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2017年8月13日 (日)

『ブルックナー:交響曲全集(ただし00番と0番を除く)/イム・ホンジョン(Hun-Joung Lim)指揮/韓国交響楽団(10cds)』を総括する

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Hunjoung_lim

Anton Bruckner
9 Symphonies
Korean Symphony Orchestra
Hun-Joung Lim
(P) 2017 Universal Music Korea


【収録情報】
● 交響曲第1番ハ短調 WAB.101(1891年ウィーン稿 G.ブロッシェ版)
● 交響曲第2番ハ短調 WAB.102(1877年稿 ノヴァーク版)
● 交響曲第3番ニ短調 WAB.103(1889年稿 ノヴァーク版)
● 交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』(1881年稿 ハース版)
● 交響曲第5番変ロ長調 WAB.105(シャルク改訂版)
● 交響曲第6番イ長調 WAB.106(ノヴァーク版)
● 交響曲第7番ホ長調 WAB.107(1885年稿 ハース版)
● 交響曲第8番ハ短調 WAB.108(1887年稿&1890年稿 ハース版)
● 交響曲第9番ニ短調 WAB.109(1894年初稿 オーレル版)

 韓国交響楽団
 イム・ホンジョン(Hun-Joung Lim)(指揮)

 録音時期:2015年10月29日(第1番)、2016年4月26日(第2番)、2015年5月12日(第3番)、2016年2月25日(第4番)、2016年9月9日(第5番)、2015年2月26日(第6番)、2014年11月21日(第7番)、2015年12月15日(第8番)、2016年12月1日(第9番)
 録音場所:ソウル・アーツ・センター
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

(HMV.co.jp より)



● 第1番ハ短調
テクスチュアや主題がよく聴こえ演奏は自然体。欠点のない快い演奏だと思う。ちなみに、演奏時間を単純に比較すると第1楽章はイム・ホンジョンのほうがシモーネ・ヤングより速く、第4楽章はイム・ホンジョンのほうがシモーネ・ヤングより遅い。だが前者の速いテンポの第1楽章は明晰かつ流れの良さを感じる(←またその明晰かつ流れの良さはその他の楽章にも感じられる)。

● 第2番ハ短調
大音量で聴くに耐える名演だ。第1楽章はある種の推進力のようなものがあって良い。第2楽章(Feierlich, etwas bewegt)は美しく鮮やか。第3楽章「スケルツォ」の「トリオ」も美しい。第4楽章「中間部」楽想が静まるところも美しい。第4楽章、フィニッシュに持って行く所も上手い。
この人は、ブルックナーが上手いということが第1、2番を聴くだけでも分かる。

● 第3番ニ短調
個性的ではないが、おおらかな演奏。ただし、第4楽章は少し退屈する。それでも私はこの人の芸風が好きだ。

● 第4番変ホ長調『ロマンティック』
むしろ迫力に圧倒される。おおらかでもある。名演だと思う。

● 第5番変ロ長調
私の主観では美しい演奏だと思う。適度に濃厚なのが良い。快い。
ただし、第4楽章後半のフーガは奇麗にまとめ上げられていると思うが、その後の第1楽章第1主題が回想されるところはちょっと雑か・・・。

● 第6番イ長調
作品のディテールは表されているが複雑な全体像をつかみ切っていないように聞こえる。第2楽章など美しいが無難な演奏だと言えるだろう。

● 第7番ホ長調
ディテール、テクスチュア、細部のニュアンスは面白いが、全曲を通して、ショルティには勿論、シモーネ・ヤングにも負けてしまう。イム・ホンジョンのブルックナー:第7番、ここに来て力不足が見えたか。粗い。癖がある。締まりがない。

● 第8番ハ短調
これは良い演奏だと思う。
迫力もあるが聴きやすさもある。
第3楽章は雄大で美しい。これは新鮮。これは数ある『ブル8の第3楽章』の中でもベストの部類に入るのでなかろうか。
第4楽章も雄大。弛緩がない。20分35秒あたりの長いパウゼの後、第4楽章第1主題がじわりじわり回想され次第に盛り上がりそして収束するが、その部分は明晰である。

● 第9番ニ短調
この作品は私には複雑過ぎる。しかし、イム・ホンジョンはその複雑さを上手く処理しているのではなかろうか。←つまり、ゆったりした演奏であるが、ディテールと全体に、無理なく弛緩なく比較的分かりやすく聴きやすい。特に私が苦手だった第3楽章は聴きやすかった。

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