« 申し訳ありません。最近、クラシック音楽以外のトピック・エントリーが多いです/核兵器禁止条約交渉 日本は不参加を表明(2017年3月28日)←やっぱりこういうことになるのか・・・ | トップページ | J. S. Bach: Das Wohltemperierte Klavier I Ann-Helena Schlüter »

2017年4月 1日 (土)

シュ・シャオメイの「ゴルトベルク変奏曲」新旧盤聴き比べ

Zhu_01

シュ・シャオメイのゴルトベルク変奏曲 旧盤(1990年録音)

Zhu_02_2

シュ・シャオメイのゴルトベルク変奏曲 新盤(2016年録音)


私は、シュ・シャオメイの生年が分からなかった。いま、英語版ウィキペディアを見たら、シュ・シャオメイの生年が書いてあった。彼女の生年は、1949年。よって、上記「ゴルトベルク変奏曲」新旧盤の録音時の彼女の年齢が分かった。すなわち旧盤の録音は、彼女が41才頃、新盤は67才頃のようだ。その約26年の隔たりにおいて彼女は、新盤における技巧の衰えを表現力でカバーしていると思う。シュ・シャオメイは新盤においても、ほとんど衰えていないように聴こえる。

旧盤の第14、16、17、20、(特に)23、26、27、29変奏あたりにおいて聴かせる彼女の技巧は快い。

新盤は、ポリフォニー(声)の表現が深化したようだ:すなわち、第9、11変奏あたりの左手。第13変奏の「ソプラノアリア」の右手は美しく、同曲の左手は右手に上手く絡んでいると思う。また、第16変奏後半の左手は少し強調されている(?)。第20、23変奏の鮮やかな「両手の交差」。第24変奏の穏やかな「パストラール」。第29変奏の彼女の技巧は健在、など。

ゴルトベルク変奏曲は「反復の有無」によって演奏時間に差が生じるので単純に比較できないが、彼女の演奏時間は、旧盤が約61分13秒。新盤が約76分24秒。新盤は、旧盤より深化していると思うが、私は、シュ・シャオメイの「ゴルトベルク変奏曲 旧盤」の演奏時間短縮モード、技巧的、スピーディーな演奏のほうが、おそらく聴き応えあると思う。


【参考】

以下、コロリオフ盤のリーフレット(英語・独語)より(間違いあるかも知れないです)

第1変奏 2声、インヴェンション、「ポロネーズ」、4分の3拍子、鍵盤1段
第2変奏 3声、シンフォニア、「トリオ」、4分の2拍子、鍵盤1段
第3変奏 2声、同度のカノン(ユニゾン)、自由なベースライン、「パストラール」、8分の12拍子、鍵盤1段

第4変奏 4声、模倣、「パスピエ」、8分の3拍子、鍵盤1段
第5変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第6変奏 2声、2度のカノン、自由なベースライン、8分の3拍子、鍵盤1段

第7変奏 2声、ジーグ、8分の6拍子、鍵盤1段または2段
第8変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、「協奏曲」、4分の3拍子、鍵盤2段
第9変奏 2声、3度のカノン、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段

第10変奏 4声、フゲッタ、2分の2拍子、鍵盤1段
第11変奏 2声、ジーグ、両手の交差、16分の12拍子、鍵盤2段
第12変奏 2声、4度のカノン(回転)、自由なベースライン、4分の3拍子、鍵盤1段

第13変奏 2声、ソプラノアリア、4分の3拍子、鍵盤2段
第14変奏 2声、協奏曲、両手の交差、技巧的、4分の3拍子、鍵盤2段
第15変奏 2声、5度のカノン(回転)、自由なベースライン、ト短調、4分の2拍子、鍵盤1段

第16変奏 フランス風序曲、2分の2拍子 - 8分の3拍子、鍵盤1段
第17変奏 2声、協奏曲、第14変奏に似ている、4分の3拍子、鍵盤2段
第18変奏 2声、6度のカノン(アラ・ブレーヴェ)、ストレッタで、自由なベースライン、「stilus antiquus」、2分の2拍子、鍵盤1段

第19変奏 3声、メヌエット、8分の3拍子、鍵盤1段
第20変奏 2声、協奏曲、2段鍵盤、両手の交差、技巧的、後打音(16分音符)、4分の3拍子、鍵盤2段
第21変奏 2声、7度のカノン、自由な半音階的ベースライン、ト短調、「ラメント」、4分の4拍子、鍵盤1段

第22変奏 3声、フガート、自由なベースライン、リチェルカーレ様、2分の2拍子、鍵盤1段
第23変奏 2声、協奏曲、速い連続走句、両手の交差、後打音(和音)、4分の3拍子、鍵盤1段
第24変奏 2声、8度のカノン、自由なベースライン、「パストラール」、8分の9拍子、鍵盤1段

第25変奏 2声、ソプラノアリア、半音階的、「stile Monodico」、(ヴァイオリン・ソロ)、ト短調、4分の3拍子、鍵盤2段
第26変奏 和音によるサラバンド、4分の3拍子、飾り気のないアリア(高音部)と16分の18拍子の速い連続走句、両者は両手で交互に奏される、鍵盤2段
第27変奏 2声、9度のカノン、自由なベースラインを伴わない、8分の6拍子、鍵盤2段

第28変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、「練習曲」、トリル、ダブルトリル、4分の3拍子、鍵盤2段
第29変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、後打音付き「練習曲」、「トッカータ」、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第30変奏 3声、クォドリベート、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段


【関連記事】

シュ・シャオメイのゴルトベルク


« 申し訳ありません。最近、クラシック音楽以外のトピック・エントリーが多いです/核兵器禁止条約交渉 日本は不参加を表明(2017年3月28日)←やっぱりこういうことになるのか・・・ | トップページ | J. S. Bach: Das Wohltemperierte Klavier I Ann-Helena Schlüter »

バッハ, ヨハン・ゼバスティアン」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/70119810

この記事へのトラックバック一覧です: シュ・シャオメイの「ゴルトベルク変奏曲」新旧盤聴き比べ:

« 申し訳ありません。最近、クラシック音楽以外のトピック・エントリーが多いです/核兵器禁止条約交渉 日本は不参加を表明(2017年3月28日)←やっぱりこういうことになるのか・・・ | トップページ | J. S. Bach: Das Wohltemperierte Klavier I Ann-Helena Schlüter »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