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2010年12月 8日 (水)

Karlheinz Stockhausen: Helikopter - Streichquartett

Helikopter

Karlheinz Stockhausen
Helikopter - Streichquartett
Arditti Quartet & Grasshoppers show team, Helikopter
Recorded: 1995 / 96

start der trubinen - einsatz der instrument - erster formel-durchgang [9' 54]
2. formel-durchgang - 2nd formula-cycle [9' 17]
3. formel-durchgang - 3rd formula-cycle [7' 37]
abstieg - schluss - descent - silence at the end [5' 00]
Total [31' 51]

ウチの近所には、空港がある。以前、私が住んでいた部屋は、部屋の遮音・防音効果のない部屋だったので、クラシック音楽を聴いていると、飛行機やヘリコプターの騒音に音楽がかき消されることが多かった。そういう意味では、ヘリコプターの騒音と音楽の融合という発想は、数十年遅れているのではないだろうか・・・それにヘリコプターカルテットよりも電気掃除機カルテットや洗濯機カルテットのほうが、もっと私たちに身近なコンセプトだと思うし低予算で実演できるので良いと思った・・・。とはいうものの、この作品は騒音と音楽がうまく解け合っているのは見事だ。

【追加 2010-12-15】
私たちは、音楽を聴く時に、騒音・ノイズ(エアコンの音など)に邪魔されることが少なくはない(ヘッドホンで音楽を聴いてもノイズは皆無とは言えないだろう)。もしあなたが、音楽を聴く時、絶対に騒音に邪魔されたくなかったら、この作品「ヘリコプター・カルテット」を聴くとよい。なぜなら、この曲はもともと、ヘリコプターのうるさすぎる轟音にかき消される音楽だからである。そもそも、ヘリコプター・カルテットは、シュトックハウゼンが彼の「夢」から着想を得た作品であり、音楽におけるシュールレアリズムだと思う。彼は、ハイドンやモーツァルトがヘリコプターに乗って、弦楽四重奏曲を演奏している夢を見たのかも知れない。

私たちが、オーディオで(LP レコードやコンパクト・ディスクで)アコースティックな音楽、すなわちクラシック音楽を聴くとき、私たちは、あたかも「目の前で生身の人間が演奏してる」と感じることに、何ら疑念を抱かない。しかし、それは仮想現実である(ただし、本来オーディオで聴かれることを前提に発展した音楽。例えばジャズやビートルズは別である)。そしてその仮想現実は「ヘリコプターに乗った演奏者が弦楽四重奏曲を演奏しているのを、電気信号を介して聴くこと」と、それほど変わらないのかも知れない。シュトックハウゼンはそれを言いたかったのかも知れない。が、この作品を聴いていると、彼は、本当に、ヘリコプターを楽器とみなしたのかも、と思えてくる。それが、この作品のすごさだと思う。

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コメント

おはようございますー。
以前知人に聴かせてもらったバルトークの無伴奏でよい演奏は、これでした。
http://www.amazon.co.jp/Bartok-Solo-Violin-Sonata-Vio/dp/B001EMT7MA/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1292019033&sr=8-1

個人的には、
コーリッシュのテクニック的に難ながらスケルトンみたいにキコキコ構造がはっきりわかる演奏も好きですが。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1995019

いずれにしてもこれはテクニック的に難曲。はたして(単にミスしないという見地だけからでも)完璧に演奏される日はいつ来るのやら

しかし最近現代ものに凝っておられるのですね。私は基本オーディオはどうでもいい派で、ラジカセで聴こうがなんだろうがいいたちなのですが、現代もの(特に電子音楽)だけは断然高級オーディオで聴きたい。単純に身体的からも快楽なので、KMさんの気持ちもわかるのです。シュトゥックハウゼンでは特にコンタクテが好きです

11月分のクレジットカードの請求明細書が着きました。思ったより安かったです。
CDの購入額は、全部で7万円台。
内訳は新規購入4万円台、買い戻し2万円台。
沢山CDを買ったような気がしますが、新規購入は4万円台だったんですね。ということは、やはり買い戻しが多いと思います。

