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2015年12月 5日 (土)

Bach J.S: Complete Works for Organ Marie-Claire Alain Box set 15cds Analogue recordings 1978 - 1980

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Bach J.S: Complete Works for Organ Marie-Claire Alain Box set 15cds Analogue recordings 1978 - 1980

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マリー=クレール・アラン(Marie-Claire Alain, 1926年8月10日生、2013年2月26日没)

この商品は、マリー=クレール・アラン2度目のバッハ:オルガン作品全集録音(1978〜80年アナログ録音。アラン、52才〜54才のとき)

私は、彼女の3度目の録音(1985〜93年デジタル録音。59才〜67才のとき)より、この2度目の録音のほうが好きになった。

2度目の録音は、楽器の反応がよい。そして、2度目の録音は3度目の録音より、アランの若さ(←と言っても50代)ゆえの溌剌・闊達・よりストレートな演奏が聴けると思う。そして、アランの「技巧」において、2度目の録音のほうが3度目の録音よりが余裕あると思う。しかし、2度目の録音における「反応の良さ」「技巧の冴え」は、あるいは、2・3度目の録音における使用楽器の違いかも知れない。すなわち、3度目の録音がヒストリカル・オルガンであるのに対し、もしかしたら、2度目の録音がモダン・オルガンであるかも知れない。そして、2度目のモダン・オルガンの方が、3度目のヒストリカル・オルガンより、発音が敏感か(?)):

>【三度目の全集録音の背景】
>過去二度の全集も優れた内容を持ち、特に比較的短期間に集中的に録音された二度目の全集は音質も優秀だったため、僅か5年を経ての再録音着手には驚きの声も上がったものでした。
>アランによるこの三度目の全集録音着手の背景には、旧東ドイツ地区の歴史的なオルガンが、1980年代なかばから、西側に向けても公開されるようになったという事情があったようです。歴史的オルガンというと古びたイメージもありますが、それらの楽器は丁寧な修復作業の施されたもので、由緒ある銘器が本来の音色を取り戻して評判ともなっていました。
>二度目の全集では、スイスとデンマークのお気に入りのオルガンを用いてレコーディングをおこなったアランですが、実は最初の全集を制作した1960年代からすでに時代考証を経た奏法や楽器の選定についてその必要性を感じていたといい
(中略)
>【歴史的オルガンの使用(3度目の録音)】
>ここでアランは、ドイツ、オランダ、フランスにある、バッハが実際に弾いた、もしくは関わりがあったとされる場所の歴史的オルガンを中心に演奏しています。(HMV.co.jpより)

残念ながら、この2度目のアナログ録音は、3度目のデジタル録音盤に比し、臨場感、細かな音、弱音の美しさ、大音量の迫力などにおいて劣ると思う(3度目のデジタル録音は、たとえば、残響の長さ、教会内部の空間的な音の広がり、オルガン自体が発するノイズ(?)などの臨場感をリスナーに聞かせ、リスナーの耳を楽しませる。とにかく、3度目の録音は、音が良い)。しかし、音楽を構築するアランのテンションは、この2度目の録音に軍配が上がると思う。すなわち、前者(2度目録音)のエキサイティングな演奏は「日進月歩の録音技術の進歩」による後者(3度目録音の)音質の優位性を補うかも知れない。

※ というか、2度目・3度目録音、両方買っても、あまり高くないよ。

ちなみに、2度目の録音は【Apple Music】で聞けるので、これ、購入する前に、試聴をお薦めする。

【Apple Music における検索キーワード】:Bach Alain (私のおススメは、Toccata, Adagio and Fugue in C major BWV 564, Passacaglia and Fugue in C minor BWV 582 など)

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【追加1】褒めといて貶すのは、私の悪い癖だが、2度目と3度目の録音において、ほとんど、アランの解釈が変わらない作品(=たとえば、バッハのオルガン曲の最高傑作と言われる Prelude and fugue in E minor, BWV548)は、2度目のアナログ録音より、3度目のデジタル録音のクリアな大爆音を聴くほうが気持ち良いだろう(←アランという人は、意外に激しい演奏をする)。

【追加2】
Prelude and fugue in E minor, BWV548 の演奏時間:
2度目の録音:14' 09
3度目の録音:7' 23(プレリュード)7' 25(フーガ)

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