのための素材が欲しいと感じ、この「ビートルズ 超定番ソングブック 120」を注文した(私は「The Beatles Complete Scores (英語)」を持っているが、さすがにそれは重くて使いにくい)。
私が一番心配したのは後者「ビートルズ ソングブック 120」のサイズ。その寸法は、25.7×21×2cm。←微妙なサイズである。
さて、実際、後者「ソングブック 120」が配達され、それを手に取ってみて思うに、問題ないサイズだ。←老眼の私にも見やすい文字の大きさである(下の画像参照)。収録されている曲の数も十分。さあ、私は勉強しなければなりません。


P1020579

「ピアノ学習・作曲編曲に役立つ コード進行の基礎知識(左、29.8×22.6×0.4cm)」と「ビートルズ 超定番ソングブック 120(右、25.7×21×2cm)」

2018年3月 7日 (水)

(C) Apple Music にて試聴 / Franck / Ravel Violin Sonatas Dego Francesca,‎ Francesca Leonardi

Franck_dego
(C) Apple Music 検索キーワード:Franck Dego

これは、ラヴェルが良い。買うべきか、どうしようか、迷っている。
これは、Amazon.cp.jp には売ってない。

いや、英国アマゾンで買うと、2800円もする・・・。
うん。買いまい。

2018年3月 6日 (火)

(C) Apple Music にて試聴/スペインの旅 朴葵姫(パク・キュヒ)Kyuhee Park

Park
(C) Apple Music 検索キーワード:朴葵姫

この人の演奏、確かに上手いのだが、よく分からんけど、確かに情緒がイマイチなんだよな。買わない。


【参考】

(前略)それよりも,ノリが悪いというか,余りにも技巧に囚われ過ぎてしまい,音楽の楽しさや感動が聴き手に伝わりにくく,面白みがない演奏に終わっているところがもったいない。(アマゾンレビューより)


【収録情報】
・ファリャ:『三角帽子』より「粉屋の踊り」
・ファリャ:『恋は魔術師』より「きつね火の歌」
・ファリャ:『恋は魔術師』より「漁夫の物語」
・タレガ:『ラグリマ(涙)』
・タレガ:アラビア奇想曲
・タレガ:グラン・ホタ
・タレガ:アルハンブラの思い出
・タレガ:前奏曲10番〜11番
・アルベニス:『スペイン組曲』より「アストゥリアス(伝説曲)」
・アルベニス:『スペイン組曲』より「カタルーニャ奇想曲」
・リョベート:13のカタロニア民謡より「アメリアの遺言」
・リョベート:13のカタロニア民謡より「盗賊の歌」
・リョベート:13のカタロニア民謡より「聖母の御子」
・リョベート:13のカタロニア民謡より「クリスマスの夜」
・トローバ:ソナチネ

パク・キュヒ(ギター)

録音時期:2012年4月4-6日
録音場所:兵庫県淡路島、しづかホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)


2018年3月 4日 (日)

【注意】 【私の iMac で発生した障がい】 私の「iMac 27-inch, Late 2013」で例えば「メール.app」を使用中に暴走(!)。キーボードを操作していないのに「ええっっッッッッッッッッッッッッッッッッじいいい良い良い良い良い良い良い良いいk」というような文字が勝手に打ち込まれてしまう

私の「iMac 27-inch, Late 2013」で、例えば「メール.app」を使用中に暴走(!)。

キーボードを操作していないのに、

「ええっっッッッッッッッッッッッッッッッッじいいい良い良い良い良い良い良い良いいk」

というような文字が勝手に打ち込まれてしまう。

「この障がいの原因は macOS にあり」と私は判断して「macOS」を「macOS Sierra」から「macOS High Sierra」に、アップグレードした・・・が、やはり、その障がいは消えなかった。

それで原因がわかった。

犯人は、ソフトウェアではなく、ハードウェアだった(犯人は下記ワイヤレス(Bluetooth)キーボードだった)。

↑いまは私がキーボードを昔の「USB キーボード」に変えることによって上記の障がいは消えた。

上記の障がいを解決するのに、半月ぐらいかかった(ため息

皆さんもお気をつけ下さいませ。

P1020542

(以上、2017年12月14日現在)



