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2017年9月 5日 (火)

ヘルムート・ヴァルヒャ/バッハ:鍵盤楽器作品集(1958-1962年録音)

Walcha

J. S. Bach:
Keyboard Works
Helmut Walcha
1958-1962年録音


【収録情報】

CD 1
● インヴェンションとシンフォニア BWV.772-801(全曲)1961年録音

CD 2-3
● イギリス組曲 BWV.806-811(全曲)1959年録音

CD 4-5
● フランス組曲 BWV.812-817(全曲)1962年録音

CD 6-7
● パルティータ集 BWV.825-830(全曲)1958年録音

CD 8-9
● 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846-869(全曲)1961年録音

CD 10-11
● 平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV.870-893(全曲)1961年録音

CD 12
● イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971(1960年録音)
● 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903(1960年録音)
● フランス風序曲 ロ短調 BWV.831(1960年録音)

CD 13
● ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(1961年録音)

 ヘルムート・ヴァルヒャ(アンマー・チェンバロ)

 録音時期:1958-1962年
 録音場所:ハンブルク、ブランケネーゼ
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 2003年リマスター音源使用

(HMV.co.jp より)


【前置き】

「使用楽器は旧東ドイツのアンマー社製(アンマー・チェンバロ)。この楽器は、ノイペルト等より、弦の張力が弱く、モダン・チェンバロとしては、ヒストリカル・チェンバロに近い楽器である。しかし、EMI に録音されたヴァルヒャのバッハは、CD 盤で聴くと音が金属的でうるさい。だが、アナログ盤では、アンマー・チェンバロ本来の美しい音を聴くことができる」

すなわち「ヘルムート・ヴァルヒャが弾いた『アンマー・チェンバロ(Ammer)』は、モダン・チェンバロなので音が金属的でキンキンして美しくない」という先入観をお持ちの方があるが、それは間違い。

私はヴァルヒャの《平均律全巻》旧盤=『アンマー・チェンバロ』盤=アナログ・レコード盤を持っていたが、それを他の演奏者が弾くヒストリカル・チェンバロと比較したとき、前者は後者に劣らず耳障りが良かった。
(↑ちなみにそのヴァルヒャ平均律旧盤アナログ盤は非常に状態が良いものであったが、2009年、私の自宅の全焼火災により焼損したので今は無い)

私が所有していたヴァルヒャの《平均律全巻》旧盤=アナログ盤の音は、この商品すなわち『ヴァルヒャ/バッハ:鍵盤楽器作品録音集[CD-DA 盤](ASIN: B071LRS4YS)』より弦が緩やかに張られているように聞こえた、と私は記憶する。

そして、私が所有していたヴァルヒャの《平均律全巻》旧盤=アナログ盤の音は、ある意味もっと金属音が鳴っていたと思う・・・そしてその金属音は耳障りが良かった。←その金属音のリアルな音が快かった。←よってこの商品(ASIN: B071LRS4YS)のデジタル・リマスターにおいても、もっと「金属音」(高音域)を生かして欲しかった。

※ ちなみに私は、或るチェンバロ奏者、兼、チャンバロ制作に関わっていらっしゃる方から「ヴァルヒャが弾いた『アンマー・チェンバロ』の音はヒストリカル・チェンバロの音に近い」という事実を確認しました(!)。

【本文】

このヘルムート・ヴァルヒャ/バッハ:鍵盤楽器作品録音集[CD-DA 盤]を聴くと、ヴァルヒャという人は情熱的な(あるいは熱い)演奏をする人であったことが分かる(フランス組曲第1番、イギリス組曲第6番の Prélude)。また、あえて言えば、ヴァルヒャの弾く「パルティータ第4、5番」などは即興的でもある。インヴェンション、ゴルトベルク変奏曲において、ヴァルヒャはエンターテインメントに徹しているように聞こえる。CD 12 は『イタリア協奏曲』の第3楽章『半音階的幻想曲とフーガ』も良いが『フランス風序曲』が良い。

【問題は平均律】

ヴァルヒャの弾く《平均律第1巻》の後半が良くない:後半、嬰ヘ長調の前奏曲は突如テンポが速くなる。ト短調の前奏曲のテンポも速い。←それらは意味がないと私は思う。←そのテンポ設定は『即興』ではないと思う。つまり即興的効果はないと思う。←不自然。←イ短調のフーガ、最後のフーガ(ロ短調)は素晴らしい。←だが軽快な変ロ長調から重々しい変ロ短調そして美しいロ長調への解釈・流れが良いのか、どうかは微妙。ヴァルヒャの《第1巻》後半はやっぱり流れが悪いと私は思う(まさかヴァルヒャにとって平均律第1巻の後半は鬼門だったか?)。

ヴァルヒャの弾く《平均律第2巻》は《第1巻》より良い。←躍動的!←解釈も良いと思う。←ホ長調の前奏曲とフーガは美しいではないか(!)。嬰ヘ短調のフーガはスリルがあり、ト長調のフーガは軽快である。嬰ト短調、変ロ短調のフーガは精緻であると思う。←ただしこの《平均律第2巻》もテンポの設定に幅がある・・・が問題ないと思う。


【関連記事】

中古LPレコード購入記/ウェブリブログ 過去ログより転記(2004-5-24/2005-11-8)/これらはすべて火災で焼損しましたの下のほうをご参照下さい。

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