« ラグナ・シルマーのベートーヴェン:ピアノ協奏曲 作品61 | トップページ | 【続】ティーレマンのブルックナー8番 »

2010年10月28日 (木)

ヒューイットのクープラン(第2集)

Couperin

フランソア・クープラン:鍵盤楽器のための作品集(第2集)
[曲目]
クラヴサン曲集第4巻より
第25組曲 空想にふける女 神秘的な女 モンフランベール夫人 勝利したミューズ さまよう亡霊たち
第21組曲 慕わしき王妃 跳躍 クープラン ハープ型 小さな皮肉屋
第24組曲より 毒槍 二重生活者(パッサカリアの動き)
第26組曲 病み上がりの女 ガヴォット ソフィ とげのある女 パントマイム
第27組曲 上品な女 けしの実 中国風 頓知(とんち)
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)
2003 年録音
Piano STEINWAY

ヒューイットのラモーのほうは、何となく美しいだけという感じだった(それは焼失したが買い戻すつもりはない)。が、彼女のクープランのほうは美しいだけでなく、一つ一つの曲の性格をよくとらえ、その作品に合った奏法を工夫しているように思える。

このアルバムの魅力は、クープランが各曲につけた題名を見ながら、そして、ヒューイット自身が、このアルバムのリーフレットに書いた解説に目を通しながら、ヒューイットの音楽(演奏)を聴くこと。そうすることによって、彼女の多彩で繊細な表現力に気づかされる。

HMV.co.jp の解説によると「様々な“内輪の冗談”がタイトルに含まれている」とのことだが、正直言って、私は、クープランが与えた題名が作品に全然合ってないということが、むしろ面白い。

そして、このアルバムは、ヒューイットが、

「全226曲を前もって検討した後、私は現代のピアノに一番合うと感じられたもの、そしてもっとも興味深いと思われたものを選び出したこと」

そして、全曲に渡って、ヒューイット自ら解説を書いていること。

それらのことから私は、彼女のリサーチが生きている、と思わせられた。
このアルバムは、非常に気に入った。

【付記】クープランという人が曲につけた標題を見ると、この作曲家は変わった人だと思う(私は、ユゲット・ドレフュス Huguette Dreyfus のチェンバロによるクープランを持っていたが、それを聴いたときは、そう思わなかった)。

« ラグナ・シルマーのベートーヴェン:ピアノ協奏曲 作品61 | トップページ | 【続】ティーレマンのブルックナー8番 »

クープラン」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/37413425

この記事へのトラックバック一覧です: ヒューイットのクープラン(第2集):

« ラグナ・シルマーのベートーヴェン:ピアノ協奏曲 作品61 | トップページ | 【続】ティーレマンのブルックナー8番 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