P1020578


これもダメになってしまった(USB キーボード)。

キーボードを触ってないのに、

「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

と打ち込まれてしまう。

(2018−3−4 追加)

Mahler: Wunderhorn-Lieder, Symphony No.10 Münchner Philharmoniker Michael Volle, baritone Christian Thielemann

Wunderhorn

Mahler:
Wunderhorn-Lieder
Symphony No.10
Münchner Philharmoniker
Michael Volle, baritone
Christian Thielemann
2011年録音

私は《マーラー:交響曲第10番アダージョ》を真面目に聴いたことなかった。が、改めて聴いてみると、これは、新ウィーン楽派前夜なのだ(私は同作品に初めて目覚めてしまった)。ティーレマンの指揮は良い意味で彼の癖(例によって彼独特のジェスチャー)が聞こえるが、それは快い。
だが、全曲を通して、もっと、きめ細かくても良かったのじゃないかと思った。←ほんの少し粗く聞こえる。そして、彼の指揮は聴きやすい・分かりやすいのだが、彼の指揮よって同作品のあらすじ、コンテキストが明快にリスナーに伝わるのかどうかは(この作品に疎い私には)分からなかった。ただしこれは繰り返し聴くに耐える演奏。
珍しいことに第1、第2ヴァイオリンが対向配置ではないように聞こえる(録音のせいか)。

・角笛について
ミヒャエル・フォッレの歌唱は力強くもインティメートに聞こえる。彼は健闘していると思う。が、これは完璧な《角笛》ではないと思う。このバリトンで歌われた《原光》を聴くと、この曲はやはり女声で歌われる方が適していると思った。

録音はまあまあだと思う。


【収録情報】
1. マーラー:歌曲集『少年の魔法の角笛』より
 歩哨の夜の歌
 この歌を作ったのは誰?
 ラインの伝説
 美しいラッパが鳴りひびくところ
 塔の中で迫害されている者の歌
 この世の生
 少年鼓手
 原光

2. マーラー:交響曲第10番嬰ヘ短調より『アダージョ』

 ミヒャエル・フォッレ(バリトン:1)
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 クリスティアーン・ティーレマン(指揮)

 録音時期:2011年5月18-21日
 録音場所:ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

(HMV.co.jp より)

2018年3月 3日 (土)

アインシュタインの論文『物体の慣性はそのエネルギー含量に依存するか?(Ist die Trägheit eines Körpers von seinem Energieinhalt abhängig?, 1905)』による E=mc2の導き方/同論文の翻訳を試みる

以下、アインシュタインの論文『物体の慣性はそのエネルギー含量に依存するか?(Ist die Trägheit eines Körpers von seinem Energieinhalt abhängig?, 1905)』を試みに翻訳して見ました(なお、同論文はパブリック・ドメインです)。


(P.639)

13. 物体の慣性はそのエネルギー含量に依存するか?

A. アインシュタイン著

 最近私が《物理学年報》に発表した電気力学についての研究の諸結果1)からは非常に面白い「推論 (die Folgerung)」が導かれます.私はここでその「推論」を導きたいと思います.
 先の論文で私は「真空に対するマクスウェル・ヘルツの方程式」ならびに「空間の電磁気的エネルギーに対するマックスウェルの表式」さらに次の「原理」を基礎にしました:
 すなわちその原理とは,物理的な系の状態を変化させる諸法則は,その諸々の状態変化 (die Zustandsänderung) が二つの相対的に互いに一様な並進運動する座標系に関係づけられた場合,そのいずれの座標系においても独立であるということです(相対性原理).
 これらの原理2)に基づいて,私はなかんずく次の結果を導きました(上記論文 §8 参照):
 いま一つの平面光波の系が,座標系 (x, y, z) に関係づけられてエネルギー ℓ を持つとします.そしてその光線の方向(波の法線)は、その系の x 軸に角度φをなすとします.もし,系 (x, y, z) に対し一様な並進運動をする新しい座標系 (ξ,η,ζ) を導入し,その原点は速度 v で x 軸に沿って動いているとすれば,上記光量は系 (ξ,η,ζ) で測ってエネルギー:

