« モーツァルトの「ピアノ・ソナタK.333」聴き比べ | トップページ | ル・ゲのハイドン・モーツァルト(第2集) »

2010年11月25日 (木)

シュ・シャオメイのゴルトベルク

Zhu_2

Jean - Sébastien Bach
Variations Goldberg
Zhu Xiao - Mei
Piano, STEINWAY
Enregistrement 1990

シュ・シャオメイは「彼女が17歳のとき、1966年に文化大革命が起きた」とあるところを見ると、彼女の生年は、1950年頃だと思う。このゴルトベルク変奏曲の録音は 1990 年なので、彼女が 40 才頃の録音となる。したがって、彼女がこのゴルトベルクにおいて超絶技巧を聴かせているのは、彼女の技巧がほとんど衰えていなかった年齢での演奏であるから、ということがことがわかる。

私は、シュのゴルトベルクを最初に聴いたとき「また、超絶技巧のゴルトベルクか。それならグールド盤があるから要らない」と思ったのだが、たまたま、ラグナ・シルマーのゴルトベルクを聴いたときに、シュの演奏の以下のところが気になって再度聴いてみた。

コロリオフのゴルトベルク独英仏語リーフレット(これは非常に役立つ)に、

「第1変奏 2声のインヴェンション、ポロネーズ、4分の3拍子
 第2変奏 3声のシンフォニア、トリオ楽章、4分の2拍子
 第3楽章 2声、自由なベースラインを伴う同度のカノン、パストラール、8分の12拍子
 第4変奏 4声の模倣、パスピエ、8分の3拍子
 第5変奏 2声のインヴェンション、1段または2段鍵盤、手の交差を伴う、4分の3拍子
 第6変奏 自由なベースラインを伴う2度のカノン、8分の3拍子」

と書いてあるが、私は、3の倍数変奏(カノン)における「自由なベースラインを伴うカノン」というものの意味が分からなかったが、シュの演奏では、その3の倍数変奏(カノン)において「自由なベースライン」がはっきり聴き取れる(つまり、カノンは右手だけで演奏され、左手は自由なベースラインを弾くという意味なのですね)。

その結果、私はシュのゴルトベルクが好きになった。

シュのヴィルトゥオージティは、第23変奏、第26変奏、第29変奏あたりで聴くことができる。どうも私は、最近、ゴルトベルク変奏曲というのは、技巧で押しまくるほうが面白いのではないか、と思うようになった。

« モーツァルトの「ピアノ・ソナタK.333」聴き比べ | トップページ | ル・ゲのハイドン・モーツァルト(第2集) »

バッハ, ヨーハン・ゼバスティアン」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/37836975

この記事へのトラックバック一覧です: シュ・シャオメイのゴルトベルク:

« モーツァルトの「ピアノ・ソナタK.333」聴き比べ | トップページ | ル・ゲのハイドン・モーツァルト(第2集) »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