« 1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、8月9日午前11時02分・・・から、70年(2015年8月6日) | トップページ | 【Apple Music お暇なら聴いてよね/意外に面白いです】 ゲルハルト・ヴァインベルガー Gerhard Weinberger 教授が「正真正銘バッハの作品であることが、疑わしい」とする作品集 »

2015年8月 9日 (日)

Helena Basilova Picturing Scriabin

Basilova

Helena Basilova Picturing Scriabin
2015年録音
QUINTONE

Alexander Scriabin (1872-1915)
01 Mazurka op. 25 no. 3 in E minor (1899) [3:03]
02 Prelude op. 11 no. 2 in A minor (1888-96) [2:21]
03 Prelude op. 11 no. 4 in E minor (1888-96) [2:29]
04 Prelude op. 11 no. 8 F-sharp minor (1888-96) [2:12]
05 Prelude op. 11 no. 9 E major (1888-96) [1:48]
06 Prelude op. 11 no. 11 B major (1888-96) [1:58]
07 Prelude op. 11 no. 17 A-flat major (1888-96) [0:55]

Sonate op .30 no. 4 F-sharp major (1903)
08 Andante [3:28]
09 Prestissimo volando (至って急速に、飛ぶように) [5:49]

10 Poème op. 32 no. 1 F-sharp major (1903) [3:13]
11 Prelude op. 37 no. 1 B-flat minor (1903) [2:09]

Two Pieces op. 57 (1907)
12 Désir (欲望) [1:45]
13 Caresse dansée (舞い踊る愛撫) [2:00]

Two Preludes op. 67 (1912-13)
14 Andante [2:50]
15 Presto [1:06]

16 Sonate op. 68 no. 9 (1912-13) [9:33]

Julian Scriabin

17 Prelude op. 3 no. 1 [1:03]
18 Prelude op. 3 no. 2 [0:41]
19Prelude (1919) [2:55]

Thelonious Monk

20 Ask Me Now [2:58]
arreanged by Roman Rofalski

--

【収録情報】

アレクサンドル・スクリャービン:
● マズルカ ホ短調 Op.25-3
● 前奏曲 イ短調 Op.11-2
● 前奏曲 ホ短調 Op.11-4
● 前奏曲 嬰ヘ短調 Op.11-8
● 前奏曲 ホ長調 Op.11-9
● 前奏曲 ロ長調 Op.11-11
● 前奏曲 変イ長調 Op.11-17
● ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ長調 Op.30
● 詩曲 嬰ヘ長調 Op.32-1
● 前奏曲 変ロ短調 Op.37-1
● 2つの小品 Op.57
● 2つの前奏曲 Op.67
● ピアノ・ソナタ第9番 Op.68『黒ミサ』

ジュリアン・スクリャービン:
● 前奏曲 Op.3-1
● 前奏曲 Op.3-2
● 前奏曲 (1919)

セロニアス・モンク/ロマン・ロファルスキ編:
● アスク・ミー・ナウ

 ヘレナ・バシロヴァ(バシロワ)(ピアノ)

 録音時期:2015年2月28日〜3月3日
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
(HMV.co.jp より)

--

「スクリャービン:ピアノ独奏曲入門」か(?)/私はこのアルバムの中で、ソナタ9番が一番気に入った

【私の評価】 星3.5

--

解説は、HMV レビュー参照のこと。

これは決して期待はずれのアルバムではなかった。ただし、以下のレビューは、スクリャービン入門者(=私)が書いたものとしてお読み下さい(・・・というより、私は、スクリャービンは苦手!)

スクリャービン没後、100年を記念して。
第1曲の「マズルカ ホ短調 Op.25-3」以外は、作曲年の順に曲目が並んでいる(上記、括弧内は作曲年)。

Picturing Scriabin
Picture という動詞は、imagine(心に描く)describe(描写する)という意味を持つが、私は、あえて、Picture を「肖像写真を撮る」と、訳したい。そして「バシロヴァはこのアルバムに収められたスクリャービンの7つ前後の作品群だけ(約50分)で、スクリャービンの肖像写真を撮り得たか?」「バシロヴァは、スクリャービンの全体像をとらえ、それをリスナーに俯瞰させることが出来たか?」

