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2013年6月18日 (火)

庄司紗矢香の「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1、3、4、7、8番」

Sayaka_shoji

ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 作品30の2
ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 作品30の3
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)
2011年9月録音

イブラギモヴァイザベル・ファウストのベートーヴェンを聴きたくなくなったので、庄司紗矢香のを買ってみた。彼女の演奏は、「クロイツェル」と第2番(特に2番)が気に入っていたので・・・

イブラギモヴァの第7番
第1楽章のテンポが速い(ベートーヴェン、ハ短調の切迫感)。それは心地よいのだが、彼女は「急ぎすぎた。でも急がなくていい。次はカンタービレだ。」と、気を取り直し、第2楽章のアダージョ・カンタービレを歌っている。しかし、彼女の演奏は、特徴が異なる4つの楽章のバランスが悪いと思う。

庄司紗矢香の第7番
適度な緊張感。4分30秒(第1楽章)の休止(あるいは減速)では諦観が感じられる。
4つの楽章のバランスが良い。

庄司紗矢香の第8番は気に入った
第2楽章の「テンポ・ディ・メヌエット」は巨匠風にもったいぶって歌っているが、うつくしい。

最初にこのアルバムを聴いたとき、もうちょっと臭み、匂いのようなものがあってもいいのではと思った。が、庄司のベートーヴェンはそれがないのが魅力だった。ただし彼女の7、8番は、全体的にリズムが粗いと思う。

(つづく)


Sayaka_shoji_2

ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 二長調 作品12の1
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ホ長調 作品12の3
ヴァイオリン・ソナタ 第4番 イ短調 作品23
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)
2011年9月録音

第1番
私は、この演奏が好きだ。
形式が生きている(ソナタ形式、変奏曲、ロンド)。健康的。カシオーリが良い。

第3番
同上。
第1楽章展開部の技巧的ピアノ・パートをうまく弾いている。そのあと、ルバートして再現部に入り、これまたうまく再現部を流している。
終始美しく流し、余韻を残す。

第4番
明るすぎる(陰影が欲しい)。好みにも寄ろうが・・・私は、上記第7番のほうが好き。

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