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2013年4月26日 (金)

Morton Feldman Piano & String Quartet (1985) 続き

【このエントリーは http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/morton-feldma-1.html の続き】

==

【前置き】

高橋アキによるモートン・フェルドマン〜3つの名演:「三和音の記憶(トライアディック・メモリーズ)」「マリの宮殿」&「ピアノと弦楽四重奏 (1985)(このアルバム)」

【本文】

Feldman_2

Morton Feldman
Piano and String Quartet (1985) (79: 33)
高橋アキ
Kronos Quartet
1991 年録音
Nonesuch

私は「ヘリコプター・カルテット」を演奏したのは、クロノス・カルテットだと思っていたが、違っていた。あれは、アルディッティだった。
私が所有する CD で、クロノスが演奏しているのは、スティーヴ・ライヒの「WTC 9/11」のみ。
その他に、クロノスの代表作はあるのかと(オフィシャルホームページ、および、米国アマゾンにて)探してみたが、私の好みに合いそうな物は見当たらなかった。ということであれば、これは、私にとって、クロノスの最高傑作かも知れん・・・

さて、

前半は、高橋の音のうなり(ウィキペディア参照)が美しい。クロノスの音が、だんだん大きくなるが、高橋は相変わらず淡々とアルペジオを弾いている・・・と、思っていたら、いままで気づかなかったが、高橋もいつの間にかクレッシェンドしている・・・相変わらずピアノの音がうなる。

44分あたりから、クロノスは2つの和音を行ったり来たりしながら、逆に高橋をリードする。ピアノの音は弦楽の音に打ち消される・・・ピアノと弦楽は最後まで一体にならないような気がする(両者は互いにあらがいあってる???)ピアノと弦楽が一体にならないというのは重要であると思う。ピアノと弦楽が一体になった瞬間、この曲は終わるだろう。最後になって高橋が音を強める。最後の最後は、高橋のソロで終わる・・・また音がうなる。

この曲を聴くと「君たちにはこれの良さが分からないだろう!」と優越感に浸れる・・・と同時に、本当にリラックスを得られて、ストレスや不安が消え、気分がスッキリする。なぜ? 私は「高橋とクロノスのアンサンブル」は合ってないと思っていたが、久しぶりに聴いてみると、そうではなかった・・・両者の音はフェルドマンのスコアに、緻密に忠実であると感じたから・・・。

【2015−8−15 追加】

・ピアノの楽想の変化について

ピアノの、はっきりした、あるいは、重要な楽想の変化は、高橋が弾くアルペジオの音価が、43分18秒あたりで、一度、長くなること。そして、その後、52分38秒以降、55分43秒以降で(アルペジオの音価が)再び、三度(ふたたび、みたび)長くなること。

・演奏時間について

Piano and String Quartet は、フェルドマンの曲にしては、演奏時間が短い。あるいは、ちょうど良い演奏時間に思える(演奏時間:約79分)。

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