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2014年5月 8日 (木)

ジョン・ケージの「ONE - ONE2 - ONE5

Cage_4

John Cage (1912-1992)
ONE - ONE2 - ONE5
Sabine Liebner, piano
Recording 2009
NEOS

1 ONE for piano solo (1987) [10:05]
2 ONE2 for 1-4 pianos (1989) [40:40]
3 ONE5 for piano solo (1990) [20:34]

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私の評価:★★★☆☆

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ジョン・ケージの「Number Pieces」について英語版ウィキペディアに書いてある、その内容を、大まかに訳す:
「Number Pieces」は、ケージの最後の6年、1987年から1992年までに書かれた。それぞれの作品の「作品名」は、その作品の演奏者の数、および、(指数に)その作品の作品番号を示す(たとえば、ONE5は、一人の演奏家のための作品5)。「Number Pieces」のほとんどは、ケージの「括弧の技法(bracket technique)」で書かれている。それらの括弧は音の「断片」である(それは、しばしば、一音であり、デュナーミクの表示が伴うものと伴わないものがある)。そして、それらの「(音の)断片」の「開始時刻」と「終止時刻」が「分」と「秒」で、スコアに指示されてある。その「時刻」は、固定されてあるものもあれば(fixed (e.g. from 1.15 to 2.00) )、幅を持たせてあるものもある(flexible (e.g. from anywhere between 1.15 and 1.45, and to anywhere from 2.00 to 2.30))。

ONE
10の括弧からなる。9番目の括弧以外は幅を持たせてある(flexible)。10の括弧は、ト音記号譜とヘ音記号譜の2つの譜表が対をなしている(下記参照)。その「対」は必ずしもシンクロしない。

ONE2
独奏者は、複数のピアノを移動しながら弾く。ダンパーにくさびが打たれ、ピアノの音は終始、自由に鳴り響く(vibrate)。

ONE5
左手のための21の括弧。右手のための24の括弧。

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括弧を[]で示せば、開始の[ において開始のピアノ音が発音され、その後[]の中のピアノ音が発音されては減衰し静寂が聞こえる。そして、閉じの ]において閉じのピアノ音が発音され「発音 - 静寂 - 発音」が閉じられる。このアルバムに収められた作品は、「発音」のあとの「静寂」が美しい。だが、「発音 - 静寂 - 発音」そして、括弧の技法という「ケージの試み」・・・それらの「美」は、それらを聴く人の嗜好に依存すると思う(私は、なんとなく、第3曲の「ONE5 for piano solo (1990)」が、気に入った)。第2曲「ONE2」は、最初聴いた時、私は全然ピンと来なかった・・・が、「ONE2」は、一人の独奏者が、複数のピアノを弾くので、第1、3曲より音に広がりがある・・・そして、第2曲は、まさに、ザビーネ・リープナーの演奏技術を聴くべき音源だと思う。第2曲は、電子音(冒頭、22分50秒、26分45秒、31分34秒あたり)や特殊奏法が使われている。

Cage_6
「ONE」前半/アルバム「ONE - ONE2 - ONE5」のジャケットより
(C) NEOS

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