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2016年7月26日 (火)

ニコラ・ベネデッティのショスタコーヴィチ&グラズノフ

Benedetti

Shostakovich / Glazunov
Shostakovich Violin Concerto No. 1, Op. 99
Glazunov Violin Concerto, Op. 82
Nicola Benedetti, violin
Bournemouth Symphony Orchestra
Kirill Karabits, conductor
2015年録音
DECCA


【収録情報】

● ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.99
● グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.82

 ニコラ・ベネデッティ(ヴァイオリン)
 ボーンマス交響楽団
 キリル・カラビツ(指揮)

 録音時期:2015年4月
 録音場所:ボーンマス、ライトハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


ショスタコ1番の私の一番のお気に入りは「悪寒と熱」が混じっている庄司紗矢香盤である。ただし、ショスタコ1番のパフォーマンスにおいて、その非献呈者であり初演者であるオイストラフのパフォーマンス(1956年録音)を超えることは、未来永劫できないと私は思っている(←そうではないことを祈っている)。その理由は、そもそも、この作品が、オイストラフの技巧や特長に合わせて書かれた作品であること。そのユダヤ(音楽)性(池辺晋一郎先生がこの作品はユダヤ音楽の影響があると言ってました)。古典的な第3楽章「パッサカリア」。カデンツァのおける「バロック時代の無伴奏ソナタのおもむき」(作曲家別名曲解説ライブラリー ショスタコーヴィチより)など。

ベネデッティは、ジョン・タブナーを美しく弾くことができるヴァイオリニストである。しかし、彼女は、タブナーにおいて歌ってはいない。他方、このアルバムにおいて、ベネデッティは、ショスタコーヴィチを、半ば歌っている。だが、彼女のショスタコが、ユダヤ的なのかどうかは、分からない。このアルバムは、音のディテールが、よく録音されている。←第1楽章で、タムタム(どら)が鳴る音を、私は初めて聴いた(9分00秒あたり。←多分、どらの音だと思う)。その第1楽章のディテールの中で、ベネデッティは、三部形式(弱音器なし、弱音器あり、弱音器なし)を、明示できていないような気がする。

しかし、オケと指揮者とベネデッティの相性は良いようである。彼らは、ショスタコーヴィチにおいて、息が合っているし、彼らの(ある意味)アグレッシヴで激しい解釈は、上記(第1楽章への私の不満)と矛盾するが、悪くない・・・それどころか、なかなか聴き応えがある。
ベネデッティの芸風は、ショスタコーヴィチよりもグラズノフに合っていると思う。彼女は、グラズノフを、よく歌っていると思う。自然体。
とにかく、このアルバムは期待はずれではなかった(もしかしたら、ベネデッティが、これまで発表したアルバム中、ベストではなかろうか)。

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