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2014年7月22日 (火)

グーロ・クレーヴェン・ハーゲンの「プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2番」

Hagen

Sergei Prokofiev:
Violin Concerto No. 2, G Minor, Op. 63

Max Bruch:
Violin Concerto No. 1, G Minor, Op. 26

Guro Kleven Hagen, violin
Oslo Philharmonic Orchestra
Bjarte Engeset, conductor
Recorded 27-29 May 2013

私の評価:星3.5

--

グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(Guro Kleven Hagen)は1994生まれ。ノルウェー出身(HMV.co.jp参照のこと)。

コパチンスカヤのプロコフィエフ2番と比較する。

・コパチンスカヤのプロコフィエフ第2番
プロコフィエフ2番、コパチンスカヤとグーロ・クレーヴェン・ハーゲン(Guro Kleven Hagen)の演奏時間はあまり変わらない(後者のほうが全楽章若干短い)。コパチンスカヤの演奏は、例によって粘っこく、ねちっこい(第1楽章冒頭のヴァイオリンソロでいきなり彼女独特の節回しが聞こえる)。だが、彼女の演奏は、ある意味、表現が細かく精密でありテクチュアはよく聞こえる。コパチンスカヤは第2楽章をよく歌っているし、第3楽章はビザールな演奏であるが大音量で聴くと迫力あり言いたいことは伝わる。しかし「(繰り返しが多い)プロコフィエフ2番の第3楽章」は、コパチンスカヤの個性的な演奏をもってしても、例によって私を退屈させる。

・グーロ・クレーヴェン・ハーゲンのプロコフィエフ第2番
第1楽章の第2主題の前の部分、ハーゲンのギアチェンジはメリハリがあるのが気持ち良い。テンポが速くなってもそれは乱れない。そして、その際、ヴァイオリンの弦や弓の毛が切れそうな激しさ、乱暴さはない。それがハーゲンの弾くプロコフィエフ2番の特徴だと思う。第2主題は、最初聴いたとき淡白に聞こえたが、ちゃんと歌っている(端正に)。

第2楽章は、これまた淡白に聞こえたが、ちゃんと歌っている(これまた端正に)。第2楽章のソロとオケがからむところは、うまくからんでいて、まあまあ奇麗だと思う。全曲を通して、オケがよくつけていると思う。ひいき目に見れば、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、ビャッテ・エンゲセット(指揮)は、ソロイストをよくカバーしていると思う。

第3楽章は、最初に聴いたとき、技巧だけで弾いているように聞こえたが、これまた、大音量で聴くと迫力あり言いたいことは伝わる。オケがよくつけていると思う。しかしだ。プロコフィエフ2番の第3楽章は、「チャイコフスキー:Vn協奏曲」の第3楽章(ロシアの民族舞曲トレパークに基づく)の面白さに比べ、つかみどころがない、と、私は思う。プロコフィエフ2番の第3楽章の「部品」は、ある種のダンスミュージックじゃないかと思うのだけど・・・しかし、上記のコパチンスカヤ、および、グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(この2人は健闘していると思うが)の第3楽章を聴いても、つかみどころないし、退屈する。同曲の第3楽章、誰かもっと面白く演奏してくれないかなぁ・・・というか、私が、グーロ・クレーヴェン・ハーゲンのプロコフィエフ2番を買った理由は、同曲の第3楽章に期待したからだった。

・まとめ
技巧は十分。安定感あり見通しの良い演奏。しかし、残念ながら華がない。演奏自体は平均点以上だが・・・私の主観では、ソロもオケもやや渋い?(ややモノトーンに聞こえる)。ハーゲンのプロコフィエフは私の主観では民俗色に乏しいと思う(プロコフィエフを聞いたという気分になれない)。プロコフィエフのファンには物足りないだろう。

・追加
グーロ・クレーヴェン・ハーゲンのブルッフは、第3楽章が良いと思う。

--

Kopatchinskaja

Stravinsky:
Violin Concerto in D

Prokofiev:
Violin Concerto No. 2 in G minor, Op. 63

Patricia Kopatchinskaja, violin
London Philharmonic Orchestra
Vladimir Jurowski, conductor
Recorded in May 2013

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