Formula_1

を持ちます.ここで V は光速度を意味します.私たちはこの結果を以下に応用します.
 いま,系 (x, y, z) において静止した一つの物体が存在し,そのエネルギーは系 (x, y, z) と関係づけて E0 とします.上で述べたような速度 v で動く系 (ξ,η,ζ) においてその物体のエネルギーを相対的に H0 とします.
 この物体が x 軸に角度φをなす方向へ((x, y, z) に対して相対的に測って)エネルギー L/2 の平面光波を発射し,そして同時に同じ大きさの光量を正反対の方向に発射するとします.その際、その物体は系 (x, y, z) に対して静止しています.このプロセスに対しては、エネルギー原理 (das Energieprinzip, principle of energy) が当てはまらなければならないことはもとより(相対性原理によれば)それは両座標系に対しても当てはまらなければなりません.もし私たちが E1 あるいは H1 を,それぞれ系 (x, y, z) あるいは系 (ξ,η,ζ) によって相対的に測定された光発射後の「その物体のエネルギー」と呼べば,上に述べた関係を用いて次式を得ます:

Formula_2_3

「引き算」により上記の方程式から次式を得ます:

Formula_4

この表現の中に現れた H - E という形の二つの「差」は単純な物理的意味を持ちます.H と E は,二つの相対的に互いに動いている座標系に関係づけられた同一物体のエネルギーの値であり,その際,その物体は一方の系(系 (x, y, z))において静止しています.したがって,「差 H - E」と,他方の系(系 (ξ,η,ζ))で見たときの「その物体の運動エネルギー K」が,一つの付加的定数 C(を導入すること)によって一致することは明白です.その際,定数 C はエネルギー H と E の任意の付加的定数の選び方に依存します.したがって,私たちは,

Formula_5

と置くことができます.なぜなら C は光が発射されている間ずっと変わらないからです.したがって,私たちは次式を得ます:

Formula_6

(ξ,η,ζ) から見た物体の運動エネルギーは光の発射の結果減少します.しかも,その減少量は,物体の性質から独立した量です.さらに K0 - K1という「差」は電子の運動エネルギーと同様に速度に依存します(上記論文 $10 参照).
 4次およびそれより高い次元を無視すれば私たちは次のように置くことができます:

Formula_7

この方程式から直ちに次の結果を得ます:
 もし一つの物体がエネルギー L を輻射の形で放出すれば,その質量は L/V2 だけ減少します.これに関しては,物体から奪われたエネルギーが輻射エネルギーに変わるという事実は明らかに重要ではありません.ここで重要なのは次の,より一般的な帰結です:
 物質の質量は,そのエネルギー含量の尺度であり,エネルギーが L だけ変化すると、その質量は(エネルギーをエルグ,質量をグラムで測れば)L/9.1020 だけ変化します(下記訳者注参照).
 エネルギー含量が大きく変化するような物体(例えばラジウム塩)の場合,この理論の検証に成功することは排除できません.
 もしこの理論が事実に当てはまるならば,輻射は放出する物質と吸収する物質の間の慣性伝達に他なりません.

1) A. アインシュタイン,物理学年報 17.p.897. 1905.
2) そこで用いられた光速度不変の原理は,もちろん,マクスウェル方程式に含まれています.

