« レビトン(レヴィトン) Leviton 壁コン | トップページ | 【メモ】 志賀原発の断層 将来動く可能性否定できず(2015年5月13日) »

2015年5月17日 (日)

カールハインツ・シュトックハウゼン:『クラング』3時間目『自然の持続時間』ウド・ファルクナー(ピアノ)

Stockhausen

カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007)
『クラング』3時間目『自然の持続時間』
ウド・ファルクナー(ピアノ)
2011年録音

Karlheinz Stockhausen
Natürliche Dauern - 3. Stunde aus Klang
Udo Falkner, piano

CD 1

01. Natürliche Dauern 1 [12:21]
02. Natürliche Dauern 2 [12:58]
03. Natürliche Dauern 3 [09:56]
04. Natürliche Dauern 4 [07:23]
05. Natürliche Dauern 5 [08:06]
06. Natürliche Dauern 6 [04:21]
07. Natürliche Dauern 7 [04:40]
08. Natürliche Dauern 8 [03:53]
09. Natürliche Dauern 9 [02:28]

CD 2

01. Natürliche Dauern 10 [08:04]
02. Natürliche Dauern 11 [01:13]
03. Natürliche Dauern 12 [02:37]
04. Natürliche Dauern 13 [02:54]
05. Natürliche Dauern 14 [00:57]
06. Natürliche Dauern 15 [06:25]
07. Natürliche Dauern 16 [03:15]
08. Natürliche Dauern 17 [00:37]
09. Natürliche Dauern 18 [03:16]
10. Natürliche Dauern 19 [02:45]
11. Natürliche Dauern 20 [03:44]
12. Natürliche Dauern 21 [02:01]
13. Natürliche Dauern 22 [07:43]
14. Natürliche Dauern 23 [05:01]
15. Natürliche Dauern 24 [16:35]

Total Time 133:20

【楽曲解説】

第五期(2004-2007)

「光」を2003年に完成させたシュトックハウゼンは、2004年から2008年の没年まで、1日の24時間を音楽化しようとする24作品からなる連作「クラング - 1日の24時間」(2004-07)の作曲に専念した。1970年代以来のフォルメル技法に代わり、2オクターヴの24音からなるセリーがこの連作の基礎となっている。

オペラ劇場で演奏されることを前提として作曲された「光」に対して、「クラング」はそのような制約を一切設けずに作曲されているため、基本的に演劇的な演出はなされていない。ただし、1人の打楽器奏者と少女のための4時間目「天国への扉」(2005)では、例外的に演劇性が採り入れられている。この作品は特製のドアを打楽器奏者が叩き続ける作品である。このほか、2人のハープ奏者のための2時間目「喜び」(2005)や24のピアノ音楽集である3時間目「自然な演奏時間(自然の持続時間と訳されることがあるが、ドイツ語でDAUERは総演奏時間のことを指す)」(2005/06)など、それまでのシュトックハウゼンの作風からはかなり離れた伝統的で室内楽風な編成のものも含まれている。(以下略)(ウィキペディアより)

--

シュトックハウゼン、晩年の傑作クラングより 3時間目 「自然の持続時間」 名手、ファルクナーによる的確な解釈

[商品番号 : TLS-130] [2CD] [DDD] [Import CD] [Telos Music]

現代音楽を積極的に演奏・録音をしているウド・ファルクナーによる最新アルバムはシュトックハウゼン晩年の傑作「クラング」から3時間目''自然の持続時間''です。この''自然の持続時間''は全24曲からなるピアノ曲集で題名は音の減衰時間や演奏者の呼吸などの自然現象を意味します。一部の楽曲には内部奏法や演奏者の発声、補助楽器が登場し、シュトックハウゼン独特の世界で表現されています。名手、ファルクナーによる的確な解釈での録音は嬉しい限りです。

演奏 : ウド・ファルクナー (ピアノ)

(アマゾンJPの商品の説明より)

