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2012年4月26日 (木)

シュ・シャオメイの「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ No. 32」

Zhu_schubert

BEETHOVEN Sonate pour piano nº32 en ut mineur opus 111
SCHUBERT Sonate pour piano nº23 en si bémol majeur D. 960
Zhu Xiao - Mei
Enregistrement 2004
MIRARE

シュ・シャオメイのベートーヴェン第32番は、バッハ:パルティータほどのインパクトはないが、非常に素晴らしい。私は、シュの演奏を聴いて初めてベートーヴェン第32番のスコアを見たくなった。スコアを見るとこの作品が非常に複雑で精密な作品であることが分かる。しかし、シュはそれを強調しない。第2楽章の変奏曲は、それまでに書かれたベートーヴェンの全ピアノ・ソナタの頂点であると思うが、シュの演奏においては、第2楽章の各変奏において、主題(アリエッタの旋律、下記)がよく聞こえ生かされている。すなわち第2楽章の恍惚は、主題のアリエッタに秘密があるのではないかと私は思った。そのアリエッタを実際にピアノで弾いてみると、それは意外に覚えにくく、つかみどころがない旋律・声・リズムである。第2楽章の第4変奏で、ハ長調から変ホ長調に転調する(シュの演奏で12分22秒から13分27秒)。そこはクライマックスである。しかし、シュはそこを特にクライマックスにしていない。そして、複雑なポリフォニーをやすやすと弾いている・・・ように聞こえるのは、彼女が弾く音価が正確なためではないかと思う。

シューベルトのほうは、私が苦手な曲なので良いのか悪いのか分からない。

【ベートーヴェン第32番 第2楽章 主題 midi
Beethoven_op_111_2_1

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