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2017年2月18日 (土)

John Cage As it is

Cage

John Cage (1912-1992)
As it is
Alexei Lubimov, Piano, Prepared Piano
Natalia Pschenitschnikova, Voice
Recorded December 2011
ECM


Track list

1. Dream (1948) (Alexei Lubimov) 08:28

2. The Wonderful Widow of Eighteen Springs (1942) (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 03:02
Words by James Joyce

3. The Unavailable Memory of (1944) (Alexei Lubimov) 03:29

4. A Flower (1950) (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 03:31

5. Music for Marcel Duchamp (1947) (Alexei Lubimov) 06:20

6. Experiences No. 2 (1948) (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 03:33
Words by E. E. Cummings

7. A Room (1943) (Alexei Lubimov) 02:11

8-10. Three Songs (1932-33)
Words by Gertrude Stein
I. Twenty years after (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 00:30
II. Is it as it was (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 00:55
III. At East and ingredients (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 01:23

11-12. Two Pieces for Piano (1946)
I (Alexei Lubimov) 05:03
II (Alexei Lubimov) 05:19

13-17. Five Songs (1938)
Words by E. E. Cummings
1. little four paws (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 01:42
2. little Christmas tree (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 03:37
3. in Just- (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 01:11
4. hist whist (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 00:59
5. Tumbling hair (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 01:06

18. Prelude for Meditation (1944) (Alexei Lubimov) 01:25

19. She is Asleep (1943) (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 07:49

20. Nowth upon nacht (1984) (Alexei Lubimov, Natalia Pschenitschnikova) 01:22
Words by James Joyce

21. Dream, var. (Alexei Lubimov) 08:25

Total Time 71:31


ジョン・ケージ:『アズ・イット・イズ〜ピアノ作品集、声楽作品集』

・『夢』
・『18回の春を迎えた陽気な未亡人』
・『…の思い出せない記憶』
・『花』
・『マルセル・デュシャンのための音楽』
・『エクスペリエンス第2番』
・『部屋』
・『3つの歌曲』
・『ピアノのための2つの小品』
・『5つの歌曲』
・『瞑想への前奏曲』
・『彼女は眠っている』
・『危険な夜』
・『夢』

 アレクセイ・リュビモフ(ピアノ、プリペアド・ピアノ)
 ナターリア・プシェニチニコーヴァ(ヴォーカル)

 録音時期:2011年12月
 録音場所:スイス・ドイツ語放送チューリッヒ放送局スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)


こういう音楽は、本当は何も考えないで聴くのが良いのだろうけど、一応、作曲年は分かっている方が良いと思ったので、英語版ウィキペディア(List of compositions by John Cage)で、作曲年を調べて、それを上記にコピーした。が、間違いがあるかも知れない(当アルバムのブックレットには作曲年は書いてない)。


私は、プリペアド・ピアノというのは嫌いだったが、これは気に入った。その理由は、多分、このアルバムの選曲が良いからだろう・・・すなわち、このアルバムはプリペアド・ピアノの曲だけからなるのではなく、それ以外の曲を混ぜ合わせてある(←このアルバムが、プリペアド・ピアノの曲だけのアルバムだったら、それは美しく聴こえなかっただろう)。

HMV.co.jp の商品説明「ミニマル独特の静謐さを湛えた作品が、深い洞察と類い稀なる表現力で奏でられていきます」と書いてあるが、その通りである:たとえば、スティーヴ・ライヒのミニマル・ミュージックが「(私の主観では)ある種の実験的音響空間」のようなものであるのに対し、ケージのミニマルは「ミニマルの良さを取り入れたもの」(←もしかしたら、それは、モートン・フェルドマンの「繰り返し」に近いものかも知れない)。

ナターリア・プシェニチニコーヴァ(Natalia Pschenitschnikova ←名前が難しい)は「フルート奏者」であるとのことだが(HMV.co.jp の商品説明参照)、確かに、彼女の歌唱は「弱く、貧弱な肺活量で」効果的な音(声)を出しているように聴こえる(たとえばフルートで弱音を発音するように)。軽やかである。

以上を補足すれば、このアルバムは(ありきたりな言葉だが)異次元的。


【各作品について】

・第2曲(Track 2)のリュビモフのプリペアド・ピアノの音は、ほぼ打楽器的。
・第3、5曲(Track 3, 5)は、やや東洋的。
・第4曲(Track 4)は、歌詞のない歌曲。伴奏はものを叩く音。美しい。
・第6曲(Track 6)はやや宗教曲的(スピリチュアル?)。
・第7曲(Track 7)は純ミニマル、非常に打楽器的。
・第9曲「Two Pieces for Piano (1946)」(Track 11-12)は、10分を超える。このアルバムの中では最も長い曲・・・だがこの曲の印象は薄い。
・「Five Songs (1938)」(Track 13-17)も印象薄い(ちなみに、このアルバムにおいて、それぞれの歌曲の歌詞(ジェイムズ・ジョイス、E・E・カミングス、ガートルード・スタイン)も味わうべきだが、私の語学力ではそれができない。英語に堪能な方は、それらの歌曲における音楽と詩の結びつきが分かるかも知れない)。
・「She is Asleep (1943)」(Track 19)は歌詞のない歌曲。シュールな曲。
・「Nowth upon nacht (1984)」(Track 20)は爆発音で始まる(スピーカの音量を大きくしていたらスピーカが壊れそう)。このアルバムの中で唯一強烈な表現・・・ジョイスの詩が、叫びのように歌われてる。

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