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2014年3月 2日 (日)

ジョン・ケージの『南のエチュード』聴き比べ(前書き)

Etudes_australes_sultan

Etudes Australes (1974) (complete)
Grete Sultan, piano
1978/82年録音


Etudes_australes_liebner

『南のエチュード』全曲(4CD)
ザビーネ・リープナー(ピアノ)
2011年録音


1974年に発表された『南のエチュード』は、伝統的な楽器と記譜法に対するケージの興味を示す、一連のヴィルトゥオーゾ作品の初期作品。32の練習曲から成るこの複雑なピアノ作品は、ケージが南半球の夜空を彩る星座の表から、易によって星(星座)を選び出し、その星座(星)を音高に置き換えたもの。ピアノの鍵盤を左右の手でフルに使うように記譜された楽譜とそこから生まれる音はまさに天体・宇宙をも思わせるスケールです。(HMV.co.jpより)

私は、小学生のとき、天文少年だった。小学6年生のとき、天体望遠鏡を買ってもらって、火星、木星、土星の輪、かに星雲、アンドロメダ大星雲、太陽の黒点などを観測した。

小学校の修学旅行で、阿蘇に行ったとき、雨上がりの夜空が晴れ渡り、澄んだ空気に、満天の星空を見た。夏の天の川はまぶしく輝き、本来見えるはずのない6等星よりも暗い星までも見えた・・・ような気がする。
それはまるで、天然のプラネタリウムであり、在るべきところに、在るべき星が在った。私は、当時、「全点恒星図 誠文堂新光社 1968年」(下記画像、火事で焼失)を所有していたが、その本に描いてある星が、すべて、在った。あんなに美しい星空は、めったに見られないのではないだろうか?
1等星がマイナス4等星ぐらいに見えた。その明るさは暴力的だった(いや暴力的という表現は不適切。訂正。その明るさは圧倒的だった)。
(ちなみに、金星の光度は-4.87等で、1等星の約170倍の明るさ)

今は、田舎の観光地に行っても、街の灯に邪魔されて、天の川、見えないよ〜。

--

ジョン・ケージは嫌いだった。プリペアド・ピアノが、私は嫌いだった。ピアノの内部奏法やプリペアド・ピアノは一部効果として使うのは面白いと思うが、
全曲がそればっかりというのは、嫌いだった。

ジョン・ケージの『南のエチュード』(1974年)は、上記、HMV.co.jp の商品説明にあるとおり、普通のピアノ曲である。私は、この作品が気に入った。全4巻、32曲の練習曲集だ。ザビーネ・リープナーの演奏で、全曲約4時間20分。

--

私が、阿蘇で見た星々と、グレーテ・スルタン(Grete Sultan)が演奏する『南のエチュード』は似ている。


Star_chart
全点恒星図 誠文堂新光社 1968年

(続く)

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コメント

僕は、昔は不熱心な天文少年で、約40年ぶりに最近復帰した天文爺です。
中野繁さん本はあこがれですが、ほとんどの本はもう絶版で入手でない
のが残念です。特に、星雲星団の観測とか惑星の観察は内容が古いけれど
味があって好きです。もう図書館でしかお目にかかれないですね。
現在でよさそうなのは、

地人書館の星雲星団ウォッチング―エリア別ガイドマップ(浅田 英夫)

星図は、Sky & Telescope's Pocket Sky Atlas

しかしここ数年のベストは、iPad用のアプリである、SkySafari V4、豪州製、
英語ですが・・・。これがあれば、天体を探すのに、ほかに何もいりません。

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