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2016年2月 7日 (日)

Music of Elliott Carter, Volume Eight, 16 Compositions (2002-2009) Recorded 2008/09 (C)2010 Bridge Records, Inc.

Elliott_carter

Music of Elliott Carter
Volume Eight
16 Compositions (2002 - 2009)
Recorded 2008/09
(C) 2010 Bridge Records, Inc.

--

DISC A (49: 29)

01 Horn Concerto (2006) (10: 32)
Martin Owen, horn
BBC Symphony Orchestra
Oliver Knussen, conductor

02 Mad Regales on poems of John Ashbery for six solo voices (2007) (6: 53)
I. 8 Haiku (2: 37)
II. Meditations of a Parrot (1: 16)
III. At North Farm (2: 52)
BBC Singers

03 Tintinnabulation for six percussionists (2008) (7: 56)
New England Conservatory Percussion Ensemble
Frank Epstein, conductor

04 Wind Rose for wind ensemble (2008) (6: 09)
BBC Symphony Orchestra
Oliver Knussen, conductor

05 Sound Fields for string orchestra (2007) (7: 19)
BBC Symphony Orchestra
Oliver Knussen, conductor

06 On Conversing with Paradise for baritone and chamber ensemble (2008) (11: 40)
text excerpted from Cantos of Ezra Pound
Leigh Melrose, baritone
Birmingham Contemporary Music Group
Oliver Knussen, conductor

DISC B (53:42)

07 Retracing for bassoon (2002) (1: 32)
Peter Kolkay, bassoon

08 Clarinet Quintet for clarinet and string quartet (2007) (13: 57)
Charles Neidich, clarinet
Juilliard String Quartet

09 Figment V for marimba (2009) (1: 57)
Simon Boyar, marimba

10 La Musique for solo voice (2007) (2: 28)
text by Charles Baudelaire
Lucy Shelton, soprano

11 Retracing III for trumpet (2009) (1: 57)
Jon Nelson, trumpet

12 Due Duetti for violin & cello (2009) (8: 42)
I. Duettone (4: 27)
II. Duettino (4: 14)
Rolf Schulte, violin
Fred Sherry, cello

13 Figment III for contrabass (2007) (3: 10)
Donald Palma, contrabass

14 Figment IV for viola (2007) (3: 06)
Hsin-Yun Huang, viola

15 Poems of Louis Zukofsky for soprano and clarinet (2008) (13: 44)
I. Tall and Singularly Dark (3: 14)
II. Alba (1: 23)
III. Finally a Valentine (00: 45)
IV. O Sleep (1: 36)
V. The Rains (00: 47)
VI. Rune (00: 37)
VII. Strange (00: 47)
VIII. Daisy (00:49)
IX. You who were made for this music (3: 04)
Lucy Shelton, soprano
Charles Neidich, clarinet

16 Retracing II for horn (2009) (2: 35)
William Purvis, horn

--

【収録情報】
カーター:2002〜2009年の16作品
1:ホルン協奏曲
2:マッド・リーガルス〜ジョン・アッシュベリーの詩による
3:ティンティナビュレーション
4:風配図(ウィンドローズ)〜管楽のための
5:サウンド・フィールズ〜弦楽のための
6:楽園との会話で
7:リトレーシング
8:クラリネット五重奏曲
9:フィグメント5
10:ラ・ムジーク
11:リトレーシング3
12:二重奏曲
13:フィグメント3
14:フィグメント4
15:ルイス・ズーコフスキーの詩
16:リトレーシング2
 マーティン・オーウェン(ホルン/1)
 レイ・メルローズ(バリトン/6)
 ピーター・コルケイ(ファゴット/7)
 チャールズ・ナイディック(クラリネット/8,15)
 ジュリアード弦楽四重奏団(8)
 サイモン・ボイアー(マリンバ/9)
 ルーシー・シェルトン(ソプラノ/10,15)
 ジョン・ネルソン(トランペット/11)
 ロルフ・シュルテ(ヴァイオリン/12)
 フレッド・シェリー(チェロ/12)
 ドナルド・パルマ(コントラバス/13)
 シン=ユン・ファン(ヴィオラ/14)
 ウィリアム・パーヴィス(ホルン/16)
 BBCシンガーズ(2)
 ニューイングランド音楽院打楽器アンサンブル(3)
 バーミンガム現代音楽グループ(6)
 BBC交響楽団(1,4,5)
 オリヴァー・ナッセン(指揮/1,4,5,6)

 録音時期:2008年、2009年
 録音方式:デジタル

(HMV.co.jp より)

--

エリオット・カーター(Elliott Carter, 1908年12月11日生、2012年11月5日没。享年103歳)

私は、ハインツ・ホリガーたちによるエリオット・カーターと尹伊桑(ユン・イサン)の作品集のレビューの中で「こっち(上記のアルバム)のほうが、面白かったと、私は記憶している」と書いたが、久しぶりに、改めて、それを聴いてみると、インパクない。しかし、このアルバムは、エリオット・カーターのファンには、十分楽しめる、と、私は思うので、このアルバムに対する私の評価は、星4つ。

