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2013年6月27日 (木)

リストの「ダンテを読んで」聴き比べ(2)

Frascone

リスト:ピアノ曲集

1. 巡礼の年第2年より ダンテを読んで
2. 巡礼の年第1年より ヴァレンシュタットの湖畔で
3. 詩的で宗教的な調べより 葬送曲
4. ノクターン〜夢の中で
5. 2つの演奏会用練習曲より 森のざわめき
6. 2つの演奏会用練習曲より 小人の踊り
7. 灰色の雲
8. 死の舞踏
9. モーツァルト「レクイエム」による2つのトランスクリプションより「涙の日」

マリラン(マリリン)・フラスコーヌ
2006年ライヴ録音

私はこの人をひいきしているので、この人の演奏を客観的に評価できないが、彼女の「ダンテを読んで」は、ほぼ完璧な演奏だと思う。
再現部、コーダ、フィニッシュを、
はったりきかせるか、あるいはスタンドプレーで盛り上げたほうが、もっと面白かったのでは・・・
と思ったが、この人はそんなことはしない。この人の魅力はストレートな演奏。

--

Schirmer

巡礼の年(全曲)
ラグナ・シルマー
2010/11年録音

ラグナ・シルマーは技巧派。
技巧と表現のバランスも良い。
だが、この「ダンテを読んで」は、少し押し付けがましいような気がする・・・言い過ぎか?
「ダンテを読んで」だけを取り出して聴くのではなく、彼女の巡礼の年「全曲」を聴いて欲しいと彼女は要求しているのかも知れない・・・
・・・そして、まだよく聴いてないが、このアルバムは「第3年」が良いと思った。

・追伸
このアルバムは、リーフレットに意匠が凝らしてあって、私はそれをとても気に入った(その中身については後日書きます)。

--

Berman

巡礼の年(全曲)
ラーザリ(ラザール)・ベルマン
1977年録音

ついでに、ベルマン。
彼のリストへの敬愛(オマージュ)が感じられる。
この人は、女性ピアニストに比べ体力があるので、演奏に余裕があると感じられる(女性差別発言ゴメン)。技巧はすぐれている(録音当時、47才)。
呈示部における第1主題の呈示(1回目)より呈示(2回目)のほうが和音が分厚い。それを聴き取ることができる。それはスコアに書いてある通りである。
ベルマンは「右往左往」しない。
しかし、この「ダンテを読んで」という作品は「右往左往している」と思う。
このおじさんは乱れない。その理由は、彼が古いタイプの演奏家であるからだけではなく、その理由は、彼のもう一つの衰えによるものか?(技巧的衰えではなく、精神的衰えによるものか?)
乱れて欲しかった。
もっとも、この演奏が物足りないと感じられる理由は、これは本来アナログ・レコードで聴かないといけない音源であるからかも知れない。

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