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2016年10月 6日 (木)

アンジェラ・ヒューイットのゴルトベルク変奏曲(新盤)

Hewitt

Bach: Goldberg Variations
Angela Hewitt, piano
2015年12月録音
Recorded in Christuskirche, Berlin-Oberschöneweide, Germany
Piano: FAZIOLI
Total duration: 81 minutes 58 seconds
hyperion

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私の評価:辛いですが、星3.5

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このアルバムは、教会での録音。残響が少し長い。この盤を初めて聴いた時、ヒューイットが弾くファツィオリの美しさと、彼女の技巧に魅せられた(←アリアからして美しい。装飾音がきれい)。しかし、これを再度聴くとその印象が変わった。ヒューイットが弾くこの「ゴルトベルク変奏曲」のそれぞれの変奏曲は美しく、また、スリルがあり、そして、楽しめる。だが、この「ゴルトベルク変奏曲」は、各変奏曲の特徴と美しさを強調するために、楽器(ファツィオリ)に頼っている?(←それを、うるさいと言ったら言い過ぎだろうか?)
この盤は、彼女の「ゴルトベルク(旧盤)1999年録音」に比べて、全曲の統一感に欠ける(←統一感を得るために全曲リピートしている?)。彼女の「ゴルトベルク(旧盤)1999年録音」は、硬派(!)だったと思う。
旧盤の演奏を退屈だと思う人、あるいは、ヒューイットが弾くファツィオリを聴きたい人は、新盤がベターであろう。でも、やっぱり旧盤の方が、うまい(旧盤は多分楽器スタインウェイに頼ってないし・・・対位法もうまい)。
さて、ヒューイットは、1958年7月生まれ。このアルバムの録音時(2015年12月)、彼女は、56才だった。そして、「ゴルトベルク変奏曲(旧盤)」1999年録音時、彼女は、41才頃だった。両者を改めて聴き比べてみると、なんだか、むしろ、旧盤ほうが、巨匠の片鱗をうかがわせ、逆に、新盤には、ある種の、ういういしさみたいなものが聞こえるような気がした(ヒューイットさんのお年は、ピアニストとして微妙な年ですね。←2016年10月現在、58才。←毎度言っているが、ベートーヴェンの全集を早く完成させて欲しい)。

なお、以下はあくまで参考にして下さい。

以下、コロリオフ盤リーフレット(英語・独語)を参考にして(間違いあるかも知れないです)

第1変奏 2声、インヴェンション、「ポロネーズ」、4分の3拍子、鍵盤1段
第2変奏 3声、シンフォニア、「トリオ」、4分の2拍子、鍵盤1段
第3変奏 2声、同度のカノン(ユニゾン)、自由なベースライン、「パストラール」、8分の12拍子、鍵盤1段

第4変奏 4声、模倣、「パスピエ」、8分の3拍子、鍵盤1段
第5変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第6変奏 2声、2度のカノン、自由なベースライン、8分の3拍子、鍵盤1段

第7変奏 2声、ジーグ、8分の6拍子、鍵盤1段または2段
第8変奏 2声、インヴェンション、両手の交差、「協奏曲」、4分の3拍子、鍵盤2段
第9変奏 2声、3度のカノン、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段

第10変奏 4声、フゲッタ、2分の2拍子、鍵盤1段
第11変奏 2声、ジーグ、両手の交差、16分の12拍子、鍵盤2段
第12変奏 2声、4度のカノン(回転)、自由なベースライン、4分の3拍子、鍵盤1段

第13変奏 2声、ソプラノアリア、4分の3拍子、鍵盤2段
第14変奏 2声、協奏曲、両手の交差、技巧的、4分の3拍子、鍵盤2段
第15変奏 2声、5度のカノン(回転)、自由なベースライン、ト短調、4分の2拍子、鍵盤1段

第16変奏 フランス風序曲、2分の2拍子 - 8分の3拍子、鍵盤1段
第17変奏 2声、協奏曲、第14変奏に似ている、4分の3拍子、鍵盤2段
第18変奏 2声、6度のカノン(アラ・ブレーヴェ)、ストレッタで、自由なベースライン、「stilus antiquus」、2分の2拍子、鍵盤1段

第19変奏 3声、メヌエット、8分の3拍子、鍵盤1段
第20変奏 2声、協奏曲、2段鍵盤、両手の交差、技巧的、後打音(16分音符)、4分の3拍子、鍵盤2段
第21変奏 2声、7度のカノン、自由な半音階的ベースライン、ト短調、「ラメント」、4分の4拍子、鍵盤1段

第22変奏 3声、フガート、自由なベースライン、リチェルカーレ様、2分の2拍子、鍵盤1段
第23変奏 2声、協奏曲、速い連続走句、両手の交差、後打音(和音)、4分の3拍子、鍵盤1段
第24変奏 2声、8度のカノン、自由なベースライン、「パストラール」、8分の9拍子、鍵盤1段

第25変奏 2声、ソプラノアリア、半音階的、「stile Monodico」、(ヴァイオリン・ソロ)、ト短調、4分の3拍子、鍵盤2段
第26変奏 和音によるサラバンド、4分の3拍子、飾り気のないアリア(高音部)と16分の18拍子の速い連続走句、両者は両手で交互に奏される、鍵盤2段
第27変奏 2声、9度のカノン、自由なベースラインを伴わない、8分の6拍子、鍵盤2段

第28変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、「練習曲」、トリル、ダブルトリル、4分の3拍子、鍵盤2段
第29変奏 自由な形式の技巧的協奏曲、後打音付き「練習曲」、「トッカータ」、4分の3拍子、鍵盤1段または2段
第30変奏 3声、クォドリベート、自由なベースライン、4分の4拍子、鍵盤1段

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