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2016年8月 5日 (金)

Klavierkonzerte von Mozart und Mendelssohn Danae Dörken Lars Vogt

Dorken

Klavierkonzerte von Mozart und Mendelssohn
Danae Dörken, Klavier
Royal Northern Sinfonia
Lars Vogt, Dirigent
Aufnahme: 2014
Ars Produktion

Wolfgang Amadeus Mozart
21. Klavierkonzert in C-Dur KV 467
1 Allegro maestoso | 14 : 04
2 Andante | 6 : 22
3 Allegro vivace assai | 7 : 09

Felix Mendelssohn
2. Klavierkonzert d-Moll op. 40
4 Allegro appassionato | 9 : 40
5 Adagio. Molto sostenuto | 6 : 41
6 Finale. Presto scherzando | 6 : 53

●ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 KV 467
●フェリックス・メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 ニ短調 作品40

 ダナエ・デルケン(ピアノ)
 ロイヤル・ノーザン・シンフォニア
 ラルス・フォークト(指揮)
 2014年録音

・・・

辛いが私の評価:星2つ

・・・

【前置き】

1785年に生まれた3つの協奏曲(注:第20〜22番)のうちの第2作。第1作 K. 466 からわずか1か月後、やはり自分が主催する予約演奏会でみずから独奏パートを受け持つつもりで書いたもの。ともに旧来の協奏曲の域を脱した「交響的統一性」としての内容を備え、充実した編成で巧妙なオーケストレーションを展開するなど、両曲に共通する面もいくつかあるが、しかしこの K. 467 から受ける印象は、K. 466 のそれとはかなり異なっている。なかば行進曲風な開曲な雰囲気、沸き立つようなブッフォの精神がみなぎるフィナーレ、間にはさまれて、あくまで美しいカンタービレに徹するアンダンテ ----- 。そればかりではない。曲の重心を再び独奏者の演奏技巧に移動させるなど、せっかく脱け出した社交的機会音楽の領域にまた後退したかにも感じられる。ニ短調の、あの息づまるような暗い激情から解放され、ハ長調という清朗な調性を選んだモーツァルトはここで、自分の楽器を存分に遠慮なく鳴らしてみたかったのかもしれない。とはいえ、そうした技巧の誇示も決して極端に陥ってはいないし、作曲家のあの無類の平衡感覚によって、オーケストラと独奏楽器の協調が破綻なく達せられていることもまた、事実なのである。
(中略)
第1楽章
(中略)
ここ(注:第1楽章展開部)では、まずホ短調に始まり、他のさまざまな短調に分け入りつつ、もっぱら絢爛たるピアノ演奏技巧の誇示に終始するが、直前の呈示部末ですでに、オーケストラによるかなり入念な動機の展開が行われていたから、結果的にこれでバランスがとれていることになる。再現部はいささか変則的な構成を示す。第1主題に続いてすぐに第2主題も再現され、今一度第1主題に基づく経過部を終えると、ここへトゥッティによる呈示部で第1主題のすぐあとに置かれている副主題(譜例5)が、第2主題と順序を入れ替えて再現を果たすのである。

Photo
譜例5
midi

(「作曲家別名曲解説ライブラリー モーツァルト I」の227ページより)

【本文】

・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 KV 467
フリーメーソン的なロマン主義の作品である「ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 KV 466」の反動で、モーツァルトは、この、よりシンプルな作品を書いたのだろう。第1楽章副主題(譜例5)は、第1楽章呈示部では、平凡な「反復」だが、やっぱり、例によって、その「反復」、再現部に仕掛けがあった。
第2楽章はシンプルだが、やはり仕掛けがある(テーマが主調のへ長調ではなく、3度上の変イ長調で再現される)。
私は、イングリット・ヘブラーのクールでノーブルな演奏(協奏曲)に、絶対的信頼を置いているのだが、やっぱり、ヘブラーは(第1楽章アインガングからして、さりげなく)上手い。そして、ヘブラーの演奏では上記の仕掛けも、クールに、ちゃんと聞こえる(ラルス・フォークト&デルケンの演奏においては如何に?)。

・デルケンのモーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番
ラルス・フォークト(指揮)は、もともと、ピアニストなので、デルケンに合わせようとしているのは分かるが、粗い。
第2楽章のヴァイオリンは、ノン・ヴィブラートで奏される。
ラルス・フォークト&デルケンの演奏は、第3楽章の3分09秒などで、音が止まる。その2人の演奏には、ルバート、オケとソロの掛け合い、デュナーミク、アーティキュレーション、カンタービレ、微妙な音価の揺れに工夫が見られるが(それらはヘブラーにも聴かれる)、ヘブラーは、モーツァルトを研究し尽くしているので一音一音に狂いがなく快い(←語り口、流れ、対位法あるいは和声、デュナーミク、テンポ、テクスチュア、音色、アンサンブルが正確。指揮者 Witold Rowicki が上手い)。それに対し、デルケンは明らかに研究不足。ラルス・フォークト&デルケンは、良くも悪くも若々しく、元気が良く、技巧的で、チャレンジしているが、変則的に聞こえる・・・いや、はっきり書こう・・・ラルス・フォークト&デルケンは、下手に聞こえる。聴いてて疲れる。まぁ、ヘブラーとデルケンを比較するのは、デルケンには気の毒だが。

・デルケンのメンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 ニ短調 作品40
わたくし、メンデルスゾーンは苦手なので、ノーコメント

【ところで】

「Dörken」というピアニストの名前は、デールケンではなく、やっぱり、デルケンなのだろうか。

【あとがき】

それにしても、私は、モーツァルトを聴きたいという意欲がなくなった。私は、モーツァルトとワーグナーをまったく(ではないが)聴かなくなった。
久しぶりに、モーツァルトをじっくり聴いた〜。

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