さて、そういうわけで(クレジットの請求額が意外に少なかったので)

猫大好きさんおすすめの

BARTOK Music for Solo Violin & Violin and Piano. Elise Batnes, Havard Gimse. Simax SACD
http://www.mdt.co.uk/MDTSite/product//PSC1174.htm

KOLISCH, RUDOLF In Honour 1896-1978 Schubert, Bartok, Schoenberg, Berg, Webern Music & Arts 6cds

http://www.mdt.co.uk/MDTSite/product//CD1056.htm

を注文するかどうかを、検討中。

あと、シュトックハウゼンの「コンタクテ」は、

STOCKHAUSEN Kontakte for piano,percussion and electronic parts. David Tudor, Christoph Caskel, Karlheinz Stockhausen, Gottfried Michael Konig. Wergo

http://www.mdt.co.uk/MDTSite/product//WER6009-2.htm

がお薦めでしょうか?

>コーリッシュのテクニック的に難ながらスケルトンみたいにキコキコ構造がはっきりわかる演奏も好きですが。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1995019

音楽之友の名曲ライブラリーで調べてみると、コーリッシュという人は、
シェーンベルクの弦楽四重奏曲 Nos. 3 & 4
ベルクの抒情組曲
などを初演した人なんですね。
どんな演奏なのか、興味が出てきました。

・・・
昨日長文のコメントを書いて送信しようとしたらエラーが起こって全部消えてしまいました・・・。

同じコメント書く気力はないので、コーリッシュのボックスについてはベルクの叙情組曲、バルトークの弦カル(プロ・アルテはバルトークの弦カルも何曲か初演したはずです)、無伴奏、シェーンベルクのファンタジー(リストを得意とするグンナル・ヨハンセンのロマンティックな伴奏です)、プロ・アルテの1950年録音のほうのシェーンベルク弦カル3が良く、これはお勧めです。おそらくKMさんも気に入ることと思います(1936,7年のシェーンベルク自身も監修した全集の演奏のほうはたいしたことはありません)。

コンタクテで私が持っているのもそのCDです(と、いうよりそのCDしか持っていない)。全集ではまた違うエディションが使われているようですが、よほどのおたくでない限りそちらまで購入することはないと思います。いずれにしてもこれは高級オーディオのステレオで聴くと爽快ですよー

猫大好きさんへ

>昨日長文のコメントを書いて送信しようとしたらエラーが起こって全部消えてしまいました・・・。

あらー、それは残念です。

整理すると

SCHÖNBERG String Quartet No. 1 Op. 7 Kolisch Quartet: Rudolf Kolisch, Felix Khuner, Eugen Lehner, Benar Heifetz Los Angeles, 29/12/1936 たいしたことない

SCHÖNBERG String Quartet No. 2 Op. 10 Kolisch Quartet, Clemence Gifford (sop); Los Angeles, 31/12/1936 Schönberg spoken comment たいしたことない

SCHÖNBERG String Quartet No. 3 Op. 30 Kolisch Quartet Los Angeles, 30/12/1936 Schönberg spoken comment たいしたことない

SCHÖNBERG String Quartet No. 4 Op. 37Kolisch Quartet Los Angeles, 8 or 9/1/1937 たいしたことない

SCHÖNBERG String Quartet No. 3 Op. 30 WOR Studios, New York, 24/1/1950, 良い

BERG Lyric Suite2/2/1950 Dial 5Pro Arte Quartet of the University of Wisconsin: Rudolf Kolisch, Albert Rahier, Bernard Milofsky, Ernst Friedlander 良い

BARTÓK Sonata for solo violin Rudolf Kolisch Madison 1966;  良い

BARTÓK 5th String Quartet Pro Arte Quartet Washington 26/1/1945, 良い

SCHÖNBERG Fantasie, Op. 47 Rudolf Kolisch (violin); Gunnar Johansen (piano) Madison 1966; 良い


>STOCKHAUSEN Kontakte for piano,percussion and electronic parts. David Tudor, Christoph Caskel, Karlheinz Stockhausen, Gottfried Michael Konig. Wergo

Amazon.co.uk で注文しました。

ありがとうございました。

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