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2016年6月13日 (月)

Janine Jansen plays Brahms and Bartok: Violin Concertos

Jansen

Brahms / Bartok: Violin Concertos
Janine Jansen

Brahms: Violin Concerto Op.77
Bartok: Violin Concerto No.1†
Janine Jansen, violin
Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia
London Symphony Orchestra†
Antonio Pappano, conductor
Janine Jansen currently plays the very fine 1727 "Baron Deurbroucq" Stradivarius kindly loaned to her through Beare's International Violin Society
2014/15年録音
DECCA

・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77(第1楽章)について
私は、ブラームスは好きではない。ブラームス(1833 - 1897)は、ブルックナー(1824 - 1896)より年下なのに、ブルックナーの革新に対して(例外もあろうが)古臭い音楽を書いたのが、私は気に入らない。しかし、私は、ブラームスの作品中、「交響曲第2番(1877)」と、この「ヴァイオリン協奏曲(1878)」だけは、好きだ(どちらも、ニ長調。しかも、同時期に書かれている)。

ウィキペディアによると「(第1楽章 Allegro non troppo は)オーケストラによる第2主題の提示がないまま弦楽器群がマズルカ風のリズム(ブログ開設者より:フォルテの部分だろう)を力強く奏すとコデッタとなり流れるように下降して、そのまま第2提示部へ入る。」「オーケストラによる提示部で披露された動機が回想されるうちに独奏ヴァイオリンが優美な第2主題を奏でる。」「展開部はオーケストラのトゥッティによる第1主題で始まり、これまでに登場した動機を次々に活用し、入念に変形・組み合わせしてブラームスの美質を存分に味わえる。」とあるように、ブラームスの「Op.77」の第1楽章は、第1、2主題以外に、副主題(あるいは、副主題的動機)が、いくつもあるように聞こえるし、パッセージも次々に湧く。また、第1楽章のアインガングが、短調であることは、ベートーヴェンの Vn 協奏曲と異なる(ヤンセンは力強い)。「Op.77」の第1楽章は、入り組んでいるが、長調と短調が巧みにつなぎ合わされている。そして、ヤンセンが巧いのは、ブラームスの、この、やや複雑な作曲技法を「1727 "Baron deurbroucq" Stradivarius」の奇麗な音で「解決」したことだろう。それは心憎い。

ヤンセンは、アントニオ・パッパーノの、少し退屈な、しかし、いい意味で抑制された指揮・サポート・協力・(変な言い方だが伴奏?)のもとに、この作品の面白さ、さらに言えば「クラシック音楽の面白さ」を聞かせる。それを聴くと「しあわせだなあ」と思わせられる。「この作品を聴いたシベリウスは、その交響的な響きに衝撃を受け、自作のヴァイオリン協奏曲を全面的に改訂するきっかけとなった。構成、各主題の性格などベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の影響が強い(ウィキペディアより)」・・・ブラームスの「Op.77」は、シベリウスをビビらせた。また「Op.77」は、ベートーヴェンの Vn 協奏曲の影響が強いが、巨匠ヨアヒムのサポートを得たことで、ベートーヴェンの Vn 協奏曲の「『技巧』の貧弱さ」に対して「超絶技巧を要求する難曲である」「(第1楽章展開部の)独奏ヴァイオリンには9度、10度という幅広い音程での重音奏法が要求されている(ウィキペディアより)」

カデンツァは、ヨアヒムのものを弾いているが、これまた、ばっちり。ヤンセンが弾くヨアヒムのカデンツァは、ブラームスの作曲技法の充実にマッチしている。快い。

私は、シュタインバッハーのなまめかしい演奏(Op.77)が、好きだった。ヤンセンも、このブラームスにおいて、一応、なまめかしく歌っていると言っていいだろう。しかし、ヤンセンのアプローチはコントロールされているので、そのなまめかしさが、これまた快い。

・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(第2、3楽章)について(以下、文字数節約モード)
第1楽章同様、弾き損ないを怖れないヤンセンの自信の現れ(第2楽章)と、これまた自信たっぷりの「切れ」があると思う(第3楽章)。

・バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第1番 について
この曲は、イザベル・ファウスト、シュタインバッハーのを持っているが、あまり聴いてない。ヤンセンのバルトーク:Vn 協奏曲 第1番をゲットしたのを機に聴いてみようかな。

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