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2013年2月26日 (火)

Sun Threads, music by Augusta Read Thomas

Thomas

Sun Threads, music by Augusta Read Thomas (born in 1964 in Glen Cove, New York)

A Circle Around the Sun for piano trio (2000) 5:01
Sun Threads for string quartet (1999-2002) 29:47
Toft Serenade for violin and piano (2006) 7:54
Scat for oboe, string trio, and piano (2007) 6:18
Silent Moon for violin and viola (2006) 9:00
Moon Jig for piano trio (2005) 5:07

The Walden Chamber Players
Recorded: 2008

Nathanniel Bartlett のアルバムに入っている「Augusta Read Thomas: Silhouettes」が気に入ったので購入。

オーガスタ・リード・トーマス。この人のバックグラウンドは、オフィシャルホームページを見たが分からなかった。

最初聴いたとき、20世紀のヨーロッパ音楽、新ウィーン楽派と変わらないじゃないか、と思ったが、それは私の大間違いであった。
この人の音楽は、持続音が美しい(持続音と言っても、モートン・フェルドマンの静寂な音の持続ではない)。この人の音楽には主役がない。第2曲の弦楽四重奏曲「Sun Threads」は第1ヴァイオリンが主役ではない。「Sun Threads」の第1楽章はチェロのレスタチーヴォが主役なのだが、それに他の楽器がからんで団子のようになる。この曲は(他の曲も)ダンゴムシの「のたうちまくり」のように聞こえる(ただし「Scat」「Silent Moon」のように旋律を持つ作品もある)。この弦楽四重奏曲は、左からヴァイオリン、ヴィオラ、チェロになってない。楽器がからみ合ってほとんどモノラル音のように聞こえる(それは、新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲にはない)。

ヨーロッパの現代音楽が、エレクトロニクスと結びつこうとしたり、新しい理論・楽派を作り出そうとしているという意味で、特にフランスを中心とする現代音楽の伝統に足を取られているのに対し、アメリカのオーガスタ・リード・トーマスは、ヨーロッパの伝統からフリーであり、ある意味でヨーロッパに対し反逆的に聞こえる。彼女の「のたうちまくり」は大音量で聴くと美しい。そのことも、新ウィーン楽派と違う(新ウィーン楽派を大音量で聴くとうるさいだけ)。

【オフィシャルホームページ】 www.augustareadthomas.com

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