--

モートン・フェルドマンやジョン・ケージに比べると、シュトックハウゼンの(ピアノ)音楽は、彼特有の「無機質さ」が、リスナーを「退屈させるか」「面白ろがらせるか」のどちらかだと思う。私も、このアルバムを最初に聴いた時、退屈したので、コレを、売っぱらおうと思った。しかし、その後、たまたま、このアルバムを、夜中に聴いてみると、その静謐に私は美を感じた。そして、さらに、その後、改めて、私は、このアルバム全曲を昼間に大音量で一気に聴く。←文字通り「音の持続(ピアノの持続音)」は私を楽しませてくれた。このアルバムは、ある種の緊張感、「フォルテ」と「ピアノ」のぶつかり合い、そして、《音楽的文脈》が、リスナーを楽しませると思う(ただし、残念ながら、第14曲以降は《普通の現代音楽っぽくて》面白くないと思う。そして、第24曲は、先行する23の楽曲を結合した曲である)。

このアルバム(商品)のリーフレットに「カールハインツ・シュトックハウゼンによる『自然の持続時間』への演奏指示(Spielanweisungen zu Natürliche Dauern von Karlheinz Stockhausen)」というのが掲載されてある(下記)。それには、第1曲から第24曲(ただし、第19、23、24曲を除く)について、個々に演奏指示が短く記されてある。たとえば、『自然の持続時間』第1曲:「1. Natürliche Dauern / Jeden einzelnen Ton nahezu ausklingen lassen, jedes Intervall bzw. jeden Akkord proportional zur Zeichnung anschlagen.」これの意味は、私には、よく分からない。Jeden einzelnen Ton nahezu ausklingen lassen というのは、多分、「すべての個々の音を、(ペダルを使うことなく)ほとんど鳴り止むまで鳴らすこと」という意味か? jedes Intervall bzw. jeden Akkord proportional zur Zeichnung anschlagen というのは、多分、「すべてのインターバル、および、和音を、スケッチ(スコア)に基づき均斉に鳴らすこと」という意味か? 『自然の持続時間』第2曲:「2. Natürliche Dauern / Notierte Dauern, Viertel = 60, jeden einzelnen Ton nahezu ausklingen lassen, (Abstand zwischen Akkord und Einzelton vergrößert sich kontinuierlich um 1 Sechzehntel).」これは「記譜された演奏時間で弾くこと、四分音符=60、すべての個々の音を、(ペダルを使うことなく)ほとんど鳴り止むまで鳴らすこと、(和音と単音の間隔を継続的に16分音符ずつ広げること)」(第3曲以降は、下記画像参照のこと)

Naturliche_dauern_small_2
Karlheinz Stockhausen Natürliche Dauern - 3. Stunde aus Klang (Spielanweisungen zu Natürliche Dauern von Karlheinz Stockhausen)
画像をクリックすると拡大します

(続く)

(続き)

【2015−5−19 追加】

ついでなので、「カールハインツ・シュトックハウゼンによる『自然の持続時間』への演奏指示(Spielanweisungen zu Natürliche Dauern von Karlheinz Stockhausen)」全訳します(ただし、よく分からない箇所あり。それから、おそらく、誤訳あり)。