このアルバムは、ホルン協奏曲に始まり、ホルン独奏曲に終わる。第1曲「ホルン協奏曲 (2006)」は、リスナーに期待を抱かせるだろう。しかし、このアルバムに収められているカーターの作品は、確かに、名作が少なくないが、メインになる作品が無い。そして、このアルバムは、寄せ集めであるので、当然のことながら、全体的に散漫。

このアルバムに収められた作品群は「21世紀の作曲家が書いた21世紀の音楽」とは、私には、思えない。すなわち、このアルバムに収められた作品群は、20世紀の作曲家が書いたものであることが否めない。リスナーは、このアルバムに、21世紀的なアイデアが、ほとばしっているとは思えないだろう。

このアルバムに、単一楽章で、10分を超える作品がある(第1曲:ホルン協奏曲、第8曲:クラリネット五重奏曲)。だが、第2、第3楽章を持つ作品は無い。つまり、大作は無い。ただし、第12曲「二重奏曲(Due Duetti for violin & cello (2009))」は、2つの楽章を持つ名作である。

このアルバムに収められている作品群には、ユニークな作品が在る。しかし、繰り返すが、それらの作品は《作風に新しいアイデアがほとばしる巨匠エリオット・カーター》の作品ではない:すなわち、それらの作品に彼の新機軸はない・・・彼の過去の作品を超えるものはない。

このアルバムが発売されたとき、又、私がこのアルバムを購入したとき、エリオット・カーターは、まだ生きていた。しかし、今、彼の死後、コレを改めて聴き直すと、これは、カーターの遺作集に聞こえる。

第15曲「ルイス・ズーコフスキーの詩(Poems of Louis Zukofsky for soprano and clarinet (2008))」だけは、唯一、聴き応えあり。

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【Apple Music】 検索キーワード:Elliott Carter Vol. 8

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コメント

あ、これは持ってます。確かにいかにもセリーセリーしてた感じで記事にもあるとおり、あまり目新しさは感じませんでしたが、また聴きなおしてみようかな
インヴェンション記事の休符に関しては、模倣対位法での‘入り’をよりリズミカルに、生き生きとしたものにするためでしょうね。以前書いたバッハのフーガのシンコペや繋留音の考え方と似たようなものかと。つまり、小説や楽節ごとにきちっと区切られる、縦割り的な物でない

ところでKMさんはツイッターはなさらないのでしょうか
あちらだと、記事にわざわざ書くほどもない、ぱっと聞いた曲や演奏の感想など気軽に共有できますし、現代作曲家や演奏家、クラシックレーベルも大量にツイッターを行っているので面白い

今パッと、私がフォローしたのを見返すと、ハーディング、セガン、ロト、ハフ、ケラス、ヤルヴィ一家、タロー、ネルソンス、ポッジャー、マクリーシュ、アムラン…

Marvin RosenというWPRBのラジオ編集者も流す現代曲の情報をツイートしてくれますし、とにかく便利な存在です

KMです

長文引用します。スミマセン

>インヴェンション記事の休符に関しては、模倣対位法での‘入り’をよりリズミカルに、生き生きとしたものにするためでしょうね。
↑ここまでは、なんとなく分かる(汗
↑たとえば、第1番では「(休)ドレミファレミド・ソドシド」の後半の「ソ」と、左手の模倣の初音の「ド」が、1拍ずれるので効果的だと思いますが・・・

>以前書いたバッハのフーガのシンコペや繋留音の考え方と似たようなものかと。
↑え〜っと・・・?

>つまり、小説や楽節ごとにきちっと区切られる、縦割り的な物でない
↑分からない。(汗

--

>KMさんはツイッターはなさらないのでしょうか

やりません。

その理由:現在の私の生活は、私の父を介護することによって、時間的に制約されています。
現在の私のルーチンのなかに「ツイッター」を導入することは、物理的に、不可能なんです。
にゃんころもちさんの↑厚意あるお誘いに対して、大変残念に思います。恐縮。

http://image.search.yahoo.co.jp/search?p=mozart+fugue+score&ei=UTF-8&rkf=1&oq=#mode%3Ddetail%26index%3D4%26st%3D102

例えば適当に拾ってきましたが、このモーツァルトのフーガだと、小説の開始と主題の入りが完全に一致していて、あまりにカチッと縦割り的で愉悦が少ないんですね。そこらへんがバッハの対位法との顕著な違いかと
ただ、シンコペ、繋留音も持ち出したのは確かにあれでした…他作曲家に比べて(上記の理由で)リズムの多様性が多いといいたかったのですが、インヴェンションではそれらが薄めなのは確かですから…(そしてこの点において平均律のフーガほどの魅力がインヴェンションにおいて感じられない)
しかし、私も楽譜からだいぶ離れていることによりかなり感覚が鈍ってますね
またいずれちょぼちょぼピアノ触ろうかしら

お父様の介護の苦労は想像するに余りあります…私も今は無縁だが、いずれどうなるか…何とぞ大事なく過ごされますようお祈り申し上げます

> http://image.search.yahoo.co.jp/search?p=mozart+fugue+score&ei=UTF-8&rkf=1&oq=#mode%3Ddetail%26index%3D4%26st%3D102

