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2010年11月 3日 (水)

庄司紗矢香のベートーヴェン

Shoji

ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ 第 2 番 イ長調 作品 12 - 2
ヴァイオリン・ソナタ 第 9 番 イ長調 作品 47『クロイツェル』
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)
録音:2009 年 12 月、ベルリン

庄司紗矢香という人は、私にとって正体不明のヴァイオリニストだったが、このアルバムは気に入った。

このアルバムは、日本人プロデューサーによる録音で音は小さいし、迫力無い。ジャケットデザインも日本人の手になるもので、ださい。

最初に聴いたとき、何の印象も持たなかったが、2度目に聴いた時に、作品12 - 2 の第2楽章のインティメートな雰囲気の心地よさに気づかされた。このアルバムは、作品12 - 2 の第2楽章の雰囲気がそのまま《クロイツェル》まで貫かれているように思う。トルストイ的殺気帯びた《クロイツェル》へのアンチテーゼ的解釈。《クロイツェル》第1楽章の第2主題は丁寧、第2楽章も同様に丁寧に弾かれていて良い。

このアルバムの成功の理由は、ピアニスト、ジャンルカ・カシオーリ(Gianluca Cascioli)だと思う。ユニバーサルミュージックのレビューでは「奇才」と書かれているが、伴奏者としての役割を心得ている普通の実力者のように思える。

庄司の音楽を増幅させたのは、カシオーリの貢献による。たしかに「瑞々しい、しかし互いの感性がぶつかり合って生き生きとした音楽を紡ぎ出しています」という評価は正しい。

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