スクリャービンの入門者にとって「ソナタ4番」「詩曲 嬰ヘ長調 Op.32-1」におけるバシロヴァの「無垢」な演奏は聴きやすい。また、彼女が、陰鬱さをストレートに表現した初期の作品(Op.25 および Op.11 の短調の曲)も、聴きやすい(「スクリャービン:24の前奏曲 Op.11」は「ショパン:24の前奏曲 Op.28」に、非常に影響を受けている。24 Preludes Op.11 are heavily influenced by Chopin's 24 Preludes, Op.28. リーフレットより)。

「前奏曲 変ロ短調 Op.37-1」は、作曲家の第2期作品群の困惑した痛ましい結末を演じる(acts as a troubled and mournful conclusion to the composer's second period works on this CD. とリーフレットにある)。「1902年に作曲に専念するとしてモスクワ音楽院を辞職するが、すでに門人タチヤナ・ド・シュリョーツェルと愛人関係を結んでいた。1904年に家庭を捨ててタチヤナとともにスイスに出奔、西欧各地を転々とする。この頃からロマン派の影響を脱し個性的かつ神秘主義的な作風へと向かう。(ウィキペディアより)

「2つの小品 Op.57」の「Désir (欲望)」における未解決の終止、「Caresse dansée (舞い踊る愛撫)」の「a seductive dance(性的魅力のあるダンス)」へと、スクリャービンの音楽は変遷する・・・。【注】あの〜「Caresse dansée」←全然性的じゃないよ。
「このアルバムは、スクリャービンの無垢から経験への旅路の地図を描く(Helena Basilova's Picturing Scriabin maps Scriabin's journey from innocence to experience)」

「2つの前奏曲 Op.67」において、ついに「神秘和音」が現われる。ソナタ9番《黒ミサ》は、「’伝説的な’と記された冒頭の4小節は、半音階的に滑り落ちる、一方で、上昇する・・・(Marked 'legendaire', the first bars chromatically slither downward, and while some upward movement ...)(下記画像参照のこと)」このアルバムのメインであろうバシロヴァのソナタ9番《黒ミサ》は悪くない演奏だと思う(というか、私はこのアルバムの中で、ソナタ9番が一番気に入った! 大音量で聴くと迫力あり。その激しさが良い)。「バシロヴァが、ホロヴィッツの有名な演奏(←カーネギーホールにおけるホロヴィッツ復活コンサートでのソナタ9番)・・・すなわち、ホロヴィッツのおどろおどろしい(ウィキペディア)怪演に、どこまで迫ったか」を、「スクリャービンにうるさいリスナーの皆さん」に、私は、お尋ねしたい。

私は、Apple Music(←キーワード:Basilova で検索可)で、このアルバム全曲を試聴し私の気に入ったので、このアルバムを購入したが、そのことを、このレビューの読者の皆さんにも、おすすめする。なぜなら、このアルバムは、スクリャービンという、つかまえにくい作曲家の作品を「聴きやすく演奏している点は良い」が、スクリャービンにうるさいリスナーには、ソフトで、物足りないかも知れないからである・・・。

デビュー作「ヤナーチェク」と比べて

不思議なことに、ヘレナ・バシロヴァは、ロシア出身なのに、スクリャービンより、ヤナーチェクの方が、しっくりしているような気がする(?)

Sonata_9
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番 Op.68《黒ミサ》(冒頭)
(C) Sheetmusicplus.com

« 1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、8月9日午前11時02分・・・から、70年(2015年8月6日) | トップページ | 【Apple Music お暇なら聴いてよね/意外に面白いです】 ゲルハルト・ヴァインベルガー Gerhard Weinberger 教授が「正真正銘バッハの作品であることが、疑わしい」とする作品集 »

スクリャービン」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

スクリャービンはソナタ8が最高傑作だと思いますが…まだ度肝抜かれるような演奏に出会っていないんですよね…グレムザーにしても唯一録音していないし。普通にいい演奏はいっぱいあるんですが。最近またスクリャービンを聴き直してみたいと思っている今日この頃。そういえば今年はアニヴァーサリーですね

スクリャービン/ヘレナ・バシロヴァを聴いたのを機会に、私も、メジューエワや、HJ Lim のスクリャービンを、聴き直してみようと思っています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/61071329

この記事へのトラックバック一覧です: Helena Basilova Picturing Scriabin:

« 1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、8月9日午前11時02分・・・から、70年(2015年8月6日) | トップページ | 【Apple Music お暇なら聴いてよね/意外に面白いです】 ゲルハルト・ヴァインベルガー Gerhard Weinberger 教授が「正真正銘バッハの作品であることが、疑わしい」とする作品集 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリー

無料ブログはココログ