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2016年12月 2日 (金)

シモーネ・ヤングの「ブルックナー:交響曲全集」を少しずつ聴く(第3番)

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-41cd.html に続く

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-4367.html の続き

==

私がブルックナー:交響曲の『初稿』を好む理由、それは非常に簡単な理由です。私自身、文章を書く時、何度も推敲するのですが、推敲を重ねるたびに、文章が悪くなることが多いからです。さて、

Bruckner_2

Anton Bruckner (1824-1896)
Sinfonie Nr. 3 in d-Moll (Urfassung 1873) WAB 103
Philharmoniker Hamburg
Simone Young
2006年ライブ録音
2007年発売

・・・

ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103『ワーグナー』(1873年稿)[68:35]
1 Gemäßigt Misterioso [25:26]
2 Adagio Feierlich [19:20]
3 Scherzo Ziemlich schnell [06:40]
4 Finale Allegro [17:09]
ハンブルク・フィルハーモニー
シモーネ・ヤング(指揮)

録音時期:2006年10月15,16日
録音場所:ハンブルク、ライスハレ(ムジークハレ)でのライヴ
プロデューサー:ディーター・エームス
レコーディング・プロデューサー:イェンス・シューネマン
5.0サラウンド・ミックス:イェンス・シューネマン
サウンド・エンジニア:クリスティアン・フェルトゲン
SACD Hybrid
Stereo(2.0)/Multichannel(5.0)

(HMV.co.jp より)

・・・

作品が、だんだん、複雑になってきたので、先に、譜例を書いてからじゃないと、音楽(作品)を聴けない(汗;;

以下、作曲家別名曲解説ライブラリー5「ブルックナー」より引用。(KM)

・・・

(以下の各楽章の解説はノヴァーク版1889年稿に準拠する)

Bruckner_03_1_trp
【譜例1】 第1楽章 序奏1「弦の暗い波のような動きに始まり、まもなく、トランペットが序奏の開始の旋律をだす。まったくブルックナー開始そのものである」(midi

Bruckner_03_1_hr
【譜例2】 第1楽章 序奏2「つづいて、ホルンが静かに第2の開始旋律を奏する」(midi

Bruckner_03_1_1
【譜例3】 第1楽章 第1主題「このホルンの旋律の3小節目と、4小節目を用いてクレッシェンドしてゆき、その頂点で全合奏で力強く第1主題がやっと登場する。精神的な意志と、はげしい情熱と静かな超人的な諦観とをそなえた主題であり、譜例1と2の動機を用いて成長したものといえよう」(midi

Bruckner_03_1_2
【譜例4】 第1楽章 第2主題「これ(第1主題)がもう一度繰り返されたあとに、諦観の動機から力を増し、トランペットが譜例1を奏し、高潮してゆく。そして、ふたたび第1主題が3度下で呈示される。ホルンと木管の短いつなぎの句ののちに、低音弦の持続音の上に、ヴァイオリンの第2主題がヘ長調で美しく満ちたりたようにでる」(midi

Bruckner_03_1_3_2
【譜例5】 第1楽章 第3主題の後の新しい動機「(第2主題)は、各楽器で扱われ、ブルックナー・リズムで対位法的になり、力性もいろいろに変化してゆく。大きく頂点を築いたのちに弱くなり、また力を増してゆく。その時に、ff と pp との対照をみせて、管がコラールふうの第3主題をだし、まもなく、トランペットがこれに新しい動機を加える」(midi

Bruckner_03_2_1
【譜例6】 第2楽章 3部形式 冒頭の主題「この楽章は、第3稿で以前のものと大幅に変更されたが、もっともブルックナー的なものにかぞえられ、情熱と法悦をよく示した対位法的なものとなっている。まず、第1ヴァイオリンが平安に、きわめて表情豊かに主要主題をだす(譜例6)。この主題は、第1楽章の第1主題の動機を借用したもので、他の弦により対位法的に伴奏されていて、印象深い」(midi

Bruckner_03_2_2
【譜例7】 第2楽章 中間部 第1主題 4分の3拍子(midi

Bruckner_03_2_3
【譜例8】 第2楽章 中間部 第2主題 4分の3拍子(midi

Bruckner_03_4_1
【譜例9】 第4楽章 第1主題(midi


・・・

以下の引用、創作もあるかも知れませんが:

