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2015年3月11日 (水)

ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)&マキシム・リザノフ(ヴィオラ)の「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番、第5番、協奏交響曲」

私の評価:★★★☆☆
星:2.5

--

Frang

Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Violin Concertos Nos 1 & 5
Sinfonia concertante*
Vilde Frang (violin)
*Maxim Rysanov (viola)
Arcangelo directed by Jonathan Cohen
Recorded: 3-5 April 2014, St Jude-on-the-Hill, Hampstead Garden Suburb, London
WARNER CLASSICS

Violin Concerto No. 1 in B flat major, K207 (Cadenzas: Jonathan Cohen)
I. Allegro moderato [6.37]
II. Adagio [7.17]
III. Presto [5.29]

Violin Concerto No. 5 in A major Turkish, K219 (Cadenzas: Joachim)
I. Allegro aperto [9.43]
II. Adagio [9.49]
III. Rondeau: Tempo di menuetto [8.37]

Sinfonia concertante in E flat major for violin and viola, K364 (Cadenzas: Mozart)
I. Allegro maestoso [12.46]
II. Andante [10.47]
III. Presto [5.54]

--

【収録情報】

モーツァルト:
1. ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207
2. ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219『トルコ風』
3. ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調 K.364

 ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
 マキシム・リザノフ(ヴィオラ:3)
 アルカンジェロ(管弦楽)
 ジョナサン・コーエン(指揮)

 録音時期:2014年4月
 録音場所:ロンドン、St Jude-on-the-Hill, Hampstead Garden Suburb
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

--

このアルバムは、「協奏交響曲 K.364」を聴くべきじゃなかろうか。

モーツァルトの音楽は素晴らしいが弾くことはとても恐ろしい。リストやラフマニノフの超難曲で鮮やかなテクニックを披露できるピアニストが、モーツァルトの小品ひとつを弾いたばかりに馬脚をあらわし、なんだ、下手だったんだ、となることがときどきある。久元祐子著「モーツァルトはどう弾いたか」丸善ブックスより

バルトークリヒャルト・シュトラウスでは《若さのアドバンテージを聴かせた》ヴィルデ・フラングは、「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番、第5番」で、『馬脚をあらわした』のではないだろうか? 彼女の「Vn 協奏曲第1番、第5番」は、たしかに上手いのだが、若さとテクニックだけで弾いている。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲を10種類以上聴き比べた私には、フラングのモーツァルトはマンネリズムに聞こえる。
「モーツァルト:第1番」はムターの方がスリルがある(モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲聴き比べ(1))。そして、フラングの「モーツァルト:第5番」は、アラベラ・シュタインバッハーの同曲のモチベーションの高さに負ける。
このアルバムは「協奏交響曲変ホ長調 K.364」だけが、魅力ある演奏だと思う。フラングとマキシム・リザノフのコラボレーションはうまくいっている。マキシム・リザノフが上手い。第1楽章のヴァイオリンとヴィオラのパウゼ(5' 31" および 6' 5")は味がある。そして、コノ作品において、オケも乗っている。
このアルバムにおいて、聴くべきは「協奏交響曲」(リザノフ/ヴィオラ)ではないだろうか。

【追加】

久しぶりに聴いてみて気づいたのだが、「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番/ムター&ロンドン・フィル」の第2楽章のカデンツァには、「協奏交響曲変ホ長調 K.364」が出てくる。

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