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2013年10月11日 (金)

イヴァーナ・ガヴリクの「グリーグ:ピアノ独奏曲集」

Gavric

Grieg Piano Works
Ivana Gavrić, piano
2012/13年録音

01 Ballade in G minor Op.24 [18:48]

Lyric Pieces
02 Butterfly Op.43 No.1 [01:48]
03 Waltz Op.38 No.7 [01:03]
04 Little Bird Op.43 No.4 [02:03]
05 Notturno Op.54 No.4 [03:57]
06 Peasant's Song Op.65 No.2 [01:33]
07 Wedding Day at Troldhaugen Op.65 No.6 [06:29]

Slåtter Op.72 (Norwegian Peasant Dances)
08 The Goblin's Bridal Procession, No.14 [02:25]
09 Halling from the Hills, No.4 [03:58]
10 The Girls of Kivledal Folk Dance, No.17 [01:44]
11 John Vaestafae's Dance, No.2 [02:18]

Piano Sonata in E minor Op.7
12 Allegro moderato [04:34]
13 Andante molto [03:53]
14 Alla Menuetto, ma poco piu lento [02:55]
15 Finale molto allegro [06:14]

Cheryl Frances-Hoad (born 1980)
16 Contemplation (Lyric Piece in homage to Grieg) [02:18]

緑色。渋い。少し地味。

私のオーディオ環境で聴くと、音が期待したほど良くないのが残念。

1曲目の「バラード」は、14の変奏を持つ変奏曲である。私はこの曲が一番気に入った。ウィキペディアに「グリーグのピアノ作品の中では初期のもので、頻繁に演奏されない作品である(同じくピアノソナタもあまり演奏されない)。それは、元となった民謡の陰鬱さと和音付けにもよると思われる。また、演奏に当たっては変奏曲及びバラードとしての構成力も要求される。」と書いてある。ガヴリクは、この作品の主題(ト短調)と変奏において、詩的情緒と「変奏曲という形式」を両立させることに成功している。つまり上記ウィキペディアに書いてあることを、ばっちり決めている。第9変奏ウン・ポコ・アンダンテが美しい(11' 52")。

3曲目の「スレッター(ノルウェーの農民舞曲)」は、ピティナに解説がある。ガヴリクはリーフレットに「Grieg experiment with bold harmonics clashes that foreshadow Bartók's language.(グリーグの実験、バルトークの言語を予示する大胆な(奇抜な)な和声)」を示す作品と書いているが、そんなに変な作品ではない。

4曲目のソナタは、グールドよりうまいかも知れない。

親しみやすい「抒情小品集」を挟んで、リスナーに知られていないグリーグの作品を配したと、彼女はリーフレットに書いている。しかし、どの曲も親しみやすい。「グリーグだらけ」というガヴリクの意図は成功してる。

最後の曲は、Cheryl Frances-Hoad (born 1980) という人が書いた少しジャズっぽい作品だ。1曲目が独特なテーマからなる変奏曲でありながら「バラード」の性格を持つことと、その演奏から「語り」や「語り口」が聞こえるとすれば、その手法はジャズの手法に似ているかも知れない。最後の曲はこのアルバムをうまく閉めていると思う。

ガヴリクは、緑のドレスを着、ジャケットは緑の色調に統一されている。しかし、はたして、このアルバムが、ノルウェーへといざなうか。

このアルバムも良いアルバムだが、ヤナーチェクのほうが彼女の本当の実力と魅力が聴けると思う。

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