ベルン, 1905年9月.(1905年9月27日受付)

(KM訳)


【訳者注】 L/9.1020 は L/(9×1020) のことです。

したがって、1エルグのエネルギー増減は 1/(9×1020) グラムの質量増減に等しいと言うことになります。

なお、1エルグの単位は、g・cm2/s2 です。


【追記】 式(1)の出典:

Formula_8

(論文「運動している物体の電気力学について, 1905」 P.913 最終行より)


【補足】

Formula_9

上記演算のテイラー展開は EMAN の物理学/テイラー展開/具体例 5 を参考にしました。


【上記翻訳文の pdf ファイル】

物体の慣性はそのエネルギー含量に依存するか? A. アインシュタイン著 1905 [PDF])

同論文(原文)(Ist die Trägheit eines Körpers von seinem Energieinhalt abhängig? von A. Einstein. 1905 [PDF])

2018年3月 2日 (金)

The Beatles the complete Star-club tapes 1962

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The Beatles the complete Star-club tapes 1962

すでにリンゴが加入し「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューした後のビートルズであるので、このアルバムにおける彼らの演奏は大人しい方かも知れない(演奏技術はコーラスがすでに完成している)。

ジョンは、後年、「ハンブルクでは、私たちは、パンクロックのように演奏していた」と言っていたが、それは、DISC-1 のトラック 7「Shimmy Like Kate」 DISC-2 のトラック 6, 7 の「ロング・トール・サリー」「I'm gonna sit right down and cry (over you)」あたりで聴ける(リンゴのドラムがすごい)。

女性客の黄色い声があまり聞こえないところをみると当時のビートルズのファン層は主に男の子たちだったことがうかがえる。スター・クラブは女性には危険な場所だったのだろうか。もとい。一番最後の曲は女性歌手が歌っている(Carol Elvyn)。←スター・クラブは女人禁制(?)というわけではなかったようだ。

「ロール・オーバー・ベートーヴェン」はジョンの持ち歌だったと思うが、ジョージが歌っている。←それが、もうすでに板についている。そしてこのアルバムにおいてジョージのヴォーカルが多いのは、彼の初々しい声が受けたからだろう。

チャック・ベーリーの「I'm talking about you」はジョンのヴォーカルにエコーがかかっていて見事な演出である。「I saw her standing there」のベース奏法は「I'm talking about you」のそれを真似している。

ポールが歌うチャック・ベリー(Little Queenie)はレアだと思う(私の記憶では、私はポールがチャック・ベリーを歌うのを、この音源以外において聞いたことない)。また、ジョンの「マッチボックス」もレア。

言うまでもなく、時折低音に聞こえるポールのベースラインは勿論素晴らしい。

DISC-2 トラック 4 の「Falling in love again」は、マレーネ・ディートリヒが主演した映画「嘆きの天使」の有名な挿入歌である。その映画はハンブルクが舞台だった。

DISC-2 の冒頭「12時5分前(fünf Minuten vor zwölf)」という MC の声が聞こえる。←このライブは夜中の12時開演ということか。


【収録情報】

Disc: 1
December 21st (eatimated): Real #1&2
1. Be-Bop-A-Lula (Fred Fascher: vocal)
2. I Saw Her Standing There
3. Hallelujah, I Love Her So (Horst Fascher: vocal)
4. Red Hot (John on organ)
5. Sheila
6. Kansas City / Hey Hey Hey Hey
7. Shimmy Like Kate
8. Reminiscing
9. Red Sails In The Sunset
10. Sweet Little Sixteen
11. Roll Over Beethoven
12. A Taste Of Honey
December 25th (eatimated): Real #3
13. Nothin' Shakin' (But the Leaves on the Trees)
14. I Saw Her Standing There
15. To Know Her Is To Love Her
16. Everybody's Trying To Be My Baby
17. Till There Was You
18. Where Have You Been All My Life?
19. Lend Me Your Comb
20. Your Feet's Too Big
21. I'm Talking About You
22. A Taste Of Honey
23. Matchbox
24. Little Queenie

Disc: 2
December 28th (eatimated): Real #3
1. Twist and Shout
2. Mr. Moonlight
3. Besame Mucho
4. Falling In Love Again
5. I'm Talking About You (partly)
6. Long Tall Sally
7. I'm Gonna Sit Right Down And Cry
8. I Remember You
9. Roll Over Beethoven
10. Goodnight
December 31st (eatimated): Real #4
11. Introduction
12. Road Runner (soundcheck)
13. Hippy Hippy Shake
14. A Taste Of Honey (Tony Sheridan: backing vocal)
15. Ask Me Why
Bonustrack
Cliff Bennett & the Rebel Rousers Real #3
16. Hully Gully
Kingsize Taylor and the Dominoes Real #4
17. Money
18. Dizzy Miss Lizzy
19. Twist And Shout
Carol Elvyn and the Star Club Combo Real #?
20. Big River

Live recording: December 21st, 25th, 28th and 31st 1962.

