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2010年11月29日 (月)

イザベル・ファウストとスクリデのバルトーク

Faust

バルトーク
ヴァイオリオン・ソナタ集
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
エヴァ・クピーク Ewa Kupiec(ピアノ/CD1)
フロラン・ボファール Florent Boffard(ピアノ/CD2)

CD1
バルトーク:
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Sz.117 (1944年)
・ヴァイオリン・ソナタ第1番Sz.75
CD2
・ヴァイオリン・ソナタ第2番Sz.76
・ラプソディー第1番Sz.86
・ラプソディー第2番Sz.89
・ルーマニア民族舞曲(セーケイ編)
 録音時期:1996年6月(CD1)、1999年8月(CD2)
 録音方式:デジタル

私は、バルトークをレビューする自信はないけど「ヴァイオリン・ソナタ第2番Sz.76」は、アンネ=ゾフィー・ムターのペンデレツキ:ヴァイオリン協奏曲 第2番に入っている演奏に比べれば、イザベル・ファウストのほうがテンションが高い。それに、ファウストは泣くところはちゃんと泣いているのが良いと思うし、ピアノ伴奏のフロラン・ボファール(Florent Boffard)がうまい。

「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Sz.117」については、ファウストの演奏は、第2楽章のフーガにおいて、フーガのテーマの2回目の入りがちゃんと分かるのに対し、スクリデの演奏はそれが明確でない。バルトークが「Sz.117」を、バッハの「無伴奏ソナタト短調」へのオマージュとしたのなら、ファウストのほうがバッハ的に聞こえると思う。しかし、ファウストの Sz.117 は 彼女の Sz.76 に比べれば粗く、テンションをキープできてないような気がする。Sz.117 は、スクリデのほうがテンションと弛緩をうまくコントロールしているように思える(ただし、彼女のSz.117 はバッハ的には聞こえないと思う)。

この二人はバルトークの晩年の「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Sz.117」において、いい勝負しているので、聴き比べると聴き応えある。

Skride

Bach
Partita No. 2 in D minor for Violin Solo BWV 1004
Ysaÿe
Sonata No. 1 in G minor for Violin Solo Op. 27/1
Barók
Sonata for Violin Solo (1944)
Baiba Skride
Recording Date: May 3 - 6, 2004
Hybrid SACD

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コメント

お久しぶりですー。今までよくのぞかせてもらってたけどほかの作業に気をとられてコメント書くにはいたらなかった・・・。

今さらながら竣工おめでとうございます。

あまり文章長くするとまたほかの作業してる間に閉じてしまいそうなので足早に、
平均律一巻はシュタットフェルト
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3509862

ヴィオラ・ダ・ガンバソナタも同じくシュタットフェルト
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3689815
がお勧めです

リストのピアノ曲集はブレンデルのボックスもの
http://www.amazon.co.jp/Brendel-Box-London-Philharmonic-Orchestra/dp/B000025FFQ/ref=sr_1_21?ie=UTF8&qid=1291042715&sr=8-21
これは現在廃盤ですが、(きわめてありきたりの表現を使わせてもらうと)私が一つだけCDを残すとしたらこれです。クリダはわざわざレコードで聴いたけどあまり好きじゃなかった・・・やはりブレンデルのこのボックスに比べると・・・。

あと、バルトークの無伴奏はヴァイオリンの知人が薦めてくれたものが非常によかったのですが失念した・・・。また確認して知らせさせてもらいます。バルトークの無伴奏は彼の作品の中でも出色の出来ですね

>平均律一巻はシュタットフェルト
いま、MDT.co.uk で注文しました。

>クリダはわざわざレコードで聴いたけどあまり好きじゃなかった・・・やはりブレンデルのこのボックスに比べると・・・。

好みの問題だと思います。ボレットはうまいし、ブレンデル、レスリー・ハワードは、クリダよりうまいかも知れません。

私は、彼女の LP レコード1枚(ペトラルカのソネットが入っていたと思います)を火事で失ってしまいました。いま、そのLPレコードが懐かしいのですので聴いてみたいのです。

彼女の演奏(LP レコード)を最後に聴いたのは、ボレットの「リスト: ピアノ作品集成」を、2008年1月に買ったときです。ボレットと比較するため。

その時のかすかな記憶・印象では、むしろ下手でした。
(ちなみに、私はリストのピアノ独奏曲にこだわりありません)

クリダは、リストの作品24枚分のレコードを若くして制作した人ですから、その演奏には、必ず、彼女独特の魅力というものはあるでしょう。
いずれ、聴けば分かります。
楽しみです。

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