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2012年11月 7日 (水)

アリサ・ワイラースタインの「エリオット・カーター:チェロ協奏曲」

Weilerstein

Edward Elgar & Elliott Carter
Cello Concertos
Alisa Weilerstein, cello
Staatskapelle Berlin
Daniel Barenboim
Live Recordings 2012

Edward Elgar (1857 - 1934)
Concerto for cello and orchestra in E minor, op. 85
1. I. Adagio - Moderato 7:48
2. II. Lento - Allegro molto 4:26
3. III. Adagio 5:08
4. IV. Allegro - Moderato - Allegro, ma non troppo - Poco più lento - Adagio 11:55

Elliott Carter (b. 1908)
Cello Concerto (2001)
5. I. Drammatico 劇的に 1:40
6. II. Allegro appassionato 速く 熱情的に 2:43
7. III. Giocoso 陽気に 3:11
8. IV. Lento 遅く 3:40
9. V. Maestoso 厳かに 3:04
10. VI. Tranquillo 静かに 4:11
11. VII. Allegro fantastico 速く 幻想的に 3:48

Max Bruch
12. Kol Nidrei, op. 47 10:49

--

エリオット・カーターの「チェロ協奏曲」を聴きたくて購入。私がこれまで購入したカーターをとりあげた CD は期待はずれが少なくなかったが、これには満足した。これを大音響で聴くと良きフラストレーション解消になる。しかし、ワイラースタインの本当の狙いはエリオット・カーターの凶暴さではなくて、チェロという楽器の美しさだと思う・・・私は彼女の技巧・表現力より音に魅力を感じた。ワイラースタイン曰く「カーターは本当に演奏者を愛し、楽器の潜在能力に夢中な作曲家です(Carter is a composer who really likes performers and excited by the instrument's potential.)」とリーフレットに書いてある。

ピアニスト Ursula Oppens、指揮者 Michael Gielen による「ピアノ協奏曲(1964 - 1965)」が、ただ騒がしい曲に聞こえる人には、アリサ・ワイラースタインのエリオット・カーターは良き「カーター入門」ではなかろうか。

エリオット・カーターの「チェロ協奏曲」は、2001年に作曲された作品であり、カーターが93才頃の作品。作曲家自身が、7つの楽章を指定している(上記)。カーター曰く「チェロ独奏に導かれたしばしば中断される歌がアイデアを生じさせ、それが各楽章へと拡張する(My Cello Concerto is introduced by the soloist alone, playing a frequently interrupted cantilena that presents ideas to be expanded into movements.)」・・・前半、第九交響曲終楽章レチタチーボ様が歌われ、第4楽章レント(遅く)、第6楽章トランクイロ(静かに)は「歌」が歌われる。

「ピアノ協奏曲(1964 - 1965)」がオケとソロイストの煽り合いのバトルような曲であるのに対し、「チェロ協奏曲」はオケが伴奏の役割をしている(よって、ソロイストの技巧がよく聞こえる)。「ピアノ協奏曲(1964 - 1965)」にも静と動がある。しかし「チェロ協奏曲」には「ピアノ協奏曲」よりも自然でわかりやすい静と動の流れがある(7つの楽章は切れ目なく演奏される22分あまりの一つの曲である)。ワイラースタインはその流れを「気負わず自由に自然に」演奏している思う。「He's never austere or relentless(彼は厳格ではない)」

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