この《第3交響曲》は、《ワーグナー交響曲》と呼ばれることが多い。これはもちろん、この曲がワーグナーに献呈されたからである。そして、この曲がワーグナーを喜ばせたことには、いろいろの理由があげられよう。
まず、第1楽章の冒頭のトランペットの動機(譜例1)がいかにもワーグナー好みであり、ワーグナーを大いに喜ばせたという。ワーグナー家では、まもなく、ブルックナーに「トランペットのブルックナー」というあだ名さえつけるようになったとのことである。
(作曲家別名曲解説ライブラリー5「ブルックナー」53ページより)

第1楽章の冒頭のトランペットの主題は、ワーグナーにはたいへん気に入られたものだったが、当時の交響曲では、主題旋律を奏するときにトランペットが使われるのは、大体においてクライマックスの場合にかぎられていて、曲の最初で、しかも弱音で奏するというのは、きわめて珍しいことだったのである。(作曲家別名曲解説ライブラリー5「ブルックナー」55ページより)

ワーグナーはバイロイト祝祭劇場建設のプロジェクトに忙しく、献呈に興味を示さずほとんど門前払いの形でブルックナーを帰らせたが、後で楽譜を見て感動し、劇場建築現場にたたずんでいたブルックナーを連れ戻して抱きしめ、「私はベートーヴェンに到達する者をただ一人知っている。ブルックナー君だよ。」と称賛した。(ウィキペディア、交響曲第3番 (ブルックナー)より)

・・・

ワーグナーは、バイロイトで祝祭劇場の建設にあたりながら、《ニーベルングの指輪》の完成を急いでいて、多忙だったが、ブルックナーの2曲の楽譜を子細に検討した結果、まだ第4楽章がスケッチのままの《第3交響曲》の草稿にに大きな興味を示したのだった。そして、ブルックナーのこの曲の献呈を受諾することにし、その後終生、この交響曲の総譜を読むのを楽しみにしていたという。(作曲家別名曲解説ライブラリー5「ブルックナー」52ページより)

↑それは、当然でしょう。なぜなら、3番の派手さが、(派手なものを好む)ワーグナーには受けただろうから・・・。もとより、ワーグナーの作品の引用があるし・・・。(KM)

・・・

3つのブルックナー:交響曲第3番(初稿版)
ティントナー盤
ケント・ナガノ盤
シモーネ・ヤング盤
を、比較する。

・・・

例によって、演奏時間比較(ティントナー、ナガノ、ヤング)

ブルックナー:交響曲第3番(初稿版)
第1楽章 30:39 26:33 25:26
第2楽章 20:41 17:01 19:20
第3楽章  6:50  6:28  6:40
第4楽章 19:22 18:37 17:09
合計   77:34 68:39 68:38

・・・

ティントナー盤は、悪い演奏ではないと思うのだけど、やっぱり長過ぎ&やりすぎ。

ナガノ盤は、主題、動機、旋律がよく聞こえる。演奏は明晰。アンサンブルもまあまあ。しかし、ナガノの演奏は退屈する。彼の演奏は、激しさもあるが、ブルックナー:第3番(初稿版)が持つ「恍惚」「熱狂」「狂乱(!)」が足りないのかも知れない(?)。

ヤングの「ブルックナー:交響曲第3番」の演奏は、ナガノとは逆に、主題、動機、旋律が聞こえにくい。しかし、ヤング盤は、ティントナー盤、および、ナガノ盤より悪くないと思う。私の主観では、ヤングの指揮は「不安定感(←彼女の欠点)」、彼女の「ある意味大胆な休止(←これは彼女の欠点ではない)」などが、初稿版の「荒々しさ」「斬新さ」「複雑さ」「危うさ」を、さらけ出し、それらが、むしろ「力」と「巨匠性」を感じさせるのが良い。←ただし、リスナーの主観・嗜好に依存する。←欲を言えば、彼女の実力をもってすれば、第2楽章を、もっと美しく演奏できたはずだし、第4楽章をもっと重厚に、しかも、スリル満点に演奏できたはず・・・と思うリスナーもあるかも知れない。

追伸1)「彼女の欠点」が良いと言う私は、ヤングをひいきしている・・・要するに、私の、彼女への良い評価は、私の嗜好の問題です。

追伸2)「ブルックナー:交響曲第3番」における「ワーグナーの引用」は、私には、よく聞こえなった。

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