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2016年6月13日 (月)

「ショパン:ノクターン集」(ヒューイット vs. メジューエワ)

Hewitt
Chopin: Nocturnes / Impromptus Angela Hewitt(2003年録音)

Mejoueva

ショパン:ノクターン集(全21曲)メジューエワ(2009年録音)

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「ショパン:ノクターン集」ヒューイット盤に対する私の評価:星3.0

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同メジューエワ盤に対する私の評価:星3.5

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「彼は少年時代から結核性の体質だったと思われるが、この病気はその後のショパンの心身をむしばみ、死に至らしめることになる」(カラー版 作曲家の生涯 ショパン 122ページより)

ノクターンは、ショパンのライフワークであったと思われるが、あるいは、彼の闘病が、それらの作品を支配しているかも・・・。悲劇的。

・ヒューイットの演奏
ヒューイットにしては珍しく、時に激しく、時に(ある意味)エキサイトしている。だが、彼女は「後期ショパンの他の作品」に存するある種の「起承転結(←例えです)」を、このノクターン集では、生かせていないように聞こえる(外していると思う。美しくない。「ヒューイットのショパン」になってしまっている?)。
ヒューイットの方が、メジューエワより、和声・運指・ペダリングが(たとえば、シューベルトを弾くときのように)正確であり、そのことが、彼女の演奏を、かろうじて退屈させない。しかし、ヒューイットの演奏は、ショパンの文脈が見えにくい。
ファツィオリが、ショパンに合わないのかも知れない。
カップリングのアンプロンプチュの方が、良いかも知れない。

・メジューエワの演奏
例によって、芸が細かく清楚だが恣意的。ワンパターン。粗い。だが、彼女の演奏は、恣意的であるのが良い。それによって、ロマンティシズムが増す。文脈が生きる。スリルとエクスタシー(!)。メジューエワのパフォーマンスは、セッション録音より、ライブ録音の方が、気合いが入っていて、良いと思うのだが、彼女の「ショパン:ノクターン」は、セッション録音の方が良いと思う。ただし、和声・運指・ペダリングの技術はヒューイットに負ける。その点において、メジューエワ盤は、恣意性とユニークさが生きない作品において退屈する。それが何より証拠には、メジューエワのノクターンは大音量で聴くとうるさい。
ライブ盤におけるメジューエワのノクターンは、中途半端で、長所が見えにくいか?(ショパン・リサイタル 2010)

【まとめ】 どちらも、決定盤ではない。

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ところで、ノクターン第2番(Op.9 No.2)を弾こうと、挑戦したら、いきなり、第3小節でつまずいた。つまり、第3小節の和声が、ちゃんと鳴らせない(楽譜が間違えているのかと思った)。
この曲は、8分の12小節だが、第3小節の7〜8拍目が、不協和音になってしまい、上手く弾けない。よく見ると、この曲は、1拍目はスタッカートで、2、3拍目はスラーなので、2、3拍目は音を混ぜなきゃいけない。しかし、それでも上手く行かない。それで、スコアを楽譜作成ソフト「Finale」に、打ち込んで、鳴らしてみると、ちゃんと鳴るではないか(自然な和声)。

Chopin_op_9_2_0
ショパン:ノクターン第2番の最初の5小節(midi

Chopin_op_9_2_1
ショパン:ノクターン第2番の最初の5小節の左手(midi

【注】 シーミレ[simile(伊)] 譜面に記される用語で、「前の小節と同じように」という意味で使われる。

【ひとりごと】 この曲弾けたらカッコいいだろうな〜(←全然弾けない私)

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