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2013年3月 4日 (月)

小菅優の「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ Nos.9, 10, 13, 14, 24, 27, 28」

Kosuge

ベートーヴェン

Disc 1
ピアノ・ソナタ 第9番 ホ長調 作品14-1
ピアノ・ソナタ 第10番 ト長調 作品14-2
ピアノ・ソナタ 第24番 嬰へ長調 作品78「テレーゼ」
ピアノ・ソナタ 第27番 ホ短調 作品90

Disc 2
ピアノ・ソナタ 第13番 変ホ長調 作品27-1
ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」
ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101

小菅 優
2012 年録音

9、10、14、27番が気に入った。

これは、SACD なので大音量で聴くと気持ちいい(やっと、私も SACD の良さが分かって来た)。第9番第1楽章再現部に迫力があるので、最初聴いたときびっくりした。

第24番「テレーゼ」第1楽章は、展開部再現部を反復しているので長い(7分14秒)。しかし、第2楽章(第1楽章と同じ嬰へ長調)は対照的に短い(2分55秒)。同じ調性だが性格は対照的。その対照性を第2楽章において、もっと遊んで欲しかった。

第27番は第2楽章が気に入った。2つの楽章のコントラストが生きていると思う。第2楽章はシューベルト並みの長さを持つロンド。8分33秒もある。「Nicht zu geschwind und sehr singbar vorgetragen(速すぎないように、十分歌うように)」というドイツ語の指示が付いているが、小菅はその通りに弾いている。

第13番は、幻想的というより変な曲だと思う。第2楽章からアタッカでアダージョに行くが、そのアダージョが、全曲の終わりにひょっこり出てくるところは、必然性より、あっと驚く為五郎みたいな演奏をして欲しかった(もともと為五郎みたいな HJ Lim のほうが面白いと思う)。

第14番「月光」の第3楽章
「月光」の第3楽章の迫力は素晴らしい。激しいが美しい。カデンツァからテンポ・プリモに行くところのアダージョの音をたっぷりのばしている。

第28番は期待はずれか? 全体的にもたついていると思う(あるいは淀んでいる?)。小菅は最終楽章のハ長調のフーガにアクセントとタメ(?)を入れている。第1楽章から最終楽章のコーダまでストレートに弾けば良かったのに・・・

--

奔放な印象を受けるが、小菅は多分、スコアに忠実に演奏してると思う(Heinrich Schenker, Dover で第9番のみ確認)。前作より癖がないように聞こえる(一部を除いて)。小菅は、ヘンレ原典版を使用している。

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