EGDR-0004 2CD SET [P] Eternal Grooves.

2018年3月 1日 (木)

The Symphonies Berliner Philharmoniker Wiener Philharmoniker Karl Böhm

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The Symphonies Karl Böhm
Berliner Philharmoniker
Wiener Philharmoniker
(C) 2013 Universal Music Italia srl

私はまだ、このボックスセット(22cds)をすべて聴いた訳ではない。だが、私は、過去にカール・ベームの音源を熱心に聴き込んだ経験があるので、このボックスセットについて、その一部を聴いただけで、その音質(リマスター)の良し悪しが分かる。

私事であるが、私は2009年、私の自宅全焼火災で「ベーム指揮ベートーヴェン:交響曲全集(LP 盤、CD 盤)」および「同モーツァルト:交響曲全集(LP 盤、CD 盤)」を焼損した。

上記、LP 盤は良かった。《英雄》第1楽章の展開部は「これでもか、これでもか」と盛り上げられる高揚感がすごかった(LP レコード・プレイヤーの針がビリビリ震えるのが私の聴覚を刺激した)。《モーツァルト:ハフナー交響曲》第1楽章の開始は、まるで、地の底から天高く音が飛翔するが如しだった。

ところが上記音源の再生は CD 盤じゃやはりダメなのだ。LP 盤が良いに決まっている。LP 盤は音が生きている。そして時代を思わせる香り・匂いのようなものがある。

すなわち、アナログ音源はアナログ環境で聴かないと、その音源の本当の音は聴けない。

しかし、このボックスセットは頑張っていると思う。《英雄》は高揚感を伝える。ベートーヴェン《第8交響曲》の第3楽章トリオのホルンは、LP 盤のような際立った美しさはないがそれを思い起こさせる。《プラハ交響曲》のアンサンブルは楽器の音がバラバラではないのが良い。すなわち《プラハ交響曲》において音を分離して各楽器の音がよく聞こえるようにするのは悪い結果を招く。例えば「ベーム指揮モーツァルト:交響曲全集」の CD 盤(OIBP リマスター盤)」はひどかった(その音はベームの音ではないと言える)。

あ、それから、この CD 盤における、ベームが得意だった「ブラームス:交響曲第1番」の最終楽章のフィニッシュはライブ並みになかなかエキサイティングだな。

このボックスセットの音はモノトーンであり、その音から『ベームが指揮したウィーンフィル、ベルリンフィルのアナログ・レコードにおけるリアルで艶やかな美音』は聴けないと思う。この CD 盤の音質はアナログ盤より繊細ではなく低音が弱い(第5番第4楽章のチェロ、コントラバス)。すなわち快い音ではない(大音量で聴くとうるさい)。しかし、下手なリマスター(OIBP)より良いと思う。

【追記】

このボックスセットはイタリア製である。イタリア製の CD 盤は良いのだ。現に、バックハウスの《ピアノ・ソナタ全集》は、国内盤よりイタリア盤の方がノイジーだったが細かい音は聞こえた。

【私のオーディオ環境】

TANNOY Stirling HW, LUXMAN L-560, marantz sa-7s1


【参考】

モーツァルト:交響曲全集/ベーム/BPO(OIBPの問題)

【HMV.co.jp へのリンク】

ベートーヴェン、ブラームス、モーツァルト、シューベルト:交響曲全集 ベーム&ウィーン・フィル、ベルリン・フィル(22CD)

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