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2013年5月 7日 (火)

世界初録音:グバイドゥーリナ作曲「弦楽四重奏曲全集」

Gubaidulina

Sofia Gubaidulina (*1931)
Complete String Quartets
Stamic Quartet
2011 年録音

1. String Quartet No. 1 (1971) 21:32
2. String Quartet No. 2 (1987) 08:03
3. String Quartet No. 3 (1987) 17:54
4. String Quartet No. 4 with tape (1993) 12:16
5. Reflections on the Theme B-A-C-H (2002) 07:18

第1番
フガートに始まる。おそらくヴィオラ、次にチェロ、次に第2ヴァイオリン・・・。それは呪術的な「歌」である。この作品は、フラジオレット、ピチカート、グリッサンドなどの器楽音も聞こえるが、「歌」である。しかも、呪術的。そういう音楽が嫌いな人は聴かないほうが良い。私は好きだから聴く。

第2番
「In Croce (1979)」に少し似ている。「In Croce」では、チェロが縦の線、オルガン(またはロシアンアコーディオン:バヤン Bajan)が横の線を表し十字架を表していたと思うが、この第2番は「ソ」の音の連続が横の線ではないかと思う。そして、ヴァイオリンの動的な高音を経たのち、半音階。そののち、コーダ。

第3番
約18分のうち、最初の9分はオールピチカートである(グリッサンドを含む)。チェロソロに導かれて展開する後半は(グバイドゥーリナにしては)意外にまともである。Stamic Quartet のアンサンブルが美しい。

第4番
これはあまり面白くない。テープ(コル・レーニョのエコー(?))に合わせて演奏される。

5曲目は、B-A-C-H の主題による反影(?)
バッハへのオマージュか? 奇抜なことは避けているようだ。古典的、あるいはロマン的。

このアルバムの魅力は、Stamic Quartet のアンサンブルである。性格が異なる5つの作品をあたかも一つの壮大な弦楽四重奏曲のようにまとめている。

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