エリオット・カーターの「ピアノ協奏曲」ほか
Concerto for Piano and Orchestra (1964 - 1965)
1. I [10' 01]
2. II [12' 30]
Concerto for Orchestra (1969)
3. Concerto for Orchestra [22' 23]
Three Occasions for Orchestra (1986 - 1989)
4. A Celebration of 100 x 150 Notes [3' 32]
5. Remembrance [6' 31]
6. Anniversary [6'57]
Recording: 1992
ウィキペディアによると、カーターの作品は、上記、第1曲目「ピアノ協奏曲」において「演奏不可能」というクレームがつくほど音楽が複雑化した、とのことだ。確かに私も「ピアノ協奏曲」を最初に聴いたときには「ちょっとやり過ぎだ」と思った。しかし、この種の音楽は、私の自慢のオーディオ・システムにて大音量で鳴らすと「ストレス解消」になるので、いまは、我が家の防音効果抜群の部屋にて大音量で聴いている。
リーフレットによると、1曲目のピアノ協奏曲は、独奏ピアノとオーケストラの間に「7人の演奏者が座って演奏する」とあるが、それがどの楽器なのか、はっきり聴き取れない(多分、バスクラリネット、イングリッシュホルンなどの木管群だと思うのだが)。
2曲目の協奏曲は、楽器のグループが4つに分かれているということだが、そのグループが何であるか、CD で聴いた限り分からない。多分、ヴァイオリン、チェロ、管、打楽器(ピアノを含む)じゃないかと思う。ただ、管は、木管と金管に分かれているような気もするが・・・その場合、ヴァイオリン、チェロ、木管、金管、打楽器の5部になるから多すぎますね?!
3曲目は、文字通り3つの「機会(occasion)」に作曲されたもの。第1楽章は「テキサス共和国(現在は存在しない)」独立150周年を記念して書かれたもの。第2楽章は、指揮者 Oliver Knussen の依頼により追加されたもの。さらに、Oliver Knussen は、第2楽章の初演ののち、作曲者に第3楽章を依頼した。その結果、3つの楽章がそろったということらしい。第1楽章の「100 x 150 Notes」というのは「100人による150小節」という意味だと思う(勿論150という数字はテキサス共和国独立150周年にひっかけている)。
ウィキペディアによると、カーターの作品は、1980年代になると大人しくなったとあるが、3曲目の「Three Occasions for Orchestra (1986 - 1989)」も前2曲に劣らず、うるさい(・・・近所迷惑にならにように大音量はひかえてヘッドホンで聴くことにしよう。私の部屋は防音効果抜群とはいえ、たとえば地下室のリスニングルームのような完全遮音、すなわちまったく音が外に漏れない部屋というわけではないので・・・)。
それにしても、この CD は、ピアニスト Ursula Oppens、指揮者 Michael Gielen、オーケストラ SWF Symphony Orchestra、いずれもうまい。録音も良い。価格も安い(Amazon.co.jp で12月17日現在、690円)
第3曲目はライヴ録音。
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