第1曲 すべての個々の音を、(ペダルを使うことなく)ほとんど鳴り止むまで鳴らすこと、すべてのインターバル、および、和音を、スケッチ(スコア)に基づき均斉に鳴らすこと。
第2曲 記譜された演奏時間で弾くこと、四分音符=60、すべての個々の音を、(ペダルを使うことなく)ほとんど鳴り止むまで鳴らすこと、(和音と単音の間隔を継続的に16分音符ずつ広げること)。
第3曲 四分音符=60、すべてのフォルテ音を、(ペダルを使うことなく)ほとんど鳴り止むまで鳴らすこと。
第4曲 右手は四分音符=72、左手は四分音符=60(そして、逆に演奏すること)、すべてのフォルティッシモ=スタッカートは、多少の残響をもって。
第5曲 レガートしないこと(一音一音)、四分音符=71、すべてのフェルマータを、ほとんど鳴り止むまで鳴らすこと、(右手の個々の音を、フォルテ、メゾフォッルテ、ピアノ、織り交ぜて弾くこと)。
第6曲 速く、軽く不規則に、3つの音のグループ(?)を両手で弾くこと、約10回繰り返し、それから、5回リタルランド、非常に遅くなるまで(滴り落ちるように?)、それから、約5回アッチェレランド、速くなるまで、それから、1回リタルランド、極端に遅くなるまで。
第7曲 フェルマータを、ほとんど鳴り止むまで鳴らすこと。
第8曲 左手の動きは適度に速く、右手は四分音符=60。
第9曲 (ピアニストは)最後にはっきりと「3時間目(ORA TERZA)」と「発声」すること。
第10曲 小さなインドの鈴を右手の指に固定すること、5音からなる速い音形(スピールフィギュア Spielfigur)を、多少、狂ったように etwas IRR(?)繰り返すこと、バスの音が、ほとんど鳴り止むまで。
第11曲 クラスターを完全に鳴り止むまで鳴らすこと、そして、「断片(右手は四分音符=63.5、左手の四分音符=75)」を、それが「クラスターの残響」の鳴り止む時と同時に鳴り止むように弾き始めること。
第12曲 静かな呼吸の時間(吐く、吸う)が、音響の時間を決定する、息が切れるまで繰り返す(有声の呼吸音は、はっきり聞こえる)
第13曲 和音ごとに1度、静かに息を吐き、息を吸う、最高音域の音を大音量で弾かないこと、最低音域をやや強調すること。
第14曲 (最初のフェルマータを、ほとんど鳴り止むまで鳴らすこと)それから、《呼吸》が2分の2拍子の演奏時間を決定する(?)。
第15曲 ゆっくり、フェルマータの和音の際、はっきりと「上昇(Aufstieg)」と「発声」すること。クラスターグリッサンドを、指先を切断した柔らかい手袋で弾くこと。
第16曲 四分音符=71、トレモロと外に落ちる音(?)の間隔(?)を変化させること(びっくりさせるように)。
第17曲 付点四分音符=120(最高音から最低音までのアクセントのずれを伴う半音階的下降パッセージ)。
第18曲 16分音符は常にスタッカートで、7度が、常に保たれること、8音の音形(テンポの保たれた音階? Tempo-Skala)を八分音符=120〜36の間で常にルバートすること。
第19曲 (個別の指示なし)
第20曲 リピート音はより弱く(およそ、フォルテで)、過激な音はより強く。
第21曲 四分音符=約88、パウゼの前の最後の打鍵を強調すること(ほぼ例外なく)。
第22曲 記譜された演奏時間を一拍ごとに分割し、鈴(りん RIN)の音が、ほとんど覆われるように弾くこと(その日本の鈴は、「ホーホ=ツァイテン(HOCH-ZEITEN)」の動機(作品「光」の「日曜日」第5場)のト音、変イ音、ニ音を用いる、また、『クラング』1時間目「昇天(HIMMELFAHRT)」の動機のホ音、イ音を用いる(下記画像参照のこと)。
第23曲 (個別の指示なし)
第24曲 (個別の指示なし。第24曲(約17分)は『自然の持続時間』における先行する23の楽曲を結合したものである)

Falkner
シュトックハウゼン:『クラング』3時間目『自然の持続時間』ウド・ファルクナー(ピアノ)リーフレットより

« レビトン(レヴィトン) Leviton 壁コン | トップページ | 【メモ】 志賀原発の断層 将来動く可能性否定できず(2015年5月13日) »

シュトックハウゼン」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/60007721

この記事へのトラックバック一覧です: カールハインツ・シュトックハウゼン:『クラング』3時間目『自然の持続時間』ウド・ファルクナー(ピアノ):

« レビトン(レヴィトン) Leviton 壁コン | トップページ | 【メモ】 志賀原発の断層 将来動く可能性否定できず(2015年5月13日) »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