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2016年1月17日 (日)

【モートン・フェルドマン、最後の作品】 ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ (28 May 1987)

Feldman

Morton Feldman (1926 - 1987)
(Last Composition) Piano, Violin, Viola, Cello (28 May 1987)
AKI TAKAHASHI (高橋アキ), piano
MIFUNE TSUJI (辻美舟), violin
MATTHIJS BUNSCHOTEN, viola
TADASHI TANAKA (田中雅), cello
Recorded 17 June 1988 at Kloveniersdoelen, Middelburg, The Netherlands
BVHAAST
www.bvhaast.nl

--

track lisit

cd1
track1 16'50
track2 15'40
track3 10'37
total time cd1 43'08

cd2
track1 15'30
track2 15'35
track3 8'38
total time cd2 41'31
total time 84'39

--

「ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ (28 May 1987)(以下、「コノ作品」と略す)」は、フェルドマンの死の約3ヶ月前:5月28日に完成された彼の最後の作品である(彼の没年月日は、1987年9月3日)。

このアルバムには、3人の日本人が参加しているが、高橋アキ以外の演奏者の正確な情報は、私には、分からない。上記、辻美舟、田中雅という名前は、ネット上で検索した結果、「この録音の高橋アキ以外の演奏者はこの人であろう」と、私が推測した人の名前。←正確ではない。

このアルバムは、まるで海賊盤のように音が悪い。音が悪いだけではなく、いろんな騒音(?)(←聴衆の雑音、咳、足音など)が入っている。このアルバムは、おそらく、一回こっきりのライヴ録音、編集なし。にもかかわらず、内容は充実している。

コノ作品の作風は「Trio, for violin, cello, and piano (1980)」と似ているが、私の主観では、「Trio」が、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの各演奏者の個人的技能に依存していたのに比べ、コノ作品は、「Trio」よりも《アンサンブル志向》に聞こえる。

コノ作品は、一様な無調の音楽が、延々と続くが、「Trio」よりも、無調の度合いが、やや強く、そのため、《危うさ》《怖さ》《不安感》が漂う。《音楽》は一度も爆発しない。

私の主観では、コノ作品においてフェルドマンの着想・発想に《マンネリ化(追加:悪く言えば、ワンパターン)》と《退屈さ》を否めない。しかし、高橋たちの名演は、ソレをカバーしていると私は思う:高橋たちは、フェルドマンの白鳥の歌を死なせないために、この作品の一様なシークエンスの中で、むしろトランス状態(?)に陥ることなく、フェルドマンのスコアに則ってクリアな演奏をしている・・・また、おそらく、高橋たちは、作品に対するクリティカル(?)なアプローチとスタンスをもって入念なリハーサルをしたと思われる。

コノ作品における高橋のピアノ演奏は、「Trio」や「Piano and String Quartet (1985)」に比べて、後退していると聞こえるリスナーも在るかも知れない。すなわち、たしかに、コノ作品におけるピアノ・パートの《音の数》は多いが、ピアノ・パートの特殊な役割(たとえば「Piano and String Quartet」におけるアルペジオ)」は、「Trio」や「Piano and String Quartet (1985)」に比べて後退し、目立たないかも知れない。それでも、このアルバムにおける高橋の存在は《例によって》収束しないフェルドマンの音楽に、統一性・統一感を与えていると私は思う。

コノ作品は、唐突に・・・しかし、過不足なく・・・終わる。まるで、フェルドマンの生の様に。

==

私の評価:演奏は素晴らしいが、録音が悪いので、星4つ。なお、コノ作品の、多分、新しい録音が存在する(下記参照)。

- Morton Feldman Piano, Violin, Viola, Cello Aleck Karis et al.

- Morton Feldman: Piano, Violin, Viola, Cello Quartetto Klimt

Apple Music にて、試聴可能。検索キーワード:Feldman Piano, Violin, Viola, Cello


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