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2010年12月29日 (水)

Out to Lunch Eric Dolphy

Dolphy

Out to Lunch Eric Dolphy

デュティユーの作品にチェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」というのがあるが、それの第1楽章のテーマが、エリック・ドルフィーの「Out to Lunch」の第1曲目「Hat and Beard」の前奏に似ている【注】。もし、どちらかがどちらかの真似をしたとすれば、デュティユーのチェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」は 1970 年の作品、ドルフィーの「Out to Lunch」は彼の最後の年 1964 年の作品だから、デュティユーがドルフィーを真似したことになる。しかし、実際は、偶然似ているのだろう。というか、そもそも、似てないのかも知れない。

いま、ドルフィーの「Out to Lunch」を久しぶりに聴いてみると、この作品は、クラシック音楽に似ていると思う。そして、つくづく思うのだが、なぜ、ドルフィーのような人は、クラシック音楽の作曲家と交流しなかったのだろうか。ベニー・グッドマンは、バルトーク、ストラヴィンスキー、アーロン・コープランドと親交があった。ベニー・グッドマンの時代は、ジャズミュージシャンとクラシック音楽の作曲家との間に親交があったのだ。

というか、ドルフィーは、早死にし過ぎた(享年 36 才)。ジョン・コルトレーンも早死にしているが(享年 40 才)、コルトレーンは、やりたいことをやってしまってから死んだような気がする(ちなみに、コルトレーンとクラシック音楽の接点はないと言っていいと思う)。が、ドルフィーは、やり残したことがあったと思うし、彼の音楽がさらに進化していれば、クラシック音楽の作曲家や批評家に評価され、もしかしたら、彼は、クラシック音楽の作曲家・アーティストになっていたかも知れない。

そして、ドルフィーがやり残したことは、後のジャズ・ミュージシャンたちにとって意義がないことだったのだろうか。ドルフィーがやり残したことは、今のジャズ・ミュージシャンたちにとって無意味なのだろうか。ドルフィーが追求した音楽(音)に、今のジャズ・ミュージシャンたちは新しい可能性を見出すべきではないだろうか。

【注】デュティユーのチェロ協奏曲の第1楽章のテーマというのは、第1楽章冒頭の独奏チェロのレツィタティーフのあと、独奏チェロがピチカートで入る部分。Hans Graf の演奏では、第1楽章の3分 49 秒ぐらいのところ。

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