« 【メモ】 広江克彦先生著「趣味で物理学」で電磁気学を学習する(その3)電場ベクトルは「共変ベクトル」 | トップページ | Augusta Read Thomas Resounding Earth Third Coast Percussion »

2017年4月20日 (木)

シモーネ・ヤングの《指輪》をちびちび聴く(その2)ヴァルキューレ第2幕第2場、第3幕、および、シモーネ・ヤングの《指輪》全曲へのレビュー

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-4b01.html の続き

==

Young

Wagner: Der Ring des Nibelungen
Philharmoniker Hamburg
Simone Young
2008/2010年録音


【前置き】

ついでに、私が、「ジークフリート第3幕」以外に好きな場面をあげると:

《ヴァルキューレ》第2幕第1場、フリッカとヴォータンのやりとり(フリッカがヴォータンをやり込める)場面。
《ヴァルキューレ》第2幕第2場(ヴォータンの苦悩)。
《黄昏》においては、第1幕第3場、ヴァルトラウテとブリュンヒルデの会話(前者が後者に指輪をラインの乙女たちに返して欲しいと、訴える場面)など
つまり、私は、あまりドラマティックじゃない場面もまた、これを好みます。


【本文】

【ヴォータンがブリュンヒルデに彼の苦悩を語る場面(第2幕第2場)】

ここは、ヴォータン役のファルク・シュトルックマン(Falk Struckmann)よりも、そしてオケよりも、「ヴォータンの語りの聴き手」であるブリュンヒルデが良い(←少ししか歌ってないにもかかわらず(汗;;)
さらに、ヴォータンの語りを聴き終えた後のブリュンヒルデ役のデボラ・ポラスキー(Deborah Polaski)の落ち着いた歌唱が良いと思った。

【第3幕】

「ヴァルキューレの騎行」は、オケが非力に聞こえる。

《ヴァルキューレ》第3幕第3場。ブリュンヒルデがヴォータンに許しを乞う場面(War es so schmählich, was ich verbrach, 私の犯したことは、そんなにも恥ずべきことでしたか)は、ある意味劇的場面であるが、その二人の対話は期待したほど良くなかった。だらだらしている。

ファルク・シュトルックマンという人は、リート歌手ではないようだが、ブリュンヒルデとの告別の歌を(あえて言えば)リートのように丁寧に歌っているのは良かった。「告別の歌」に続く管弦楽の後奏も繊細だ。

魔の炎の音楽は、ハープの音がよく聞こえて、微妙な色彩を放っていると思う。

第3幕第3場のヤングの指揮において「ジークフリートの動機」が劇的な伏線にはなっていないように感じられたが、気のせいか?


(下に続く)

(上の続き)



Young

Wagner: Der Ring des Nibelungen
Philharmoniker Hamburg
Simone Young
2008/2010年録音


【まとめ】

【アマゾンへのレビュー】

私の評価:Stars4

【レビューの見出し】

歌手もオケも力不足を補うために繊細なパフォーマンスを聴かせる。

【本文】

Wagner: Der Ring des Nibelungen
Philharmoniker Hamburg
Simone Young
2008/2010年録音

ファルク・シュトルックマン(ヴォータン 1958年生まれ)クリスティアン・フランツ(ジークフリート 1968年生まれ)デボラ・ポラスキ(ブリュンヒルデ 1949年生まれ)いずれも若々しいが強烈な個性は聴けない。

クリスティアン・フランツ(ジークフリート)は若々しさが良いが・・・やっぱり弱いと思う。

ファルク・シュトルックマンという人は、リート歌手ではないようだが、ブリュンヒルデとの告別の歌を(あえて言えば)リートのように丁寧に歌っているのは良かった。「告別の歌」に続く管弦楽の後奏も繊細だ。

魔の炎の音楽は、ハープの音がよく聞こえて、微妙な色彩を放っていると思う。

デボラ・ポラスキ(ブリュンヒルデ 1949年生まれ)については「ブリュンヒルデの自己犠牲」の前半、語るように歌っている部分は良いが、最後の歌唱(Fliegt heim, ihr Raben ! Raunt es eurem Herren, was hier am Rhein ihr gehört ! 飛び帰れ!カラスたち!飼い主に知らせるのよ。このライン河のほとりで聞いたことを!)以降は迫力に欠ける(年齢的に体力不足か?)。

カーチャ・ピーヴェック(フリッカ)ミハイル・ペトレンコ(フンディング)ペトラ・ラング(ヴァルトラウテ)などの脇役陣が健闘していると思う。

ジョン・トムリンソン(ハーゲン)は当然うまい。

ハンブルク州立歌劇場管弦楽団(ハンブルク・フィル)は、バイロイト祝祭管弦楽団に比して、当然、非力であるが、それを補うために、全曲を通して繊細な音を聴かせる。魔の炎の音楽は、ハープの音がよく聞こえて、微妙な色彩を放っていると思う。また、ブリュンヒルデが「自己犠牲」を歌い終えた後、フィニッシュまでのオケのパフォーマンスは雄弁ではないが丁寧で良いと思う。

クリスティアン・ティーレマン&バイロイトのパワーに対して、ヤングの指揮は細やかな指揮で健闘していると思う(外しているところもある。ラインの黄金の巨人たちの登場の音楽はテンポ遅すぎ)。

この音盤(シモーネ・ヤングの指輪全曲)は、私のオーディオ環境(TANNOY Stirling HW, marantz sa - 7s1, LUXMAN L - 560)と相性が良い(よって、私はこの音盤が気に入った)。

« 【メモ】 広江克彦先生著「趣味で物理学」で電磁気学を学習する(その3)電場ベクトルは「共変ベクトル」 | トップページ | Augusta Read Thomas Resounding Earth Third Coast Percussion »

ワーグナー」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/70310782

この記事へのトラックバック一覧です: シモーネ・ヤングの《指輪》をちびちび聴く(その2)ヴァルキューレ第2幕第2場、第3幕、および、シモーネ・ヤングの《指輪》全曲へのレビュー:

« 【メモ】 広江克彦先生著「趣味で物理学」で電磁気学を学習する(その3)電場ベクトルは「共変ベクトル」 | トップページ | Augusta Read Thomas Resounding Earth Third Coast Percussion »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