たとえば、K401ですか? https://youtu.be/R2N5Dc2Q8eQ ←これは、バッハのフーガとは、極端に雰囲気違いますね。

>そこらへんがバッハの対位法との顕著な違いかと

モーツァルト「ミサ曲ハ短調 K427」のキリエも? 「レクイエム」のイントロイトゥス、キリエも? ←ヘンデル的でしょうか? それらと、バッハの「ロ短調ミサ」との比較が面白いと思いますが(しかし、それらの大作の比較は難しい)・・・だが、最近、私は、モーツァルトを聞かないし、バッハのロ短調ミサも聞きません。その代わり、バッハのインヴェンションとオルガン曲に嵌っています。そして、その他の作曲家の作品を節操なく聞いています。

>お父様の介護の苦労は想像するに余りあります

共感して下さり有難うございます。
日本人って、親の介護することは、当たり前・・・しかも、しんどくないと思っているんじゃないかなあ。
共感する人、ほとんどいませんよ。←私の主観では・・・

同じバッハのフーガといっても、オルガン曲は平均律と違い、勇壮簡明な主題、対旋律とその処理が多いですね。やはり楽器とその志向する表現の違いは大きいと思われます
https://www.youtube.com/watch?v=YyAPdf0uruk
以前ご紹介したか記憶にないですが…オルガン曲のチェンバロ演奏版。これは良いです
このアップ主さんは鍵盤ハーモニカとフォルテピアノでモーツァルトのヴァイオリンソナタを一人でやってたりもして面白い

>日本人って、親の介護することは、当たり前・・・しかも、しんどくないと思っているんじゃないかなあ。

大昔ならともかく、今はあまりそういう人はいないのでは…
ただ、介護疲れニュースなんかも実際に体験しないとその地獄のような様子は想像しがたいでしょう…
ほとんどの人にとって互いに他人の苦労など、自分の身に降りかかるまで無関心でどうでもいいでしょうし

BWV 548 の良い音源(チェンバロ版)紹介頂き有難うございました。これは、チェンバロで弾いても、傑作ですね。

この BWV 548 は、バッハのオルガン曲の最高傑作だそうで、

>ではバッハのオルガン曲の中で「すぐれた曲」という意味で「名曲」と呼べるのは何だろう。

> 《幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542》
> 《前奏曲とフーガ変ホ長調 BWV 552》
> 《トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564》
> 《パッサカリア(とフーガ) ハ短調BWV 582》

> など枚挙にいとまがないほどだが、筆者がもし1曲挙げるとすれば、

> 《前奏曲とフーガ ホ短調 BWV 548》

http://mvsica.sakura.ne.jp/bcc/bcc32.html
より

↑私はこのページ、および、このページの主宰者さんに感化されています(笑
↑BWV565 は、バッハを騙った人の作品でしょうな。

私はオルガン曲の傑作はBWV538,540,542~548,あとクラヴィーア練習曲集第3巻(通称ドイツ・オルガンミサ)、あと高き御空より~カノンだと思います
542~548を特に選んでピアノ編曲したリストの慧眼は素晴らしい
私は540が大好きですが

あと、関係ないのですが、これ演奏も録音も素晴らしいです
尖鋭的な響きがバッハのもっさり感を打ち消している
曲の理屈っぽさもこういう響きだとザンザン推進する感じです
これはCD欲しい…
https://www.youtube.com/watch?v=tRMnpJK-3dE

私はまだバッハ:オルガン曲入門者。BWV番号(Bach-Werke-Verzeichnis)と曲が結び付きません(汗
↑オルガン曲の作曲年や作風の変遷なども分からない。

>542〜548を特に選んでピアノ編曲したリストの慧眼は素晴らしい

なるほど。

--

> Café Zimmermann plays JS Bach - P. Valetti, C. Frisch, G. Peñalver, ML Ferreira
> https://www.youtube.com/watch?v=tRMnpJK-3dE

私は、もうちょっと明るい音が好きかも知れません。
CD 売ってますかね。

https://www.youtube.com/watch?v=ju6xpqqVZU4
さっきたまたまこれ見つけたのですが、解釈があまりにテューレックに似ていて驚きました
まあところどころ緩んでいる点、未だしですが
気になって検索してもテューレックの弟子との記述はなく、謎であります…
http://evelynecrochet.com/biography.html

↑いまなら、Amazon.co.jp で売ってますね。

バッハ:平均律クラヴィーア曲集(全曲) Import, Box set
演奏: エヴリーヌ・クロシェ(P)
CD (2006/3/14)
SPARSコード: DDD
ディスク枚数: 4
フォーマット: Box set, Import
レーベル: Music & Arts
ASIN: B000EPFCNG
EAN: 0017685118029

↑ちゃっとだけ聴きましたが、私の好みは、以前紹介頂いた

The Well-Tempered Clavier, Book 2
Gerlinde Otto
ASIN: B00I1JGK7Y
EAN: 4260036253085

のほうかもしれません。

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