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2012年7月28日 (土)

アンネ・シュヴァーネヴィルムスの「4つの最後の歌」

Schwanewilms

R. シュトラウス
4つの最後の歌
『アラベラ』〜ほんとに良かったわ、マンドリカ(第3幕幕切れの二重唱)
『カプリッチョ』〜明日の昼11時に
『ばらの騎士』〜マリー・テレーズ!
Anne Schwanewilms
Jutta Böhnert
Regina Richter
Markus Stenz
Gürzenich-Orcheter Körn
2011 年録音
ORFEO

この人の「4つの最後の歌」はうまいと思わなかったが、久しぶりに「4つの最後の歌」を聴いたら、落ち込んでしまった。しかし、久しぶりに「4つの最後の歌」を聴いたら、私を落ち込ませた・・・ということは、この人たちの演奏は技巧的にも表現においても、 ひどく悪い演奏ではないのだろう。
第1曲の「春」の1行目の「暗い墓の中で」のところは、私は「暗い洞窟の中で」と訳していたが、バッハのカンタータなどで、Gruft は「墓」と訳されるので、この詩でも(例えとしての)「墓」と訳したほうがいいようだ。すなわちこの4つの歌は死に関係する歌が多いと思う。





FRÜHLING

In dämmrigen Grüften[墓,洞窟]
träumte ich lang
von deinen Bäumen und blauen Lüften,
von deinem Duft und Vogel[ge]sang.

Nun liegst du erschlossen[蕾などが開く]
in Gleiß[輝き] und Zier,[飾り]
von Licht übergossen[光を浴びて]
wie ein Wunder vor mir.

Du kennst mich wieder,
du lock[e]st[誘う] mich zart.
Es zittert durch all meine Glieder
deine selige Gegenwart.


SEPTEMBER

Der Garten trauert,
kühl sinkt in die Blumen[4格] der Regen.[1格]
Der Sommer schauert
still seinem Ende entgegen.

Golden tropft Blatt um Blatt
nieder vom hohen Akazienbaum,
Sommer lächelt erstaunt und matt[驚き力無く]
in den sterbenden Gartentraum.[4格]

Lange noch bei den Rosen
bleibt er stehen, sehnt sich nach Ruh.
Langsam tut er die [großen]
müd[e]geword'nen Augen zu.


BEIM SCHLAFENGEHEN

Nun der Tag mich müd[e] gemacht,
soll mein sehnliches Verlangen
freundlich die gestirnte Nacht
wie ein müdes Kind empfangen.

Hände laßt von allem Tun,
Stirn, vergiß du alles Denken,
alle meine Sinne nun
wollen sich in Schlummer senken.

Und die Seele, unbewacht,
will in freien Flüge[l]n schweben,
um im Zauberkreis der Nacht
tief und tausendfach zu leben.


IM ABENDROT

Wir sind durch Not und Freude
gegangen Hand in Hand,
vom Wandern ruh[e]n wir [beide]
nun überm stillen Land.

Rings sich die Täler neigen,
es dunkelt schon die Luft,
zwei Lerchen nur noch steigen
nachtträumend in den Duft.

Tritt her und laß sie schwirren,
bald ist es Schlafenzeit,
daß wir uns nicht verirren
in dieser Einsamkeit.

O weiter, stiller Friede,
so tief im Abendrot!
Wie sind wir wandermüde ---
ist dies etwa der Tod?


暗い墓の中で
私は長い間 夢見ていた
お前の樹々と青い大気を
お前の香りと鳥の歌を

いまお前は蕾をほころばせて
輝きと飾りの中に
光を浴び奇跡のように
私の前に横たわる

お前は再び私に気づき
優しく私を誘う
私の全身はお前の至福に
うち震える


九月

庭は悲しみ
冷たい雨が花々に沈む
夏は震え
静かにその終わりを迎える

黄金色の葉が アカシアの高木から
一枚[ひとひら]また一枚と舞い落ちる
夏は驚き力無く微笑みかける
死にゆく庭の夢に

夏はまだしばらく薔薇のもとにとどまるが
やがて安息を恋いながら
疲れたその[大きな]眼を
ゆっくり閉じる


眠りにつくとき

いまや昼は私を疲れさせた
私は空一面に星がきらめく夜を恋い求め
友として迎えたい
疲れた子どものように

手よ すべての行為をやめよ
頭よ すべての思考を忘れよ
私の五感はいまや
まどろみを求める

そして私の魂は見張られることなく
自由に飛翔しただようことを望む
夜の魔法の輪にあって
深く幾千にも生きるために
[ヘッセ]


夕映えに

私たちは手に手を取り
苦楽をともに生きてきた
いまや私たち[二人]は旅を終え
静かな土地に安らおう

あたりの谷は陽が傾き
すでに夜の気配がせまる
二羽のヒバリだけがまだ
夢を見ながら夕もやの中を昇っていく

あなたはこっちに来て下さい ヒバリはさえずるままにして
まもなく床につく時だ
私たちは迷わないようにしよう
この孤独の中で

ああ 広く静かな平安よ
夕映えの中でそれはとても深い!
私たちは なんと旅につかれたことか ---
もしかしたらこれが死なのか?
[アイヒェンドルフ]

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コメント

ではこちらはいかがでしょうか?
私は大変気に入っているのですが、これが雑誌の付録だったようで
見つけたときは小躍りをしてしまいました。

http://i3miura.jugem.jp/?eid=643

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